髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部

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2章 芸能界復帰編

収録後 4

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「収録の手応えはいかがでしたか?」

 楽屋に戻り、帰る準備のできた俺は、矢上さんの運転で自宅に帰る。
 その道中、運転しながら矢上さんが話しかけてくる。

「そうですね。俺が夏目レンであることは伝わったと思います。それに真奈美や下田さんのおかげで面白いトーク番組にもなりました。なので100点ですね」
「それなら良かったです!」

 矢上さんが嬉しそうに言う。

「放送は来週の日曜日とのことです!放送終了後の反響を楽しみに待ちましょう!」
「そうですね。仕事が増えるといいのですが……」
「それに関しては分かりませんが、きっと増えますよ!だって夏目レンは日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を取り、紅白にも出場してるくらいですから!」

 矢上さんが励ましてくれる。

「ありがとうございます、矢上さん。少し気持ちが楽になりました」
「いえいえ!」

 そんな感じで矢上さんと話しながら自宅を目指す。

「あ、そういえば、大学はいつ頃から始まりますか?」
「7日ですね」
「今日が4日なので明々後日ですか」

 そう呟いて考え事を始める矢上さん。

「どうされましたか?」
「いえ、大学に入学される前にもう一つ仕事を入れることができればと思ったのですが、難しいようですね」
「代役でもない限り、明日、明後日に仕事なんて入りませんからね」

 収録現場へ向かう道中に俺宛の仕事が100件以上来たと聞いたが、明日明後日に収録がある仕事はないようだ。
 そんな話をしていると、俺の自宅に到着する。

「送迎、ありがとうございました」
「いえいえ!今日はお疲れ様でした!また、仕事の依頼が来れば連絡させていただきますので!」
「よろしくお願いします!」

 俺は頭を下げて矢上さんを見送った。
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