103 / 201
第2章 辺境伯領平定戦
第84.7話 母の采配
しおりを挟む
「敵はあの村に陣を敷くようでござりますな」
望月信濃守殿が敵陣を睨みつけながら呟きます。
わたくし達は今、城下南口の切通――――そこから程近い山の中に潜んでいます。
眼下には五十戸ばかりの村。
夕日が山の端へと傾きつつある中、敵勢は夜営の準備を進めているのです。
「敵は切通の手前で止まってしまいましたな……」
少し残念そうな口ぶりですね。
わたくしも全く同じ気持ちでした。
「本当に何を愚図愚図していたのかしら? ネッカー川を渡り始めたのは夜明け頃でしょう? お昼には切通で一戦をと思っていたのに……!」
「無念なるは我らも同じ。ただ、少し気掛かりにござる」
「と申されると?」
「南の木戸口からこの村まで、敵勢迫るを聞いた百姓衆は素早く逃げ延び、村には猫の子一匹おりませぬ。敵にとっては無人の野を行くようなものにござりましょう?」
そうなのです。
わたくし達は敵が進むと思われる途上の村々に、いち早く敵勢の動きを知らせていたのです。
戦国乱世を生き抜いた百姓衆の動きに一切の迷いはありません。
敵がネッカー川を渡り切る遙か前に、村の衆全てが姿を消した村さえあったくらいです。
今頃は、山や森の中に備えた村の城に身を寄せ合っている事でしょう。
村の城は地元の者しか場所を知りません。
村の城へ至る道は巧妙に隠され、見た目は鬱蒼とした獣道や藪。
あるいは這いつくばる事すら難しそうな崖にしか見えないものもあります。
三野へ来たばかりの敵は、村の城に気付く事すらありませんね。
人の気配は徹底して皆無のはずなのですが…………。
「にも関らず、斯様に時を要したとなれば……こちらの出方を怪しんでおるのやもしれませぬ。あるいは、我らの策を気取っておるのか……」
「むう……。それは困りましたね……。夜討がやり辛くなってしまいます」
「ほっほっほ。まあまあお二方。事を判ずるには、ちと早うござりますぞ」
丹波様が涼しいお顔でお笑いになりました。
案じる様子は些かもありません。
「望月殿の懸念はごもっとも。なれど、敵勢の真の姿は日が落ちてから明らかとなりましょう」
「真の姿……ですか?」
「左様。日が暮れるまでしばしの時がござります。我らは忙しく立ち働く敵兵の姿を肴に夕餉と致しましょう。女房衆が用意した弁当もござりますれば」
余裕たっぷりの丹波様のご様子に、わたくしも望月殿もすっかりその気にさせられてしまいました。
その後は、強飯の握り飯を頬張りながら敵陣の様子に目を凝らしました。
付き従う女房衆や近習衆も今の内にと立ったままで夕餉を始めています。
火が使えれば湯漬けに出来たのですが、煙が立っては敵に見つかってしまいます。
贅沢は言えませんね。
焼き味噌があるから我慢するとしましょう。
それにして今日の強飯は固いですね。
やっぱりお湯が…………あら?
「おや? お方様、如何なさいましたかな?」
丹波様が楽しそうにお尋ねになりました。
促されるまま、思ったことを口にしておりました。
「敵勢を見ている内に思ったのですけど……何だか皆、慌てているような……」
わたくしが申すと、望月殿や近習衆が「慌てている?」と目を凝らしました。
「……確かにそうじゃ。お方様の申される通りにござるな。日が暮れようと言うのに陣幕すらほとんど張られておらぬ様子。火の数も少ない……。今になってようやく火を起こし始めておる。あれでは夕餉が何時になる事やら。篝火にも難儀しましょうぞ。それとも魔法とやらでどうとでもなるのか……」
「何故こんな事になっているのかしら?」
「ほっほっほ。仔細は分かりませぬが、この村に陣を敷く事、敵の頭には無かったのやもしれませぬな」
「頭に無かった? だから慌てているのですか?」
「恐らくは」
丹波様が「今の内に敵の陣取りを描き取っておきましょう」と、おもむろに筆と紙を取り出され、スラスラと敵陣の絵図を描き上げてしまわれました。
間もなく日が暮れました。
ただ、月明りのせいで薄っすらと明るく、火がなくとも進退に困る事はなさそうです。
夜討には向きませんが。
雲でも出てくれないかしら?
そんな事を思っていると、丹波様が皆を促しました。
「さあ、敵陣をご覧あれ」
あちこちに焚かれた篝火のお陰で、敵陣の大凡の様子が掴めました。
村の真中辺りと、北 南、東、西に陣が敷かれているようです。
望月殿が「成程成程……」と呟かれました。
「如何なさいました?」
「お方様、敵陣は隙だらけにござる」
「ええっ? 見ただけで分かるのですか?」
「はっ。あの篝火の位置をよくご覧下され」
「篝火……そう言われてみれば、なんだかてんでバラバラの位置にありますね」
日が暮れる前に丹波様が描かれた絵図を月明りに照らしてみます。
陣があると思しき場所には確かに篝火が見えるのですが、いくつも固まっている場所もあれば、まばらな場所もあります。
「小さな村なのに、陣と陣の間は思いの他に離れているようですね? 真っ暗な場所が広がっているから手に取るように分かります」
「左様。これ即ち、兵を置いておらぬと言う事に他なりませぬ。松明と思しき灯りも、動き回っておるのは陣の中のみ。陣と陣の間をほとんど行き来しておりません。陣の外へ出ておる松明なぞ、まったく見えませぬな」
「ほっほっほ。素人同然の布陣にござるな。夜営のやの字も分かっておらぬ」
「然り。夜の陣は危うき事に満ち溢れております。闇は人の心を惑わせ、脅かし、不安に陥れるもの。故に心得良き武者を選び出して篝奉行となし、火を絶やさず、見張りを巡らすのでござります」
「これを怠れば忽ちの内に忍びの者が陣中に忍び入りましょう。馬を解き放ち、兵糧に火を放ち、陣内が乱れた所で味方を引き入れ、散々に荒らし回るのでござります。時には全軍潰走の因ともなるのでござります」
「忍びを防ぐには陰を作らぬように篝火を配さねばなりませぬし、松明を手にした兵を頻りに見回りに出さねばなりませぬ。ところが此度の敵にはそれがない。まるで襲ってくれと言わんばかりにござりますな」
「ハッキリしましたな。敵は確かな心算あって、ここに陣を敷いたのではありませぬ。攻め時は正に今夜にござります」
「でも、わたくしでも気付くような隙を見せるなんて、罠ではないかと疑ってしまいます。異界にも魔法もあるのですよ?」
「魔法は厄介にござりますな。然り乍ら案ずる事はありませぬ。元の策通りに事を進めればよろしゅうござる。小さな組ならば進退は自在。危ういと思えば退いて良しとお命じ下され」
「確かに……」
「それにじゃ。人数が少なければ討死も少なくて済みまする」
左様に申された丹波様は、ゾッとするほど酷薄なお顔をなさっていました。
普段はおどけていても、このお方も乱世を生き抜いた武士。
戦を采配するからには、討死の多少は当然に慮るべき事なのです。
「……徒に敵の策を恐れ、味方の討死を厭うてははならないのですね?」
「御意にござります――――おお……、お誂え向きに雲が出て参りましたな」
皆が天を見上げます。
間もなく雲が月を多い、星明りも絶えました。
夜討せよとの、神仏の思し召しに他なりませんね――――。
その夜、我らは大した痛手を出すことなく夜討を成功させました。
敵陣に忍び入った者達は散々に敵勢を翻弄し、本意を遂げたのです。
望月信濃守殿が敵陣を睨みつけながら呟きます。
わたくし達は今、城下南口の切通――――そこから程近い山の中に潜んでいます。
眼下には五十戸ばかりの村。
夕日が山の端へと傾きつつある中、敵勢は夜営の準備を進めているのです。
「敵は切通の手前で止まってしまいましたな……」
少し残念そうな口ぶりですね。
わたくしも全く同じ気持ちでした。
「本当に何を愚図愚図していたのかしら? ネッカー川を渡り始めたのは夜明け頃でしょう? お昼には切通で一戦をと思っていたのに……!」
「無念なるは我らも同じ。ただ、少し気掛かりにござる」
「と申されると?」
「南の木戸口からこの村まで、敵勢迫るを聞いた百姓衆は素早く逃げ延び、村には猫の子一匹おりませぬ。敵にとっては無人の野を行くようなものにござりましょう?」
そうなのです。
わたくし達は敵が進むと思われる途上の村々に、いち早く敵勢の動きを知らせていたのです。
戦国乱世を生き抜いた百姓衆の動きに一切の迷いはありません。
敵がネッカー川を渡り切る遙か前に、村の衆全てが姿を消した村さえあったくらいです。
今頃は、山や森の中に備えた村の城に身を寄せ合っている事でしょう。
村の城は地元の者しか場所を知りません。
村の城へ至る道は巧妙に隠され、見た目は鬱蒼とした獣道や藪。
あるいは這いつくばる事すら難しそうな崖にしか見えないものもあります。
三野へ来たばかりの敵は、村の城に気付く事すらありませんね。
人の気配は徹底して皆無のはずなのですが…………。
「にも関らず、斯様に時を要したとなれば……こちらの出方を怪しんでおるのやもしれませぬ。あるいは、我らの策を気取っておるのか……」
「むう……。それは困りましたね……。夜討がやり辛くなってしまいます」
「ほっほっほ。まあまあお二方。事を判ずるには、ちと早うござりますぞ」
丹波様が涼しいお顔でお笑いになりました。
案じる様子は些かもありません。
「望月殿の懸念はごもっとも。なれど、敵勢の真の姿は日が落ちてから明らかとなりましょう」
「真の姿……ですか?」
「左様。日が暮れるまでしばしの時がござります。我らは忙しく立ち働く敵兵の姿を肴に夕餉と致しましょう。女房衆が用意した弁当もござりますれば」
余裕たっぷりの丹波様のご様子に、わたくしも望月殿もすっかりその気にさせられてしまいました。
その後は、強飯の握り飯を頬張りながら敵陣の様子に目を凝らしました。
付き従う女房衆や近習衆も今の内にと立ったままで夕餉を始めています。
火が使えれば湯漬けに出来たのですが、煙が立っては敵に見つかってしまいます。
贅沢は言えませんね。
焼き味噌があるから我慢するとしましょう。
それにして今日の強飯は固いですね。
やっぱりお湯が…………あら?
「おや? お方様、如何なさいましたかな?」
丹波様が楽しそうにお尋ねになりました。
促されるまま、思ったことを口にしておりました。
「敵勢を見ている内に思ったのですけど……何だか皆、慌てているような……」
わたくしが申すと、望月殿や近習衆が「慌てている?」と目を凝らしました。
「……確かにそうじゃ。お方様の申される通りにござるな。日が暮れようと言うのに陣幕すらほとんど張られておらぬ様子。火の数も少ない……。今になってようやく火を起こし始めておる。あれでは夕餉が何時になる事やら。篝火にも難儀しましょうぞ。それとも魔法とやらでどうとでもなるのか……」
「何故こんな事になっているのかしら?」
「ほっほっほ。仔細は分かりませぬが、この村に陣を敷く事、敵の頭には無かったのやもしれませぬな」
「頭に無かった? だから慌てているのですか?」
「恐らくは」
丹波様が「今の内に敵の陣取りを描き取っておきましょう」と、おもむろに筆と紙を取り出され、スラスラと敵陣の絵図を描き上げてしまわれました。
間もなく日が暮れました。
ただ、月明りのせいで薄っすらと明るく、火がなくとも進退に困る事はなさそうです。
夜討には向きませんが。
雲でも出てくれないかしら?
そんな事を思っていると、丹波様が皆を促しました。
「さあ、敵陣をご覧あれ」
あちこちに焚かれた篝火のお陰で、敵陣の大凡の様子が掴めました。
村の真中辺りと、北 南、東、西に陣が敷かれているようです。
望月殿が「成程成程……」と呟かれました。
「如何なさいました?」
「お方様、敵陣は隙だらけにござる」
「ええっ? 見ただけで分かるのですか?」
「はっ。あの篝火の位置をよくご覧下され」
「篝火……そう言われてみれば、なんだかてんでバラバラの位置にありますね」
日が暮れる前に丹波様が描かれた絵図を月明りに照らしてみます。
陣があると思しき場所には確かに篝火が見えるのですが、いくつも固まっている場所もあれば、まばらな場所もあります。
「小さな村なのに、陣と陣の間は思いの他に離れているようですね? 真っ暗な場所が広がっているから手に取るように分かります」
「左様。これ即ち、兵を置いておらぬと言う事に他なりませぬ。松明と思しき灯りも、動き回っておるのは陣の中のみ。陣と陣の間をほとんど行き来しておりません。陣の外へ出ておる松明なぞ、まったく見えませぬな」
「ほっほっほ。素人同然の布陣にござるな。夜営のやの字も分かっておらぬ」
「然り。夜の陣は危うき事に満ち溢れております。闇は人の心を惑わせ、脅かし、不安に陥れるもの。故に心得良き武者を選び出して篝奉行となし、火を絶やさず、見張りを巡らすのでござります」
「これを怠れば忽ちの内に忍びの者が陣中に忍び入りましょう。馬を解き放ち、兵糧に火を放ち、陣内が乱れた所で味方を引き入れ、散々に荒らし回るのでござります。時には全軍潰走の因ともなるのでござります」
「忍びを防ぐには陰を作らぬように篝火を配さねばなりませぬし、松明を手にした兵を頻りに見回りに出さねばなりませぬ。ところが此度の敵にはそれがない。まるで襲ってくれと言わんばかりにござりますな」
「ハッキリしましたな。敵は確かな心算あって、ここに陣を敷いたのではありませぬ。攻め時は正に今夜にござります」
「でも、わたくしでも気付くような隙を見せるなんて、罠ではないかと疑ってしまいます。異界にも魔法もあるのですよ?」
「魔法は厄介にござりますな。然り乍ら案ずる事はありませぬ。元の策通りに事を進めればよろしゅうござる。小さな組ならば進退は自在。危ういと思えば退いて良しとお命じ下され」
「確かに……」
「それにじゃ。人数が少なければ討死も少なくて済みまする」
左様に申された丹波様は、ゾッとするほど酷薄なお顔をなさっていました。
普段はおどけていても、このお方も乱世を生き抜いた武士。
戦を采配するからには、討死の多少は当然に慮るべき事なのです。
「……徒に敵の策を恐れ、味方の討死を厭うてははならないのですね?」
「御意にござります――――おお……、お誂え向きに雲が出て参りましたな」
皆が天を見上げます。
間もなく雲が月を多い、星明りも絶えました。
夜討せよとの、神仏の思し召しに他なりませんね――――。
その夜、我らは大した痛手を出すことなく夜討を成功させました。
敵陣に忍び入った者達は散々に敵勢を翻弄し、本意を遂げたのです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。
石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません
俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。
本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。
幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。
そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。
彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。
それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』
今度もまた年上ヒロインです。
セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。
カクヨムにも投稿中です
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる