73 / 86
芸能界編
再び星野家へ 2
しおりを挟む
俺たち全員が絶句していると、お父さんが口を開く。
「そもそも日向くんの家っていうところがダメなんだ!ミクは日向くんに気を許しているようだが、男の家に行かせるのは結婚してからだ!まっ、俺はミクに結婚の許可を出さないから、一生ミクが男の家にお邪魔することはないがな!」
キメ顔で言う。
「アタシ、お父さんのこと嫌いになりそうなんだけど」
「ヒナも」
「お母さんもここまでだとは思わなかったわ」
(おい、お父さん。女性陣がドン引きしてるぞ)
それに気づき、女性陣の視線に耐えられなくなったお父さんが「こほんっ!」と咳払いを挟む。
「さ、さすがに言い過ぎた。結婚まではいかないが、俺が結婚しても良いと思った男には許可を出そう」
その返答にミクさんたちが不敵な笑みを浮かべる。
(な、なんか3人とも目が怖くなったぞ?)
「だが俺は日向くんをミクの結婚相手にふさわしいと思っていない。よってミクが元日に日向くんの家に行くことを許可しない!」
お父さんが堂々と言う。
「なるほど。ちなみになんだけど、お父さんがアタシの結婚相手にふさわしいって思った男性はシロ様だけか?」
「そうだな。今のところシロ様が一番ふさわしいと思ってる。だからシロ様ならミクとの結婚を許す――いや、俺がお願いしに行ってやる!」
その返答にヒナちゃんが「勝ち確なの」と呟く。
そしてミクさんがこっそりガッツポーズをしていた。
「最近、ミクとシロ様のイチャイチャ動画がアップされただろ?あれを見て俺はミクの結婚相手はシロ様が良いと思った」
(な、なんか知らない間にお父さんの中でシロ様の評価が上がっとる)
「本当は今日、ヒナの撮影に同行してシロ様を我が家へ招待しようと思ってたんだ。仕事があってできなかったが、そうしたいくらいシロ様にミクを紹介したいんだ」
お父さんの返答を聞いて、さらに悪い顔になる3人。
「じゃあアタシがシロ様の家に行くって言ったら?」
「そんなの俺が家まで送ってやるよ」
「元日でも?」
「家族と過ごせなくなるのは惜しいが、ミクとシロ様が結婚するためだ。我慢しよう。だが今回はシロ様の家じゃなくて日向くんの家だからな。ミクの気持ちは分かったがクリスマスは俺が引き下がったんだ。今回はミクが諦めてくれ」
その返答にミクさんが満面の笑みとなる。
「やったな!真白くん!アタシ、真白くんの家に行っていいって!」
「お、おう。そうらしいな」
「お姉ちゃん!楽しんでくるの!」
「ミク、元日は楽しんでね」
「あぁ!ありがとう、母さん!それにヒナも!」
そんな感じでミクさんたち3人が喜ぶ。
すると、今の状況について来れてないお父さんが声を上げる。
「おい!俺は日向くんの家に行っていいと許可した覚えはないぞ!?」
「いや、シロ様の家なら行っていいんだろ?」
「あぁ、そう言ったが――元日は日向くんの家に行くんだろ?」
お父さんの目に見えて分かるくらい困惑している。
「真白さん。これかぶってください。できるだけ髪の毛を帽子の中に入れるように」
その様子を見てお母さんから帽子を渡される。
俺はやってほしいことが分かったので、その意図を汲み取り、シロ様だとわかるように帽子をかぶる。
すると…
「えっ!シ、シロ様!?」
お父さんが俺の正体に気づき、声を上げる。
「そうなの!真白お兄ちゃんはシロ様だったの!」
その言葉をヒナちゃんが肯定する。
「そういうことだから、アタシは元日に――」
と、ミクさんが喋っている時、“ササッ!”と、お父さんが動き出す。
そして素早く俺の前で正座し、俺の手を握る。
「シロ様!あなたの活躍には目を見張るものがある!」
いきなり絶賛してきた。
「あ、ありがとうございます」
「日向くんがシロ様なら初めて会った時に言ってほしかったな!そしたら『娘はやらんっ!』とか言わなかったのに!」
「いえ、前回は正体を言える空気ではなかったので」
(だってシロ様をベタ褒めしてたし!)
「あっ!正座のままでは脚が痺れるだろ?ささっ!リビングにどうぞ!高級なお菓子をご用意致しますので!あ、お腹も空いてるなら、今すぐ高級寿司をテイクアウトするぞ?なんならウチに1泊してもいい!どうだ!?」
「「「「……………」」」」
(対応が違いすぎる!)
お父さんの変わりように言葉を失う俺たち。
「い、いえ。そこまでしていただかなくても」
「まぁまぁ遠慮せず!今なら1泊するとミクの添い寝がついてくるサービス付きだ!」
「お、お父さん!そ、それは早すぎだ!」
ミクさんが慌ててお父さんを止める。
その隙に俺はアイコンタクトでお母さんに助けを求める。
「あなた!まず最初に言うことがあるでしょ!」
「そ、そうだよな」
お母さんに注意され、お父さんが姿勢を正す。
「で、シロ様とミクの結婚式はいつなんだ?」
“スパーン!”
お父さんの頭をお母さんが叩く。
「ちょっ!痛いんだけど!」
「違うでしょ!まずは今までの無礼を謝りなさい!」
「うっ!シロ様に会うことができて我を忘れていた。そ、そうだよな。すまなかった、シロ様。今までの無礼を謝らせてくれ」
お父さんが俺に頭を下げて謝る。
「い、いえ!気にしてませんので頭を上げてください!」
「ありがとう!やっぱり俺の想像通り、シロ様は懐が深い男だ!シロ様ならいつでもミクをお嫁にやるぞ!」
「ま、待ってください!俺如きがミクさんをもらうことなんてできませんから!」
「そんなに謙遜しなくていいぞ!俺はミクの結婚相手にふさわしいと思ってるから!」
「そうよ。私も真白さんがミクと結婚してくれると嬉しいもの」
「ヒナも真白お兄ちゃんがお姉ちゃんと結婚した方がいいと思うの!」
何故か家族3人からミクさんとの結婚を推される。
その言葉にミクさんが顔を赤くしている。
「な、何度も言いますが俺はミクさんにふさわしい男ではないので」
そう伝えると、お父さんがミクの耳元で何かを話し始める。
「ミクが日向くんのことを好きなのは理解していたが――アプローチが足りないんじゃないか?」
「うっ、その通りなんだよ」
「まぁ日向くんがシロ様ということなら俺も応援してやろう」
「ほ、ホントか!?」
「あぁ、だから元日は家族ではなくシロ様と過ごしていいぞ。その変わり、しっかりとシロ様を虜にしてこい」
「うん!ありがと!お父さん!」
どんな会話をしていたかは聞き取れなかったが、ミクさんが嬉しそうに笑っていた。
「シロ様。元日はミクと遊んでやってくれ」
「いいんですか!」
「あぁ。その変わり――俺の分までミクと楽しんでくれよ」
マジトーンで言われる。
「わ、わかりました」
(俺、部屋にこもる予定だけど。まぁ涼宮さんたちがミクさんを楽しませてくれるでしょう)
そんな感じで、無事に許可を得ることができた。
そして元日がやってくる。
「そもそも日向くんの家っていうところがダメなんだ!ミクは日向くんに気を許しているようだが、男の家に行かせるのは結婚してからだ!まっ、俺はミクに結婚の許可を出さないから、一生ミクが男の家にお邪魔することはないがな!」
キメ顔で言う。
「アタシ、お父さんのこと嫌いになりそうなんだけど」
「ヒナも」
「お母さんもここまでだとは思わなかったわ」
(おい、お父さん。女性陣がドン引きしてるぞ)
それに気づき、女性陣の視線に耐えられなくなったお父さんが「こほんっ!」と咳払いを挟む。
「さ、さすがに言い過ぎた。結婚まではいかないが、俺が結婚しても良いと思った男には許可を出そう」
その返答にミクさんたちが不敵な笑みを浮かべる。
(な、なんか3人とも目が怖くなったぞ?)
「だが俺は日向くんをミクの結婚相手にふさわしいと思っていない。よってミクが元日に日向くんの家に行くことを許可しない!」
お父さんが堂々と言う。
「なるほど。ちなみになんだけど、お父さんがアタシの結婚相手にふさわしいって思った男性はシロ様だけか?」
「そうだな。今のところシロ様が一番ふさわしいと思ってる。だからシロ様ならミクとの結婚を許す――いや、俺がお願いしに行ってやる!」
その返答にヒナちゃんが「勝ち確なの」と呟く。
そしてミクさんがこっそりガッツポーズをしていた。
「最近、ミクとシロ様のイチャイチャ動画がアップされただろ?あれを見て俺はミクの結婚相手はシロ様が良いと思った」
(な、なんか知らない間にお父さんの中でシロ様の評価が上がっとる)
「本当は今日、ヒナの撮影に同行してシロ様を我が家へ招待しようと思ってたんだ。仕事があってできなかったが、そうしたいくらいシロ様にミクを紹介したいんだ」
お父さんの返答を聞いて、さらに悪い顔になる3人。
「じゃあアタシがシロ様の家に行くって言ったら?」
「そんなの俺が家まで送ってやるよ」
「元日でも?」
「家族と過ごせなくなるのは惜しいが、ミクとシロ様が結婚するためだ。我慢しよう。だが今回はシロ様の家じゃなくて日向くんの家だからな。ミクの気持ちは分かったがクリスマスは俺が引き下がったんだ。今回はミクが諦めてくれ」
その返答にミクさんが満面の笑みとなる。
「やったな!真白くん!アタシ、真白くんの家に行っていいって!」
「お、おう。そうらしいな」
「お姉ちゃん!楽しんでくるの!」
「ミク、元日は楽しんでね」
「あぁ!ありがとう、母さん!それにヒナも!」
そんな感じでミクさんたち3人が喜ぶ。
すると、今の状況について来れてないお父さんが声を上げる。
「おい!俺は日向くんの家に行っていいと許可した覚えはないぞ!?」
「いや、シロ様の家なら行っていいんだろ?」
「あぁ、そう言ったが――元日は日向くんの家に行くんだろ?」
お父さんの目に見えて分かるくらい困惑している。
「真白さん。これかぶってください。できるだけ髪の毛を帽子の中に入れるように」
その様子を見てお母さんから帽子を渡される。
俺はやってほしいことが分かったので、その意図を汲み取り、シロ様だとわかるように帽子をかぶる。
すると…
「えっ!シ、シロ様!?」
お父さんが俺の正体に気づき、声を上げる。
「そうなの!真白お兄ちゃんはシロ様だったの!」
その言葉をヒナちゃんが肯定する。
「そういうことだから、アタシは元日に――」
と、ミクさんが喋っている時、“ササッ!”と、お父さんが動き出す。
そして素早く俺の前で正座し、俺の手を握る。
「シロ様!あなたの活躍には目を見張るものがある!」
いきなり絶賛してきた。
「あ、ありがとうございます」
「日向くんがシロ様なら初めて会った時に言ってほしかったな!そしたら『娘はやらんっ!』とか言わなかったのに!」
「いえ、前回は正体を言える空気ではなかったので」
(だってシロ様をベタ褒めしてたし!)
「あっ!正座のままでは脚が痺れるだろ?ささっ!リビングにどうぞ!高級なお菓子をご用意致しますので!あ、お腹も空いてるなら、今すぐ高級寿司をテイクアウトするぞ?なんならウチに1泊してもいい!どうだ!?」
「「「「……………」」」」
(対応が違いすぎる!)
お父さんの変わりように言葉を失う俺たち。
「い、いえ。そこまでしていただかなくても」
「まぁまぁ遠慮せず!今なら1泊するとミクの添い寝がついてくるサービス付きだ!」
「お、お父さん!そ、それは早すぎだ!」
ミクさんが慌ててお父さんを止める。
その隙に俺はアイコンタクトでお母さんに助けを求める。
「あなた!まず最初に言うことがあるでしょ!」
「そ、そうだよな」
お母さんに注意され、お父さんが姿勢を正す。
「で、シロ様とミクの結婚式はいつなんだ?」
“スパーン!”
お父さんの頭をお母さんが叩く。
「ちょっ!痛いんだけど!」
「違うでしょ!まずは今までの無礼を謝りなさい!」
「うっ!シロ様に会うことができて我を忘れていた。そ、そうだよな。すまなかった、シロ様。今までの無礼を謝らせてくれ」
お父さんが俺に頭を下げて謝る。
「い、いえ!気にしてませんので頭を上げてください!」
「ありがとう!やっぱり俺の想像通り、シロ様は懐が深い男だ!シロ様ならいつでもミクをお嫁にやるぞ!」
「ま、待ってください!俺如きがミクさんをもらうことなんてできませんから!」
「そんなに謙遜しなくていいぞ!俺はミクの結婚相手にふさわしいと思ってるから!」
「そうよ。私も真白さんがミクと結婚してくれると嬉しいもの」
「ヒナも真白お兄ちゃんがお姉ちゃんと結婚した方がいいと思うの!」
何故か家族3人からミクさんとの結婚を推される。
その言葉にミクさんが顔を赤くしている。
「な、何度も言いますが俺はミクさんにふさわしい男ではないので」
そう伝えると、お父さんがミクの耳元で何かを話し始める。
「ミクが日向くんのことを好きなのは理解していたが――アプローチが足りないんじゃないか?」
「うっ、その通りなんだよ」
「まぁ日向くんがシロ様ということなら俺も応援してやろう」
「ほ、ホントか!?」
「あぁ、だから元日は家族ではなくシロ様と過ごしていいぞ。その変わり、しっかりとシロ様を虜にしてこい」
「うん!ありがと!お父さん!」
どんな会話をしていたかは聞き取れなかったが、ミクさんが嬉しそうに笑っていた。
「シロ様。元日はミクと遊んでやってくれ」
「いいんですか!」
「あぁ。その変わり――俺の分までミクと楽しんでくれよ」
マジトーンで言われる。
「わ、わかりました」
(俺、部屋にこもる予定だけど。まぁ涼宮さんたちがミクさんを楽しませてくれるでしょう)
そんな感じで、無事に許可を得ることができた。
そして元日がやってくる。
69
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる