追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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104話 世界に旅に出ます

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 結婚式といえば、国王もランディとしてお忍びで参列してくれたんだ。エルナトさんとの掛け合いは新鮮というか、面白かった。いつか聞いたエルナトさんの舌うちも、気のせいじゃなかったと理解した。



「カイト!」

 愛しい人の甘くて爽やかな香りが風に乗って、オレに届いた。

「リナも挨拶終わった?」

「うん、宿屋の女将さんが今度帰ってきたらカイトも一緒にって言ってたよ」

「そうか、その時は世話になろう」

 母さんと暮らした家は、いつ帰って来れるかわからない旅なので処分した。

 オレは気づいたんだ。大切なのは形あるものだけじゃなくて、それに込められた想いなんだって。オレがどこにいても、プロキオンが故郷であることに変わりはない。

 この街で辛いことも悲しいこともたくさんあった。
 でも、それよりも多くの楽しいことや嬉しいこともあったんだ。
 今のオレは間違いなく幸せだって言える。


 だけどまだ最終目標の魔獣の殲滅ができていないから、のんびり旅をしながら世界中を回ることにした。
 リナとウラノス、リュカオンにも相談したら、

「カイトが行くならついて行くって、いつも言ってるでしょ?」

「世界中のいろんなキラキラした景色が見れるんですか!? 行きます!!」

『我の目的は魔獣どもの殲滅だ。ついでに幻獣や他の魔物も殲滅するか?』

 と、割と乗り気だった。……ちゃんと考えてるんだろうか? 特務隊に入るときも即決じゃなかったか? まぁ、みんなが納得してるならいいんだけど。

 アトリアで借りてた部屋も引き払って、今日はプロキオンの家も処分して、これで身一つになった。
 そろそろ、ラルフに餌付けされたウラノスが迎えにくる頃だ。最後の晩餐にフルコースを食べさせてもらうと、ウラノスはキラキラした瞳で話していた。

 ちなみにこの1年で何回か黒狼にラルフを乗せたら、ものすごく喜んでた。ありがとうって言って、花が咲くみたいに満面の笑顔になるんだ。……また機会があったら乗せてやろうと思う。

 特務隊のメンバーも残るのは隊長とクレイグ、ファニーとラルフだけだ。あとは他の国に行ったり、カーネルハーンでエルナトさんの手伝いをしている。

 こうしてオレたちは世界へと旅立った。



 少しずつ変化していく世界で、みんな幸せになろうともがいている。奪われないために強くなりたかった。大切な人を奪った魔獣が憎くて殲滅したいと思った。

 いまは、大切な人たちを守るために強くなりたい。そして、その笑顔を守るために、その元凶をなくしたいと思ってる。
 同じようで全然違う。だけど、大切な人たちのためなら、オレはどこまでも強くなれる————



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