23 / 176
17 誰も信じぬ (イアンside)
しおりを挟む
◆誰も信じぬ (イアンside)
猫足の小机の上に、執事がアフターヌーンティーをセットする。
年代物ではあるが、真っ白な陶磁器のティーポットから、紅茶をカップに注ぎ入れ。心地の良い音を立てる。
料理人が作ったスコーンは、ほんのり甘く芳醇なバターの香りで、食欲を刺激する。
だが、我はそれに手を付けることなく。
憤りの数々を思い起こし、イライラと部屋の中を歩き回っていた。
「陛下。少し落ち着いて、紅茶を召し上がってはいかがか?」
セドリックは、外からやってきた、あのふたりを王城に連れてきた。いわば、怪しげなやつらの監視役だ。
「あれは、どういう男なのだ? セドリック」
王城にいる世話係は、少人数で。バミネの横暴と戦うことで、結束力がある。
味方であり、家族であり…しかし命を狙われる王族としては、気を抜いてはならない相手でもある。
そんな中でも、セドリックは。元々の大らかな性格から、我が国王であっても、少しくだけた話し方をする。
我にとっては心の近しい、兄のような存在だった。
「確かに、クロウは騎士団の依頼で、仕事をしに来たと言っていた。ただ、あまりにもあっさりと、邪気のない笑みで認めたので。俺には彼の真意はわかりません」
日に透けるような明るい赤い髪を、ワシワシと手でかきながら、セドリックが言うと。我の背後を守る護衛騎士、シヴァーディが、厳しい声音で聞いた。
「もう、あの者をクロウなどと、名で呼んでいるのか? 迂闊ではないか?」
我も、そこはイラッとした。
いや。ムカ? いや。なんか、不快。
べ、別に、セドリックがいち早く死神と仲良くなったからではないぞ?
死神は死神だから、名呼びが腹立たしいだけだっ。
「それは、陛下がスパイではないか、などと、正面から問い質すものだから。もう、こちらが疑いをかけていることが知れたわけだろ? だから、クロウ様などと、敬称付きで話すのをやめただけだ。だから、言ったのです。バミネは俺たちの敵だと。そうしたらクロウは。僕もあの方は嫌いですと答えました」
我はその話を聞いて、鼻で笑った。
「では、あの死神は、やはり嘘つきなのだ。あいつは我に、バミネとは今回の件で初めて会ったと言っていた。面識のない者を嫌いと言うのは。見た目だけで判断するような、底の浅い者か。嘘か。どちらかだろう?」
腹立たしさを態度で示すように、我はカウチに乱暴に腰かけ。ティーカップを口に運んだ。
「どうでしょう? 船を降りた直後も『さっさと帰れ、ボケェ』などと、つぶやいておられましたから」
ふーん、ずいぶん庇うではないか?
表面上は平静を装いながらも。ティーカップを持つ手が震え、紅茶が波立った。
「どうせ、仕立て屋というのも嘘で。バミネが雇った暗殺者なのだろう?」
「…先ほど、床に座り込む彼を手で引き上げたのですが。驚くほどの軽さで。城へ上がる際の坂道では、息も絶え絶えの様子で、おおよそ鍛えているとは思えません」
は? やつと手をつないだのか? この野郎…。
いや。違う。
なんだか思考が、先ほどからよくわからない方へと向かう。
死神と目を合わせてから、なんだか、自分の気持ちがおかしいぞ。
もしかして、魅了の魔法でもかけられたか?
あとで、闇魔法の使い手であるシヴァーディに、我が操られていないか確かめてもらおう。
王族の我に魔法を使ったのであれば、即刻始末できるしな。
それよりも、死神を気に掛ける、不可解なこの感情を打ち消したくて。我は、拒絶の言葉を吐き捨てた。
「はっ、そんなの演技に決まっているだろう。セドリック、おまえは奴に騙されているのだ」
「あのマントを、自分で仕立てたと申しておりました。衣服の知識も豊富そうでしたし。仕立て屋というのは嘘ではないかと。しかし。彼を擁護するつもりはありません。陛下の憶測もあり得る話ですからね。クロウには、部屋から出るなと釘を刺しておきましたが。こちらも、決して油断せぬようにいたします」
「我は誰のことも信じぬ。無論、貴様らのことも」
セドリック、シヴァーディ、そして執事のラヴェルに、我は順に目を合わせていく。
我が、誰も信じぬと言う。それは、常に王族の命が狙われているからであり。誰も信じないよう教育したのは、他でもない彼らだった。
元々騎士団長であったセドリックと、その副官であったシヴァーディは。バミネに苦言を呈したことで、闇討ちにあい。失態の責任を取る名目で、王城勤務になった。
実質、失態ではないのだが。失態したという者を王の警護にあてるという騎士団の動き自体が、もう、王家侮辱がはなはだしい。
この事件の本質は、そこではない。
バミネが騎士団の実権を握るのに、武芸に秀でて、騎士精神に篤いセドリックとシヴァーディが邪魔だったということだ。
ゆえに、彼らは王家に忠誠を誓う、非常に優秀な騎士たちである。
その彼らが。自分たちを信じてはいけません。この城から出るまでは。誰のことも信じてはなりません。と我に教えたのだ。
そんな彼らから、我は歴代の英雄も舌を巻くほどの、剣術と体術を叩き込まれた。
自分の身を、自分で守るために。
さらには、家族も守るために。
もしも、セドリックとシヴァーディが敵になっても、勝てるほどに。強く、気高く、華麗に。王族として、決して無様な死は許されない。
騎士たちは、王族の矜持までも、我に教え込んだのだ。
バミネなどに、心まで屈してはならぬと。
ラヴェルは、王城のすべての事柄を一手に引き受ける優秀な執事で。さらに最高の知識を我に授けてくれる教師でもあった。
ラヴェルも我と同様に、城を出ることを許されないが。
王城に残る書物を利用することで、出来うる限りの帝王学を、我に注ぎ込んだ。
城から出て、すぐにも執政に参加できるほどの教育はなされたと感じている。
バミネなどには、政治力でも引けは取らない。
だが。母や妹の命が保証されない限り。我はここから動けない。
帝王学など教わったところで、無駄なのだ。
バミネがその気になったのなら、我の命は風前の灯火なのかもしれない。
だが、せめて。最後の王家に付き従ってくれた、この王城にいるすべての者の命を守りたい。
我の命と引き換えにしても。そこだけは死守するつもりだった。
「それで、よろしいです。陛下」
誰も信じぬという我の言葉に、彼らは恭しく頭を下げる。
名ばかりの王に、忠誠を尽くしてくれる。
だから。おめおめと、死神に命をくれてやるわけにはいかないのだ。
家族や。彼らのためにも。
猫足の小机の上に、執事がアフターヌーンティーをセットする。
年代物ではあるが、真っ白な陶磁器のティーポットから、紅茶をカップに注ぎ入れ。心地の良い音を立てる。
料理人が作ったスコーンは、ほんのり甘く芳醇なバターの香りで、食欲を刺激する。
だが、我はそれに手を付けることなく。
憤りの数々を思い起こし、イライラと部屋の中を歩き回っていた。
「陛下。少し落ち着いて、紅茶を召し上がってはいかがか?」
セドリックは、外からやってきた、あのふたりを王城に連れてきた。いわば、怪しげなやつらの監視役だ。
「あれは、どういう男なのだ? セドリック」
王城にいる世話係は、少人数で。バミネの横暴と戦うことで、結束力がある。
味方であり、家族であり…しかし命を狙われる王族としては、気を抜いてはならない相手でもある。
そんな中でも、セドリックは。元々の大らかな性格から、我が国王であっても、少しくだけた話し方をする。
我にとっては心の近しい、兄のような存在だった。
「確かに、クロウは騎士団の依頼で、仕事をしに来たと言っていた。ただ、あまりにもあっさりと、邪気のない笑みで認めたので。俺には彼の真意はわかりません」
日に透けるような明るい赤い髪を、ワシワシと手でかきながら、セドリックが言うと。我の背後を守る護衛騎士、シヴァーディが、厳しい声音で聞いた。
「もう、あの者をクロウなどと、名で呼んでいるのか? 迂闊ではないか?」
我も、そこはイラッとした。
いや。ムカ? いや。なんか、不快。
べ、別に、セドリックがいち早く死神と仲良くなったからではないぞ?
死神は死神だから、名呼びが腹立たしいだけだっ。
「それは、陛下がスパイではないか、などと、正面から問い質すものだから。もう、こちらが疑いをかけていることが知れたわけだろ? だから、クロウ様などと、敬称付きで話すのをやめただけだ。だから、言ったのです。バミネは俺たちの敵だと。そうしたらクロウは。僕もあの方は嫌いですと答えました」
我はその話を聞いて、鼻で笑った。
「では、あの死神は、やはり嘘つきなのだ。あいつは我に、バミネとは今回の件で初めて会ったと言っていた。面識のない者を嫌いと言うのは。見た目だけで判断するような、底の浅い者か。嘘か。どちらかだろう?」
腹立たしさを態度で示すように、我はカウチに乱暴に腰かけ。ティーカップを口に運んだ。
「どうでしょう? 船を降りた直後も『さっさと帰れ、ボケェ』などと、つぶやいておられましたから」
ふーん、ずいぶん庇うではないか?
表面上は平静を装いながらも。ティーカップを持つ手が震え、紅茶が波立った。
「どうせ、仕立て屋というのも嘘で。バミネが雇った暗殺者なのだろう?」
「…先ほど、床に座り込む彼を手で引き上げたのですが。驚くほどの軽さで。城へ上がる際の坂道では、息も絶え絶えの様子で、おおよそ鍛えているとは思えません」
は? やつと手をつないだのか? この野郎…。
いや。違う。
なんだか思考が、先ほどからよくわからない方へと向かう。
死神と目を合わせてから、なんだか、自分の気持ちがおかしいぞ。
もしかして、魅了の魔法でもかけられたか?
あとで、闇魔法の使い手であるシヴァーディに、我が操られていないか確かめてもらおう。
王族の我に魔法を使ったのであれば、即刻始末できるしな。
それよりも、死神を気に掛ける、不可解なこの感情を打ち消したくて。我は、拒絶の言葉を吐き捨てた。
「はっ、そんなの演技に決まっているだろう。セドリック、おまえは奴に騙されているのだ」
「あのマントを、自分で仕立てたと申しておりました。衣服の知識も豊富そうでしたし。仕立て屋というのは嘘ではないかと。しかし。彼を擁護するつもりはありません。陛下の憶測もあり得る話ですからね。クロウには、部屋から出るなと釘を刺しておきましたが。こちらも、決して油断せぬようにいたします」
「我は誰のことも信じぬ。無論、貴様らのことも」
セドリック、シヴァーディ、そして執事のラヴェルに、我は順に目を合わせていく。
我が、誰も信じぬと言う。それは、常に王族の命が狙われているからであり。誰も信じないよう教育したのは、他でもない彼らだった。
元々騎士団長であったセドリックと、その副官であったシヴァーディは。バミネに苦言を呈したことで、闇討ちにあい。失態の責任を取る名目で、王城勤務になった。
実質、失態ではないのだが。失態したという者を王の警護にあてるという騎士団の動き自体が、もう、王家侮辱がはなはだしい。
この事件の本質は、そこではない。
バミネが騎士団の実権を握るのに、武芸に秀でて、騎士精神に篤いセドリックとシヴァーディが邪魔だったということだ。
ゆえに、彼らは王家に忠誠を誓う、非常に優秀な騎士たちである。
その彼らが。自分たちを信じてはいけません。この城から出るまでは。誰のことも信じてはなりません。と我に教えたのだ。
そんな彼らから、我は歴代の英雄も舌を巻くほどの、剣術と体術を叩き込まれた。
自分の身を、自分で守るために。
さらには、家族も守るために。
もしも、セドリックとシヴァーディが敵になっても、勝てるほどに。強く、気高く、華麗に。王族として、決して無様な死は許されない。
騎士たちは、王族の矜持までも、我に教え込んだのだ。
バミネなどに、心まで屈してはならぬと。
ラヴェルは、王城のすべての事柄を一手に引き受ける優秀な執事で。さらに最高の知識を我に授けてくれる教師でもあった。
ラヴェルも我と同様に、城を出ることを許されないが。
王城に残る書物を利用することで、出来うる限りの帝王学を、我に注ぎ込んだ。
城から出て、すぐにも執政に参加できるほどの教育はなされたと感じている。
バミネなどには、政治力でも引けは取らない。
だが。母や妹の命が保証されない限り。我はここから動けない。
帝王学など教わったところで、無駄なのだ。
バミネがその気になったのなら、我の命は風前の灯火なのかもしれない。
だが、せめて。最後の王家に付き従ってくれた、この王城にいるすべての者の命を守りたい。
我の命と引き換えにしても。そこだけは死守するつもりだった。
「それで、よろしいです。陛下」
誰も信じぬという我の言葉に、彼らは恭しく頭を下げる。
名ばかりの王に、忠誠を尽くしてくれる。
だから。おめおめと、死神に命をくれてやるわけにはいかないのだ。
家族や。彼らのためにも。
247
あなたにおすすめの小説
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている
青緑三月
BL
主人公は、BLが好きな腐男子
ただ自分は、関わらずに見ているのが好きなだけ
そんな主人公が、BLゲームの世界で
モブになり主人公とキャラのイベントが起こるのを
楽しみにしていた。
だが攻略キャラはいるのに、かんじんの主人公があらわれない……
そんな中、主人公があらわれるのを、まちながら日々を送っているはなし
BL要素は、軽めです。
裏乙女ゲー?モブですよね? いいえ主人公です。
みーやん
BL
何日の時をこのソファーと過ごしただろう。
愛してやまない我が妹に頼まれた乙女ゲーの攻略は終わりを迎えようとしていた。
「私の青春学園生活⭐︎星蒼山学園」というこのタイトルの通り、女の子の主人公が学園生活を送りながら攻略対象に擦り寄り青春という名の恋愛を繰り広げるゲームだ。ちなみに女子生徒は全校生徒約900人のうち主人公1人というハーレム設定である。
あと1ヶ月後に30歳の誕生日を迎える俺には厳しすぎるゲームではあるが可愛い妹の為、精神と睡眠を削りながらやっとの思いで最後の攻略対象を攻略し見事クリアした。
最後のエンドロールまで見た後に
「裏乙女ゲームを開始しますか?」
という文字が出てきたと思ったら目の視界がだんだんと狭まってくる感覚に襲われた。
あ。俺3日寝てなかったんだ…
そんなことにふと気がついた時には視界は完全に奪われていた。
次に目が覚めると目の前には見覚えのあるゲームならではのウィンドウ。
「星蒼山学園へようこそ!攻略対象を攻略し青春を掴み取ろう!」
何度見たかわからないほど見たこの文字。そして気づく現実味のある体感。そこは3日徹夜してクリアしたゲームの世界でした。
え?意味わかんないけどとりあえず俺はもちろんモブだよね?
これはモブだと勘違いしている男が実は主人公だと気付かないまま学園生活を送る話です。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる