21 / 86
芸能界編
俳優の勉強
しおりを挟む
しばらくしたら母さんがリビングに戻ってきたため、現在の撮影状況を聞く。
撮影しているドラマは1月から放送開始予定で現在は12月中旬。
放送開始まで期間は短いが、降板した俳優のシーンは全て俺に変更するらしい。
「今回ドラマとなった私の小説は知ってる?」
「あぁ。主人公の男性がタイムスリップして大正時代の日本に飛ばされるところから話が始まり、現代に戻るためには大正時代を生きる女性1人と恋に落ちなければならない話だったな」
「えぇ、そうよ」
俺は母さんの小説が大好きで全ての小説を読んできた。
ドラマ化した小説は何度も読んだ小説なので原作はバッチリ頭の中に入っている。
「大正時代は帽子を被る習慣があるから、真白くんが演じる人は常に帽子を被ってるわ。だからその似合わない前髪……ではないわね。えーっとダサい前髪……かしら?それは帽子の中に入れてもらうわ」
「普通に前髪だけでいいと思うんだけど!?」
母さんも桜たちと同様、俺の前髪が気に入らないようで、こんな感じで遠回しに切るよう促してくる。
「ちなみに真白くんが演じる男は主人公の事情を知る数少ない友人で、主人公の良き理解者であるイケメン男性よ」
「なるほど、あのキャラか。って俺には難易度高くね?だってメインキャラとまでは言わないけど、割と頻回に出演するよな?」
「えぇ。だから撮り直すシーンは無限にあるわ。ちなみに下手な演技をしたら前髪パッツンにする予定だから頑張ってね」
そう言って母さんがリビングを出る。
「…………」
(これは全力で取り組まないと!母さんならマジで前髪パッツンにするぞ!パッツンにされたら外出られなくなるし!)
母さんの小説が原作のドラマを俺が失敗させるわけにはいかないので全力で取り組む予定だったが、どうやら決死の覚悟で臨む必要があるようだ。
そんなことを思った。
俺は早速、様々なドラマを観て勉強を始める。
(観ても演じる時のコツとか分からないな。『俳優ってすげー!』としか思わないし)
そもそも俳優業を学ぶための学校に通ってないのだから、技術を見て盗むなんてのは無理な話だ。
「おい、撮影は明後日だぞ。このままじゃ母さんに前髪切られてしまうわ」
そんなことを思っていると、とある名案を思いつく。
「そうだ!ここはプロに聞けばいいんだ!」
俺は急いでミレーユさんにメッセージを送る。
『お疲れ、ミレーユさん。少し相談したいことがあるんだけどいいかな?』
『お疲れ様です!どのような相談事でしょうか!?ちなみに明日は昼から空いてますので、デートは可能です!』
『違うわ。急遽、俺がドラマの俳優に抜擢されたから、アドバイスとかあれば教えてもらいたいと思ったんだ。女優のミレーユさんから』
俺の考えついた名案とはミレーユさんからコツなどを教えてもらうこと。
これを知るだけでも明後日の撮影に活かせるのではないかと思い、連絡を取った。
『ついに俳優のお仕事が来たんですね!おめでとうございます!でしたらウチがシロ様に直接ご指導しますよ!明日のお昼は空いてますか?』
『俺は空いてるから問題ない。ミレーユさんが迷惑でないならすごく助かるよ』
『ウチに迷惑はかかりませんので大丈夫です!』
メッセージでコツを聞くだけの予定だったが、ありがたいことにミレーユさんが直接指導してくれるとのこと。
(こんな俺に貴重な時間を作ってくれるなんて。マジでミレーユさん、優しすぎるだろ)
もちろんミレーユさんの提案を断ることはせず、お願いする。
その後、ミレーユさんとやり取りを行い、明日の13時に待ち合わせることとなった。
撮影しているドラマは1月から放送開始予定で現在は12月中旬。
放送開始まで期間は短いが、降板した俳優のシーンは全て俺に変更するらしい。
「今回ドラマとなった私の小説は知ってる?」
「あぁ。主人公の男性がタイムスリップして大正時代の日本に飛ばされるところから話が始まり、現代に戻るためには大正時代を生きる女性1人と恋に落ちなければならない話だったな」
「えぇ、そうよ」
俺は母さんの小説が大好きで全ての小説を読んできた。
ドラマ化した小説は何度も読んだ小説なので原作はバッチリ頭の中に入っている。
「大正時代は帽子を被る習慣があるから、真白くんが演じる人は常に帽子を被ってるわ。だからその似合わない前髪……ではないわね。えーっとダサい前髪……かしら?それは帽子の中に入れてもらうわ」
「普通に前髪だけでいいと思うんだけど!?」
母さんも桜たちと同様、俺の前髪が気に入らないようで、こんな感じで遠回しに切るよう促してくる。
「ちなみに真白くんが演じる男は主人公の事情を知る数少ない友人で、主人公の良き理解者であるイケメン男性よ」
「なるほど、あのキャラか。って俺には難易度高くね?だってメインキャラとまでは言わないけど、割と頻回に出演するよな?」
「えぇ。だから撮り直すシーンは無限にあるわ。ちなみに下手な演技をしたら前髪パッツンにする予定だから頑張ってね」
そう言って母さんがリビングを出る。
「…………」
(これは全力で取り組まないと!母さんならマジで前髪パッツンにするぞ!パッツンにされたら外出られなくなるし!)
母さんの小説が原作のドラマを俺が失敗させるわけにはいかないので全力で取り組む予定だったが、どうやら決死の覚悟で臨む必要があるようだ。
そんなことを思った。
俺は早速、様々なドラマを観て勉強を始める。
(観ても演じる時のコツとか分からないな。『俳優ってすげー!』としか思わないし)
そもそも俳優業を学ぶための学校に通ってないのだから、技術を見て盗むなんてのは無理な話だ。
「おい、撮影は明後日だぞ。このままじゃ母さんに前髪切られてしまうわ」
そんなことを思っていると、とある名案を思いつく。
「そうだ!ここはプロに聞けばいいんだ!」
俺は急いでミレーユさんにメッセージを送る。
『お疲れ、ミレーユさん。少し相談したいことがあるんだけどいいかな?』
『お疲れ様です!どのような相談事でしょうか!?ちなみに明日は昼から空いてますので、デートは可能です!』
『違うわ。急遽、俺がドラマの俳優に抜擢されたから、アドバイスとかあれば教えてもらいたいと思ったんだ。女優のミレーユさんから』
俺の考えついた名案とはミレーユさんからコツなどを教えてもらうこと。
これを知るだけでも明後日の撮影に活かせるのではないかと思い、連絡を取った。
『ついに俳優のお仕事が来たんですね!おめでとうございます!でしたらウチがシロ様に直接ご指導しますよ!明日のお昼は空いてますか?』
『俺は空いてるから問題ない。ミレーユさんが迷惑でないならすごく助かるよ』
『ウチに迷惑はかかりませんので大丈夫です!』
メッセージでコツを聞くだけの予定だったが、ありがたいことにミレーユさんが直接指導してくれるとのこと。
(こんな俺に貴重な時間を作ってくれるなんて。マジでミレーユさん、優しすぎるだろ)
もちろんミレーユさんの提案を断ることはせず、お願いする。
その後、ミレーユさんとやり取りを行い、明日の13時に待ち合わせることとなった。
159
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる