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招かれざる客
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その後、壮二は約束どおり麗子の編み物、利希のパソコンにそれぞれ2時間ずつ付き合った。
ようやく解放された頃、外は日が暮れていた。
午後9時。親子三人は、玄関の外まで壮二を見送った。
雨が上がり、空に星が瞬いている。
「今日は本当に、お世話になりました。夕飯までご馳走になってしまい、すみません」
「どういたしまして。こちらこそ、あなたとのおしゃべりが楽しくて、つい引き留めてしまったわ」
麗子が嬉しそうに微笑む。初めから好意的な母だが、さらに親しげな雰囲気だ。編み物の効果は絶大だわ……と、希美は感心する。
壮二は器用だった。麗子の指導を素直に受け止め、希美が投げ出した編み物の基礎を、すいすいとクリアしてしまったのだ。
麗子は喜び、さらに高度な技術を教えていく。
結果、希美の腹巻きはピンクとホワイトのグラデーションに薔薇の模様が散りばめられた、エレガントな一品に仕上がった。
(腹巻きなんて人に見せるわけじゃなし、凝ったデザインにしてどうすんのかしら……ていうか壮二、凄すぎ)
壮二の手編み腹巻きは、お腹に心地よくフィットした。いつか必要になるとしたら、とても役に立つだろう。
試着した希美は、『あなたのために、愛情を込めて編みました』という言葉とともに、ありがたく受け取ったのである。
「社長、今日はありがとうございます。お休みの日に、おじゃまいたしました」
「なに、たまにはこんな休日もいいだろう」
利希もご機嫌だった。
壮二のおかげで、苦手なパソコン操作をマスターしたらしく、ついでにスマホアプリをいくつか入れてもらったと、喜んでいる。
「お前は一応、希美の婚約者だからな。ウチに来たければいつでも来るがいい」
「はいっ。ありがとうございます」
(一応は余分でしょ)
心中で突っ込むが、まあよしとする。
壮二を迎える気持ちは本物だろう。父の素直じゃない性格は、よく分かっていた。
「壮二さん、ご両親によろしくお伝えくださいね。なるべく早くご挨拶がしたいわ」
「はい。なるべく早く」
麗子と約束すると、壮二は希美に微笑みかけた。希美も満足の笑みを返し、うんうんとうなずく。
壮二の来訪は、予想以上の成功をおさめた。二人の結婚は、すぐにでも実現すると感じている。
ようやく解放された頃、外は日が暮れていた。
午後9時。親子三人は、玄関の外まで壮二を見送った。
雨が上がり、空に星が瞬いている。
「今日は本当に、お世話になりました。夕飯までご馳走になってしまい、すみません」
「どういたしまして。こちらこそ、あなたとのおしゃべりが楽しくて、つい引き留めてしまったわ」
麗子が嬉しそうに微笑む。初めから好意的な母だが、さらに親しげな雰囲気だ。編み物の効果は絶大だわ……と、希美は感心する。
壮二は器用だった。麗子の指導を素直に受け止め、希美が投げ出した編み物の基礎を、すいすいとクリアしてしまったのだ。
麗子は喜び、さらに高度な技術を教えていく。
結果、希美の腹巻きはピンクとホワイトのグラデーションに薔薇の模様が散りばめられた、エレガントな一品に仕上がった。
(腹巻きなんて人に見せるわけじゃなし、凝ったデザインにしてどうすんのかしら……ていうか壮二、凄すぎ)
壮二の手編み腹巻きは、お腹に心地よくフィットした。いつか必要になるとしたら、とても役に立つだろう。
試着した希美は、『あなたのために、愛情を込めて編みました』という言葉とともに、ありがたく受け取ったのである。
「社長、今日はありがとうございます。お休みの日に、おじゃまいたしました」
「なに、たまにはこんな休日もいいだろう」
利希もご機嫌だった。
壮二のおかげで、苦手なパソコン操作をマスターしたらしく、ついでにスマホアプリをいくつか入れてもらったと、喜んでいる。
「お前は一応、希美の婚約者だからな。ウチに来たければいつでも来るがいい」
「はいっ。ありがとうございます」
(一応は余分でしょ)
心中で突っ込むが、まあよしとする。
壮二を迎える気持ちは本物だろう。父の素直じゃない性格は、よく分かっていた。
「壮二さん、ご両親によろしくお伝えくださいね。なるべく早くご挨拶がしたいわ」
「はい。なるべく早く」
麗子と約束すると、壮二は希美に微笑みかけた。希美も満足の笑みを返し、うんうんとうなずく。
壮二の来訪は、予想以上の成功をおさめた。二人の結婚は、すぐにでも実現すると感じている。
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