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21、離さない
しおりを挟む「…で。何でそれをわたくしに語るのです?兄様の交尾事情など聞きたくもないのですけど。」
ラルの部屋にエルルテを呼び出し、にまにまとラルとの交尾について語っていた僕は、不満そうにこちらを睨む妹ににっこり笑いかける。
「いいじゃない。他に聞いてくれる人も居ないし、エルルテも今後の参考になるだろう?」
「なるわけ無いでしょう!兄様達は男同士ではないですか!わたくし、雌ですのよ!?どうせなら男女の交尾についてお話下さいな!」
そう言われても僕はラルが初めてなので男女の交尾についてなど全く分からない。
そこでふとイザードと目が合うと、イザードはブンブンと首を横に振った。
「…あぁ、ここには語れるほどの経験者が居ないらしい。エルルテ、諦めて。」
「兄様、面倒臭いだけでしょう!」
経験豊富と言えば、赤髪の王子の事を思い出す。
王子はこの三年で隣国の王女と婚姻しており、妻帯者となっていた。
久しぶりに僕を見た王子は僕を再び使い魔にすべく王子妃を説得に掛かったが、僕を見た王子妃はそれを許さず、現在僕は王子に姿を見せる事すら制限され城を出禁になっている。
それ自体は喜ばしい事なのだが、それとは逆に以前の様に手伝える仕事が減り、現在僕は暇を持て余している状態だった。
「そういえば、兄さんは元気?」
僕の問い掛けにエルルテは眉を顰めた。
「元気な訳無いでしょう。兄様が一度期待させて落としたせいでいまだに塞いでおりますわ。兄様のせいなのですから、きちんと責任を取って機嫌をとりに来て下さいな。」
エルルテがそう言うと、いつの間にか仕事から戻って来たラルが低い声で「駄目だ。」と返す。
それにムッとしたエルルテは、ラルを見て睨む様に目を細めた。
「人間の癖にわたくしたちの話に口を突っ込まないでちょうだい。」
「ハッ、やだね。レヴィウスは俺のなんだから、口を出すに決まってんだろ。な、レヴィウス?」
エルルテに向けるのとは違う甘い表情に僕は思わずラルに抱き着くと、「うん。」とスリスリ胸元に頬を擦り付ける。
それを見たエルルテは「うげぇ、妹の前でやめてくださいな。」と眉をしかめ、立ち上がった。
「そいつが帰って来たならどうせわたくしを放るつもりでしょうから、もう帰りますわ。兄様、わたくしにお相手を見繕うお話お忘れにならないでね!?いくわよ、イザード!」
「えぇ…?私はレヴィウス殿下のお側に居たいのですが…」
イザードが縋る様に僕を見たが、僕はそんなイザードにヒラヒラと手を振る。
「イザード、エルルテに付いていてあげて。エルルテはまだ侍従を決めかねてるから、僕がラルと居る間はエルルテに付いていて欲しいとお願いしたでしょう?」
僕がそう言えばイザードは渋々引き下がる。
本当はアベルかマベルのどちらかを付けようかと考えたのだが、二人はこれ以上僕以外の者に仕えたくないと断固拒否の姿勢を取ったのだ。
「エルルテ、言っておくけどイザードは僕の侍従だからね。あげるつもりはないよ。」
「兄様はケチですわ。いいです、わたくしだって自分で侍従を見つけますから。」
エルルテはそう言うと、イザードを引き連れ魔の国に転移する。
それを見送りラルを仰ぎ見れば、ラルは何故か不機嫌そうな顔をしていた。
「どうしたの?具合でも悪い?」
「…そうじゃなくて…。あーくそ、侍従とか、何なんだよ。俺よりレヴィウスと居る時間長いとか、マジで腹立つな。レヴィウスは俺のなのに。」
僕をギュウッと抱き締めながら愚痴愚痴としだすラルに、僕は目を丸くする。
しかしすぐに『なんて可愛いヤキモチなんだろう!』と嬉しくなり、つま先立ちで顔中に口付けした。
「ん~っもう、僕はラルのだよ。昨日も沢山愛し合って、何度もそう言ったでしょ?」
上目遣いで甘えれば、ラルも「まぁ、そうだけど…」と僕の腰を撫でる。
日に日に僕に甘く、独占欲を顕にするラルに、僕は日々幸福を感じていた。
「僕の事好き?」
「当たり前だろ。」
「ふふ、嬉しい。」
僕が微笑むとラルはちゅっと口付けし、ゆっくり舌を入れてくる。
そのまま味わう様に舌を絡め合いながら、僕はラルとのこれからを思った。
僕の権力を全て使って、人間の寿命を伸ばす方法を片っ端から調べてるけど…なかなか良い報告は上がってこないんだよな。
でもまだ時間はある。
人間の短い寿命だけで僕が満足出来る訳ないもの。
ラルには普通の人間より長生きして貰って、たっぷり僕を可愛がって貰わないとね。
僕はキスの合間に「絶対離れないからね。」と呟くと、嬉しそうなラルの表情に笑顔を返した。
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初めまして。とっても素晴らしい作品をありがとうございます!!
レヴィウス君が可愛くて可愛くてイッキ読みしちゃいました!お兄様が不憫でとっても楽しかったです(・∀・)
はじめまして!
このままラルとくっつくのですかね??🤔
お兄ちゃんドンマイ………
ちょっと可哀想だなぁーー……
なんて思いながらお兄ちゃんにもいい人が現れますように🥺
続きが気になります!
感想ありがとうございます!
そうですね!そのつもりです。
兄の方は設定上なかなか難しいかもしれないですね…
続きが気になると言って頂けて嬉しいです!
おまけの様な形になってしまうと思いますが、書けそうであれば少しその後のお話を考えてみます。
読んで頂いて本当にありがとうございました!
初めて増して、読ませて頂きました😊
ツンデレ美人攻めのラルが可愛すぎて悶えましたw
感想ありがとうございます!
そんな風に言って頂けると思っていなかったので、とても嬉しいです!
読んで頂けただけで無く感想まで、本当にありがとうございます!