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7章 凛くん争奪戦
小鳥遊美奈との撮影 1
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駄菓子を食べ終え、桃ちゃんとの撮影を終える。
「お疲れ様でした。雨宮さんとの撮影はこれで終了です。次は小鳥遊さんとの撮影となります。10分休憩した後、始めようと思います」
「分かりました。あ、この駄菓子はスタッフの皆さんで食べてください。俺と桃ちゃんからのお裾分けです」
「ありがとうございます」
俺はたくさん購入した駄菓子を川端さんへ渡し、真奈美たちのもとへ向かう。
「寧々ー。これは5人で食べていいぞ」
「わーっ!ありがとー!お兄ちゃんっ!」
俺は寧々に駄菓子を渡して真奈美たちを見る。
そこにはジト目で俺のことを見る4人がいた。
「ど、どうした?」
「なんでもないよ。ただ、雨宮さんにエッチぃ目をしてたねって思っただけだよ」
「そうね。雨宮さんの巨乳を堪能できて良かったわね」
「夏目さん、生き生きしながら撮影してましたね。特に目が」
「やっぱりリン様は大きい方が好きなんですね……」
「ご、誤解だ!」
俺は声をあげて否定する。
「ほんとに?」
「冗談だろ?」とでも言いたげな目で見てくる4人。
「うっ。も、もちろんだ」
「「「「ふーん」」」」
(ダメだ。全然信じてくれない。分かってたけど)
誰がどう見ても桃ちゃんの巨乳にデレデレしてたのは分かるので反論できない。
そんな俺を見て「夏目様からの熱い視線、とても嬉しかったです!」とか言って火に油を注ぐ桃ちゃん。
すると真奈美が桃ちゃんへ視線を移す。
「そっ、そもそも胸にメモを挟むってどういうことですか!」
「そうよ!あれはやり過ぎだと思うわ!」
「そんなことありません。私の服にはポケットがありませんから」
「撮影前、ポケットから手帳を取り出してたでしょ!」
「ふふっ。そんなことありましたか?」
「確信犯かよ」
桃ちゃんは俺を揶揄うのが楽しいらしい。
「てか、桃ちゃんならメモなんか要らないだろ。香帆みたいにヒントを覚えることはできなかったのか?」
「それが私は記憶力があまりよろしくないので、暗記することができませんでした」
「私たちとのクイズ大会で1位取ったでしょ!絶対覚えれたよね!?」
「ふふっ。そんなことありましたか?」
「だから確信犯かよ」
どうやら俺を揶揄うのがものすごく楽しいらしい。
「しかも凛とイチャイチャしてたわ!撮影前はイチャイチャしないとか言ってたのに!」
「そうですよ!香帆ちゃんとの撮影並みにイチャイチャしてました!あの発言はなんだったんですか!?」
「違います!あれはイチャイチャではありません!籠絡と言ってください!」
「何が違うのよ!」
とか言いながら5人が言い争いを始める。
「……俺、休憩に入ってもいいかな?」
「ダメに決まってるでしょ。お兄ちゃんは責任持ってこの場を収めてね」
「えぇ……」
その後、必死に収めようとしたが全く収拾がつかず、結局川端さんが来るまで言い争いが続いた。
「では小鳥遊さんとの撮影を始めます」
桃ちゃんとの撮影を始める前、アンケートのせいで川端さんを待たせた経緯もあるため、撮影を始める前に真奈美たちは俺たちのもとから離れた。
離れる間際に「美奈ちゃんとイチャイチャしたらダメだからね!」という釘は刺されたが。
「リン様っ!よろしくお願いしますね!」
「あぁ。よろしくな」
満面の笑みで挨拶をする美奈に返答し、川端さんの指示を待つ。
「では準備が整いましたので始めましょう」
との言葉を聞き、俺はカメラに向けて話し始める。
「今からはのぞみ坂47の小鳥遊美奈さんと課題クリアに向け頑張っていこうと思います」
簡単に今からの撮影内容を説明し、美奈の方を向く。
「今からの課題は何になるんだ?」
「はいっ!私とクリアする課題は『美味しい天然水を確保しろ!』です!」
「天然水?この辺りに天然水を汲むことができる場所があるのか?」
「どこかにあるみたいですよ!」
美奈は否定しないので俺は近くにある大きな山を見る。
「どう考えてもアレの何処かだよな」
この辺りの川の上流はあの山にあるので、あの山の何処かに天然水を汲める場所があると考える。
「とりあえず周りの人に聞いてみるか。あの山にあると分かっても闇雲に探すわけにはいかないからな」
とのことで俺たちは駄菓子屋から移動を始める。
その間、美奈との会話に花を咲かせる。
「のぞみ坂47での活動はどうなんだ?」
「そうですね。リン様との一件でウチのグループが注目を集めたみたいで、すごく調子がいいです。先週は音楽番組にも出演させていただきましたから」
その言葉通り、俺との熱愛報道疑惑が広まったことで美奈の注目度が上がり、グループ全体の知名度も上がったようだ。
それに加え、最近出した新曲はすごく良い歌で再生数も伸びまくっており、現在のぞみ坂47は数多あるアイドルグループの中でも1番人気のあるグループとなっている。
「そういえば新曲聴いたぞ。とても良かったよ」
「わーっ!ありがとうございますっ!」
美奈がパーっと笑顔となる。
サイン会の時、全国に公表される前にこっそり聴かせてもらったが、あれ以来、新曲がSNSにアップされるのを心待ちにしていた。
「それとMVを見たけど、やっぱり美奈は笑顔がとても似合うよ」
「ほ、ほんとですか?」
「あぁ。すごく元気をもらってるよ」
「あっ、ありがとうございます……」
少し顔を赤らめ、照れた表情をする美奈。
俺はコロコロと変わる美奈の表情に癒されつつ、会話を楽しんだ。
「お疲れ様でした。雨宮さんとの撮影はこれで終了です。次は小鳥遊さんとの撮影となります。10分休憩した後、始めようと思います」
「分かりました。あ、この駄菓子はスタッフの皆さんで食べてください。俺と桃ちゃんからのお裾分けです」
「ありがとうございます」
俺はたくさん購入した駄菓子を川端さんへ渡し、真奈美たちのもとへ向かう。
「寧々ー。これは5人で食べていいぞ」
「わーっ!ありがとー!お兄ちゃんっ!」
俺は寧々に駄菓子を渡して真奈美たちを見る。
そこにはジト目で俺のことを見る4人がいた。
「ど、どうした?」
「なんでもないよ。ただ、雨宮さんにエッチぃ目をしてたねって思っただけだよ」
「そうね。雨宮さんの巨乳を堪能できて良かったわね」
「夏目さん、生き生きしながら撮影してましたね。特に目が」
「やっぱりリン様は大きい方が好きなんですね……」
「ご、誤解だ!」
俺は声をあげて否定する。
「ほんとに?」
「冗談だろ?」とでも言いたげな目で見てくる4人。
「うっ。も、もちろんだ」
「「「「ふーん」」」」
(ダメだ。全然信じてくれない。分かってたけど)
誰がどう見ても桃ちゃんの巨乳にデレデレしてたのは分かるので反論できない。
そんな俺を見て「夏目様からの熱い視線、とても嬉しかったです!」とか言って火に油を注ぐ桃ちゃん。
すると真奈美が桃ちゃんへ視線を移す。
「そっ、そもそも胸にメモを挟むってどういうことですか!」
「そうよ!あれはやり過ぎだと思うわ!」
「そんなことありません。私の服にはポケットがありませんから」
「撮影前、ポケットから手帳を取り出してたでしょ!」
「ふふっ。そんなことありましたか?」
「確信犯かよ」
桃ちゃんは俺を揶揄うのが楽しいらしい。
「てか、桃ちゃんならメモなんか要らないだろ。香帆みたいにヒントを覚えることはできなかったのか?」
「それが私は記憶力があまりよろしくないので、暗記することができませんでした」
「私たちとのクイズ大会で1位取ったでしょ!絶対覚えれたよね!?」
「ふふっ。そんなことありましたか?」
「だから確信犯かよ」
どうやら俺を揶揄うのがものすごく楽しいらしい。
「しかも凛とイチャイチャしてたわ!撮影前はイチャイチャしないとか言ってたのに!」
「そうですよ!香帆ちゃんとの撮影並みにイチャイチャしてました!あの発言はなんだったんですか!?」
「違います!あれはイチャイチャではありません!籠絡と言ってください!」
「何が違うのよ!」
とか言いながら5人が言い争いを始める。
「……俺、休憩に入ってもいいかな?」
「ダメに決まってるでしょ。お兄ちゃんは責任持ってこの場を収めてね」
「えぇ……」
その後、必死に収めようとしたが全く収拾がつかず、結局川端さんが来るまで言い争いが続いた。
「では小鳥遊さんとの撮影を始めます」
桃ちゃんとの撮影を始める前、アンケートのせいで川端さんを待たせた経緯もあるため、撮影を始める前に真奈美たちは俺たちのもとから離れた。
離れる間際に「美奈ちゃんとイチャイチャしたらダメだからね!」という釘は刺されたが。
「リン様っ!よろしくお願いしますね!」
「あぁ。よろしくな」
満面の笑みで挨拶をする美奈に返答し、川端さんの指示を待つ。
「では準備が整いましたので始めましょう」
との言葉を聞き、俺はカメラに向けて話し始める。
「今からはのぞみ坂47の小鳥遊美奈さんと課題クリアに向け頑張っていこうと思います」
簡単に今からの撮影内容を説明し、美奈の方を向く。
「今からの課題は何になるんだ?」
「はいっ!私とクリアする課題は『美味しい天然水を確保しろ!』です!」
「天然水?この辺りに天然水を汲むことができる場所があるのか?」
「どこかにあるみたいですよ!」
美奈は否定しないので俺は近くにある大きな山を見る。
「どう考えてもアレの何処かだよな」
この辺りの川の上流はあの山にあるので、あの山の何処かに天然水を汲める場所があると考える。
「とりあえず周りの人に聞いてみるか。あの山にあると分かっても闇雲に探すわけにはいかないからな」
とのことで俺たちは駄菓子屋から移動を始める。
その間、美奈との会話に花を咲かせる。
「のぞみ坂47での活動はどうなんだ?」
「そうですね。リン様との一件でウチのグループが注目を集めたみたいで、すごく調子がいいです。先週は音楽番組にも出演させていただきましたから」
その言葉通り、俺との熱愛報道疑惑が広まったことで美奈の注目度が上がり、グループ全体の知名度も上がったようだ。
それに加え、最近出した新曲はすごく良い歌で再生数も伸びまくっており、現在のぞみ坂47は数多あるアイドルグループの中でも1番人気のあるグループとなっている。
「そういえば新曲聴いたぞ。とても良かったよ」
「わーっ!ありがとうございますっ!」
美奈がパーっと笑顔となる。
サイン会の時、全国に公表される前にこっそり聴かせてもらったが、あれ以来、新曲がSNSにアップされるのを心待ちにしていた。
「それとMVを見たけど、やっぱり美奈は笑顔がとても似合うよ」
「ほ、ほんとですか?」
「あぁ。すごく元気をもらってるよ」
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俺はコロコロと変わる美奈の表情に癒されつつ、会話を楽しんだ。
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