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プロローグ
芸能界へ 1
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「ギャァァァァっ!何故か俺が『読者モデル』の表紙を飾ってるぅぅ!!」
俺の声が家中に響き渡る。
「どしたの!?お兄ちゃんっ!2階まで声が聞こえたよ!?」
学校帰りということで制服姿の桜が俺の声を聞き、慌ててリビングに入る。
「何かあったの!?」
「あぁ。叫びたくなる出来事が起こってな。これなんだが」
俺は手に持っている『読者モデル』を見せる。
「なぜか俺が『読モ』の表紙を飾ってるんだよ。そんな話、一言も聞いてないのに」
「あ、それなら私たちが許可を出したんだ。表紙で使っていいよって」
「何で当事者の意見を無視するし」
どうやら勝手に許可を出されたようだ。
「だってお兄ちゃんに話したらダメって言われるからね」
「当たり前だ。こんな奴が表紙を飾ったら売れる物も売れなくなるわ」
俺は自分がカッコいいとは思ってないので、なぜ売り上げが減ってしまう愚策を行ったか気になる。
しかし俺の心境とは裏腹に「そんなことないんだよねー」と桜がニヤニヤしながら言う。
「これ見て!神野さんからのメッセージを!」
そう言って桜がスマホを見せる。
そこには…
『真白さんが表紙を飾ったおかげで完売続出です!許可を出していただき、ありがとうございました!』
とのメッセージが送られていた。
「ってなわけで、お兄ちゃんのおかげで完売続出だよ!」
「そ、そうか。それなら一安心だ」
なぜ俺が表紙を飾ったことで売り切れ続出になったかは謎だが。
(おそらく変な奴が表紙を飾ったことで話題になったんだろう。あとは俺以外のモデルがイケメンだったとか)
そんなことを思いつつ、俺は届いた『読者モデル』をテーブルに置く。
「無事発売できたみたいだから俺の役目は終わりだな」
「あれ?表紙を飾ったことに対して何かないの?ちょっとは怒られる覚悟してたんだけど」
「怒られそうな自覚あったんだな」
自覚していたことに苦笑いしつつ、俺は口を開く。
「一言くらい相談してほしかったという気持ちもあるが、俺は桜たちが何か理由があって許可を出したと思ってる。桜たちが俺をイジメるために許可したとは思えないからな」
「そんなことしないよ!お兄ちゃんのことを思って許可を出したから!」
「なら何も言わない」
俺は“ポンっ”と桜の頭に手を乗せ、軽く撫でる。
「今度からは一言相談しろよ」
そう言って俺はリビングを後にする。
そのため…
「表紙を飾ったことでお兄ちゃんに自分のカッコ良さを自覚してもらおうと思ったけど……まぁいっか。お兄ちゃんに頭を撫でてもらえたし。えへへ~」
頭を撫でられて喜ぶ桜に気づかなかった。
しばらく自室で過ごした後リビングへ戻ると、桜が『読者モデル』を持って話しかけてきた。
「あのね、お兄ちゃん。この『読モ』、私が貰ってもいいかな?」
「お、気になる男性モデルでもいたのか?」
「そっ、そういうわけじゃないよ!ただ、えーっと……そ、そう!ここに置いてたらお兄ちゃんが破りそうだからね!それは勿体無いもん!」
「よく分かったな。ずっとこの部屋にあったら破ってた自信あったぞ」
キメ顔をしている自分を毎日見るのはキツイので、欲しいなら無償でプレゼントしよう。
「俺には必要ない物だからあげるよ」
「やった!ありがと、お兄ちゃん!」
そう言って桜が嬉しそうにリビングから出て行く。
そのタイミングで“ピンポーン”と家のチャイムが鳴る。
そのため玄関まで行き、ドアを開けると…
「お疲れ様です!今、お時間大丈夫でしょうか!?」
そこには1ヶ月前お世話になった神野さんがいた。
俺の声が家中に響き渡る。
「どしたの!?お兄ちゃんっ!2階まで声が聞こえたよ!?」
学校帰りということで制服姿の桜が俺の声を聞き、慌ててリビングに入る。
「何かあったの!?」
「あぁ。叫びたくなる出来事が起こってな。これなんだが」
俺は手に持っている『読者モデル』を見せる。
「なぜか俺が『読モ』の表紙を飾ってるんだよ。そんな話、一言も聞いてないのに」
「あ、それなら私たちが許可を出したんだ。表紙で使っていいよって」
「何で当事者の意見を無視するし」
どうやら勝手に許可を出されたようだ。
「だってお兄ちゃんに話したらダメって言われるからね」
「当たり前だ。こんな奴が表紙を飾ったら売れる物も売れなくなるわ」
俺は自分がカッコいいとは思ってないので、なぜ売り上げが減ってしまう愚策を行ったか気になる。
しかし俺の心境とは裏腹に「そんなことないんだよねー」と桜がニヤニヤしながら言う。
「これ見て!神野さんからのメッセージを!」
そう言って桜がスマホを見せる。
そこには…
『真白さんが表紙を飾ったおかげで完売続出です!許可を出していただき、ありがとうございました!』
とのメッセージが送られていた。
「ってなわけで、お兄ちゃんのおかげで完売続出だよ!」
「そ、そうか。それなら一安心だ」
なぜ俺が表紙を飾ったことで売り切れ続出になったかは謎だが。
(おそらく変な奴が表紙を飾ったことで話題になったんだろう。あとは俺以外のモデルがイケメンだったとか)
そんなことを思いつつ、俺は届いた『読者モデル』をテーブルに置く。
「無事発売できたみたいだから俺の役目は終わりだな」
「あれ?表紙を飾ったことに対して何かないの?ちょっとは怒られる覚悟してたんだけど」
「怒られそうな自覚あったんだな」
自覚していたことに苦笑いしつつ、俺は口を開く。
「一言くらい相談してほしかったという気持ちもあるが、俺は桜たちが何か理由があって許可を出したと思ってる。桜たちが俺をイジメるために許可したとは思えないからな」
「そんなことしないよ!お兄ちゃんのことを思って許可を出したから!」
「なら何も言わない」
俺は“ポンっ”と桜の頭に手を乗せ、軽く撫でる。
「今度からは一言相談しろよ」
そう言って俺はリビングを後にする。
そのため…
「表紙を飾ったことでお兄ちゃんに自分のカッコ良さを自覚してもらおうと思ったけど……まぁいっか。お兄ちゃんに頭を撫でてもらえたし。えへへ~」
頭を撫でられて喜ぶ桜に気づかなかった。
しばらく自室で過ごした後リビングへ戻ると、桜が『読者モデル』を持って話しかけてきた。
「あのね、お兄ちゃん。この『読モ』、私が貰ってもいいかな?」
「お、気になる男性モデルでもいたのか?」
「そっ、そういうわけじゃないよ!ただ、えーっと……そ、そう!ここに置いてたらお兄ちゃんが破りそうだからね!それは勿体無いもん!」
「よく分かったな。ずっとこの部屋にあったら破ってた自信あったぞ」
キメ顔をしている自分を毎日見るのはキツイので、欲しいなら無償でプレゼントしよう。
「俺には必要ない物だからあげるよ」
「やった!ありがと、お兄ちゃん!」
そう言って桜が嬉しそうにリビングから出て行く。
そのタイミングで“ピンポーン”と家のチャイムが鳴る。
そのため玄関まで行き、ドアを開けると…
「お疲れ様です!今、お時間大丈夫でしょうか!?」
そこには1ヶ月前お世話になった神野さんがいた。
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