少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

文字の大きさ
83 / 86
芸能界編

いざ学校へ 1

しおりを挟む
 その後、お互いに顔を赤くしながら涼宮さんのマネージャーがいる場所まで移動し、涼宮さんとわかれる。
 そして歩いて帰宅した俺は玄関前でマスクとサングラスを外し、家の中へ。

「ただいまー」
「あ、お兄ちゃん。おかえ――」
「シロ。おかえ――」

 すると玄関にいた桜と穂乃果が固まる。

「ど、どうした?」

 俺は2人に声をかけるが、一向に返事が返ってこない。
 しかも、どんどん2人の顔が赤くなる。
 そんな2人に俺は困惑してしまう。

「あら、真白くん、おかえり。サッパリしてとてもいいじゃない」

 すると母さんが玄関に現れ、俺の髪を褒めてくれる。

「あぁ、結構短くしたんだ。って、そんなことより。2人が急に動かなくなったんだ。どうすればいいと思う?」
「放置でいいわよ。時間が経てば復活すると思うから。それよりご飯にしましょう」

 そう言って母さんがリビングへ戻る。

(え、放置でいいのか?)

 そう思うが俺は母さんに言われた通り、桜たちを無視して手洗い場に向かった。



 桜たちを放置してリビングでご飯を食べていると、俺の下に2人が駆け寄る。

「ちょっと、お兄ちゃん!変わりすぎだよ!」
「ん、これは想像以上」
「け、結構短くしたからな。だいぶ変わってるとは思うぞ」
「だね!とても良い方に変わってるよ!一目見ただけで思考が停止するくらいだから!」
「ん、これはヤバい。もはや兵器」
「俺のことを兵器扱いするなよ」

 穂乃果の発言にボソッとツッコむ。

「これは明日の学校、想像以上にヤバいね」
「ん、私の想像ではシロの正体にみんなが驚く程度かと思ってたけど、これはマズイ。ここまでカッコ良くなるとは思ってなかった」

 何やらマズそうな会話が聞こえ、不安になる。

「も、もしかして髪を切ったのって失敗だったか?」
「そんなことない。シロの正体がわかることで皆んながシロの魅力に気づくことはいいこと。それにシロの自己評価の低さを治すには褒められるしかない。だから切ったこと自体は問題ない。でもシロに変な虫がたくさん付き纏いそうだから心配」
「そうだよね。これは私たちがお兄ちゃんを守らなきゃいけないね」

 そう言って2人が頷き合う。
 どうやら何かに対して危機感を持っているらしい。
 そのことに対して詳しく聞こうとすると、母さんが口を開く。

「ねぇ、今更なんだけど。桜と穂乃果ちゃんは明日、真白くんと一緒に学校へ行くのよね?」
「うん、そうだけど」
「ならシロ様が女の子2人を連れて歩いているって噂になる可能性があるわ」
「「「あ」」」

 俺たち3人の声がかぶる。

「確かに!周りから見れば、俺と桜が兄妹とかわからないし、俺と穂乃果が幼馴染とかもわからないぞ!?」
「ん、それはマズイ」
「ど、どうしよ!?お母さん!」
「はぁ、そんなことだろうと思ってたわ。だから、私が策を考えて、手も打ってあるわ」
「おぉー!」

(母さんが頼りになりすぎる!やはり持つべきものは母さんだな!)

 そんな変な言葉を心の中で呟きつつ、母さんの話に耳を傾ける。

「まずは今日の夜にSNSで髪を切ったことと、髪を切った自分の写真を投稿する。その時に明日から変装せず学校に通うことを書き込み、ボディーガードとして義妹と幼馴染の女の子と一緒に登校する旨も書き込むの」
「ボディーガード?そんなものいらないぞ?」
「そんなことを言えるのは今だけよ。いいから言われた通りに書きなさい」
「わ、わかった」
「とりあえず明日は私が3人を学校に送るわ。そしてシロ様の正体が日向真白であることを学校のみんなに知ってもらう。桜が義妹であることと穂乃果ちゃんが幼馴染であることは、学校のみんなが知ってるのよね?」
「うん!私たちが自慢してるから、そこはバッチリだよ!」

(なぜかいつも誇らしげに言われるから、恥ずかしかったけどな)

「そう。それなら学校内で大きなスキャンダルにはならないと思うわ」
「なるほど。徹底的に桜が義妹で穂乃果が幼馴染であることを伝えていくんだな」
「えぇ。これで何かの間違いで桜たちとの写真がアップされても、義妹と幼馴染って思ってくれるはずだからね。真白くんの投稿を見てない人たちの間で少し騒ぎが起こるだけだと思うわ。油断はできないけど、これが最善の手よ」
「おー!これなら、なんとかなりそうだな!」
「他にも私の方で作戦を考えてるけど、これは竹内社長や神野さんと手を組んで行うことだから、真白くんたちは気にしなくていいわ。あ、もしインタビューとかがあった時は、桜と穂乃果ちゃんのことを紹介してね」
「わかった」

 俺たちは母さんの作戦を実行することに決め、さっそくSNSに髪を切った俺をアップ。
 そして母さんが言った言葉を書き込む。

 すると…

『髪を切ったシロ様、カッコ良すぎ!』
『ついにシロ様の正体が判明するんですね!』
『シロ様の義妹と幼馴染よ。今なら1円でシロ様のボディーガードを代わってあげよう』

 等々のコメントが来る。

(ふぅ、これで後は学校でシロ様の正体が日向真白であることを広めるだけか。っというより、俺のことカッコいいって言いすぎじゃね?)

 そんなことを思った。



 俺がSNSに投稿した後、SNS上でシロ様を生で見たいという人が続出。
 そしてハロウィンの日にシロ様が目撃された街、つまり真白が住んでいる街に足を運ぶ女性が続出したことに、今の真白は気づかなかった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。

水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。 一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。 二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。 習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。 幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。 検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。 だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。 七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。 椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。 美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。 学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。 幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。

処理中です...