婚約破棄された悪役令嬢ですが、闇魔法を手に聖女に復讐します

ごぶーまる

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「アリシア・フォン・ブラッド!お前との婚約は破棄する!」
わたくしの婚約者、アレクサンダー王太子は突然私を王宮の広間に呼び出し告げた。
「い、いきなり何を……!突然婚約を破棄するなど!わたくしが何かしたと言うの!?」
「とぼけるな!お前の狼藉の数々は確認しているのだぞ!」
狼藉、と言われても、まるで心当たりがない。アレクサンダーの後ろにいる女性、マリア・ローズが怯えたように私を見つめているが、本当にわたくしは彼女に何もしていないのだ。
「この聖女マリアへの嫌がらせの数々は、マリアからの証言で裏が取れている。おまけにお前はマリアの暗殺まで企んでいるようだな。」
「な……っ、待ってください!わたくしは何も……!」
「他でもないマリア自身が被害を訴えているのだ!証拠は明白だろう!なぁマリア、そうだろう?」
話を振られたマリアは、顔面蒼白と言った様子でわたくしを見つめるばかりだ。まるでわたくしに本当に被害を受けたかのように、小動物のように震えている。
「可哀想にマリア、恐怖で声も出ないんだな。……アリシア・フォン・ブラッドは国外追放の刑に処す!私はアリシアとの婚約を破棄し、マリアと婚約する!」
その宣言に、わたくしはショックで抗議の声をあげることもできなかった。アレクサンダー様、今までお慕いしていたのに、何故聖女というだけでマリアに鞍替えするのですか……!
わたくしは何も言い返すことが出来ぬまま、広間を退出させられ、国外追放の身になってしまった。
聖女マリア。平民の出自でありながら、魔法学校で強い光魔法の才を現し、国の要職である「聖女」の地位にまで上り詰めた才女。
彼女は一体どんな魔術を使い、アレクサンダー様を誑かしたのかしら。想像するだけで腹が立ってくる。
わたくしは拳を握りしめた。マリアと対称になるかのように、わたくしには闇魔法の才がある。
闇魔法は使い道を誤れば、世界を破滅へともたらすと言われる危険な術。術者はそれだけで危険視されてしまうため、わたくしはこの才をずっと隠してきた。
でも、わたくしに残された武器はこれしかない。この闇魔法を手に、わたくしから全てを奪った聖女マリアに、一矢報いてやるのだ。
わたくしは衛兵たちに連行されながら、密かにマリアへの復讐を誓っていた。



 わたくしは国外追放され、隣国と本国の国境沿いにある田舎街で暮らすことになった。
昼食は黒パンと牛乳だけの、質素な生活。けれどめげない、わたくしは必ずあの女に報復してみせるのだから!
人目を盗み森に入る。この森は国境を跨いでいて、鬱蒼としていて人の寄りつかない場所だ。闇魔法の訓練をするには、これ以上ない。
 わたくしは虫や植物相手に、闇魔法の訓練をしていた。植物の時間を巻き戻し、花を蕾に、蕾を芽に変えていく。
成功した!これなら、人に使えば何かができるかもしれない!
と喜んでいる最中、鹿がわたくしの真横を、急ぐように駆けて行った。
こんな人を恐れずに鹿が通る……?と思っていたその刹那、わたくしの顔の真横を、何かが掠めて行った。
それは先ほど通りがかった鹿の腿に命中し、鹿は倒れ伏す。命中したものをよく見れば、それは一本の矢であった。
矢が放たれた先に向かって叫ぶ。「ちょっと!危ないじゃない!わたくしに命中していたら、死ぬところでしたのよ!」
叫んだ先には、弓を持った男性が現れた。狩人だろうか、豪奢とは言えない服装をしているが、顔立ちの整った印象を受ける人だった。
彼は状況を理解するなり、わたくしに謝罪した。
「すまない!狩に夢中で気が付かなかった。どうかご無礼をお許しください、お嬢さん。」
身なりに似合わぬ丁寧な所作。そのギャップに、ふと胸が熱くなってしまう。
「……!ええ、まぁ、大事なかったのですから……許してあげても、よくってよ?」
なんだかわたくしの口調も妙に空回ってしまう。そんな様子を気にも留めず、彼はわたくしの頬を突然撫でた。彼の顔が近づく。アメジストのような相貌がよく見えて、その美しさにより一層胸が高鳴ってしまう。
「ここ、切れてしまっている。すぐに手当をしよう。」
彼に指摘されて、初めてわたくしの頬に切り傷がついてしまっているのに気がついた。私はどうかしてしまっているのか、過剰に振る舞ってしまう。
「こ、この程度、なんでもありませんわ!ほら!」
闇魔法を使い、顔周りの時間をほんの少しだけ巻き戻す。傷はみるみるうちに修復される━━というのは正確ではない。顔周りの時間を、傷を受ける前に巻き戻したのだ。
「すごい……!貴方は光魔法をお使いになるのですね。」
光魔法と言われて、憎きマリアの顔が思い浮かぶ。少しカチンと来て、思わず反論してしまう。
「光魔法ではありませんわ!これは闇魔法ですのよ!」
「闇魔法……!?」
しまった、と咄嗟に口を押さえる。闇魔法が使えることを知られてしまったら、わたくしへの悪評が立ってしまうかもしれない。それだけではない、彼はわたくしを警戒してしまうようになってしまうかも━━
と思案する最中、彼はわたくしの手を取って告げた。
「すごいな!君は闇魔法の才能があるのか!」
彼は興味深そうな目をしていた。思わず呆気に取られつつ、わたくしは彼に問いかける。
「闇魔法が……恐ろしくないんですの?」
彼は答えた。「私は魔法の才に恵まれなくてね……実は、魔法に関しては詳しくないんだ。」
「だけど、どんな力も、使いようだと考えている。光魔法でも危険になるし、闇魔法でも、よい使い方があると思っているよ。」
彼はわたくしに微笑んだ。その微笑みに、わたくしの心臓は完全に掴まれてしまった。
「すぐに治せたとは言え、怪我をさせてしまったのは事実だ。明日お詫びに、干し肉でも持ってくるよ。」と彼は仕留めた鹿を持つ。
「お嬢さん、名前は?」
「ア、アリシア……」
「そうか。私はレオナルド。また明日、ここで会おう。」
そう告げてレオナルドは去っていった。わたくしはついぼんやりして、フルネームを名乗り損ねたことに気がついた。
「はっ……!追放されたとは言え、ちゃんと名乗らないなんて、貴族の名折れですわ。」
「明日はきちんと名乗らないと。」
「レオナルド……明日も会えるのよね。」
思わぬ出会いと、明日への約束に胸を高鳴らせながら、レオナルドの去った方向をただ見つめていた。


 レオナルドと出会ってから一週間が経った。彼がお詫びにと持ってきてくれた干し肉のおかげで、昼食は少しだけ豪華になり、わたくしたちは毎日森で語り合うようになっていた。
 その一方で、わたくしは未だに自分のフルネームを名乗れず、ただのアリシアという村娘のふりをしていた。わたくしが追放された元貴族だと知れたら、彼はどんな顔をするだろうか━━それが恐ろしくて、名乗ることが出来ずにいた。
 教会の午後を告げる鐘が鳴る。それを聞いてレオナルドは、座っていた切り株から立ち上がった。
「すまない、今日はもう帰らなくては。」
「どうして?何かご用事でも?」
レオナルドは答えた。「ああ、王立病院に明日出立するんだ。弟が入院していてね。」
「長らく治療法が見つからなかったんだが、聖女様の光魔法による治療を受けられる順番が、ようやく回ってきたんだ。その場には、是非立ち会いたいと思っていてね。」
「聖女って、まさか……」仇敵の顔が浮かぶ。
「ああ、最近聖女の座に着かれた、マリア・ローズ様だ。」
マリア・ローズ。あの女狐め、わたくしを追放して尚、わたくしに付きまとうのですか。
アレクサンダー様を奪った上、レオナルドの心まで奪われては、黙ってはいられない。わたくしは咄嗟に口走っていた。
「わたくしも、どうか連れていってくださいませんか!?」
レオナルドは目を丸くしていた。心中穏やかでないわたくしは、こう取り繕った。
「私も、弟さんのこと、心配ですし……光魔法を近くで見られたら、何か私にも学びになると思いましたの。」
そう聞くと、レオナルドは笑って答えた。
「わかった。馬車の席に余裕はあるし、同行願おう。明日の朝、街の広間で待っていてくれ。」
「……!わかりました!ありがとうございますわ!」
では、出立の支度があるからと、レオナルドは森を後にする。彼を見送りながら、わたくしはマリアへの復讐心を滾らせていた。ついにわたくしにもマリアに報復する機会が回ってきたのだと。
しかし同時にこうも思った。もしわたくしがマリアに危害を加えてしまったら、レオナルドの弟君は、治療を受けられないのでは?
弟君に直接会ったわけではないが、治療が受けられなかった時のレオナルドの悲しみは、容易に想像できた。
「わたくしはどうすれば━━」
手には魔法の力を滾らせながらも、その力をどこに向けていいか、わからずに立ち尽くしていた。


 王立病院に到着する。王宮のように聳え立つそこは、どこか懐かしささえ感じていた。
本国の施設であるため、わたくしは顔を見られぬよう、フードを被っていた。
レオナルド弟君の病室へと到着する。そこには、粥すらも喉を通らぬほど、衰弱し切った少年がいた。
「エドワード、また食事を残したのか?ちゃんと食べないと治らないと、いつも言っているだろう。」
レオナルドが心配げに語りかける。エドワードは血の気の引いた唇を噛み締め、匙を持とうと努力しているが、どうしても口にすることができないようだった。
その様子を見て、わたくしは自分が場違いなことをしていることに気がついた。こんな弱りきった少年を前にして、わたくしは報復だなんて、なんて浅ましいことを考えていたのだろう。
わたくしはここに居るべきではない。そう実感した私は、レオナルドに黙って病室を抜け出していた。
階段を降りる途中、フードでよく前が見えなかったのか、とある女性と肩をぶつけてしまった。
謝ろうとしたその時、その女性と目が合った。マリア・ローズだった。
わたくしの中で様々な感情が湧き上がる。わたくしから全てを奪った女。しかし今は、弟君の命綱でもある。
ふいと顔を背け、その女性の元から立ち去った。
病院の扉の外に出る。このまま治療が終わるのを待ち、結果がどうあれ、レオナルドの馬車に乗せてもらって帰ろう。そう思っていたその時だった。
「きゃああああ!!!」
女性の甲高い悲鳴が響いた。何事かと思い院内へ戻ると、胸にナイフを刺されたマリアが、血を流しながら蹲っていたのだ。



暗殺━━!その二文字が頭に過ぎった。わたくしが手を下すまでもなく、マリアはこの病院で暗殺される運命にあったのだ。その運命を見て、わたくしの手はわなわなと震えていた。
どうせ殺されるなら、わたくしの手で殺してやったのに!わたくしが弟君のために殺意を飲み下したのに、どうしてこんなことになるんだよ!と、わたくしの中で怒りが燃えていた。
「そこのフードの女!その女が聖女様を殺したのです!」と突然看護師の女が、私を指差して叫ぶ。
何をいきなり、と反論する前に、レオナルドが遮った。
「何を勝手なことを!アリシアがそんなことするわけないだろう!」
看護師はそれを待っていたかのように続ける。周囲は騒めきに包まれる。
「そう!この女は!アリシア・フォン・ブラッド!マリア様への嫌がらせで全てを失い、あろうことか報復しにここまで来たのです!」
「なっ……!」
思わず目を見開く。図星だ。わたくしにマリアへの復讐心があったのは、事実だ。
だからこそ、わたくしはその復讐心を抑え、弟君を生かすことを選んだのに。運命はここまでわたくしを愚弄するのか。
「……もういい」ふとわたくしは呟いた。
「そこまでわたくしに濡れ衣を着せたいのなら、こちらにも考えがありましてよ!」
「その運命、捩じ伏せて差し上げますわ!」
わたくしはフードを脱ぎ、闇魔法を病室全体に向けて放った。
かけた闇魔法は、《時間反転》と《記憶操作》。この二つを組み合わせたことにより、わたくしと周囲の人間は、現在の記憶を持ったまま、過去へと遡ることができる!
対象から外したのは、今生死の境を彷徨っているマリアと、あの甲高い声を上げた看護師のみ。
時間が巻き戻り、わたくしは階段の上に再び経っている。
わたくしは過去を再現するべく、再びマリアと肩をぶつける。マリアはこちらをふと見たが、一瞥を返すこともなく、わたくしは階段を降りていった。
そして広間で立ち止まる。周囲の人々は、時間が巻き戻ったことに混乱し、事態を見届けるばかりだ。
そして、マリアにそっと近づき、凶刃を向けようとする人影が現れる!わたくしはその人影の腕を掴み、右手を高く上げさせた。
その右手には、ナイフが握られていた。わたくしはその人物に向かって言った。
「あなたが犯人ね、看護師さん。」
その人影は、先ほどわたくしを糾弾した看護師だった。看護師は歯を食いしばりながら、声を絞り出す。
「何故……!私が見えるの……!」
「何故って?わたくしも同じ闇魔法使いだからよ。」
「あなたは人混みの中、〈隠密〉の闇魔法を使い、マリアを刺した。けれど、今回は時間が巻き戻っているのにも関わらず、同じ行動を繰り返した。」
「周りは皆時間が巻き戻っている……マリアが刺されたことを知っているのに、あなたは真っ直ぐにマリアを刺しに行った。その状態では、皆があなたに注目して、人の注意を逸らすだけの〈隠密〉の効果は消えてしまうわ。」
「何故……何故私が犯人だとわかった!」
「それは未来のあなたが、よく証明してくれているわ。」
「未来のあなたは、わたくしに罪を擦り付けたの。わたくしが犯人でないことを知っているのは、わたくしと、犯人だけでしょう?」
「あなたは自らの言動で、自分が犯人だと名乗り出たようなものだったのよ。」
「ぐっ……!」犯人である看護師は言葉に詰まる。わたくしの濡れ衣を晴らすには、もう充分だろう。
誰かが警備員を呼び出したようで、彼女は警備員に連行されていった。マリア暗殺事件は、無事に解決することができたようだ。


 弟君の治療は無事成功し、彼は食欲を取り戻したらしく、見舞いに持ってきた果物を美味しそうに頬張っている。
これでひと段落、と胸を撫で下ろしていると、レオナルドがふと近づいてきた。
「アリシア……君は、あの追放されたというアリシア・フォン・ブラッドだったんだな。」
問い詰められて戸惑いつつも、わたくしは白状する。
「そうです。黙っていてごめんなさい。幻滅したでしょう。」
「いや……私の方こそ、きちんと名乗らなければいけなかった。」
レオナルドはひざまづいて告げた。
「私は軍務卿、レオナルド・フォン・グリムヴァルト!グリムヴァルトの名において、貴女に申し上げる。」
「エドワードを救ってくれたこと、マリアを助け出したこと、私は貴女をとても魅力的な女性だと思っている。」
「私と結婚してくれないか!」
衝撃が走る。レオナルドが、まさかこの国境線一帯を防衛する、グリムヴァルト家の次期当主、レオナルド・フォン・グリムヴァルトだっただなんて!
それ以前に、け、結婚!?気持ちはとても嬉しいし、グリムヴァルト家は国防を担う重鎮のため、相手としては申し分ない。それに、わたくしは少なからずレオナルドに惹かれている。けれど━━
「お気持ちは大変嬉しく思います。ですが、わたくしは追放の身。わたくしとの婚姻で、あなたの家名に傷をつけるわけには……。」
「あのぅ、そのことなんですけどぉ……。」
おっとりした口調の女性が口を挟む。振り向けば、マリアがわたくしたちの側に立っていた。
「まずは、助けていただいたこと、感謝致します。あなたは命の恩人ですわ。」
マリアが頭を下げる。その後にマリアはこう続けた。
「追放の原因となった、わたしへの嫌がらせって、事実だったんですか?わたし、おっとりしてるから、気づかなかっただけかと思っていたんですけど、様子を見るに、そうとは思えなくて~。」
わたくしは毅然として反論した。「いいえ!無実ですわ!わたくし、あなたに危害を加えたことなどありません。」
マリアは頷いた。「やっぱり、そうだったんですね~。」
「じゃあやっぱり、アレクサンダー殿下の捏造だったんですね~。」
「……はい?」わたくしは目を丸くしてしまった。
「実はわたし、アレクサンダー殿下に半ば無理矢理婚姻を迫られてて……平民出身であることを盾に、脅される形で婚約したんですよ~。」
「アリシア様からの嫌がらせの捏造は、婚約破棄の理由づけのためのでっち上げだったんでしょうね~。」
「……な、」言葉が出ない。王太子ともあろうアレクサンダー殿下が、そのような卑劣な行いに手を染めていただなんて。一時は本気で慕っていた自分が恥ずかしくなるほどだ。
「あの時は黙っていてごめんなさい。わたし自身も嫌がらせされてないか、自信がなかったし、殿下の都合が悪いことは、言わないようにと言われていたの。」
「でも、これでちゃんと裏が取れましたから。わたしも、少しお口添えさせていただけませんか?」
「お口添え……?」


「アレクサンダー・グリフォンシュタット!あなたとの婚約は、破棄させていただきます!」
マリアの力強い宣言から始まった、アレクサンダーへの断罪は、王宮に衝撃をもたらした。
わたくしからマリアへの加害行為は、全てアレクサンダーの捏造であることが露見し、アレクサンダーの王宮での地位は地に落ちた。
わたくしへの国外追放は取り消され、わたくしは晴れてブラッド家の貴族としての地位を取り戻した。
マリアはアレクサンダーとの婚約を破棄。婚約者のいない身分となったが、マリアは特に気にすることもなく、聖女としての仕事に精を出しているようだ。
そしてわたくしは、今は白いドレスに身を包み、登壇の時を今か今かと待っている。
「新婦のご入場です!」
その声と共に、想い人の元へと歩みを進める。その先には、白いスーツに身を包んだ、レオナルドが待っていた。
「……綺麗だよ、アリシア。」
「……あなたもね、レオナルド。」
こうしてわたくしの家、ブラッド家と、レオナルドの家、グリムヴァルト家の婚姻は成立し、わたくしたちは正式に夫婦となった。
レオナルドはわたくしが闇魔法使いであることを、受け入れた上で婚姻を申し出てくれた。これからはこの力を、レオナルドのため、人々のために使えるのだと、希望に満ちた未来が見えていた。
薬指に指輪が嵌められる。この誓いが、明るい未来が見える今が永遠であることを、ただ願っていた。
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