9 / 24
2章 芸能界デビュー編
大学へ
しおりを挟む
美容院で髪を切り、スケジュールの調整を神里さんへ依頼した翌日。
俺は講義を受けるため、大学へ向かっていた。
ちなみに高校までは紫乃と同じ学校に通っていたが、大学からは別々の学校に通っている。
「紫乃から登校中は変装セットを脱ぐなって言われてるけど紫乃は大袈裟に言うからなぁ」
表紙を飾った俺を見て気づく人はいると思うが、数人程度だと思うので声をかけられても登校に支障はないと思っていた。
しかし紫乃が真剣な表情で言うため、忠告通り登校中は変装した状態で街を歩く。
そして10分ほど歩いた俺は無事大学の敷地内に入ることができた。
「大学に辿り着いたし、もう外していいよな」
そう思い、マスクとサングラス、帽子を外すして歩き出す。
すると…
「えっ!クロ様がウチの大学にいるっ!」
「ほんとだっ!」
「クロ様ってここの学生じゃないよね!?」
「何かの撮影で来たのかな?」
周囲からそんな声が聞こえてくる。
そして一瞬で女子大生たちに囲まれる。
その数、なんと10人以上。
「クロ様っ!おはようございます!」
「写真で見るよりカッコいいですね!」
「私、写真集買いました!」
「私、クロ様の大ファンです!ずーっと応援し続けます!」
一瞬で囲まれたことに驚きつつも、集まった女子大生から嬉しい言葉を言われる。
美容室の店長以外にもファンがいたことに嬉しさを感じた俺は…
「ありがとうございます。とても嬉しいです」
そう言って笑顔を向ける。
「「「「はぅ~っ」」」」
すると目の前で数人の女子大生が倒れ始める。
「か、かっこいい……」
「クロ様ほどのイケメンに出会えて幸せ……」
「もう悔いはない……」
皆、幸せそうな顔をして倒れており、倒れなかった女子大生も頬を染め、ウットリしている。
「だ、大丈夫ですか!?」
そう問いかけるが返事はない。
「………」
(なぁ紫乃。この状況、どうすればいいと思う?)
俺は空を見上げ、この場にいない紫乃へ助けを求めた。
騒ぎが起こったため周囲の人たちが集まり、俺がこの大学に通っていることが周知の事実となった。
「結局、午前中は一つも講義を受けれなかった……」
女子大生から囲まれ続けた俺は質問攻めやファンサービスを要求され、結局解放されたのはお昼前。
「お腹すいたから!」と言って延々に続きそうなファンサービスを無理やり終わらせ、俺は昼休憩を取るために食堂へ向かっている。
(疲れたがファンから応援されるって嬉しいな)
無理やり交流を終わらせたが、大ファンと言ってくれた人たちとの交流は俺に元気を与えてくれた。
(応援してくれる人が沢山いるんだ。精一杯頑張ってみよう)
そんなことを思いつつ食堂へ足を踏み入れると…
「嘘っ!クロ様がいるんだけど!」
「やっぱりクロ様がこの大学の学生だって噂は本当だったんだ!」
「はぅっ!」
「おい!クロ様を見て倒れた奴がいるぞ!医務室に運べ!」
等々、食堂が騒がしくなる。
「あ、あの!私、クロ様の大ファンなんです!あ、握手してもよろしいですか!?」
「あ、ずるいっ!クロ様っ!私とも握手してください!」
「私とはツーショット写真を撮ってほしいです!」
そして一瞬で女子大生に囲まれた俺は、再びファンサービスを依頼される。
その後、俺が無理やり切り上げるまで、俺は昼ごはんを食べれなかった。
食事を終えた俺は講義を受ける気力がなかったため帰ることにした。
「あの人、巷で噂のクロ様らしいぞ」
「この大学の生徒だったんだ」
俺のことを見ながらコソコソと話す男子学生2人。
「でもあれ程のイケメンなら一度くらい見たことありそうだけど、一回も見たことないんだよな」
「それがアイツ、2年の赤星黒羽らしいぞ」
「えっ!前髪を目元まで伸ばしてた陰キャみたいなやつ!?」
「あぁ。いつも声優の秋吉小町ちゃんと仲良さそうに歩いてる陰キャだな」
幼馴染である小町は俺と同じ大学に通っており、よく俺と行動を共にしていた。
そのため、一時期『小町ちゃんの弱みを握ってる陰キャ』と噂されていた。
その噂は小町がしっかり否定してくれたため、俺に危害を加える人はいなかったが、小町の件で一躍有名人となった。
「やっぱり俺がStyleの表紙を飾ったクロって知ったら驚いてるな。特に男性陣は」
ちなみに女性陣は赤星黒羽がクロだということを知った時、「だから小町ちゃんは黒羽くんといつも一緒にいたんだ!」と言って、大して驚かれなかった。
「今日は怒涛の1日だったなぁ。紫乃に話したら爆笑されそうだが」
そんなことを思いつつ俺は帰路についた。
そして小町との収録日を迎える。
俺は講義を受けるため、大学へ向かっていた。
ちなみに高校までは紫乃と同じ学校に通っていたが、大学からは別々の学校に通っている。
「紫乃から登校中は変装セットを脱ぐなって言われてるけど紫乃は大袈裟に言うからなぁ」
表紙を飾った俺を見て気づく人はいると思うが、数人程度だと思うので声をかけられても登校に支障はないと思っていた。
しかし紫乃が真剣な表情で言うため、忠告通り登校中は変装した状態で街を歩く。
そして10分ほど歩いた俺は無事大学の敷地内に入ることができた。
「大学に辿り着いたし、もう外していいよな」
そう思い、マスクとサングラス、帽子を外すして歩き出す。
すると…
「えっ!クロ様がウチの大学にいるっ!」
「ほんとだっ!」
「クロ様ってここの学生じゃないよね!?」
「何かの撮影で来たのかな?」
周囲からそんな声が聞こえてくる。
そして一瞬で女子大生たちに囲まれる。
その数、なんと10人以上。
「クロ様っ!おはようございます!」
「写真で見るよりカッコいいですね!」
「私、写真集買いました!」
「私、クロ様の大ファンです!ずーっと応援し続けます!」
一瞬で囲まれたことに驚きつつも、集まった女子大生から嬉しい言葉を言われる。
美容室の店長以外にもファンがいたことに嬉しさを感じた俺は…
「ありがとうございます。とても嬉しいです」
そう言って笑顔を向ける。
「「「「はぅ~っ」」」」
すると目の前で数人の女子大生が倒れ始める。
「か、かっこいい……」
「クロ様ほどのイケメンに出会えて幸せ……」
「もう悔いはない……」
皆、幸せそうな顔をして倒れており、倒れなかった女子大生も頬を染め、ウットリしている。
「だ、大丈夫ですか!?」
そう問いかけるが返事はない。
「………」
(なぁ紫乃。この状況、どうすればいいと思う?)
俺は空を見上げ、この場にいない紫乃へ助けを求めた。
騒ぎが起こったため周囲の人たちが集まり、俺がこの大学に通っていることが周知の事実となった。
「結局、午前中は一つも講義を受けれなかった……」
女子大生から囲まれ続けた俺は質問攻めやファンサービスを要求され、結局解放されたのはお昼前。
「お腹すいたから!」と言って延々に続きそうなファンサービスを無理やり終わらせ、俺は昼休憩を取るために食堂へ向かっている。
(疲れたがファンから応援されるって嬉しいな)
無理やり交流を終わらせたが、大ファンと言ってくれた人たちとの交流は俺に元気を与えてくれた。
(応援してくれる人が沢山いるんだ。精一杯頑張ってみよう)
そんなことを思いつつ食堂へ足を踏み入れると…
「嘘っ!クロ様がいるんだけど!」
「やっぱりクロ様がこの大学の学生だって噂は本当だったんだ!」
「はぅっ!」
「おい!クロ様を見て倒れた奴がいるぞ!医務室に運べ!」
等々、食堂が騒がしくなる。
「あ、あの!私、クロ様の大ファンなんです!あ、握手してもよろしいですか!?」
「あ、ずるいっ!クロ様っ!私とも握手してください!」
「私とはツーショット写真を撮ってほしいです!」
そして一瞬で女子大生に囲まれた俺は、再びファンサービスを依頼される。
その後、俺が無理やり切り上げるまで、俺は昼ごはんを食べれなかった。
食事を終えた俺は講義を受ける気力がなかったため帰ることにした。
「あの人、巷で噂のクロ様らしいぞ」
「この大学の生徒だったんだ」
俺のことを見ながらコソコソと話す男子学生2人。
「でもあれ程のイケメンなら一度くらい見たことありそうだけど、一回も見たことないんだよな」
「それがアイツ、2年の赤星黒羽らしいぞ」
「えっ!前髪を目元まで伸ばしてた陰キャみたいなやつ!?」
「あぁ。いつも声優の秋吉小町ちゃんと仲良さそうに歩いてる陰キャだな」
幼馴染である小町は俺と同じ大学に通っており、よく俺と行動を共にしていた。
そのため、一時期『小町ちゃんの弱みを握ってる陰キャ』と噂されていた。
その噂は小町がしっかり否定してくれたため、俺に危害を加える人はいなかったが、小町の件で一躍有名人となった。
「やっぱり俺がStyleの表紙を飾ったクロって知ったら驚いてるな。特に男性陣は」
ちなみに女性陣は赤星黒羽がクロだということを知った時、「だから小町ちゃんは黒羽くんといつも一緒にいたんだ!」と言って、大して驚かれなかった。
「今日は怒涛の1日だったなぁ。紫乃に話したら爆笑されそうだが」
そんなことを思いつつ俺は帰路についた。
そして小町との収録日を迎える。
103
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる