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冒険者ギルドへとやって来た俺は、何故か冒険者についての説明を受ける事とになった。
「コウヤ様。私は冒険者ギルド、アルストロメリア支部所属のサリナと申します。どうぞお見知りおきを」
受付嬢のサリナがそう言って自己紹介をする。
落ち着いて彼女を観察すれば、非常に整った容姿をしている。
そしてサラサラの長い金髪の隙間からは、長い耳が覗いている。
もしかして彼女は……。
「ああ、この耳を見れば分かるかと思いますが、私はエルフですよ」
俺の視線から察したのか、サリナが髪をめくり上げて晒した長い耳を撫でながら、そう言う。
「エルフですか。初めてみましたよ」
「エルフはこの辺りでは少ないですからね」
この大陸に住んでいる人種は、大きく分けると4人種といるそうだ。
ヒューマン、エルフ、ドワーフ、そして魔族。
人口別に並べると、ヒューマン、魔族、ドワーフ、エルフの順らしい。
そう言う意味では、エルフを初めて見かけた事には納得がいくのだが、一方で俺はこの街でまだ魔族を見かけたことは一度も無い。
どうも魔族は大陸の東側の地域に多く住んでいるらしいが、詳しい事は良く知らない。
「ではコウヤ様、冒険者について説明をさせて頂きますね。冒険者とは――」
そうしてサリナが語ってくれたことをざっくばらんに纏めると、以下のような感じだ。
冒険者とは要はなんでも屋の総称であり、魔物の討伐や商人の護衛などから、大工仕事の応援作業やら使い走りの仕事まで、実に幅広い分野の仕事をこなす職業らしい。
なんだかそう聞くと、少々夢の無い仕事のようにも思える。だが高位の冒険者にもなると、様々な優遇措置があるそうで、それを目当てに冒険者となる人間は後を絶たないそうだ。
まあその分、高位冒険者ほど命の危険も大きいらしいのだが。
「登録料として1万G必要となりますが、引き換えに貰える冒険者カードは、お金の預け入れなども出来て何かと便利ですよ」
商業ギルドに登録している店舗などでは、現金を持たずともカードでそのまま買い物も出来るらしい。
預けた金は、冒険者ギルドが保証してくれるらしいし、正直そろそろお金の管理にも困っていた所だったのだ。
そんな便利なモノがあるなら是非欲しい。
カードを手に入れる為、とりあえず登録だけしておくのも有りかもしれない。
「ただし、カードを紛失された場合、再発行に5万G必要となりますので、取り扱いにはご注意を」
これは俺の想像に過ぎないが、恐らく冒険者カードは、冒険者を集める為の餌の一つとして扱われているのだろう。
まあ、こんな便利な代物が1万Gで貰えるっていうのは、かなりお得なように思えるしな。
その後もいくつか冒険者についての説明が続いた。
一番俺の興味を引いたのは、冒険者のランクについてだ。
冒険者のランクは5つに分かれているらしい。
下から順に、ノービス、ポーン、ナイト、ビショップ、ルークの順だ。
登録したての冒険者は、誰でもノービスランクからスタートする。
上のランクに上がるには、厳しい昇格試験をクリアする必要がある。
また各ランクにも、★1(シングル)★2(ダブル)★3(トリプル)の3段階に細かく区分されているらしい。
こちらは、冒険者ギルドからの依頼をこなし、実績を積むことで自動的に上昇していくらしい。
デポトワール商会のソンブルは確か、ビショップランクと言っていたはず。
あの程度の実力でビショップランクまで上がれるのなら、戦闘面では然程苦労は無さそうだ。
それ以外の説明は、割と常識的な事項が多く、少々退屈な時間だった。
「では、引き続き冒険者登録の手続きに移りますね。こちらの紙に必要事項の記入をお願いします」
そう言ってサリナさんが記入用紙を渡してくる。
あまり見慣れない文字が並んでいるが、〈全言語翻訳〉のギフトのおかげで特に苦も無く読むことが出来た。
俺はペンを受け取り、必要事項を記入すべくインクを付ける。
そこではたと気付く。
「って、いやいや。説明を聞くだけだって、言ったでしょう!」
危ない。
余りに自然な流れに、すっかり乗せられそうになる所だった。
「ちっ、そのまま記入すればいいものを……」
サリナが横を向きながら、舌打ちするのが見えた。
この人、綺麗な見た目の割に結構腹黒いぞ。
「ごほんっ。コウヤ様、冒険者カードは欲しくありませんか? これ1枚あれば、何かと便利ですよ?」
身分証明証にもなるし、高位ランクになれば他ギルドからの優遇措置もあるなど、冒険者カードの利便性を説いてくるサリナ。
「うーん、そうですね。とりあえず登録だけしておきましょうか」
サリナの熱意に負けたというのもあるが、確かにサリナの言う通りに冒険者カードを持っておくと何かと便利なようだ。
実際に冒険者として活動するかは置いておくとして、登録だけしてカードを貰うのは有りだろう。
登録料の1万Gも今の俺の懐事情からすれば、そう大した額じゃないしな。
「そうですかっ! 良かったです。では記入をお願いしますね」
こうして俺はなんやかんやで結局、冒険者登録をする事になった。
「コウヤ様。私は冒険者ギルド、アルストロメリア支部所属のサリナと申します。どうぞお見知りおきを」
受付嬢のサリナがそう言って自己紹介をする。
落ち着いて彼女を観察すれば、非常に整った容姿をしている。
そしてサラサラの長い金髪の隙間からは、長い耳が覗いている。
もしかして彼女は……。
「ああ、この耳を見れば分かるかと思いますが、私はエルフですよ」
俺の視線から察したのか、サリナが髪をめくり上げて晒した長い耳を撫でながら、そう言う。
「エルフですか。初めてみましたよ」
「エルフはこの辺りでは少ないですからね」
この大陸に住んでいる人種は、大きく分けると4人種といるそうだ。
ヒューマン、エルフ、ドワーフ、そして魔族。
人口別に並べると、ヒューマン、魔族、ドワーフ、エルフの順らしい。
そう言う意味では、エルフを初めて見かけた事には納得がいくのだが、一方で俺はこの街でまだ魔族を見かけたことは一度も無い。
どうも魔族は大陸の東側の地域に多く住んでいるらしいが、詳しい事は良く知らない。
「ではコウヤ様、冒険者について説明をさせて頂きますね。冒険者とは――」
そうしてサリナが語ってくれたことをざっくばらんに纏めると、以下のような感じだ。
冒険者とは要はなんでも屋の総称であり、魔物の討伐や商人の護衛などから、大工仕事の応援作業やら使い走りの仕事まで、実に幅広い分野の仕事をこなす職業らしい。
なんだかそう聞くと、少々夢の無い仕事のようにも思える。だが高位の冒険者にもなると、様々な優遇措置があるそうで、それを目当てに冒険者となる人間は後を絶たないそうだ。
まあその分、高位冒険者ほど命の危険も大きいらしいのだが。
「登録料として1万G必要となりますが、引き換えに貰える冒険者カードは、お金の預け入れなども出来て何かと便利ですよ」
商業ギルドに登録している店舗などでは、現金を持たずともカードでそのまま買い物も出来るらしい。
預けた金は、冒険者ギルドが保証してくれるらしいし、正直そろそろお金の管理にも困っていた所だったのだ。
そんな便利なモノがあるなら是非欲しい。
カードを手に入れる為、とりあえず登録だけしておくのも有りかもしれない。
「ただし、カードを紛失された場合、再発行に5万G必要となりますので、取り扱いにはご注意を」
これは俺の想像に過ぎないが、恐らく冒険者カードは、冒険者を集める為の餌の一つとして扱われているのだろう。
まあ、こんな便利な代物が1万Gで貰えるっていうのは、かなりお得なように思えるしな。
その後もいくつか冒険者についての説明が続いた。
一番俺の興味を引いたのは、冒険者のランクについてだ。
冒険者のランクは5つに分かれているらしい。
下から順に、ノービス、ポーン、ナイト、ビショップ、ルークの順だ。
登録したての冒険者は、誰でもノービスランクからスタートする。
上のランクに上がるには、厳しい昇格試験をクリアする必要がある。
また各ランクにも、★1(シングル)★2(ダブル)★3(トリプル)の3段階に細かく区分されているらしい。
こちらは、冒険者ギルドからの依頼をこなし、実績を積むことで自動的に上昇していくらしい。
デポトワール商会のソンブルは確か、ビショップランクと言っていたはず。
あの程度の実力でビショップランクまで上がれるのなら、戦闘面では然程苦労は無さそうだ。
それ以外の説明は、割と常識的な事項が多く、少々退屈な時間だった。
「では、引き続き冒険者登録の手続きに移りますね。こちらの紙に必要事項の記入をお願いします」
そう言ってサリナさんが記入用紙を渡してくる。
あまり見慣れない文字が並んでいるが、〈全言語翻訳〉のギフトのおかげで特に苦も無く読むことが出来た。
俺はペンを受け取り、必要事項を記入すべくインクを付ける。
そこではたと気付く。
「って、いやいや。説明を聞くだけだって、言ったでしょう!」
危ない。
余りに自然な流れに、すっかり乗せられそうになる所だった。
「ちっ、そのまま記入すればいいものを……」
サリナが横を向きながら、舌打ちするのが見えた。
この人、綺麗な見た目の割に結構腹黒いぞ。
「ごほんっ。コウヤ様、冒険者カードは欲しくありませんか? これ1枚あれば、何かと便利ですよ?」
身分証明証にもなるし、高位ランクになれば他ギルドからの優遇措置もあるなど、冒険者カードの利便性を説いてくるサリナ。
「うーん、そうですね。とりあえず登録だけしておきましょうか」
サリナの熱意に負けたというのもあるが、確かにサリナの言う通りに冒険者カードを持っておくと何かと便利なようだ。
実際に冒険者として活動するかは置いておくとして、登録だけしてカードを貰うのは有りだろう。
登録料の1万Gも今の俺の懐事情からすれば、そう大した額じゃないしな。
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