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2-19 三つ指はつきません
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◆三つ指はつきません
陛下の、第二次謁見ラッシュが終わらぬうちに。
五月の連休になってしまいましたっ。
つか、この世界も、五月の初めは連休なのです。公式の采配なのでしょうね?
しかし、休み中は学園にも行けないし。休み明けまで、陛下に会えないとなると。
一週間丸々、陛下の顔を見られないことになります。さみしいぃ。
でも、やることはいっぱいあります。
なんと言っても、結婚の日取りが正式に決まったのですから。そこに向けての準備が、いっぱいですよ。
まずは、ぼくの花嫁衣装を作らなければ。照れ照れ。
陛下は、王城で言っていた通り、ぼくが作ったあの衣装を、婚礼衣装にしてくださるようで。
思えば、知らぬこととはいえ、死に装束なんかを作っていたぼくを、見初めてくださった、陛下の度量には。本当に頭が下がる思いです。
感謝しかありませんね?
なので、ぼくは。あの衣装を、本当の意味で婚礼衣装にするべく。対になるような花嫁衣装を作らなければと、奮起いたしまして。
陛下の鳳凰の、お嫁さん鳳凰を、刺繍しているところなのです。
ぼくは、陛下の婚礼衣装を作ったとき。王家の、永続的な繁栄を願って、不死鳥フェニックスを刺繍した。
鳳凰も、言い方の違いだけで、起源は同じみたい。
オスが鳳でメスが凰。など、いろいろ言われておりますが。伝説の鳥なので、姿形は…。
ぼくの創作ですっ! だから、好きに作ってもいいのですっ!
あ、花嫁衣装といっても、パンツスタイルですよ?
陛下と並ぶのなら、きらびやかなドレスの方が、良いとは思うのですが。
ぼくは男性で。陛下は男性のぼくを、ご所望なので。
ぼくも男性として、胸を張って陛下のお嫁になるのですっ。
ま、たまに、自信を無くして。大丈夫なのかなって、悩んだりもしますけれど。
そのような、結婚前の心の揺れ動き、マリッジブルーみたいなものも。このときだけのものですから、楽しんでしまいましょう。
さらにさらに、卒業前に陛下が着用する、夜会の衣装も作りたいのですよねぇ?
結婚したら、仕立てをする時間が、少なくなるかもしれないでしょう?
今のうちに、いっぱい、陛下のお衣装を作りたいのです。
あんなデザインも、こんなデザインも、お似合いですぅ、陛下ッ。
「クロウ、ニマニマと笑いながら、なにを縫っているのだ?」
陛下の、脳内ファッションショーを見て、ニヤつくキモイぼくに。父上が聞いてくる。
今、ぼくと父上は。ウィレム伯爵領に向かっている、馬車の中です。
ウィレム伯爵領は、王都から馬車で一日かかる場所にあります。
まぁ、まずは。ウィレム領の水を、公爵家の水魔法で潤沢にするのですが。池も作りますよぉ。
領の全域に、池を作るのは。さすがに一朝一夕でできるものではありませんが。
何年かして、領内にため池が点在するようになれば。
いずれ伯爵家が公爵家に頼まなくても、水不足になることなく、自力で農業を発展させていける。そうなるように、ぼくが池作りの指導をするのですっ。
ちなみに。シオンは陛下のおそばにおります。
万が一、ぼくらが留守中に、陛下が炎の魔法を使う場面があっても。
陛下の対の者、公爵家の血筋であるシオンがいれば、鎮火できるでしょう?
本当は、ぼくがそのお役目を担いたかったのですが。
ぼくは池づくりの言い出しっぺなので。責任をもって、ため池づくりに邁進しなければなりませんっ。ぴえん。
で、今はその道中。移動中は暇なので、刺繍をしているわけです。
「父上、見てわかりませんか? 花嫁衣装ですよ、ぼくの」
「そのようなことは、公爵家お抱えの針子に任せればよいではないか」
「わかっていませんね? ぼくが仕立てた陛下の衣装の隣に、ぼくが仕立てた花嫁衣装が並ぶのが、最高に萌えぇ、なのです。いや、エモぉなのです」
「もえぇ? えもぉ?」
父上は首を傾げた。ですよね? わからなくて良いんです。
「父上、結婚の日取りを、いち早く整えてくださり、ありがとうございます。ぼく、こんなに早く、陛下とお式が挙げられると思わなくて。新聞に、デカデカと記事が載っていて、感動してしまいました」
当事者のぼくには、知らされていなくて、ものすごくびっくりはしたけれど。
あの号外が出た日、食堂にいた生徒のみなさんが、誰からともなく、祝福の拍手をしてくださって。
恥ずかしいながらも、嬉しくて。最高の日になったのです。
同性のぼくが、陛下のお嫁さんになって、すみませんって。今でも思うけど。
陛下のことが、大好きなのです。
陛下を、ぼくは幸せにいたします。
だから、見守ってください。
そういう気持ちで、日々を過ごしているんだ。
「まぁ、引き延ばして、引き延ばして、クロウを公爵家にずっと置いておこうかと、思ったときも、なくもなくもないが。ミリシャに『クロウに嫌われますよ』と釘を刺されて、な。引き延ばして、クロウに嫌われるより。早く決めて、クロウの笑顔が見られる方が良いだろう? それにカザレニアの国を挙げての結婚式となれば、諸外国への報告も、早く進めなければならないし。単に、自然の流れでもあるのだ」
「高位貴族の方は、陛下がぼくと結婚することに、反対している者がいると聞きます。そんな中、速やかに日取りを決めたのは。父上のお力でしょう? すごいことです」
ぼくがたずねると。どことなくドヤ顔で、父上は言った。
「私の秀でた息子を、誰が嫌がるというのか? おまえの結婚に反対している者など、いない。おまえは公爵家の中でも、特に優れた魔力の持ち主で。陛下の対の者として、最高の逸材だ。それに、頭脳が明晰なことも。今回のセントカミュ入学によって、明らかとなった。クロウ、おまえは国の益になる、カザレニア国の宝玉なのだよ。ただ、一点。お世継ぎのことだけが、引っかかっている者がいる。というだけで。陛下とおまえの結婚を反対しているのではないのだよ」
「お世継ぎのことで、引っかかっている、というのと。結婚反対は。同義ではないのですか?」
「違うな。側室を設けてもいいし、男系直系の養子をとってもいいし。男系直系へのこだわりを捨ててもいい。道はいくらでもある。その中で、おまえが傷つかない道を、陛下と一緒に選びなさい」
「父上ぇ。ようやく父親チックなことを言いましたね? 感激です」
「…褒めるな」
得意げな顔つきで、フフフと笑う、父上。
褒めてはいませんが。まぁ、いいでしょう。
刺繍の手を止めて。ぼくは、父上にしっかりと顔を向けた。
ぼくは男性なので、三つ指はつきません。
でも、父上に。感謝の気持ちを述べたくなりました。
「父上、ぼくを産み育ててくれて、ありがとうございます。貴方の血が、ぼくの中に流れていたから、ぼくは陛下をお救いできたのです。お若い父上に、戸惑い、ギクシャクしてしまいましたが。父上が父上で、良かった。感謝しております。これからも、若輩者のぼくを見守っていてくださいませ」
「ク…クロウぅぅ…」
父上が号泣です。マジ泣きです。
こういうのって、どうしたらいいのでしょうね?
恥ずかしいやら、照れくさいやら、いたたまれないやら。
「お、お嫁に行っても。ぼくは男ですから。後宮の奥にこもることはないですよ? 政務に携わる予定ですから、そこで父上に、お目にかかれるでしょう。そのときは、ぼくを助けてくださいませ」
「あぁ、もちろんだっ。クロウの手足となり、働くことこそが。公爵家の在り方だ。存分に頼って来なさい」
母上が刺繍したハンカチで、目元を拭いて。父上は頼もしく宣言してくれた。
「そうだ。父上も、一針、入れませんか? 息子の婚礼衣装に携わったと、記念になるでしょう?」
ぼくは、対面に座っていた父上の隣に移動して、腰かけ。刺繍の輪っかを目の前に差し出す。
「いいい、いや。よよよ、汚しては…」
「大丈夫です。父上の手は、お綺麗ですから」
刺繍の、針を入れたいところに、半分だけ針を刺し。それを引き抜くように、父上をうながす。
「この針を、引っ張って。すぐ近くに、針を通してください」
「どどど、どこに?」
「近くなら、どこでもいいですよ。さぁ」
父上は、震える手で、針を引き抜いたが。
指先がぶるぶるしていて、思ったところに針を刺せない。
あぁ、一センチは、大きすぎです。もっと、近くに刺してぇ? と思っていたのだが。
父上はぶるぶるしたまま、針を生地に刺すことができず。ぐったりしてしまったのだ。
目も回っています。
大変ですっ。
ぼくは御者に合図を出して、馬車を止めた。父上は馬車に酔ったのだ。
なんでですか? 馬車なんて、乗り慣れているでしょ?
もう、ちょっと針を刺すだけで、精神揺れ揺れとか。困った父上ですね?
結局父上は、針を引き抜いただけで、刺繍することはできなかったのだった。残念っ。
陛下の、第二次謁見ラッシュが終わらぬうちに。
五月の連休になってしまいましたっ。
つか、この世界も、五月の初めは連休なのです。公式の采配なのでしょうね?
しかし、休み中は学園にも行けないし。休み明けまで、陛下に会えないとなると。
一週間丸々、陛下の顔を見られないことになります。さみしいぃ。
でも、やることはいっぱいあります。
なんと言っても、結婚の日取りが正式に決まったのですから。そこに向けての準備が、いっぱいですよ。
まずは、ぼくの花嫁衣装を作らなければ。照れ照れ。
陛下は、王城で言っていた通り、ぼくが作ったあの衣装を、婚礼衣装にしてくださるようで。
思えば、知らぬこととはいえ、死に装束なんかを作っていたぼくを、見初めてくださった、陛下の度量には。本当に頭が下がる思いです。
感謝しかありませんね?
なので、ぼくは。あの衣装を、本当の意味で婚礼衣装にするべく。対になるような花嫁衣装を作らなければと、奮起いたしまして。
陛下の鳳凰の、お嫁さん鳳凰を、刺繍しているところなのです。
ぼくは、陛下の婚礼衣装を作ったとき。王家の、永続的な繁栄を願って、不死鳥フェニックスを刺繍した。
鳳凰も、言い方の違いだけで、起源は同じみたい。
オスが鳳でメスが凰。など、いろいろ言われておりますが。伝説の鳥なので、姿形は…。
ぼくの創作ですっ! だから、好きに作ってもいいのですっ!
あ、花嫁衣装といっても、パンツスタイルですよ?
陛下と並ぶのなら、きらびやかなドレスの方が、良いとは思うのですが。
ぼくは男性で。陛下は男性のぼくを、ご所望なので。
ぼくも男性として、胸を張って陛下のお嫁になるのですっ。
ま、たまに、自信を無くして。大丈夫なのかなって、悩んだりもしますけれど。
そのような、結婚前の心の揺れ動き、マリッジブルーみたいなものも。このときだけのものですから、楽しんでしまいましょう。
さらにさらに、卒業前に陛下が着用する、夜会の衣装も作りたいのですよねぇ?
結婚したら、仕立てをする時間が、少なくなるかもしれないでしょう?
今のうちに、いっぱい、陛下のお衣装を作りたいのです。
あんなデザインも、こんなデザインも、お似合いですぅ、陛下ッ。
「クロウ、ニマニマと笑いながら、なにを縫っているのだ?」
陛下の、脳内ファッションショーを見て、ニヤつくキモイぼくに。父上が聞いてくる。
今、ぼくと父上は。ウィレム伯爵領に向かっている、馬車の中です。
ウィレム伯爵領は、王都から馬車で一日かかる場所にあります。
まぁ、まずは。ウィレム領の水を、公爵家の水魔法で潤沢にするのですが。池も作りますよぉ。
領の全域に、池を作るのは。さすがに一朝一夕でできるものではありませんが。
何年かして、領内にため池が点在するようになれば。
いずれ伯爵家が公爵家に頼まなくても、水不足になることなく、自力で農業を発展させていける。そうなるように、ぼくが池作りの指導をするのですっ。
ちなみに。シオンは陛下のおそばにおります。
万が一、ぼくらが留守中に、陛下が炎の魔法を使う場面があっても。
陛下の対の者、公爵家の血筋であるシオンがいれば、鎮火できるでしょう?
本当は、ぼくがそのお役目を担いたかったのですが。
ぼくは池づくりの言い出しっぺなので。責任をもって、ため池づくりに邁進しなければなりませんっ。ぴえん。
で、今はその道中。移動中は暇なので、刺繍をしているわけです。
「父上、見てわかりませんか? 花嫁衣装ですよ、ぼくの」
「そのようなことは、公爵家お抱えの針子に任せればよいではないか」
「わかっていませんね? ぼくが仕立てた陛下の衣装の隣に、ぼくが仕立てた花嫁衣装が並ぶのが、最高に萌えぇ、なのです。いや、エモぉなのです」
「もえぇ? えもぉ?」
父上は首を傾げた。ですよね? わからなくて良いんです。
「父上、結婚の日取りを、いち早く整えてくださり、ありがとうございます。ぼく、こんなに早く、陛下とお式が挙げられると思わなくて。新聞に、デカデカと記事が載っていて、感動してしまいました」
当事者のぼくには、知らされていなくて、ものすごくびっくりはしたけれど。
あの号外が出た日、食堂にいた生徒のみなさんが、誰からともなく、祝福の拍手をしてくださって。
恥ずかしいながらも、嬉しくて。最高の日になったのです。
同性のぼくが、陛下のお嫁さんになって、すみませんって。今でも思うけど。
陛下のことが、大好きなのです。
陛下を、ぼくは幸せにいたします。
だから、見守ってください。
そういう気持ちで、日々を過ごしているんだ。
「まぁ、引き延ばして、引き延ばして、クロウを公爵家にずっと置いておこうかと、思ったときも、なくもなくもないが。ミリシャに『クロウに嫌われますよ』と釘を刺されて、な。引き延ばして、クロウに嫌われるより。早く決めて、クロウの笑顔が見られる方が良いだろう? それにカザレニアの国を挙げての結婚式となれば、諸外国への報告も、早く進めなければならないし。単に、自然の流れでもあるのだ」
「高位貴族の方は、陛下がぼくと結婚することに、反対している者がいると聞きます。そんな中、速やかに日取りを決めたのは。父上のお力でしょう? すごいことです」
ぼくがたずねると。どことなくドヤ顔で、父上は言った。
「私の秀でた息子を、誰が嫌がるというのか? おまえの結婚に反対している者など、いない。おまえは公爵家の中でも、特に優れた魔力の持ち主で。陛下の対の者として、最高の逸材だ。それに、頭脳が明晰なことも。今回のセントカミュ入学によって、明らかとなった。クロウ、おまえは国の益になる、カザレニア国の宝玉なのだよ。ただ、一点。お世継ぎのことだけが、引っかかっている者がいる。というだけで。陛下とおまえの結婚を反対しているのではないのだよ」
「お世継ぎのことで、引っかかっている、というのと。結婚反対は。同義ではないのですか?」
「違うな。側室を設けてもいいし、男系直系の養子をとってもいいし。男系直系へのこだわりを捨ててもいい。道はいくらでもある。その中で、おまえが傷つかない道を、陛下と一緒に選びなさい」
「父上ぇ。ようやく父親チックなことを言いましたね? 感激です」
「…褒めるな」
得意げな顔つきで、フフフと笑う、父上。
褒めてはいませんが。まぁ、いいでしょう。
刺繍の手を止めて。ぼくは、父上にしっかりと顔を向けた。
ぼくは男性なので、三つ指はつきません。
でも、父上に。感謝の気持ちを述べたくなりました。
「父上、ぼくを産み育ててくれて、ありがとうございます。貴方の血が、ぼくの中に流れていたから、ぼくは陛下をお救いできたのです。お若い父上に、戸惑い、ギクシャクしてしまいましたが。父上が父上で、良かった。感謝しております。これからも、若輩者のぼくを見守っていてくださいませ」
「ク…クロウぅぅ…」
父上が号泣です。マジ泣きです。
こういうのって、どうしたらいいのでしょうね?
恥ずかしいやら、照れくさいやら、いたたまれないやら。
「お、お嫁に行っても。ぼくは男ですから。後宮の奥にこもることはないですよ? 政務に携わる予定ですから、そこで父上に、お目にかかれるでしょう。そのときは、ぼくを助けてくださいませ」
「あぁ、もちろんだっ。クロウの手足となり、働くことこそが。公爵家の在り方だ。存分に頼って来なさい」
母上が刺繍したハンカチで、目元を拭いて。父上は頼もしく宣言してくれた。
「そうだ。父上も、一針、入れませんか? 息子の婚礼衣装に携わったと、記念になるでしょう?」
ぼくは、対面に座っていた父上の隣に移動して、腰かけ。刺繍の輪っかを目の前に差し出す。
「いいい、いや。よよよ、汚しては…」
「大丈夫です。父上の手は、お綺麗ですから」
刺繍の、針を入れたいところに、半分だけ針を刺し。それを引き抜くように、父上をうながす。
「この針を、引っ張って。すぐ近くに、針を通してください」
「どどど、どこに?」
「近くなら、どこでもいいですよ。さぁ」
父上は、震える手で、針を引き抜いたが。
指先がぶるぶるしていて、思ったところに針を刺せない。
あぁ、一センチは、大きすぎです。もっと、近くに刺してぇ? と思っていたのだが。
父上はぶるぶるしたまま、針を生地に刺すことができず。ぐったりしてしまったのだ。
目も回っています。
大変ですっ。
ぼくは御者に合図を出して、馬車を止めた。父上は馬車に酔ったのだ。
なんでですか? 馬車なんて、乗り慣れているでしょ?
もう、ちょっと針を刺すだけで、精神揺れ揺れとか。困った父上ですね?
結局父上は、針を引き抜いただけで、刺繍することはできなかったのだった。残念っ。
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