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翌朝早くに、俺達は大迷宮へと向かう為に宿を発っていた。
ちなみにメンバーは、俺、リーゼ、ツバキ、エイミーの4名である。
「まぁ、ここが大迷宮なんですね……」
リーゼがウットリとした表情で、そう呟いている。
大迷宮の直上には、神殿のような建物が存在しており、入り口には警備の冒険者たちが配備されている。
放って置くと、たまに迷宮の外へと魔物が出て来ることがあるので、その為の処置らしい。
まあ、上層部の魔物は大した強さではない(と言ってもナイトランク程度は必要らしいが)ので、この都市に来たばかりの冒険者にとっては割のいい仕事なのだそうだ。
「結局サトルの奴は姿を見せなかったな」
「そうね。彼、どうしているのかしら……」
ツバキが心配そうな表情で、空を見上げる。
本当ならば、サトルの奴も合流する予定だったのだが、現在目下、消息不明の状況だ。
「その所為で私が巻き込まれる羽目になった訳と……」
エイミーが無表情でそう呟いているが、安心しろ。
お前程の技能の持ち主を逃がすつもりは、端から俺には無かったぞ。
「皆さん、折角の大迷宮ですよ! もっと張り切っていきましょう!」
「……どうしてそう元気なんだ、リーゼ?」
何なのだろうか。
神様連中がそんなに憎くて、殺したいのだろうか?
……にしては、あまりに表情が明る過ぎる気もするが。
「だって、大迷宮ですよ! ダンジョンですよ! 帝国にはそんなものは存在しませんでしたから、わたくし凄く楽しみにしていたのです」
どうやら単に、大迷宮に赴くこと自体が楽しみなだけらしい。
まあ、リーゼは元々は歴としたお姫様だ。
特に父親がロクでもない奴だったみたいだし、何かと鬱憤が溜っていたのだろう、きっと。
「ああ、分かった分かった。いいから行くぞ」
そもそも、今日は日帰りで軽く下見するだけの予定だ。
というのも、攻略時間短縮の為のノウハウ獲得を目的として、先代魔王のパーティとの面会を予定していたのだが、どうやら彼らがまだ帰還していないらしい。
まあ、大迷宮の深層を探索するとなると、行き帰り併せて数ヶ月かかる事もあるそうだ。
それを考えれば、一日や二日の遅れは許容すべきだろう。
ただ、黙って待っているのも、暇を持て余すという事で、今日はここへと出向いて来た訳だ。
「はい! 参りましょう!」
……ホントテンション高いな。
なんかもう別人のようにすら思える。
最初は儚げな雰囲気のお姫様だなと、思っていたのが嘘のようだ。
こんな感じで、俺達は半ば遠足気分な雰囲気でもって、大迷宮へと突入することになった。
「……暗いな」
ダンジョンというだけあって、中は暗い。
一応、使えそうな道具は事前にMitsurinで購入し、背中のリュックに入れており、その中に懐中電灯もある。
「浮遊光」
それを取り出す前に、どうやらエイミーが魔法で明かりをつけてくれたようだ。
大分、魔力の操作に慣れてきたとはいえ、かつての感覚には程遠い。
こういったちまちまとした小規模な魔法の維持は大変なので、正直助かる。
照らされたダンジョン内は、極普通の土造りの洞窟といった様相だ。
たしか、階層毎に雰囲気が異なるらしいが、今の所変わった感じは見受けられない。
「ちょっと待って。風の流れを確認するから」
エイミーが立ち止まり、何かに集中するように目を伏せている。
「……こっちよ」
どうやら、空気の流れで正しい順路を読み取っていたらしい。
中々器用な真似をする奴だ。
俺達はエイミーの先導に従って奥へと進んでいく。
「えいっ!」
道中、時たま魔物が出現したが、妙に張り切っているリーゼが一撃で切り捨てていた。
……剣の腕は確かなんだよな、こいつ。
そんなこんなで順調に探索は進んでいく。
途中、昼食を食べることになったのだが、それは俺がMitsurinで購入したアルファ米と常備用カレーの組み合わせだった。
どちらも調理に火が必要ないので、こういう時に便利なのだ。
「かれーというのですか? ……これは中々に美味ですね」
リーゼもエイミーも美味しそう食べている。
「まさか、こんな所で、カレーが食べれるなんて……」
一方でツバキはというと、スプーンを口にくわえたまま、感動の表情を浮かべている。
そういえば、この世界でカレーなんて食べ物が売っているのを、見たことが無い。
その事を思えば、この反応は無理もないのだろう。
ちなみに俺は、異世界に来てからも何度か普通に食べた事があったので、特に感動は無かった。
むしろ「やはりカレーは暖かい方がいいな」と不満を感じていたくらいだ。
今思えば、ネット通販すら利用できるというのは、反則級なギフトなのだろう。
それが普通となっていた為、俺自身はあまりそう感じていなかったが、ツバキの反応を見ていると、改めてそうなのだと思い知らされる。
……この点だけは、ホント女神様に感謝だな。
腹ごしらえも無事に済み、再び俺達は探索を続ける。
そして、ついに区切りである10階層、その最奥の部屋へと到達した。
大迷宮では、10階層毎にガーディアンと呼ばれる強力なユニークモンスターが守護しており、それを倒さなければ前に進めない。
そいつらは、一度でも倒した経験があれば、先の階段を護る結界を抜けれるらしいのだが、勿論俺達にそんな経験は無い。
「こいつを倒したら、今日は終わりにするか」
俺は部屋の中心に鎮座する土で出来た巨大ゴーレムを見据える。
「ええっ、もう終わりなのですか……」
リーゼが落胆した響きの声を漏らす。
まったく、敵を前にして緊張感が無い事で……。
「コウヤ、ここは私にやらせて頂戴!」
ここに来るまでカレーを食べる時以外、存在感の薄かったツバキがそう主張する。
「たまには、この子を活躍させてあげないとね!」
ギフトで生み出した大剣を構えるツバキ。
「行くわよ!」
そう言ってツバキが地面を蹴って駆け出す。
そうしてツバキがゴーレムへと肉薄しようとした瞬間。
ドォォォンという巨大な爆発音と共に、ゴーレムが吹き飛ぶのが見えた。
「な、何よっ!」
どうやら直前で退避する事に成功したらしく、埃だらけになっているがツバキは無事のようだ。
だが、やや離れた位置から見ていた俺には、何が起こったのか一部始終は見ていた。
俺は、攻撃を放った人物へと非難の視線を送りつつ叫ぶ。
「どういうつもりだ、サトル!」
そこには、何体もの魔獣を従えたサトルの姿があったのだった。
ちなみにメンバーは、俺、リーゼ、ツバキ、エイミーの4名である。
「まぁ、ここが大迷宮なんですね……」
リーゼがウットリとした表情で、そう呟いている。
大迷宮の直上には、神殿のような建物が存在しており、入り口には警備の冒険者たちが配備されている。
放って置くと、たまに迷宮の外へと魔物が出て来ることがあるので、その為の処置らしい。
まあ、上層部の魔物は大した強さではない(と言ってもナイトランク程度は必要らしいが)ので、この都市に来たばかりの冒険者にとっては割のいい仕事なのだそうだ。
「結局サトルの奴は姿を見せなかったな」
「そうね。彼、どうしているのかしら……」
ツバキが心配そうな表情で、空を見上げる。
本当ならば、サトルの奴も合流する予定だったのだが、現在目下、消息不明の状況だ。
「その所為で私が巻き込まれる羽目になった訳と……」
エイミーが無表情でそう呟いているが、安心しろ。
お前程の技能の持ち主を逃がすつもりは、端から俺には無かったぞ。
「皆さん、折角の大迷宮ですよ! もっと張り切っていきましょう!」
「……どうしてそう元気なんだ、リーゼ?」
何なのだろうか。
神様連中がそんなに憎くて、殺したいのだろうか?
……にしては、あまりに表情が明る過ぎる気もするが。
「だって、大迷宮ですよ! ダンジョンですよ! 帝国にはそんなものは存在しませんでしたから、わたくし凄く楽しみにしていたのです」
どうやら単に、大迷宮に赴くこと自体が楽しみなだけらしい。
まあ、リーゼは元々は歴としたお姫様だ。
特に父親がロクでもない奴だったみたいだし、何かと鬱憤が溜っていたのだろう、きっと。
「ああ、分かった分かった。いいから行くぞ」
そもそも、今日は日帰りで軽く下見するだけの予定だ。
というのも、攻略時間短縮の為のノウハウ獲得を目的として、先代魔王のパーティとの面会を予定していたのだが、どうやら彼らがまだ帰還していないらしい。
まあ、大迷宮の深層を探索するとなると、行き帰り併せて数ヶ月かかる事もあるそうだ。
それを考えれば、一日や二日の遅れは許容すべきだろう。
ただ、黙って待っているのも、暇を持て余すという事で、今日はここへと出向いて来た訳だ。
「はい! 参りましょう!」
……ホントテンション高いな。
なんかもう別人のようにすら思える。
最初は儚げな雰囲気のお姫様だなと、思っていたのが嘘のようだ。
こんな感じで、俺達は半ば遠足気分な雰囲気でもって、大迷宮へと突入することになった。
「……暗いな」
ダンジョンというだけあって、中は暗い。
一応、使えそうな道具は事前にMitsurinで購入し、背中のリュックに入れており、その中に懐中電灯もある。
「浮遊光」
それを取り出す前に、どうやらエイミーが魔法で明かりをつけてくれたようだ。
大分、魔力の操作に慣れてきたとはいえ、かつての感覚には程遠い。
こういったちまちまとした小規模な魔法の維持は大変なので、正直助かる。
照らされたダンジョン内は、極普通の土造りの洞窟といった様相だ。
たしか、階層毎に雰囲気が異なるらしいが、今の所変わった感じは見受けられない。
「ちょっと待って。風の流れを確認するから」
エイミーが立ち止まり、何かに集中するように目を伏せている。
「……こっちよ」
どうやら、空気の流れで正しい順路を読み取っていたらしい。
中々器用な真似をする奴だ。
俺達はエイミーの先導に従って奥へと進んでいく。
「えいっ!」
道中、時たま魔物が出現したが、妙に張り切っているリーゼが一撃で切り捨てていた。
……剣の腕は確かなんだよな、こいつ。
そんなこんなで順調に探索は進んでいく。
途中、昼食を食べることになったのだが、それは俺がMitsurinで購入したアルファ米と常備用カレーの組み合わせだった。
どちらも調理に火が必要ないので、こういう時に便利なのだ。
「かれーというのですか? ……これは中々に美味ですね」
リーゼもエイミーも美味しそう食べている。
「まさか、こんな所で、カレーが食べれるなんて……」
一方でツバキはというと、スプーンを口にくわえたまま、感動の表情を浮かべている。
そういえば、この世界でカレーなんて食べ物が売っているのを、見たことが無い。
その事を思えば、この反応は無理もないのだろう。
ちなみに俺は、異世界に来てからも何度か普通に食べた事があったので、特に感動は無かった。
むしろ「やはりカレーは暖かい方がいいな」と不満を感じていたくらいだ。
今思えば、ネット通販すら利用できるというのは、反則級なギフトなのだろう。
それが普通となっていた為、俺自身はあまりそう感じていなかったが、ツバキの反応を見ていると、改めてそうなのだと思い知らされる。
……この点だけは、ホント女神様に感謝だな。
腹ごしらえも無事に済み、再び俺達は探索を続ける。
そして、ついに区切りである10階層、その最奥の部屋へと到達した。
大迷宮では、10階層毎にガーディアンと呼ばれる強力なユニークモンスターが守護しており、それを倒さなければ前に進めない。
そいつらは、一度でも倒した経験があれば、先の階段を護る結界を抜けれるらしいのだが、勿論俺達にそんな経験は無い。
「こいつを倒したら、今日は終わりにするか」
俺は部屋の中心に鎮座する土で出来た巨大ゴーレムを見据える。
「ええっ、もう終わりなのですか……」
リーゼが落胆した響きの声を漏らす。
まったく、敵を前にして緊張感が無い事で……。
「コウヤ、ここは私にやらせて頂戴!」
ここに来るまでカレーを食べる時以外、存在感の薄かったツバキがそう主張する。
「たまには、この子を活躍させてあげないとね!」
ギフトで生み出した大剣を構えるツバキ。
「行くわよ!」
そう言ってツバキが地面を蹴って駆け出す。
そうしてツバキがゴーレムへと肉薄しようとした瞬間。
ドォォォンという巨大な爆発音と共に、ゴーレムが吹き飛ぶのが見えた。
「な、何よっ!」
どうやら直前で退避する事に成功したらしく、埃だらけになっているがツバキは無事のようだ。
だが、やや離れた位置から見ていた俺には、何が起こったのか一部始終は見ていた。
俺は、攻撃を放った人物へと非難の視線を送りつつ叫ぶ。
「どういうつもりだ、サトル!」
そこには、何体もの魔獣を従えたサトルの姿があったのだった。
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