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81話 シャドースネークのボスはSSSランクでした
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「ここか……」
目の前には、金色の絢爛豪華な両開きの扉がある。雷神をしっかりと握りしめて、ゆっくりと扉をあけた。すぐそばから染み付いた血の匂いが漂ってくる。
扉が10センチメートルほど開いたところで、湾曲した刃物がカイトに襲いかかってきた。すかさず雷神で受け止める。
「……せっかちだな」
「クヒヒッ! お前強いなぁ! 殺りがいがあるよ!」
「お前がここのボスだな?」
「だったら何だ?」
蛇のマークののついたバンダナを頭に巻いて、大きな鎌をオレに振り下ろしている。
カイトは雷神に魔力を込めて、青い稲妻を放った。たしかに放ったのだが————
「マジックドレイン」
ニヤリと笑ったボスは青い稲妻の魔力を吸収して、それを自分の魔力に変換した。
「ドレイン……闇魔法使いか」
クレイグさんも武器にドレインの効果つけてたよな。コイツは自分で吸い取るのか。うーん、人間は武器みたいに破裂……しないよな?
闇魔法が使えるハンターってほとんどいないから、イマイチどんな魔法が使えるのかわからない。
「ふーん、お前変わった魔力だな。こんなの初めてだ。ま、何にしても俺には効かねぇけどな」
「…………」
「それよりも、せっかくここまで組織大きくしたのによぉ。またやり直しだぜ。餌集めからだもんな、やれやれ」
「指示を出していたのは、お前で間違いないんだな」
「そりゃそうだろ! 俺はここのボスだしな。あいつらの頭じゃこんないいアイデア思いつかねえよ。国王だって効率がいいって喜んでたぜ?」
いいアイデア……? 少年ハンターや聖獣を餌にするのが、いいアイデアだと? コイツはここで倒してもまったく問題なさそうだな。遠慮なくやらせてもらおう。……国王も喜んでいたか……そっちも潰してよさそうだ。
次々と攻撃を繰り出していくが、その度に魔力を吸い込んでシャドースネークのボスはニヤニヤと笑っている。
「どうした、どうした? もっと打ち込んでこいよ! ま、俺はSSSランクだから効かねえけどなぁ! クヘヘヘ!」
『カイト、コイツは相当な魔力量だ。おそらくドレインで吸収できる量も、多いのだろう。だが、それだけだ。魔力量が多いだけなら、我の敵ではない』
「そうか……吸収する器もデカイのか。うん、それなら一撃で沈める」
魔力量なら負けない自信がある。SSSランクなら、あのレベルの魔法でも問題ないだろ。城が崩壊しないように出力先を調整すればいいかな。
魔力放出の照準を目の前の敵に合わせて、威力も少し抑え目にする。そして、魔力を放った。
「青雷の鉄鎚」
王座の間の天井を突き破って、青い光がシャドースネークのボスにまっすぐに降りた。
「マジックドレイン!!!!」
たしかにマジックドレインは魔力を吸いとった。だが一度に吸いきれない魔力は、当然ダメージを与える。いままでドレインだけで敵を倒してきたシャドースネークのボスは、雷魔法の攻撃になす術なく倒れていった。
「ガッ! ウソ……だろ……こ、んな……」
「……言ってなかったけど、オレもSSSランクだ。残念だったな」
最後に悔しそうな表情を浮かべて、そのまま意識を失って床に転がった。何事も経験って大事だな。みんなに感謝だ。
「カイト様、お疲れ様です。国王陛下から伝言です」
相変わらず心臓に悪い登場の仕方で、リュージンさんが声をかけてきた。いつもタイミングがバッチリなんだよな。……狙ってるな、これは。
「はい、何ですか?」
「不死鳥の長、フェニン様に取り次ぎを頼みたいとの事です。また、シャドースネークの件は、このあとリンゼイ隊長が処理を引き継ぎます。隊長が到着するまでは、私が監視します」
「わかりました。あ、地下牢にいる少年ハンターたちは解放してもいいですか?」
「ふむ、少年ハンターは証人ですから、こちらで保護しましょう」
「怖がってるので、早く解放してやりたいんです。いま連れてきます」
地下牢にいた少年たちの元へと急いだ。
目の前には、金色の絢爛豪華な両開きの扉がある。雷神をしっかりと握りしめて、ゆっくりと扉をあけた。すぐそばから染み付いた血の匂いが漂ってくる。
扉が10センチメートルほど開いたところで、湾曲した刃物がカイトに襲いかかってきた。すかさず雷神で受け止める。
「……せっかちだな」
「クヒヒッ! お前強いなぁ! 殺りがいがあるよ!」
「お前がここのボスだな?」
「だったら何だ?」
蛇のマークののついたバンダナを頭に巻いて、大きな鎌をオレに振り下ろしている。
カイトは雷神に魔力を込めて、青い稲妻を放った。たしかに放ったのだが————
「マジックドレイン」
ニヤリと笑ったボスは青い稲妻の魔力を吸収して、それを自分の魔力に変換した。
「ドレイン……闇魔法使いか」
クレイグさんも武器にドレインの効果つけてたよな。コイツは自分で吸い取るのか。うーん、人間は武器みたいに破裂……しないよな?
闇魔法が使えるハンターってほとんどいないから、イマイチどんな魔法が使えるのかわからない。
「ふーん、お前変わった魔力だな。こんなの初めてだ。ま、何にしても俺には効かねぇけどな」
「…………」
「それよりも、せっかくここまで組織大きくしたのによぉ。またやり直しだぜ。餌集めからだもんな、やれやれ」
「指示を出していたのは、お前で間違いないんだな」
「そりゃそうだろ! 俺はここのボスだしな。あいつらの頭じゃこんないいアイデア思いつかねえよ。国王だって効率がいいって喜んでたぜ?」
いいアイデア……? 少年ハンターや聖獣を餌にするのが、いいアイデアだと? コイツはここで倒してもまったく問題なさそうだな。遠慮なくやらせてもらおう。……国王も喜んでいたか……そっちも潰してよさそうだ。
次々と攻撃を繰り出していくが、その度に魔力を吸い込んでシャドースネークのボスはニヤニヤと笑っている。
「どうした、どうした? もっと打ち込んでこいよ! ま、俺はSSSランクだから効かねえけどなぁ! クヘヘヘ!」
『カイト、コイツは相当な魔力量だ。おそらくドレインで吸収できる量も、多いのだろう。だが、それだけだ。魔力量が多いだけなら、我の敵ではない』
「そうか……吸収する器もデカイのか。うん、それなら一撃で沈める」
魔力量なら負けない自信がある。SSSランクなら、あのレベルの魔法でも問題ないだろ。城が崩壊しないように出力先を調整すればいいかな。
魔力放出の照準を目の前の敵に合わせて、威力も少し抑え目にする。そして、魔力を放った。
「青雷の鉄鎚」
王座の間の天井を突き破って、青い光がシャドースネークのボスにまっすぐに降りた。
「マジックドレイン!!!!」
たしかにマジックドレインは魔力を吸いとった。だが一度に吸いきれない魔力は、当然ダメージを与える。いままでドレインだけで敵を倒してきたシャドースネークのボスは、雷魔法の攻撃になす術なく倒れていった。
「ガッ! ウソ……だろ……こ、んな……」
「……言ってなかったけど、オレもSSSランクだ。残念だったな」
最後に悔しそうな表情を浮かべて、そのまま意識を失って床に転がった。何事も経験って大事だな。みんなに感謝だ。
「カイト様、お疲れ様です。国王陛下から伝言です」
相変わらず心臓に悪い登場の仕方で、リュージンさんが声をかけてきた。いつもタイミングがバッチリなんだよな。……狙ってるな、これは。
「はい、何ですか?」
「不死鳥の長、フェニン様に取り次ぎを頼みたいとの事です。また、シャドースネークの件は、このあとリンゼイ隊長が処理を引き継ぎます。隊長が到着するまでは、私が監視します」
「わかりました。あ、地下牢にいる少年ハンターたちは解放してもいいですか?」
「ふむ、少年ハンターは証人ですから、こちらで保護しましょう」
「怖がってるので、早く解放してやりたいんです。いま連れてきます」
地下牢にいた少年たちの元へと急いだ。
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