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芸能界編
ミクさんとの写真撮影 4
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しばらく俺たちの間に無言の時間が続くが、俺は覚悟を決める。
「ごめん、ミクさん。俺、お姫様抱っこするよ」
「ほ、ほんとか!」
俺の言葉にパーっと笑顔を見せる。
「準備はいいか?」
「あ、あぁ。アタシはいつでも大丈夫だ」
俺はミクさんの返事を聞いてから、ミクさんをお姫様抱っこをする。
(うぉ、軽っ!しかも柔らかいし、いい匂いまでするんだけど!)
ミクさんの感触と匂いにクラクラしそうになるが、理性を保ちながらお姫様抱っこを続ける。
「な、なぁ。重くないか?」
「ううん、全く重くないよ。むしろ、ちゃんと食べてるか心配になるくらい軽い。だから安心して」
「そ、それなら良かった」
ミクさんが俺の腕の中で安堵する。
しばらく、俺たちの周りにカメラマンが来て慌ただしく写真に納めていると…
「よし!もういいぞ」
との社長の言葉が聞こえ、俺はミクさんを床に下ろす。
「あ……」
すると何故か名残惜しそうな表情を見せる。
「ん?どうした?」
「あ、い、いや!もうちょっとしてほしかった――じゃなくて!えーっと――な、なんでもない!」
そう言ってミクさんがヒナちゃんたちの所へ向かう。
(なんだったんだろ?)
不思議に思ったが深く考えるのをやめ、俺もヒナちゃんたちのもとへ向かう。
その時…
「見てましたか、社長」
「あぁ、よく見てた」
「今のを見て感想をどうぞ」
「星野さんは結局、何を日向くんに言いたかったんだ?」
「はぁ。社長、結婚は諦めた方がいいですね」
「え、今、私は結婚占いをされたのか?」
社長の困惑する声が聞こえてきた。
「今日の撮影はこれで終了だ」
社長の言葉を聞き、俺とミクさんは挨拶をしてから撮影現場を後にする。
「真白お兄ちゃん!とても良かったの!」
「素晴らしい撮影でしたよ、真白さん」
控え室に移動中、ヒナちゃんとお母さんが褒めてくれた。
「ありがとうございます。俺なんかとのイチャイチャを我慢してくれたミクさんのおかげですが」
俺は思っていたことを口にする。
「はぁ、真白お兄ちゃん。それはないの。減点なの」
「え?減点?」
「そうなの」
「な、何故かな?」
「もちろん、お兄ちゃんが鈍いからなの」
「そ、そうか」
何故鈍いと言われたのかは分からないが、ヒナちゃんからの評価が下がったことだけは理解した。
そんな会話をしていると、お母さんが話しかけてきた。
「真白さん。今日のミクはどうでしたか?」
「そうですね。とても素晴らしい演技だったと――」
「いえ、そうではありません。可愛かったですか?」
「えっ。そ、そうですね。とても可愛かったと思います」
「ちょ!お母さん!そんなこと聞かなくていいから!それと真白くんも真面目に答えなくていいから!」
「ダメよ。こういうことは聞かないと。ミクも気になってたでしょ?」
「そ、それはそうだが」
ミクさんがお母さんに丸め込まれる。
「具体的にはどの辺が可愛かったですか?」
「え、えーっと。照れてるところですね」
お母さんからの質問に対し、顔が赤くなるのを自覚しながら答える。
「襲いたくなりましたか?」
「襲う!?そ、そこまではなってないですよ!」
(なに言ってんの!?このお母さんは!?)
何故そのような質問をされたかは分からないが、襲いたくなるほどではなかったのでキッパリと伝える。
そんな俺に対してお母さんが耳元に近づく。
そして俺だけに聞こえる声で囁く。
「以前、私は真白さんにミクとヒナ、どちらと結婚したいか聞きましたよね?あれ、本気で聞いたんですよ?」
「ええっ!」
(冗談かと思ってたんだけど!)
「私はやはり、同い年のミクを推薦します。どうですか、あの胸は。赤ちゃんのほっぺのようにワンタッチしたくなりますよね?」
「いや、そんな気軽にワンタッチしたらアウトですよ」
「またまた~、減るものでもないですよ?」
「あれ!?俺がおかしいのか!?ワンタッチしなかった俺がおかしいのか!?」
お母さんの言ってることが何一つ理解できない。
「ちょっと、お母さん!何コソコソと話してるのよ!?」
そんな俺たちを見て、ミクさんが俺からお母さんを引き剥がす。
「何でもないのよ。ちょっと真白さんと将来の話をしただけだから」
「そ、そんな話なら耳元で話すことないでしょ!」
「そんなことないわよ。ねー、真白さん」
「あ、あはは」
お母さんの問いかけに苦笑いしかできない。
「って、そんなことよりミク。胸を使ったアピールが足りなかったね。真白さんは『可愛い』と言ったけど、真白さんから『襲いたくなった』って言葉はもらえなかったよ?私、言ったよね?『襲いたくなった』という言葉がもらえるように頑張れって」
「なっ!こ、これでも抱きつく時とかは頑張ったぞ!」
「鈍感な真白さん相手にはまだまだよ。腕に抱きつくまでは良かったけど、終盤は胸を使う機会が少なかったね。真白さんにケーキを食べさせる時は胸をこう押し上げる感じで谷間を強調させて――」
などなど、ミクさんに対して巨乳を使ったアピールが足りないと説教している。
「なぁヒナちゃん。ミクさんがダメ出しばかりされてるぞ。ってことは、休憩中に言っていた勝負に負けたのか?俺、協力できるならしてあげたかったのに」
「はぁ、やれやれなの」
俺の質問に対し、ヒナちゃんが呆れていました。
「ごめん、ミクさん。俺、お姫様抱っこするよ」
「ほ、ほんとか!」
俺の言葉にパーっと笑顔を見せる。
「準備はいいか?」
「あ、あぁ。アタシはいつでも大丈夫だ」
俺はミクさんの返事を聞いてから、ミクさんをお姫様抱っこをする。
(うぉ、軽っ!しかも柔らかいし、いい匂いまでするんだけど!)
ミクさんの感触と匂いにクラクラしそうになるが、理性を保ちながらお姫様抱っこを続ける。
「な、なぁ。重くないか?」
「ううん、全く重くないよ。むしろ、ちゃんと食べてるか心配になるくらい軽い。だから安心して」
「そ、それなら良かった」
ミクさんが俺の腕の中で安堵する。
しばらく、俺たちの周りにカメラマンが来て慌ただしく写真に納めていると…
「よし!もういいぞ」
との社長の言葉が聞こえ、俺はミクさんを床に下ろす。
「あ……」
すると何故か名残惜しそうな表情を見せる。
「ん?どうした?」
「あ、い、いや!もうちょっとしてほしかった――じゃなくて!えーっと――な、なんでもない!」
そう言ってミクさんがヒナちゃんたちの所へ向かう。
(なんだったんだろ?)
不思議に思ったが深く考えるのをやめ、俺もヒナちゃんたちのもとへ向かう。
その時…
「見てましたか、社長」
「あぁ、よく見てた」
「今のを見て感想をどうぞ」
「星野さんは結局、何を日向くんに言いたかったんだ?」
「はぁ。社長、結婚は諦めた方がいいですね」
「え、今、私は結婚占いをされたのか?」
社長の困惑する声が聞こえてきた。
「今日の撮影はこれで終了だ」
社長の言葉を聞き、俺とミクさんは挨拶をしてから撮影現場を後にする。
「真白お兄ちゃん!とても良かったの!」
「素晴らしい撮影でしたよ、真白さん」
控え室に移動中、ヒナちゃんとお母さんが褒めてくれた。
「ありがとうございます。俺なんかとのイチャイチャを我慢してくれたミクさんのおかげですが」
俺は思っていたことを口にする。
「はぁ、真白お兄ちゃん。それはないの。減点なの」
「え?減点?」
「そうなの」
「な、何故かな?」
「もちろん、お兄ちゃんが鈍いからなの」
「そ、そうか」
何故鈍いと言われたのかは分からないが、ヒナちゃんからの評価が下がったことだけは理解した。
そんな会話をしていると、お母さんが話しかけてきた。
「真白さん。今日のミクはどうでしたか?」
「そうですね。とても素晴らしい演技だったと――」
「いえ、そうではありません。可愛かったですか?」
「えっ。そ、そうですね。とても可愛かったと思います」
「ちょ!お母さん!そんなこと聞かなくていいから!それと真白くんも真面目に答えなくていいから!」
「ダメよ。こういうことは聞かないと。ミクも気になってたでしょ?」
「そ、それはそうだが」
ミクさんがお母さんに丸め込まれる。
「具体的にはどの辺が可愛かったですか?」
「え、えーっと。照れてるところですね」
お母さんからの質問に対し、顔が赤くなるのを自覚しながら答える。
「襲いたくなりましたか?」
「襲う!?そ、そこまではなってないですよ!」
(なに言ってんの!?このお母さんは!?)
何故そのような質問をされたかは分からないが、襲いたくなるほどではなかったのでキッパリと伝える。
そんな俺に対してお母さんが耳元に近づく。
そして俺だけに聞こえる声で囁く。
「以前、私は真白さんにミクとヒナ、どちらと結婚したいか聞きましたよね?あれ、本気で聞いたんですよ?」
「ええっ!」
(冗談かと思ってたんだけど!)
「私はやはり、同い年のミクを推薦します。どうですか、あの胸は。赤ちゃんのほっぺのようにワンタッチしたくなりますよね?」
「いや、そんな気軽にワンタッチしたらアウトですよ」
「またまた~、減るものでもないですよ?」
「あれ!?俺がおかしいのか!?ワンタッチしなかった俺がおかしいのか!?」
お母さんの言ってることが何一つ理解できない。
「ちょっと、お母さん!何コソコソと話してるのよ!?」
そんな俺たちを見て、ミクさんが俺からお母さんを引き剥がす。
「何でもないのよ。ちょっと真白さんと将来の話をしただけだから」
「そ、そんな話なら耳元で話すことないでしょ!」
「そんなことないわよ。ねー、真白さん」
「あ、あはは」
お母さんの問いかけに苦笑いしかできない。
「って、そんなことよりミク。胸を使ったアピールが足りなかったね。真白さんは『可愛い』と言ったけど、真白さんから『襲いたくなった』って言葉はもらえなかったよ?私、言ったよね?『襲いたくなった』という言葉がもらえるように頑張れって」
「なっ!こ、これでも抱きつく時とかは頑張ったぞ!」
「鈍感な真白さん相手にはまだまだよ。腕に抱きつくまでは良かったけど、終盤は胸を使う機会が少なかったね。真白さんにケーキを食べさせる時は胸をこう押し上げる感じで谷間を強調させて――」
などなど、ミクさんに対して巨乳を使ったアピールが足りないと説教している。
「なぁヒナちゃん。ミクさんがダメ出しばかりされてるぞ。ってことは、休憩中に言っていた勝負に負けたのか?俺、協力できるならしてあげたかったのに」
「はぁ、やれやれなの」
俺の質問に対し、ヒナちゃんが呆れていました。
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