105 / 176
87 春の嵐 ③(イアンside)
しおりを挟む
話の途中で、防御の門が大きな音を立てた。
我とラヴェルは、ぎくりと肩を震わせ。
セドリックと、居室の前で警護していたシヴァーディが、即座に階下へと走って行った。
バミネが、来たのか?
とうとう、その日がやってきた。
そう思うと。覚悟していたつもりだったが。毛が逆立つほどの危機感に襲われる。
己が死ぬ覚悟など、できるわけもないのだ。
「時間切れ、ではないと良いのですが。とりあえず、陛下はこちらにいらしてください。敵は、騎士たちとともに入り口で食い止めます。バミネを、王城の中へは、入れません」
ラヴェルは、壁にかけてあるミハエルの剣を、我に持たせ。自分も、もうひとつの剣を手に取った。
「待て。我も行く」
いきり立つラヴェルを制し、我は部屋を出た。
「陛下、騎士団の急襲であったら、危険です」
「ここにいても、同じだ。それと、ラヴェル。おまえは生き永らえろ。決して、騎士団に歯向かってはならぬ。クロウと縁があるのなら。どうか。我の代わりにクロウを守ってくれ」
先に立って行こうとする我を。ラヴェルが止めた。
「クロウ様を守る、というのは。受け入れます。しかし、私はクロウ様に、自分の代わりに陛下のおそばにいてくれ、と。命じられています。階下には、ともに行きましょう。ですが、どうか私の後ろに。貴方様を守らせてください。クロウ様も大事ですが。私は、陛下の執事でもあるのですから…」
どうにも、ラヴェルは引かない様子なので。我は苦笑してうなずく。
それに…僕の代わりに陛下のおそばに、というのは。いかにも、クロウの言いそうな言葉だ。
守れでも、従えでもなく、おそばに。
今、クロウは我のそばにいないが。ラヴェルを通じて、彼がそばにいるような。彼に守られているような。そんな気がして、嬉しくなった。
そうして、曲線の階段を降りていくと。玄関の前には、セドリックとシヴァーディが剣を構えて、警戒しており。
包丁を持ったアルフレドと。なんでかアイリスが、ホールの柱の陰から、玄関をうかがっていた。
そして、我が玄関前に立ったとき。
扉を、拳で激しく叩く音がした。
「今日の来客の予定はない。何者だ?」
ラヴェルが声を張って、外の者に問いただす。
そうしたら、なにか応えがあったのか。
ラヴェルは驚愕し。慌てて両開きの玄関扉の片側を開けた。
途端、黒い塊が、ズルリと城になだれ込んでくる。
騎士たちは警戒を強めて、剣を握り込む。
しかし、なだれ込んできたものを目にし、我は、跳ねた鼓動を手でおさえた。
ひとりは、クロウのマントを羽織った、黒髪の、見知らぬ男で。
ひとりは、今朝方、城を出たはずのクロウだった。
ふたりは、頭からずぶ濡れで。
衣服も髪も、肌に張り付いている状態だった。
荒い息を継ぎ、床に倒れ込んでいる。
「だ、誰だ、おまえはっ? クロウから離れろっ!」
我は、クロウが見知らぬ男に抱かれていることに、腹を立て。怒りの声を上げて、剣を抜いた。
しかし、それを制したのは。意外にも、ラヴェルだった。
「お待ちください、陛下。彼は、クロウ様の弟君の、シオン様です」
ラヴェルは気遣うように、クロウのかたわらに座り込み。
クロウは床に膝をついて、朦朧とした目をこちらに向けた。
そして、クロウを支えてこちらを見る。クロウの弟という男。
その緑の、強烈な光を持つ瞳を。我は見たことがあるような気がしていた。しかし。
「クロウ…それに、その弟とやらが。なぜ、ここに…」
重そうに顔を上げたクロウは。我を目にしっかり捕えると、震える声を発した。
「恐れながら、陛下っ」
クロウは。涙をボロボロこぼし、でも、とても安心したみたいな表情で、笑った。
「愛しています、イアン様っ…」
彼の告白を聞き、我の体に、電流が走り抜けた。
胸の奥から、なにかがせり上がってきて。
その熱いものが、喉を震わせ。
押しとどめるように、唇を引き結んだが。それは、目からあふれて。
涙となって、頬を伝った。
己の中にある気持ちの正体がわからなくて、我は言えずにいた、その言葉を。
クロウは、伝えに来てくれたのかっ?
「…クロウ」
我は剣を捨てて、彼に駆け寄り。クロウの小さな体を抱き締めた。
しかし彼は、腕の中で気を失ってしまったのだ。
「ラヴェル、サロンの風呂にお湯を入れてくれ。兄上は、朝からずっと、海を泳いできた。体温が低い」
クロウの弟というシオンが、ラヴェルに命じる。
それは、慣れた物言いのように見え。
シオンとラヴェルには、接点があったのだと感じさせた。
いや、それよりも。クロウの安否の方が先だ。
まさか、朝から今まで海にいたのか? だったら、相当体力も体温も削られていることだろう。命に関わる。
「ラヴェル、彼を王の居室へ案内しろ。我の風呂には、すでに湯が溜まっている」
「ですが、サロンの方が、着替えとかいろいろあるのですけど?」
一応、敬語だが。シオンの声に、棘を感じるのは、気のせいだろうか?
いや。我は。この雰囲気を知っている。
「着替えはラヴェルに持ってこさせる。とりあえず、早くクロウを温めてやらなければ」
我はクロウを横抱きにして、階段を登り始める。
昨夜も同じように、クロウを横抱きにした。
でもそのときは、彼の意識はあり、体も濡れていなかった。羽のように軽いと思ったのに。
今の、意識を失い、ぐったりとしているクロウは、すごく重みを感じる。
まるで、魂の入っていない人形のように思えて…このままでは、クロウを失ってしまいそうで。ゾッとした。
「つか、おまえはどこから湧いてきた? クロウに弟などいなかった」
剣をおさめたセドリックとシヴァーディは、まだ胡散臭い顔つきで、シオンを見やっている。
我の背後で、シオンに問いただしていた。
「それは、兄上が意識を取り戻してから、お聞きください。ぼくがなにを言っても、信用できないでしょ?」
それはそうなのだ。
初対面の男に、なにを言われても。簡単には信じないよう、我らは過ごしてきたのだ。
セドリックも、そう思ったのか。むすりと黙り込む。
「でも、ひとつだけ報告を。バミネは、本土についたら、すぐにも騎士団を派遣する、と言っていたが。この天気と風では、やつは、こちらには来られないだろう。短い時間だが、今日中にどうこうということはないでしょう」
「おまえ、本当にクロウの弟か? クロウより年上に見えるし。顔も似ていない。騎士団の誰かなんじゃねぇのか?」
「ラヴェルが、弟だと言ったでしょう? それに、兄上は母上似。ぼくは…父親似だ。年は十四歳」
「十四? 嘘だろ? 俺たちと体つきも大差ないし、声もバリバリ低いし、クロウの弟が、なにをどうしたら、こんなふてぶてしい、目つきの悪い青年になるんだ?」
シオンは、セドリックの疑問に答えなかった。
話をしている間に、王の居室に到着したので。バスルームの扉を開ける。
部屋ひとつ分ほどもある、広く取られた浴場と。湯気を立てた、なみなみと湯を張る浴槽を見たシオンは。我からクロウをひったくって。彼を抱いたまま浴槽にざぶんと入った。服も着たままだ。
「ここからは、兄弟のぼくが、兄上の面倒を見ます。兄上が意識を戻すまで、しばしお待ちください」
シオンはクロウの顔にお湯がかからないよう、抱え直すと。マントを脱いで、浴槽の外にビシャリと放った。
よくよく見ると、シオンはすでに全裸で。マントの下に衣服を着ていなかったようだ。
「クロウは、我の伴侶だ。我が世話をしても良いのではないか?」
「ラヴェルがいないとなにもできない貴方に、お世話などできませんよ。クソ陛下」
とがった犬歯を剥き出しにして、シオンは揶揄するように笑った。
そして、そのクソ陛下という言葉。
「おまえ…チョンだな?」
クロウが連れていた、あの黒い子猫。
あれが、声を出せたなら。我をクソ陛下とでも言っているのだろうな…と何回も思ったものだ。
それに、グリーンに金が混じる独特の色合いの瞳が、チョンと同じだ。
シオンは、そのことに是も非もなかったが。ただ、鼻で笑う。
王家を敬愛してやまない、クロウの弟なのに…不敬だ。そして、やはり可愛くない。
そうは言っても、兄のことはとても大事にしているのだろう。クロウの肩に湯をかける、世話する手つきはとても優しい。
我は。シオンにクロウを任せ、浴室を出た。
それと入れ替わりに、着替えや体を拭く布などを整えに、ラヴェルが浴室に入っていく。
しばらくして、ラヴェルが浴室から出てきて。発した驚愕の言葉は。
クロウとシオンが、バジリスク公爵の子息である。ということだった。
我とラヴェルは、ぎくりと肩を震わせ。
セドリックと、居室の前で警護していたシヴァーディが、即座に階下へと走って行った。
バミネが、来たのか?
とうとう、その日がやってきた。
そう思うと。覚悟していたつもりだったが。毛が逆立つほどの危機感に襲われる。
己が死ぬ覚悟など、できるわけもないのだ。
「時間切れ、ではないと良いのですが。とりあえず、陛下はこちらにいらしてください。敵は、騎士たちとともに入り口で食い止めます。バミネを、王城の中へは、入れません」
ラヴェルは、壁にかけてあるミハエルの剣を、我に持たせ。自分も、もうひとつの剣を手に取った。
「待て。我も行く」
いきり立つラヴェルを制し、我は部屋を出た。
「陛下、騎士団の急襲であったら、危険です」
「ここにいても、同じだ。それと、ラヴェル。おまえは生き永らえろ。決して、騎士団に歯向かってはならぬ。クロウと縁があるのなら。どうか。我の代わりにクロウを守ってくれ」
先に立って行こうとする我を。ラヴェルが止めた。
「クロウ様を守る、というのは。受け入れます。しかし、私はクロウ様に、自分の代わりに陛下のおそばにいてくれ、と。命じられています。階下には、ともに行きましょう。ですが、どうか私の後ろに。貴方様を守らせてください。クロウ様も大事ですが。私は、陛下の執事でもあるのですから…」
どうにも、ラヴェルは引かない様子なので。我は苦笑してうなずく。
それに…僕の代わりに陛下のおそばに、というのは。いかにも、クロウの言いそうな言葉だ。
守れでも、従えでもなく、おそばに。
今、クロウは我のそばにいないが。ラヴェルを通じて、彼がそばにいるような。彼に守られているような。そんな気がして、嬉しくなった。
そうして、曲線の階段を降りていくと。玄関の前には、セドリックとシヴァーディが剣を構えて、警戒しており。
包丁を持ったアルフレドと。なんでかアイリスが、ホールの柱の陰から、玄関をうかがっていた。
そして、我が玄関前に立ったとき。
扉を、拳で激しく叩く音がした。
「今日の来客の予定はない。何者だ?」
ラヴェルが声を張って、外の者に問いただす。
そうしたら、なにか応えがあったのか。
ラヴェルは驚愕し。慌てて両開きの玄関扉の片側を開けた。
途端、黒い塊が、ズルリと城になだれ込んでくる。
騎士たちは警戒を強めて、剣を握り込む。
しかし、なだれ込んできたものを目にし、我は、跳ねた鼓動を手でおさえた。
ひとりは、クロウのマントを羽織った、黒髪の、見知らぬ男で。
ひとりは、今朝方、城を出たはずのクロウだった。
ふたりは、頭からずぶ濡れで。
衣服も髪も、肌に張り付いている状態だった。
荒い息を継ぎ、床に倒れ込んでいる。
「だ、誰だ、おまえはっ? クロウから離れろっ!」
我は、クロウが見知らぬ男に抱かれていることに、腹を立て。怒りの声を上げて、剣を抜いた。
しかし、それを制したのは。意外にも、ラヴェルだった。
「お待ちください、陛下。彼は、クロウ様の弟君の、シオン様です」
ラヴェルは気遣うように、クロウのかたわらに座り込み。
クロウは床に膝をついて、朦朧とした目をこちらに向けた。
そして、クロウを支えてこちらを見る。クロウの弟という男。
その緑の、強烈な光を持つ瞳を。我は見たことがあるような気がしていた。しかし。
「クロウ…それに、その弟とやらが。なぜ、ここに…」
重そうに顔を上げたクロウは。我を目にしっかり捕えると、震える声を発した。
「恐れながら、陛下っ」
クロウは。涙をボロボロこぼし、でも、とても安心したみたいな表情で、笑った。
「愛しています、イアン様っ…」
彼の告白を聞き、我の体に、電流が走り抜けた。
胸の奥から、なにかがせり上がってきて。
その熱いものが、喉を震わせ。
押しとどめるように、唇を引き結んだが。それは、目からあふれて。
涙となって、頬を伝った。
己の中にある気持ちの正体がわからなくて、我は言えずにいた、その言葉を。
クロウは、伝えに来てくれたのかっ?
「…クロウ」
我は剣を捨てて、彼に駆け寄り。クロウの小さな体を抱き締めた。
しかし彼は、腕の中で気を失ってしまったのだ。
「ラヴェル、サロンの風呂にお湯を入れてくれ。兄上は、朝からずっと、海を泳いできた。体温が低い」
クロウの弟というシオンが、ラヴェルに命じる。
それは、慣れた物言いのように見え。
シオンとラヴェルには、接点があったのだと感じさせた。
いや、それよりも。クロウの安否の方が先だ。
まさか、朝から今まで海にいたのか? だったら、相当体力も体温も削られていることだろう。命に関わる。
「ラヴェル、彼を王の居室へ案内しろ。我の風呂には、すでに湯が溜まっている」
「ですが、サロンの方が、着替えとかいろいろあるのですけど?」
一応、敬語だが。シオンの声に、棘を感じるのは、気のせいだろうか?
いや。我は。この雰囲気を知っている。
「着替えはラヴェルに持ってこさせる。とりあえず、早くクロウを温めてやらなければ」
我はクロウを横抱きにして、階段を登り始める。
昨夜も同じように、クロウを横抱きにした。
でもそのときは、彼の意識はあり、体も濡れていなかった。羽のように軽いと思ったのに。
今の、意識を失い、ぐったりとしているクロウは、すごく重みを感じる。
まるで、魂の入っていない人形のように思えて…このままでは、クロウを失ってしまいそうで。ゾッとした。
「つか、おまえはどこから湧いてきた? クロウに弟などいなかった」
剣をおさめたセドリックとシヴァーディは、まだ胡散臭い顔つきで、シオンを見やっている。
我の背後で、シオンに問いただしていた。
「それは、兄上が意識を取り戻してから、お聞きください。ぼくがなにを言っても、信用できないでしょ?」
それはそうなのだ。
初対面の男に、なにを言われても。簡単には信じないよう、我らは過ごしてきたのだ。
セドリックも、そう思ったのか。むすりと黙り込む。
「でも、ひとつだけ報告を。バミネは、本土についたら、すぐにも騎士団を派遣する、と言っていたが。この天気と風では、やつは、こちらには来られないだろう。短い時間だが、今日中にどうこうということはないでしょう」
「おまえ、本当にクロウの弟か? クロウより年上に見えるし。顔も似ていない。騎士団の誰かなんじゃねぇのか?」
「ラヴェルが、弟だと言ったでしょう? それに、兄上は母上似。ぼくは…父親似だ。年は十四歳」
「十四? 嘘だろ? 俺たちと体つきも大差ないし、声もバリバリ低いし、クロウの弟が、なにをどうしたら、こんなふてぶてしい、目つきの悪い青年になるんだ?」
シオンは、セドリックの疑問に答えなかった。
話をしている間に、王の居室に到着したので。バスルームの扉を開ける。
部屋ひとつ分ほどもある、広く取られた浴場と。湯気を立てた、なみなみと湯を張る浴槽を見たシオンは。我からクロウをひったくって。彼を抱いたまま浴槽にざぶんと入った。服も着たままだ。
「ここからは、兄弟のぼくが、兄上の面倒を見ます。兄上が意識を戻すまで、しばしお待ちください」
シオンはクロウの顔にお湯がかからないよう、抱え直すと。マントを脱いで、浴槽の外にビシャリと放った。
よくよく見ると、シオンはすでに全裸で。マントの下に衣服を着ていなかったようだ。
「クロウは、我の伴侶だ。我が世話をしても良いのではないか?」
「ラヴェルがいないとなにもできない貴方に、お世話などできませんよ。クソ陛下」
とがった犬歯を剥き出しにして、シオンは揶揄するように笑った。
そして、そのクソ陛下という言葉。
「おまえ…チョンだな?」
クロウが連れていた、あの黒い子猫。
あれが、声を出せたなら。我をクソ陛下とでも言っているのだろうな…と何回も思ったものだ。
それに、グリーンに金が混じる独特の色合いの瞳が、チョンと同じだ。
シオンは、そのことに是も非もなかったが。ただ、鼻で笑う。
王家を敬愛してやまない、クロウの弟なのに…不敬だ。そして、やはり可愛くない。
そうは言っても、兄のことはとても大事にしているのだろう。クロウの肩に湯をかける、世話する手つきはとても優しい。
我は。シオンにクロウを任せ、浴室を出た。
それと入れ替わりに、着替えや体を拭く布などを整えに、ラヴェルが浴室に入っていく。
しばらくして、ラヴェルが浴室から出てきて。発した驚愕の言葉は。
クロウとシオンが、バジリスク公爵の子息である。ということだった。
193
あなたにおすすめの小説
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている
青緑三月
BL
主人公は、BLが好きな腐男子
ただ自分は、関わらずに見ているのが好きなだけ
そんな主人公が、BLゲームの世界で
モブになり主人公とキャラのイベントが起こるのを
楽しみにしていた。
だが攻略キャラはいるのに、かんじんの主人公があらわれない……
そんな中、主人公があらわれるのを、まちながら日々を送っているはなし
BL要素は、軽めです。
裏乙女ゲー?モブですよね? いいえ主人公です。
みーやん
BL
何日の時をこのソファーと過ごしただろう。
愛してやまない我が妹に頼まれた乙女ゲーの攻略は終わりを迎えようとしていた。
「私の青春学園生活⭐︎星蒼山学園」というこのタイトルの通り、女の子の主人公が学園生活を送りながら攻略対象に擦り寄り青春という名の恋愛を繰り広げるゲームだ。ちなみに女子生徒は全校生徒約900人のうち主人公1人というハーレム設定である。
あと1ヶ月後に30歳の誕生日を迎える俺には厳しすぎるゲームではあるが可愛い妹の為、精神と睡眠を削りながらやっとの思いで最後の攻略対象を攻略し見事クリアした。
最後のエンドロールまで見た後に
「裏乙女ゲームを開始しますか?」
という文字が出てきたと思ったら目の視界がだんだんと狭まってくる感覚に襲われた。
あ。俺3日寝てなかったんだ…
そんなことにふと気がついた時には視界は完全に奪われていた。
次に目が覚めると目の前には見覚えのあるゲームならではのウィンドウ。
「星蒼山学園へようこそ!攻略対象を攻略し青春を掴み取ろう!」
何度見たかわからないほど見たこの文字。そして気づく現実味のある体感。そこは3日徹夜してクリアしたゲームの世界でした。
え?意味わかんないけどとりあえず俺はもちろんモブだよね?
これはモブだと勘違いしている男が実は主人公だと気付かないまま学園生活を送る話です。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる