異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

婚約

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 マリアンヌさんの講義を受けること1時間。
 無事、片付けが終わったようで、ティアナさんが俺たちを呼びにくる。
 そして綺麗になった部屋に案内され、マリアンヌさんがお茶を用意する。

「それで、アキトくんはどんな用事でここに来たのかな?」

 宙に浮かびながらティアナさんが問いかける。

「実は……」

 俺はここに来た理由を丁寧に説明する。
 アリシアから告白されたこと。
 今まで女性と付き合ったことがなく、戦うことしか経験のない俺が誰かを幸せにできるかが不安なことを伝える。

「できることなら俺のことを好きと言ってくれたアリシアを幸せにしたいです。でも俺に誰かを幸せにする甲斐性があるとは思えません」

 自分の心境を初めて誰かに伝える。

 すると…

「アキトくんはアリシアちゃんのことをとても大事に思っているから、そう思うんだよ。どうでも良い人ならそんなことを思わないからね」
「っ!」

 その言葉に心が打たれる。

「だから私はアキトくんなら絶対アリシアちゃんを幸せにできると思うよ!」

 ティアナさんが笑顔で俺の背中を押す。
 アリシアを幸せにする自信がないだけの俺を見抜き、俺の背中を押す言葉をかけてくれる。

(大切な人なら自分の手で幸せにしなきゃダメだろ。甲斐性なしという言葉で逃げず、自分の気持ちに正直になろう)

「良い顔になったね」
「はい、ありがとうございます」
「いえいえ。良い報告を待ってるからね」

 人生の先輩ということもあり、相談して良かったと心の底から思う。
 そんなことを思いながらティアナさんの家を出た。



 走ってカナデのいる宿屋へ戻る。

「おかえり、お兄ちゃん。それで、どうだった?」
「あぁ。ルナたちの言う通り、ティアナさんに相談して良かったよ。自分の気持ちを整理することができたから」
「答えを決めたんだね」
「あぁ。俺はアリシアからの告白に応えようと思う。だってアリシアのことが好きだから」
「うん!それでこそ私のお兄ちゃんだよ!」

 俺の返答にカナデが笑顔になる。

「じゃあ、さっそく明日から行動開始だね」

 俺は頷き、さっそく行動に移った。



 あれから数日後、俺は王宮で女王陛下と謁見していた。
 謁見室ではロイド公爵家の悪事に加担しなかった家臣や貴族が控えており、女王陛下の側ではアリシアが固唾を飲んで見守っていた。

「それで、今日は何の話かしら?」
「はい」

 そう返事をして一拍置く。
 そして自分の想いを伝える。

「今日はアリシア様に婚約の申し込みに来ました」
「アキトさん……」

 アリシアが口に手を当てて眼に涙を溜める。

「俺はアリシア様のことが好きです。必ずアリシア様を幸せにしてみせます。なのでアリシア様と婚約させてください!」

 俺はアリシアの母親である女王陛下に決意を伝える。

「アリシアと婚約するという意味をしっかりと理解したのね?」
「はい。いずれ女王陛下となられるアリシア様と婚約させていただく意味は理解しております」

 好きだから婚約するというだけでは、アリシアとは付き合えない。
 それ相応の覚悟が必要となる。

「俺はこの国が大好きです。ロイド公爵たちがいなくなった今、国民からは笑顔が絶えません。そんな国を俺も守りたいと思いました。アリシア様と一緒に」

 俺は自分の覚悟が伝わるよう、女王陛下を真っ直ぐ見る。
 そして数秒の沈黙後、女王陛下が口を開く。

「わかったわ。アリシアの婚約を認めるわ」
「お母様っ!」

 女王陛下の返答を聞いてアリシアが笑顔を見せる。

(ふぅ。無事、婚約できたぞ)

 そのことに一安心する。

 今回、俺は女王陛下へ第一皇女であるアリシアと婚約する覚悟を示す必要があった。
 もちろん母親としての立場からも了承を得る必要があったが、事前にカナデから俺とアリシアが婚約することを望んでいる件を聞いていたため、今日はたくさんの貴族の前で自分の想いを伝えた。
 女王陛下としての立場から了承を得るために。

「アリシアへの婚約の申し込みに私は同意したわ」

 女王陛下が周りに控えている家臣や貴族たちにも聞こえるように言う。

「今後、アキトはアリシアの婚約者となり、アリシアが女王陛下として相応しい年齢に達した時に結婚してもらうわ。それで構わないよね?」
「はい!」
「いい返事ね。アリシアのこと、よろしく頼むわ」
「任せてください!絶対、幸せにしてみせます!」

 こうして俺はアリシアと婚約した。
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