273 / 718
異国編:ジッピン後編:別れ
【292話】ソレ
しおりを挟む
「うわぁぁっ?!」
驚きのあまり思わず手が出た。アーサーがソレの顎を思いっきり殴ったが、ソレは痛がる素振りを一切見せず口元から血を垂らしながらにやりと笑った。
「おうおうイキがいいね。いたぶりがいがありそう」
「なんだおまえぇっ!はーなーせぇぇっ!」
「しー。静かにしないと舌を引っこ抜いちゃうよ」
ソレは腕の中でバタバタ暴れるアーサーの口を手で塞いだ。アーサーが手に噛みついても、まったく意に介さず笑っている。アーサーはカタナを抜きソレの腕に刃を滑らせる。片腕を落としてもソレはうめき声すらあげず、残っている腕でアーサーを抱いて離さなかった。
木の下ではトウジ、アキラ、ハルが突然のことに固まってしまっている。だが、こうなることを予想していたナツと、兄を奪われ激怒しているモニカが同時に術と魔法を放っていた。
「テンショウゴダイジンに与えられし此の力よ。彼の者と契りを交わし魂を捧げし我、那津の力となれ。大火の炎を纏いし…」
「ぎゃーーーー!!!私のアーサーになにしてんのよぉぉぉぉ!!離れなさいよばかぁぁぁ!!!」
「?!」
ナツの長ったらしい呪文が半分も言い終わらないうちに、モニカが絶叫しながらソレに向かって雷を落とした。雷はソレとアーサーを直撃し、二人が立っていた木が大きな音を立てて倒れる。
詠唱もなしに凄まじい威力の魔法を使ったことと、兄にも容赦なく雷を落としたことに狩怪組があんぐりと口を開けていた。
「……」
「…お、おい!アーサーにまで雷当たったんだが?!」
「だだだ大丈夫なのでしょうか?!死んでしまったのでは?!」
「ダイジョブ!!」
「いや絶対大丈夫じゃないだろ!!!」
「詠唱もなしにあれほどの術を…?!この少女なにものなのだ…!くっ、私の出番が…!」
「おい!!アーサー生きてるか?!」
わーわーと騒いでいると、黒焦げになったソレが木の後ろから現れた。腕の中では(黒焦げになっているものの)ケロっとしているアーサーが先ほどと変わらず刀を振り回しながら暴れている。
「もぉっ!斬っても斬っても生えてくるぅ!なんなのこのモノノケ!!」
「ちょっとあなたたち。僕とこの子の邪魔をしないでくれないかな。見てよ。真っ黒こげになってしまったじゃないか」
「アーサーを離しなさいって言ってんのぉぉぉ!!!」
モニカが今度は火魔法でソレとアーサーを火だるまにした。狩怪隊は「ヒィィィ?!」と恐怖の声をあげている。
「ぐぅぅっ!私の術よりも強い火だと?!」
「ちょっ!?正気か?!兄ちゃん火だるまにしてどうする?!」
「ってかアーサーなんで雷打たれて平気なんだ?!」
「ささささすがに火だるまはまずいのではないでしょうか?!」
「ダイジョブ!!」
「なにが大丈夫なんだ?!」
ソレは火に包まれながらゆっくりと彼らに近づいてきた。火の中ではアーサーが元気に暴れている。
狩怪隊とモニカがソレを囲んで攻撃を仕掛けるも、ソレが指で印を結ぶと地面にべしゃりと倒れこんだ。起き上がろうとしても、重力に体を押さえつけられているのか顔を上げるのが精いっぱいだ。ソレが指を鳴らすと包んでいた火が消える。
「あぅっ!」
「ぐぅっ…!」
「ただのヒトごときが僕に歯向かってどうするの?死にたいの?」
「おまえが…この森を…荒らしてた…物の怪か…!」
トウジが声を絞り出しソレを睨みつける。ソレはにやにやしながらトウジの頭を踏みつけた。
「もう一度僕のことを物の怪と呼んでみなよ。一番いやな殺し方をしてあげるからさ」
「っ…」
「あんな気味の悪い生き物と同じにしないで。ほら見てよ僕の姿。美しいでしょ?良い香りがするでしょ?」
「……」
「この姿になるのに随分時間がかかったんだ。特殊な物の怪を食らい、良い香りがする美しいあやかしを食らい、食らって食らってやっと僕も美しくなれた」
「なるほど各地の神が消えたのはお前が食ったからか…っ」
「うん。ヒトが神と思ってるモノを食った僕はもはや神じゃない?」
ソレの言葉にハルがぎりぎりと歯を鳴らした。
「貴様が食ったあやかしは…人を守ってくれていた尊いものだ…!本当の神ではないが…本当の神よりも人を愛してくれていた…!それを貴様は…!貴様はぁぁっ!」
「彼らは…っ、美しくなりたいというあなたのくだらない望みのためだけに…消えたのですか…。なんということ…」
ナツの言葉にソレがはじめて顔を歪めた。ナツの前にしゃがみ、彼女の指を一本ぽきりと折る。
「ふっ…!」
「いいよねヒトは。生まれながらにして美しいんだから。だからくだらないなんて言えるんだ。醜い姿で生まれた僕が、美しさを求めて何が悪い?美しくなるために努力してるだけなのに。どうして非難されないといけないんだ」
ぽきり、ぽきりと一本ずつナツの指を折っていく。ナツは顔をしかめながら、必死に痛みに耐えていた。
「やめろぉぉぉ!!」
アーサーが叫びながらカタナを振った。だが、ソレに触れる前に手首を掴まれゴキリと折られる。
「うっ…!」
「ああ、待たせてごめんね。こんなヒトなんてほっとこうか」
ソレは立ち上がり倒れている狩怪隊たちに背を向けた。子守唄を歌いながら、歯を食いしばっているアーサーの背中を優しく叩く。木の下に腰かけ、アーサーを膝の上に乗せた。
「悲哀。絶望。憎しみ。怒り。そして愛。君からはそんな匂いがする。あやかしとも物の怪とも違う匂い。そして上質なチカラの匂い」
ソレはそう呟きながら、アーサーの頭に顔を近づけすんすんと匂いを嗅いだ。
驚きのあまり思わず手が出た。アーサーがソレの顎を思いっきり殴ったが、ソレは痛がる素振りを一切見せず口元から血を垂らしながらにやりと笑った。
「おうおうイキがいいね。いたぶりがいがありそう」
「なんだおまえぇっ!はーなーせぇぇっ!」
「しー。静かにしないと舌を引っこ抜いちゃうよ」
ソレは腕の中でバタバタ暴れるアーサーの口を手で塞いだ。アーサーが手に噛みついても、まったく意に介さず笑っている。アーサーはカタナを抜きソレの腕に刃を滑らせる。片腕を落としてもソレはうめき声すらあげず、残っている腕でアーサーを抱いて離さなかった。
木の下ではトウジ、アキラ、ハルが突然のことに固まってしまっている。だが、こうなることを予想していたナツと、兄を奪われ激怒しているモニカが同時に術と魔法を放っていた。
「テンショウゴダイジンに与えられし此の力よ。彼の者と契りを交わし魂を捧げし我、那津の力となれ。大火の炎を纏いし…」
「ぎゃーーーー!!!私のアーサーになにしてんのよぉぉぉぉ!!離れなさいよばかぁぁぁ!!!」
「?!」
ナツの長ったらしい呪文が半分も言い終わらないうちに、モニカが絶叫しながらソレに向かって雷を落とした。雷はソレとアーサーを直撃し、二人が立っていた木が大きな音を立てて倒れる。
詠唱もなしに凄まじい威力の魔法を使ったことと、兄にも容赦なく雷を落としたことに狩怪組があんぐりと口を開けていた。
「……」
「…お、おい!アーサーにまで雷当たったんだが?!」
「だだだ大丈夫なのでしょうか?!死んでしまったのでは?!」
「ダイジョブ!!」
「いや絶対大丈夫じゃないだろ!!!」
「詠唱もなしにあれほどの術を…?!この少女なにものなのだ…!くっ、私の出番が…!」
「おい!!アーサー生きてるか?!」
わーわーと騒いでいると、黒焦げになったソレが木の後ろから現れた。腕の中では(黒焦げになっているものの)ケロっとしているアーサーが先ほどと変わらず刀を振り回しながら暴れている。
「もぉっ!斬っても斬っても生えてくるぅ!なんなのこのモノノケ!!」
「ちょっとあなたたち。僕とこの子の邪魔をしないでくれないかな。見てよ。真っ黒こげになってしまったじゃないか」
「アーサーを離しなさいって言ってんのぉぉぉ!!!」
モニカが今度は火魔法でソレとアーサーを火だるまにした。狩怪隊は「ヒィィィ?!」と恐怖の声をあげている。
「ぐぅぅっ!私の術よりも強い火だと?!」
「ちょっ!?正気か?!兄ちゃん火だるまにしてどうする?!」
「ってかアーサーなんで雷打たれて平気なんだ?!」
「ささささすがに火だるまはまずいのではないでしょうか?!」
「ダイジョブ!!」
「なにが大丈夫なんだ?!」
ソレは火に包まれながらゆっくりと彼らに近づいてきた。火の中ではアーサーが元気に暴れている。
狩怪隊とモニカがソレを囲んで攻撃を仕掛けるも、ソレが指で印を結ぶと地面にべしゃりと倒れこんだ。起き上がろうとしても、重力に体を押さえつけられているのか顔を上げるのが精いっぱいだ。ソレが指を鳴らすと包んでいた火が消える。
「あぅっ!」
「ぐぅっ…!」
「ただのヒトごときが僕に歯向かってどうするの?死にたいの?」
「おまえが…この森を…荒らしてた…物の怪か…!」
トウジが声を絞り出しソレを睨みつける。ソレはにやにやしながらトウジの頭を踏みつけた。
「もう一度僕のことを物の怪と呼んでみなよ。一番いやな殺し方をしてあげるからさ」
「っ…」
「あんな気味の悪い生き物と同じにしないで。ほら見てよ僕の姿。美しいでしょ?良い香りがするでしょ?」
「……」
「この姿になるのに随分時間がかかったんだ。特殊な物の怪を食らい、良い香りがする美しいあやかしを食らい、食らって食らってやっと僕も美しくなれた」
「なるほど各地の神が消えたのはお前が食ったからか…っ」
「うん。ヒトが神と思ってるモノを食った僕はもはや神じゃない?」
ソレの言葉にハルがぎりぎりと歯を鳴らした。
「貴様が食ったあやかしは…人を守ってくれていた尊いものだ…!本当の神ではないが…本当の神よりも人を愛してくれていた…!それを貴様は…!貴様はぁぁっ!」
「彼らは…っ、美しくなりたいというあなたのくだらない望みのためだけに…消えたのですか…。なんということ…」
ナツの言葉にソレがはじめて顔を歪めた。ナツの前にしゃがみ、彼女の指を一本ぽきりと折る。
「ふっ…!」
「いいよねヒトは。生まれながらにして美しいんだから。だからくだらないなんて言えるんだ。醜い姿で生まれた僕が、美しさを求めて何が悪い?美しくなるために努力してるだけなのに。どうして非難されないといけないんだ」
ぽきり、ぽきりと一本ずつナツの指を折っていく。ナツは顔をしかめながら、必死に痛みに耐えていた。
「やめろぉぉぉ!!」
アーサーが叫びながらカタナを振った。だが、ソレに触れる前に手首を掴まれゴキリと折られる。
「うっ…!」
「ああ、待たせてごめんね。こんなヒトなんてほっとこうか」
ソレは立ち上がり倒れている狩怪隊たちに背を向けた。子守唄を歌いながら、歯を食いしばっているアーサーの背中を優しく叩く。木の下に腰かけ、アーサーを膝の上に乗せた。
「悲哀。絶望。憎しみ。怒り。そして愛。君からはそんな匂いがする。あやかしとも物の怪とも違う匂い。そして上質なチカラの匂い」
ソレはそう呟きながら、アーサーの頭に顔を近づけすんすんと匂いを嗅いだ。
15
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。