少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

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芸能界編

ミクさんとの写真撮影 2

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「では早速、イチャイチャカップル写真集の撮影を始めるぞ」

 竹内社長の言葉で撮影が始まる。

「まずは2人とも。手を繋いでそこを歩け」

(うん。そんな感じのことを要求されると思ってたよ)

 俺は意を決してミクさんの左手を握る。

「っ!」

 俺が握った瞬間、ミクさんの体が跳ねる。
 それを見て咄嗟に手を放す。

「ご、ごめん!俺に握られて嫌だったよな!?」
「い、いや!そんなことないぞ!ちょ、ちょっとビックリしただけだ!」

 そう言ってミクさんが否定してくれる。

「嫌なら嫌と言っていいんだぞ?俺が社長に内容を変更するようお願いを――」
「い、嫌ってわけじゃないんだ!握られて嬉しかったし!」
「そ、そうか」

 予想もしなかった返答に俺はミクさんを見てしまう。
 そんな俺に対してミクさんも俺のことを見てくるため、俺たちは見つめ合いながら顔を赤くする。

「はいここー。シャッターチャンスねー。連写頼むよー」

 との監督の声で俺たちは復活する。

「っと!ご、ごめん!俺に顔をジッと見られても不快になるだけだよな!」

 俺は慌ててミクさんの顔から目を逸らす。

「そ、そんなことないぞ?見つめられるのは、その……嬉しかったし」
「そ、そうか」
「う、うん」

 またしてもお互いの顔が赤くなる。

「お前ら、手を繋ぐまでに何やってんだよ」

 そんな俺たちに対し、呆れながら呟く社長の声が聞こえてきた。



 社長の言葉で手を繋がなければならないことを思い出す。

「そ、そうだな。アタシたちがいつまでもこんな感じじゃ悪いよな」
「あ、あぁ」

 俺は再び意を決して、ミクさんの左手を握る。

(うわぁ、いつまでも握りたくなる感触なんだけど)

 女の子特有の柔らかさに感動してしまう。

「はい、そこで指を絡ませて」

 すると社長から追加の注文が入る。
 拒否するわけにもいかないので、指を絡ませた恋人繋ぎで少し歩く。
 最初はぎこちなく歩いていたが、俺たちは徐々に慣れたようで心に余裕が生まれる。

(ふぅ、これくらいなら大丈夫そうだな)

 そう安堵した時、再び社長から声がかかる。

「よし。じゃあ次は星野さんが日向くんの腕に抱きついて」
「「!?」」

 俺たちはその場で固まる。

「い、嫌なら言っていいぞ?俺が社長に――」
「だ、大丈夫だ。よし!」

 ミクさんが気合を入れて、俺の腕に抱きつく。
 すると俺の右腕に“ふにゅっ”とした感触を感じる。

(な、なんだ!?俺の右腕に感じる柔らかな感触は!そ、そうか!これが巨乳の力なのか!穂乃果や桜にはない未知の力か!)

 穂乃果や桜から抱きつかれることはあるが、ミクさんは2人にはない胸囲を持っているため、初めての感触にオロオロしてしまう。

「ど、どうした?真白くん?」
「あ!いや!なんでもない!」

 首を傾げて聞いてくるミクさんに対して慌てて誤魔化す。

(危ねぇ、俺がミクさんの巨乳を堪能してたことがバレるところだったぜ。一度、腕の感覚は遮断しとくか)

 感覚遮断能力なんてものはないが、できるだけミクさんの巨乳を堪能しないよう意識し、仕事に集中する。
 その後、社長からこの状態で色々と指示をもらうが、なんとかクリアしていく。
 その中で最も危険だった指示は『抱きつかれた状態で見つめ合う』という指示だ。
 身長差の関係から必然的に俺がミクさんを上から見下ろすこととなり、大胆に空いた胸元を見ないようマジで頑張った。

「よし。手を繋いでのイチャイチャはこんなもんだろう。少し休憩だ」

 その言葉で俺も休憩に入ろうとするが、いつまでもミクさんが離れない。

「ミ、ミクさん?休憩だから離れてもいいよ?」
「え、えーっと。もうちょっと抱きついていたい――じゃなくて!そ、そう!まだまだ真白くんとイチャイチャすることになりそうだから、お互い離れすぎない方がいいと思う!」

 早口でミクさんが告げる。

「ま、まぁ。ミクさんが困らないなら」
「アタシは全然気にしないから!むしろ、この体勢がいいから!」

(な、何故ここまで言うんだ?俺なんかとくっつかない方がいいと思うが)

 そんなことを思っていると、とある理由を思いつく。

(そ、そうか!離れてしまったら、また最初みたいにぎこちない関係からスタートすることになる!それだとモデルを本業とするミクさんのプライドに関わるから俺から離れないんだな!)

 という結論に至り、これ以上なにも言わずにヒナちゃんたちのもとへ向かう。

 その時、休憩となった今でも俺に抱きつくミクさんはかなり注目を集めており…

「あの2人、カメラが回ってない休憩時間もイチャイチャしてるよ!」
「最初のイチャイチャを見せられたら、お似合いのカップルに見えてきたね!」

 等々、何やら俺たちを見て話していたが、俺たちの耳には届かなかった。
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