10 / 169
2章 芸能界復帰編
仕事の依頼
しおりを挟む
その後、自分の部屋でダラダラ過ごしていると、突然スマホが鳴る。
そのため急いでスマホを確認すると、矢上さんからの電話だった。
『お疲れ様です、凛さん。今お時間大丈夫でしょうか?』
『はい、大丈夫です』
『ありがとうございます。実はさっそくお仕事の依頼が入りました』
(はやすぎだろ。まだ『読モ』が発売されてから1日しか経ってないぞ)
そんなことを思うが、仕事が舞い込んできたことは嬉しいことなので、気にせず話を進める。
『どのような仕事でしょうか?』
『はい。今回、凛さんに来た仕事は「おっしゃれ~イズム」です』
『えっ!「おっしゃれ~イズム」ですか!?」
「おっしゃれ~イズム」という番組は、芸人である下田さんが主体となってゲストと話すトーク番組だ。
『はい!番組側から急遽代役が必要になったとのことで、凛さんに話がありました!トーク番組なので、凛さんが夏目レンであることも触れてくれると思います!代役ということで収録日が明後日となりますが、いかがでしょうか?』
『もちろんやります!』
『ありがとうございます!』
俺は矢上さんの言葉を二つ返事で了承する。
『今回、ゲストとして共演される方が凛さんを強く希望されたので、凛さんへ代役の話が来ました!』
『へー、昨日発売の『読モ』で注目を集めたくらいで俺を選ぶなんて、変わった共演者ですね。その共演者って誰ですか?』
『愛甲真奈美さんです!』
『……真奈美かぁ』
真奈美の名前を聞いて、微妙な反応をしてしまう。
『あれ?嬉しそうな反応ではないですね。昔、『マルモのおきてだよ』などのドラマで共演されましたよね?』
『そうなんですが……いえ、なんでもありません』
『……?よく分かりませんが、番組側には出演OKということを伝えます。詳しくは後ほどメールさせていただきますが、収録日時は明後日の10時となります。私が9時頃自宅まで迎えに行きますので、その予定でお願いします』
『ありがとうございます』
そこで矢上さんとの電話を終了させる。
「ふぅ」
さっそく仕事が決まったことに一先ず安堵する。
しかし…
「真奈美かぁ。急に芸能界を引退したから怒ってるだろうなぁ」
今では超有名な女優となっており、愛くるしい容姿と人を惹きつける演技力で、日本国民なら誰もが知っているほどの女優となっている。
そして俺を指名してきたことから、俺が夏目レンであることは気づいているだろう。
そんなことを思いつつ、俺はとある言葉を思い出す。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
この言葉は真奈美が俺に言ってくれた言葉。
きっと、その言葉を簡単に破った俺に、怒りを覚えているはずだ。
「とりあえず、出会ってすぐに土下座でもするか」
そんなことを思った。
そのため急いでスマホを確認すると、矢上さんからの電話だった。
『お疲れ様です、凛さん。今お時間大丈夫でしょうか?』
『はい、大丈夫です』
『ありがとうございます。実はさっそくお仕事の依頼が入りました』
(はやすぎだろ。まだ『読モ』が発売されてから1日しか経ってないぞ)
そんなことを思うが、仕事が舞い込んできたことは嬉しいことなので、気にせず話を進める。
『どのような仕事でしょうか?』
『はい。今回、凛さんに来た仕事は「おっしゃれ~イズム」です』
『えっ!「おっしゃれ~イズム」ですか!?」
「おっしゃれ~イズム」という番組は、芸人である下田さんが主体となってゲストと話すトーク番組だ。
『はい!番組側から急遽代役が必要になったとのことで、凛さんに話がありました!トーク番組なので、凛さんが夏目レンであることも触れてくれると思います!代役ということで収録日が明後日となりますが、いかがでしょうか?』
『もちろんやります!』
『ありがとうございます!』
俺は矢上さんの言葉を二つ返事で了承する。
『今回、ゲストとして共演される方が凛さんを強く希望されたので、凛さんへ代役の話が来ました!』
『へー、昨日発売の『読モ』で注目を集めたくらいで俺を選ぶなんて、変わった共演者ですね。その共演者って誰ですか?』
『愛甲真奈美さんです!』
『……真奈美かぁ』
真奈美の名前を聞いて、微妙な反応をしてしまう。
『あれ?嬉しそうな反応ではないですね。昔、『マルモのおきてだよ』などのドラマで共演されましたよね?』
『そうなんですが……いえ、なんでもありません』
『……?よく分かりませんが、番組側には出演OKということを伝えます。詳しくは後ほどメールさせていただきますが、収録日時は明後日の10時となります。私が9時頃自宅まで迎えに行きますので、その予定でお願いします』
『ありがとうございます』
そこで矢上さんとの電話を終了させる。
「ふぅ」
さっそく仕事が決まったことに一先ず安堵する。
しかし…
「真奈美かぁ。急に芸能界を引退したから怒ってるだろうなぁ」
今では超有名な女優となっており、愛くるしい容姿と人を惹きつける演技力で、日本国民なら誰もが知っているほどの女優となっている。
そして俺を指名してきたことから、俺が夏目レンであることは気づいているだろう。
そんなことを思いつつ、俺はとある言葉を思い出す。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
この言葉は真奈美が俺に言ってくれた言葉。
きっと、その言葉を簡単に破った俺に、怒りを覚えているはずだ。
「とりあえず、出会ってすぐに土下座でもするか」
そんなことを思った。
88
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる