88 / 94
85 桜の中溶ける
しおりを挟む
ルドヴィカの様子が気になったが、それでも仕事は減ることがない。
少しでも仕事を送らせてしまえば、新たな公国の今後に影響してしまう。
ただでさえ帝国から押し寄せた難民によって治安が影響してしまっているのだ。
大公領民、いや公国の民の生活に不便がないように、難民の保護と今後の方針も積極的に決めなければならない。
1日の業務を終えたジャンルイジ大公はひといきついた。
ストレスが強く気づけば何かを口に放り込んでしまいたい衝動にかられる。
そうなれば数年前の自分に逆戻りなので、パルドンが用意した野菜スティックで何とか難を逃れていた。
秘書官や文官を増やしていなければもっと大変であっただろう。
食事と睡眠時間を確保できるだけでなく休息も得られるのは数年前では考えられなかった。
寝室へと入り、共用の寝室の方をみる。
大公城へ戻ってから使用される機会が減った。
最後に使用したのは帝都へ遠征に出てからだろう。
お互い忙しくなり、別々に寝るよう戻ってしまった。
「ルカ、起きているか」
共用寝室の反対側の扉にノックをしてみる。
中から反応はみられなかった。
反応はなく眠りについたのだろう。
ジャンルイジ大公はおもむろに取手に手をかけてみる。
内側から鍵はかけられておらず、スムーズに扉は開かれた。
別に何かしようという気はない。
ルドヴィカの眠っている姿をみたら自分の寝台へと戻るつもりであった。
寝台にはルドヴィカの姿はなかった。
「一体どこへ」
ジャンルイジ大公はメイドを呼び行き先を確認しようと思ったが、窓の外からちらりと白いナイトドレスが見えた。
よく見ればルドヴィカである。
こんな肌寒い中上着も着ず外に出るなどとジャンルイジ大公は適当なガウンを手に取り部屋を飛び出した。
先ほどルドヴィカがいた場所にはおらず、ジャンルイジ大公は彼女の行方を探した。
彼女がいそうな場所を思い出してみる。
さすがに池の方にはいないだろう。
水の影響で大公城の中で一番寒い場所になっていた。
思い当たる場所をひととおり探してみてもおらず、残ったのは東の庭園であった。
彼女のために植えた桜がある場所である。
だが、まだ咲き頃ではないはずだ。
春になれば一緒に花見をしようと語っていた彼女の言葉を思い出す。
庭へとたどり着くと薄いピンクとも白ともとれる小さな花びらが飛んで来た。
思わず花びらを掴み取ると例の桜の花びらである。
おそるおそる樹の方へと近づくと、満開の美しい桜が華やいでいた。
その前をぼんやりと見知らぬ女性が眺めていた。
白い上着を着た短く切りそろえた黒髪の女性。
医務室の治癒魔法使いか、それとも魔法棟の研究者か。
「ジジ?」
振り返った黒髪の女性は首を傾げてジャンルイジ大公を見た。その声を聞き、目の前の女性が誰かジャンルイジ大公はすぐにわかった。
遠征前の夜、ルドヴィカが語ったことを思い出した。
彼女は転生者である。
一度はルドヴィカとしての生を終わらせ、別世界の女性に転生した。そこで彼女は女医だったという。
進んだ道は内科、専門は肥満代謝だった。
何故その道を選んだかというとジャンルイジ大公の姿を思い出したから。
何もできないままアンジェロ大公家が滅ぶのをただ見るしかできなかった彼女はもし自分ができるものがあったならばと学びたかった分野だった。
気づけば嫁ぐ前のルドヴィカに戻っていて、きっとこれは自分に与えられた試練だとルドヴィカは考えた。
きっとジャンルイジ大公を救いだし、アンジェロ大公家の滅亡を阻止すること。
それが自分に与えられた試練なのだ。
そしてルドヴィカは多くの協力を得て、ルドヴィカはジャンルイジ大公の問題を解決していった。
与えられた試練が成功された今、彼女はどうなるのだろうか。
ルドヴィカとしての一生を終えて今度こそ別世界の見知らぬ者として生きてしまうのか。
「ダメだ」
震える声でジャンルイジ大公は呟いた。
生死をさまよった時にみたあの修道女ルドヴィカ。あれは間違いなくルドヴィカだった。
彼女の前世、一回目のルドヴィカの生が終わる瞬間であった。別人になる直前の彼女。ジャンルイジ大公が名を呼び、手をのばそうとしても届かない場所へ行ってしまったルドヴィカ。
それが今重なってしまう。
「行くな。いかないでくれ」
ジャンルイジ大公は彼女に近づいた。
手を伸ばして彼女の肩を掴む。今度はきちんと触れられる。
「ルカ、行かないでくれ。私の傍にいてくれ……」
夢中で彼女を抱きよせて必死にいう。
「お前がいたから私は立ち直れたのだ。お前がいなくなったら私はどうにかなってしまいそうだ」
「ジジ……」
「私は、お前を愛しているんだ。だから、いなくならないでくれ」
思えばはじめて口にするジャンルイジ大公の言葉であった。
女性はジャンルイジ大公の背中に手を回した。
強い風が吹いた。
その瞬間、満開の桜は盛大に散り、二人の元へと落ちていく。
気づけば白衣を着た女性の姿はなく、ジャンルイジ大公の腕の中にいるのはナイトドレス姿のルドヴィカであった。
ふわふわの美しい鼠色の髪が月の光に照らされる。
「ジジ、どうしたの? 疲れている?」
ルドヴィカは首を傾げてジャンルイジ大公の頬に触れた。
ふと周りをみると桜の花びらはなくなっていた。桜の木にも花はなく、蕾の状態であった。
「こんなところまで来て何かあったの?」
「お前がいなくなったから、心配で」
ようやく会話になりルドヴィカは「ああ」と頷いた。
「なかなか眠れなくて散歩をしていたのよ」
「なら、供をつけてしっかりと着こんでくれ」
思い出したようにジャンルイジ大公はガウンを探した。地面に落ちていたのを拾い、つちぼこりを払う。
それをルドヴィカに着せた。
「まだ暖炉が必要な寒い時期だろう」
「そういえば、寒いわ。うん、ありがとう」
思い出したようにルドヴィカはぶるぶると震えだした。
「な、何だ」
「その、先ほどの言葉……愛しているって」
思い出してジャンルイジ大公は顔を真っ赤にさせた。
「はじめてかも。あんなにはっきりと言ってくれたの」
「そ、そうだったか」
ジャンルイジ大公は記憶を掘り起こす。
そういえば、言ったことはなかったように思える。
「私のこと愛しているって」
「当たり前だろう。お前は私の妻で……大事な伴侶で」
ごにょごにょと呟くジャンルイジ大公にルドヴィカは笑った。
「そういうお前は私のことどう思っているのだ」
同時に思い出せば彼女がジャンルイジ大公をどう思っているか聞いたことがなかった。
「私、私は……」
ルドヴィカの言葉をジャンルイジ大公は待っていた。
その先が紡がれる瞬間、大きな音が発生し驚いた騎士たちが一斉にその方へと集まる音がした。
「ああ」
ジャンルイジ大公はがくりと肩を落とした。
ずっと来るのを待ち望んでいたが、こんなタイミングで来るとは思わなかった。
「相変わらずですね、フラン」
苦笑いしたルドヴィカは騒ぎの方へと向かった。
「お迎えすべきですね」
ルドヴィカが歩くのを止め、ジャンルイジ大公は彼女を抱き上げた。
「え、ジジ」
「そんな足で歩かせるわけにはいかない。お前は自室へ戻す」
ルドヴィカは靴を履いていない、裸足の状態であった。
泥がついている。自室に戻ればルルに湯を用意してもらおう。
フランチェスカの応対はその後でも良いだろう。
パルドンが適当にしてくれると思うし。
「ジジ、重たいでしょう」
「それは嫌みになるから言わないでくれ」
今のルドヴィカは随分と痩せていて軽い方であった。
ルドヴィカはしばらくして観念したようにジャンルイジ大公の首に腕を回した。
少しでも仕事を送らせてしまえば、新たな公国の今後に影響してしまう。
ただでさえ帝国から押し寄せた難民によって治安が影響してしまっているのだ。
大公領民、いや公国の民の生活に不便がないように、難民の保護と今後の方針も積極的に決めなければならない。
1日の業務を終えたジャンルイジ大公はひといきついた。
ストレスが強く気づけば何かを口に放り込んでしまいたい衝動にかられる。
そうなれば数年前の自分に逆戻りなので、パルドンが用意した野菜スティックで何とか難を逃れていた。
秘書官や文官を増やしていなければもっと大変であっただろう。
食事と睡眠時間を確保できるだけでなく休息も得られるのは数年前では考えられなかった。
寝室へと入り、共用の寝室の方をみる。
大公城へ戻ってから使用される機会が減った。
最後に使用したのは帝都へ遠征に出てからだろう。
お互い忙しくなり、別々に寝るよう戻ってしまった。
「ルカ、起きているか」
共用寝室の反対側の扉にノックをしてみる。
中から反応はみられなかった。
反応はなく眠りについたのだろう。
ジャンルイジ大公はおもむろに取手に手をかけてみる。
内側から鍵はかけられておらず、スムーズに扉は開かれた。
別に何かしようという気はない。
ルドヴィカの眠っている姿をみたら自分の寝台へと戻るつもりであった。
寝台にはルドヴィカの姿はなかった。
「一体どこへ」
ジャンルイジ大公はメイドを呼び行き先を確認しようと思ったが、窓の外からちらりと白いナイトドレスが見えた。
よく見ればルドヴィカである。
こんな肌寒い中上着も着ず外に出るなどとジャンルイジ大公は適当なガウンを手に取り部屋を飛び出した。
先ほどルドヴィカがいた場所にはおらず、ジャンルイジ大公は彼女の行方を探した。
彼女がいそうな場所を思い出してみる。
さすがに池の方にはいないだろう。
水の影響で大公城の中で一番寒い場所になっていた。
思い当たる場所をひととおり探してみてもおらず、残ったのは東の庭園であった。
彼女のために植えた桜がある場所である。
だが、まだ咲き頃ではないはずだ。
春になれば一緒に花見をしようと語っていた彼女の言葉を思い出す。
庭へとたどり着くと薄いピンクとも白ともとれる小さな花びらが飛んで来た。
思わず花びらを掴み取ると例の桜の花びらである。
おそるおそる樹の方へと近づくと、満開の美しい桜が華やいでいた。
その前をぼんやりと見知らぬ女性が眺めていた。
白い上着を着た短く切りそろえた黒髪の女性。
医務室の治癒魔法使いか、それとも魔法棟の研究者か。
「ジジ?」
振り返った黒髪の女性は首を傾げてジャンルイジ大公を見た。その声を聞き、目の前の女性が誰かジャンルイジ大公はすぐにわかった。
遠征前の夜、ルドヴィカが語ったことを思い出した。
彼女は転生者である。
一度はルドヴィカとしての生を終わらせ、別世界の女性に転生した。そこで彼女は女医だったという。
進んだ道は内科、専門は肥満代謝だった。
何故その道を選んだかというとジャンルイジ大公の姿を思い出したから。
何もできないままアンジェロ大公家が滅ぶのをただ見るしかできなかった彼女はもし自分ができるものがあったならばと学びたかった分野だった。
気づけば嫁ぐ前のルドヴィカに戻っていて、きっとこれは自分に与えられた試練だとルドヴィカは考えた。
きっとジャンルイジ大公を救いだし、アンジェロ大公家の滅亡を阻止すること。
それが自分に与えられた試練なのだ。
そしてルドヴィカは多くの協力を得て、ルドヴィカはジャンルイジ大公の問題を解決していった。
与えられた試練が成功された今、彼女はどうなるのだろうか。
ルドヴィカとしての一生を終えて今度こそ別世界の見知らぬ者として生きてしまうのか。
「ダメだ」
震える声でジャンルイジ大公は呟いた。
生死をさまよった時にみたあの修道女ルドヴィカ。あれは間違いなくルドヴィカだった。
彼女の前世、一回目のルドヴィカの生が終わる瞬間であった。別人になる直前の彼女。ジャンルイジ大公が名を呼び、手をのばそうとしても届かない場所へ行ってしまったルドヴィカ。
それが今重なってしまう。
「行くな。いかないでくれ」
ジャンルイジ大公は彼女に近づいた。
手を伸ばして彼女の肩を掴む。今度はきちんと触れられる。
「ルカ、行かないでくれ。私の傍にいてくれ……」
夢中で彼女を抱きよせて必死にいう。
「お前がいたから私は立ち直れたのだ。お前がいなくなったら私はどうにかなってしまいそうだ」
「ジジ……」
「私は、お前を愛しているんだ。だから、いなくならないでくれ」
思えばはじめて口にするジャンルイジ大公の言葉であった。
女性はジャンルイジ大公の背中に手を回した。
強い風が吹いた。
その瞬間、満開の桜は盛大に散り、二人の元へと落ちていく。
気づけば白衣を着た女性の姿はなく、ジャンルイジ大公の腕の中にいるのはナイトドレス姿のルドヴィカであった。
ふわふわの美しい鼠色の髪が月の光に照らされる。
「ジジ、どうしたの? 疲れている?」
ルドヴィカは首を傾げてジャンルイジ大公の頬に触れた。
ふと周りをみると桜の花びらはなくなっていた。桜の木にも花はなく、蕾の状態であった。
「こんなところまで来て何かあったの?」
「お前がいなくなったから、心配で」
ようやく会話になりルドヴィカは「ああ」と頷いた。
「なかなか眠れなくて散歩をしていたのよ」
「なら、供をつけてしっかりと着こんでくれ」
思い出したようにジャンルイジ大公はガウンを探した。地面に落ちていたのを拾い、つちぼこりを払う。
それをルドヴィカに着せた。
「まだ暖炉が必要な寒い時期だろう」
「そういえば、寒いわ。うん、ありがとう」
思い出したようにルドヴィカはぶるぶると震えだした。
「な、何だ」
「その、先ほどの言葉……愛しているって」
思い出してジャンルイジ大公は顔を真っ赤にさせた。
「はじめてかも。あんなにはっきりと言ってくれたの」
「そ、そうだったか」
ジャンルイジ大公は記憶を掘り起こす。
そういえば、言ったことはなかったように思える。
「私のこと愛しているって」
「当たり前だろう。お前は私の妻で……大事な伴侶で」
ごにょごにょと呟くジャンルイジ大公にルドヴィカは笑った。
「そういうお前は私のことどう思っているのだ」
同時に思い出せば彼女がジャンルイジ大公をどう思っているか聞いたことがなかった。
「私、私は……」
ルドヴィカの言葉をジャンルイジ大公は待っていた。
その先が紡がれる瞬間、大きな音が発生し驚いた騎士たちが一斉にその方へと集まる音がした。
「ああ」
ジャンルイジ大公はがくりと肩を落とした。
ずっと来るのを待ち望んでいたが、こんなタイミングで来るとは思わなかった。
「相変わらずですね、フラン」
苦笑いしたルドヴィカは騒ぎの方へと向かった。
「お迎えすべきですね」
ルドヴィカが歩くのを止め、ジャンルイジ大公は彼女を抱き上げた。
「え、ジジ」
「そんな足で歩かせるわけにはいかない。お前は自室へ戻す」
ルドヴィカは靴を履いていない、裸足の状態であった。
泥がついている。自室に戻ればルルに湯を用意してもらおう。
フランチェスカの応対はその後でも良いだろう。
パルドンが適当にしてくれると思うし。
「ジジ、重たいでしょう」
「それは嫌みになるから言わないでくれ」
今のルドヴィカは随分と痩せていて軽い方であった。
ルドヴィカはしばらくして観念したようにジャンルイジ大公の首に腕を回した。
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。
しかも、定番の悪役令嬢。
いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。
ですから婚約者の王子様。
私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる