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異国編:ジッピン後編:別れ
【303話】枝と簪
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「……」
うっすらと目を開けると見慣れた天井が映った。いつもの癖で髪をかき上げようとしたが動かすべきものがない。キヨハルは小さくため息をつき、ゆっくりと起き上がる。それに気が付いたレンゲとムクゲ、アーサーとモニカがキヨハルに抱きついた。
「アルジサマ!!」
「この愚かモノ!!」
「キヨハルさん!!」
「キヨハル!!」
《喜代春ボケコラクソコラオラァァァ!!!》
「…薄雪は?」
「ヌシサマは無事」
「アルジサマ、それより前に言うことがあるはず」
「モニカとアーサーが助けてくれた」
「血肉を分けてくれた」
「だからこうして生きてる」
「力が戻ってる」
《聞いてんのか喜代春アホボケ※〇×▼◇》
「…そうだね。悪かった。アーサー、モニカ。助けてくれてありがとう」
しがみついている双子を一人ずつ撫でながらキヨハルは言った。モニカは「ウン!」と元気よく返事をしたが、アーサーはそれに答えずキヨハルの顔をガッと掴んだ。目を開かせてじっと見たり、体温をはかり容態を診ているようだ。
「…うん!まだ万全とはいかないけど、もう大丈夫だね!」
「キヨハル、ドウシテ キズダラケ ダッタノ!シンパイ シタ!」
「ああ、ちょっとね…」
「モノノケに襲われた?」
「そんなところだ。でももう大丈夫。ありがとう」
「うん!」
「ウン!」
「森の物の怪を倒してくれたみたいだね」
「え?どうしてもう知ってるんですか?」
「私は耳が早くてね。物の怪は手ごわかっただろう。すまない。私が思っていたよりずっと厄介なモノだったと思う」
「ウン。スゴク ツヨカッタ」
「でも気が付いたらボロボロになってたんです」
「…そうか」
辛そうに笑みを浮かべるキヨハルに、アーサーはためらいがちに尋ねた。
「…キヨハルさん。さっきウスユキって言ったよね?ゲッカ…戦ったアヤカシも、ずっとウスユキって言ってたんです」
「……」
「もしかしてウスユキって、キヨハルさんが言ってた桜のアヤカシのこと?」
「……」
「あのね、ゲッカはまるでウスユキがそばにいるみたいにずっと話しかけてたんです。だからもしかしたらそばにいたのかなって。僕には見えなかったけど…。もしかしたら、ウスユキが僕たちのこと助けてくれたんじゃないかなあ」
「アーサー…。君にはかなわないな」
「なにがぁ?」
キヨハルはなにも言わずに、抱きついているアーサーの背中をポンポンと叩いた。四人に離れるよう合図し、乱れたキモノを整えた。
「アーサー、モニカ。依頼の報酬を渡そう。…蕣。アレを出しなさい」
「アレ…」
「君の中に納めているモノだよ」
「…!」
「出しなさい」
「うん…!」
ムクゲはパッと顔を輝かせ自分の胸に手を当てた。ムクゲのまわりに花びらが舞う。胸から現れたのはほのかに光る2本のサクラの枝だった。それを受け取り花の香りを嗅いだあと、モニカに差し出した。
「モニカ。桜の枝が欲しいと言っていたね?」
「ウン…。デモ サクラノキ サワッチャ ダメナンジャ…」
「以前私が話した桜のあやかしは、アーサーの言うとおり薄雪という名を持っている。私と彼は古くからの付き合いでね。この枝は薄雪からの贈り物だよ。君にもらってほしいと本人が言っているんだ。受け取りなさい」
「イイノ…?」
「…ああ。もとは君のものだったんだから」
キヨハルが小さな声で呟いたが、双子にははっきりと聞き取れなかった。モニカが「エ?」と聞き返しても、キヨハルは小さく首を横に振るだけだった。
「なんでもない」
《おい喜代春分かってんだろうなあ!!!その枝はもともとモニカのものだったんだ!!テメェは持ち主に返しただけだ報酬になってねえぞクソがコラァァァ!!!》
「…分かっているから少し静かにしてくれないかな…。頭が痛むんだよ…」
《知るかコラァァァ!!!》
弱っている体に朝霧の罵声はつらいのか、喜代春がうんざりした顔で耳に指を差し込んだ。そのままレンゲに声をかける。
「…蓮華。あの簪はまだあったかな」
「簪って…あの?」
「ああ」
「あるけど…」
「出して」
「…いいの?」
「ああ」
「分かった」
今度はレンゲが胸から簪を取り出した。一本軸の銀色の簪で、サクラの花と蝶の飾りが揺れている。年季が入っているものだったがそれを感じさせないほど状態が良く、大切に大切に保管されていたことが分かる。モニカは目をキラキラさせてその簪を受け取った。
「わぁ…!!」
「これは私からの礼の品だよ。古いものだが…私のとても大切なモノなんだ。受け取ってくれるかな?」
モニカはこくこく頷きながら簪をぎゅっと握りしめた。
「イイノ?!コンナ ステキナ モノ!!」
「もらってほしい。でもできることなら、この桜の枝と同じ瓶に挿して飾って欲しい」
「ワカッタ!!」
「どうしてキヨハルさんが簪なんて持ってるんですか?」
アーサーが不思議そうに尋ねると、キヨハルは頬を少し赤らめて視線を逸らした。その代わりに、ニヤニヤしているレンゲとムクゲが答える。
「それはアルジサマがまだ幼い頃に」
「ヌシサマに贈ろうとしたモノ」
「アルジサマ、ヌシサマのこと女の子だと思って」
「一目ぼれした」
「ちょっと待ちなさいっ。私と記憶を共有している蓮華がそのことを知っているのは分かる。だがどうして蕣までそのことを知っている?!」
「蓮華に教えてもらった」
「蕣に教えた」
「なっ…ではまさか薄雪も…」
「もちろん知ってる」
「蕣とヌシサマは記憶を共有してるから」
「なんてことだ…っ!」
キヨハルは恥ずかしさのあまり顔を手で覆った。年頃の女の子であるモニカは、キヨハルの初恋話に興味津々だ。
「キヨハルノ ハツコイ?!キャー!!」
「でもヌシサマ男の子だった」
「簪渡しそこねた」
「でも捨てられなかった」
「淡い初恋の思い出が詰まってるから」
「こら、蓮華、蕣、おだまりなさ…」
「一生懸命作ったのにね」
「まだ下手な術で頑張って作ったのにね」
「ヌシサマ男の子だった」
「ぷぷ」
「ヘェー!!ソウナンダァ!」
「頼むからそれ以上はやめてくれっ…!」
「モニカ、あやかしがなにか言ってるの?」
「うん!あのね、この簪、キヨハルさんが初恋の子のために頑張って作ったものなんだって!でもその子が実は男の子だったから、簪渡せなかったんだって!」
「こらモニカ、アーサーにまで言うんじゃないよ…!」
「へぇー!キヨハルさんの初恋の人は男の子だったんだね!!」
《ぎゃはははははは!!!喜代春おまえそんなことあったのか!!おもしろすぎんだろ!!確かに薄雪は女みてぇな顔してるもんなあ!!ぎゃはははは!!!》
「アーサー!あと朝霧!!勘違いするんじゃないよ。あの時は女の子と勘違いして惚れてしまっただけだっ。男の子と分かってからは良い友人として…!」
「良い友人とは」
「アルジサマにとっては良い友人でも」
「ヌシサマにとっては悪い友人」
「蓮華、蕣…。私が弱っているからって好き放題言うんじゃないよ」
「本当のこと言っただけ」
「良い友人は閉じ込めたりしない」
《ぎゃはははは!!蓮華!蕣!!もっと言ってやれこのクソボケに!!》
うっすらと目を開けると見慣れた天井が映った。いつもの癖で髪をかき上げようとしたが動かすべきものがない。キヨハルは小さくため息をつき、ゆっくりと起き上がる。それに気が付いたレンゲとムクゲ、アーサーとモニカがキヨハルに抱きついた。
「アルジサマ!!」
「この愚かモノ!!」
「キヨハルさん!!」
「キヨハル!!」
《喜代春ボケコラクソコラオラァァァ!!!》
「…薄雪は?」
「ヌシサマは無事」
「アルジサマ、それより前に言うことがあるはず」
「モニカとアーサーが助けてくれた」
「血肉を分けてくれた」
「だからこうして生きてる」
「力が戻ってる」
《聞いてんのか喜代春アホボケ※〇×▼◇》
「…そうだね。悪かった。アーサー、モニカ。助けてくれてありがとう」
しがみついている双子を一人ずつ撫でながらキヨハルは言った。モニカは「ウン!」と元気よく返事をしたが、アーサーはそれに答えずキヨハルの顔をガッと掴んだ。目を開かせてじっと見たり、体温をはかり容態を診ているようだ。
「…うん!まだ万全とはいかないけど、もう大丈夫だね!」
「キヨハル、ドウシテ キズダラケ ダッタノ!シンパイ シタ!」
「ああ、ちょっとね…」
「モノノケに襲われた?」
「そんなところだ。でももう大丈夫。ありがとう」
「うん!」
「ウン!」
「森の物の怪を倒してくれたみたいだね」
「え?どうしてもう知ってるんですか?」
「私は耳が早くてね。物の怪は手ごわかっただろう。すまない。私が思っていたよりずっと厄介なモノだったと思う」
「ウン。スゴク ツヨカッタ」
「でも気が付いたらボロボロになってたんです」
「…そうか」
辛そうに笑みを浮かべるキヨハルに、アーサーはためらいがちに尋ねた。
「…キヨハルさん。さっきウスユキって言ったよね?ゲッカ…戦ったアヤカシも、ずっとウスユキって言ってたんです」
「……」
「もしかしてウスユキって、キヨハルさんが言ってた桜のアヤカシのこと?」
「……」
「あのね、ゲッカはまるでウスユキがそばにいるみたいにずっと話しかけてたんです。だからもしかしたらそばにいたのかなって。僕には見えなかったけど…。もしかしたら、ウスユキが僕たちのこと助けてくれたんじゃないかなあ」
「アーサー…。君にはかなわないな」
「なにがぁ?」
キヨハルはなにも言わずに、抱きついているアーサーの背中をポンポンと叩いた。四人に離れるよう合図し、乱れたキモノを整えた。
「アーサー、モニカ。依頼の報酬を渡そう。…蕣。アレを出しなさい」
「アレ…」
「君の中に納めているモノだよ」
「…!」
「出しなさい」
「うん…!」
ムクゲはパッと顔を輝かせ自分の胸に手を当てた。ムクゲのまわりに花びらが舞う。胸から現れたのはほのかに光る2本のサクラの枝だった。それを受け取り花の香りを嗅いだあと、モニカに差し出した。
「モニカ。桜の枝が欲しいと言っていたね?」
「ウン…。デモ サクラノキ サワッチャ ダメナンジャ…」
「以前私が話した桜のあやかしは、アーサーの言うとおり薄雪という名を持っている。私と彼は古くからの付き合いでね。この枝は薄雪からの贈り物だよ。君にもらってほしいと本人が言っているんだ。受け取りなさい」
「イイノ…?」
「…ああ。もとは君のものだったんだから」
キヨハルが小さな声で呟いたが、双子にははっきりと聞き取れなかった。モニカが「エ?」と聞き返しても、キヨハルは小さく首を横に振るだけだった。
「なんでもない」
《おい喜代春分かってんだろうなあ!!!その枝はもともとモニカのものだったんだ!!テメェは持ち主に返しただけだ報酬になってねえぞクソがコラァァァ!!!》
「…分かっているから少し静かにしてくれないかな…。頭が痛むんだよ…」
《知るかコラァァァ!!!》
弱っている体に朝霧の罵声はつらいのか、喜代春がうんざりした顔で耳に指を差し込んだ。そのままレンゲに声をかける。
「…蓮華。あの簪はまだあったかな」
「簪って…あの?」
「ああ」
「あるけど…」
「出して」
「…いいの?」
「ああ」
「分かった」
今度はレンゲが胸から簪を取り出した。一本軸の銀色の簪で、サクラの花と蝶の飾りが揺れている。年季が入っているものだったがそれを感じさせないほど状態が良く、大切に大切に保管されていたことが分かる。モニカは目をキラキラさせてその簪を受け取った。
「わぁ…!!」
「これは私からの礼の品だよ。古いものだが…私のとても大切なモノなんだ。受け取ってくれるかな?」
モニカはこくこく頷きながら簪をぎゅっと握りしめた。
「イイノ?!コンナ ステキナ モノ!!」
「もらってほしい。でもできることなら、この桜の枝と同じ瓶に挿して飾って欲しい」
「ワカッタ!!」
「どうしてキヨハルさんが簪なんて持ってるんですか?」
アーサーが不思議そうに尋ねると、キヨハルは頬を少し赤らめて視線を逸らした。その代わりに、ニヤニヤしているレンゲとムクゲが答える。
「それはアルジサマがまだ幼い頃に」
「ヌシサマに贈ろうとしたモノ」
「アルジサマ、ヌシサマのこと女の子だと思って」
「一目ぼれした」
「ちょっと待ちなさいっ。私と記憶を共有している蓮華がそのことを知っているのは分かる。だがどうして蕣までそのことを知っている?!」
「蓮華に教えてもらった」
「蕣に教えた」
「なっ…ではまさか薄雪も…」
「もちろん知ってる」
「蕣とヌシサマは記憶を共有してるから」
「なんてことだ…っ!」
キヨハルは恥ずかしさのあまり顔を手で覆った。年頃の女の子であるモニカは、キヨハルの初恋話に興味津々だ。
「キヨハルノ ハツコイ?!キャー!!」
「でもヌシサマ男の子だった」
「簪渡しそこねた」
「でも捨てられなかった」
「淡い初恋の思い出が詰まってるから」
「こら、蓮華、蕣、おだまりなさ…」
「一生懸命作ったのにね」
「まだ下手な術で頑張って作ったのにね」
「ヌシサマ男の子だった」
「ぷぷ」
「ヘェー!!ソウナンダァ!」
「頼むからそれ以上はやめてくれっ…!」
「モニカ、あやかしがなにか言ってるの?」
「うん!あのね、この簪、キヨハルさんが初恋の子のために頑張って作ったものなんだって!でもその子が実は男の子だったから、簪渡せなかったんだって!」
「こらモニカ、アーサーにまで言うんじゃないよ…!」
「へぇー!キヨハルさんの初恋の人は男の子だったんだね!!」
《ぎゃはははははは!!!喜代春おまえそんなことあったのか!!おもしろすぎんだろ!!確かに薄雪は女みてぇな顔してるもんなあ!!ぎゃはははは!!!》
「アーサー!あと朝霧!!勘違いするんじゃないよ。あの時は女の子と勘違いして惚れてしまっただけだっ。男の子と分かってからは良い友人として…!」
「良い友人とは」
「アルジサマにとっては良い友人でも」
「ヌシサマにとっては悪い友人」
「蓮華、蕣…。私が弱っているからって好き放題言うんじゃないよ」
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