追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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50話 ミリオンパーティーの行く末は 14

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 その場に凛としたよく通る声が響いた。
 姿を表したのは、このアルファルド国の国王、ランベール・ディ・アルファルドだ。

「何やら騒がしかったのでね、出てきてしまったよ」

 そこにいる近衛騎士たち全員が、膝をつき最敬礼をする。
 亜麻色の髪にライムグリーンの瞳が印象的な、30代後半の年若い王だ。先代が魔獣に受けた毒によって亡くなり、15年前から国王の座についている。貫禄は十分あった。

 騎士たちに遅れて、カイトとミリオンたちも膝をつき最敬礼をする。

「みな顔を上げよ。ここで堅苦しい真似はしなくてよい」

 その一言で、近衛騎士たちは立ち上がり直立不動の姿勢を取る。カイトとミリオンたちも立ち上がり、国王に向き直った。


「なぜ彼を拘束しないのかと訴えたのは君たちか?」


 ランベール国王は尋ねただけだ。それなのに、威圧感を感じてミリオンは一瞬、言葉につまる。返事をするだけで、あとは何も言えなかった。

「……は、はい」

「それは彼、カイト・シーモアが魔獣王の力を掌握できていると報告を受けているからだ。ファルコ、そうだろう?」

「はい。プロキオンのギルド長エルナト・ヘイズリーより、書面および討伐証明書とともに報告がありました」


 なっ……ギルド長だって!? なんでギルド長がカイトの味方をしてるんだ!! 炎剣の聖者だろ! 何をやってんだ!?


 ミリオンはSランク以上のハンターが、判定を受けた際にギルド長の面談があることを知らなかった。そしてカイトがあの魔物の大暴走 スタンピードで、ギルド長を含めて多くの命を救っていたことも、気づいていなかった。


「そういうことだ。君たちはエルナトの報告に異議があるのか?」

「異議……というより、魔獣を自分の中に取り込んでいる人間なんて信用できません」

 他の3人も、力強くうなずいている。

「ふむ、そうか。まぁ、そういう意見もあるだろうな」

 さすが国王だ! 俺の話も聞いてくれて、受け入れてくれるのか! やっぱり俺は間違ってなんかなかったんだ!!



「では、君とカイトでどちらが正しいのか証明して見せてくれないか?」



「え……証明、ですか?」

 何を? どうやって証明するっていうんだ? あいつが危ないヤツだって、そんなの証明するまでもないじゃないか。

「そうだな。一週間後に王都の闘技場で、君たちとカイトで決闘するのはどうかな? うん、我ながらいいアイディアだ。それでいこう!」

「決闘……」

「カイトはすでに魔獣討伐もして、ドラゴンも倒している。それが危険だというなら、君もハンターなのだから体を張って証明する必要があるだろう?」

 国王の言っていることはわかる。だけど、俺がやる必要あるのか?

「君がこの決闘でカイトの危険性を暴くか勝利するなら、私は君たちを国王軍にスカウトすると約束しよう」

「っ!! わ、わかりました。やってみせます!!」
               
 これで……これで、俺の未来は開ける!! カイトの本性を引き出して……いや、決闘で俺がすれば未来は開けるんだ!!
 ————どんな手を使っても勝ってやる!!


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