48 / 159
第3章 王都 学園中等部生活編
第48話 体験授業
しおりを挟むリーナにこっぴどく叱られた次の日、私たちは宿を出発し、シュラーク学園へ向かった。目的は体験授業だ。
「なにするのか楽しみだね!」
「そうだね」
ベルは昨日からとても楽しみしていたんだよね。それこそリーナのお叱りを忘れるほどに。
体験授業は午前中だけで、午後からは生徒の人達に学園を案内してもらう。体験授業の内容は詳しくは教えて貰っておらず、必要な物だけ連絡された。だからとても楽しみなんだよね。
そうこうしていると学園に到着した。
「はーい。ではクラス別にわかれますので、それぞれの担任の先生に付いてきてくださーい」
カトリーナ先生がそう言って、生徒の人達はわらわらと動きだした。私たちはSクラスだから、カトリーナ先生について行く。
「この教室で授業を受けるわよ。さぁ入って」
分かれた後すぐに口調が戻った。切り替え早いよね~。
教室に入るともう既にこの学園の生徒は席に着いていた。
「初めまして。このクラスを担当している"カタリナ"です。よろしくお願いします」
と教壇にいた先生が自己紹介をしてくれた。紫色の髪と瞳で、翼があった。鳥人族は中々街でも見かけないから、なんか新鮮。
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
「はい。では好きな席に座ってください」
と言われたので、好きな席に座る。教室はいつもの授業を受けるところと違い、理科室のような感じで、4人でひとつのテーブルを使うような作りだ。それぞれのテーブルには1人ずつこの学園の生徒が座っていた。
「じゃ、あそこに座ろ?」
「うん!」
「はいですわ」
座ったのは窓側の場所。予め座っていたのは女の子だったというのも大きい。
「は、初めまちて!あ...」
うん、噛んだね。物凄く顔が赤くなってる。
「大丈夫だよ。私はフィリア」
「ベルだよ!」
「キャサリンですわ!」
「は、はい!わ、私は"アンニャ"です!」
アンニャちゃんはダークエルフらしい。肌は黒っぽいけど、髪は銀色でとても綺麗。瞳は...なんと白色だった。
「瞳が白色って凄いね」
「ふぇ!へ、変ですか?!」
あら、涙目になっちゃった。
「違うよ。素敵だなぁ~って」
「素敵...あ、ありがとう...ございます」
と、今度は照れて俯いてしまった。
「はーい。交流はできたかな?では、説明していきます」
とカタリナ先生の声が響き、教室は静かになった。ちなみにカトリーナ先生は教室の端っこにいる。
「今日の授業は体力回復のポーションの作り方です」
体力回復ポーションは、魔力とピピル薬草を用いることで制作できるらしい。
「では机の上にある錬成板を組み立ててください」
机の上にはもう既に制作用の道具類が用意されていた。錬成版とは、金属板のようなもので、なにやら組み立てる必要があるらしい。
「じゃあアンニャちゃん、教えてくれる?」
「も、もちろん!まずは...この錬成板を平らな所に置いて...」
アンニャちゃんは言いながらテキパキと準備を進めていく。
「で、この棒を四隅に刺して?」
「分かった」
金属板...錬成板は四隅に穴が空いていて、そこに金属でできた棒を刺すようだ。長さはだいたい15センチくらい。
「で、刺したらこの液体を線に流し込んで...」
「わたしくしがやりますわ!」
錬成板には幾何学模様が彫られており、そこに青色の液体を流し込む。
「そう、こぼれないように...はい、これで完了だよ!」
「流し込んだ液体はなんなの?」
「よく分からないんだけど、魔力を伝える為のものだって」
魔力を伝える...つまり、回路の働きをする訳かな?
「組み立てが終わったら、机の上にある乾燥したピピル草を細かく砕いて、ビーカーに入れてください」
言われた通りにピピル草を細かく砕く。乾燥しているから握っただけでパリパリ砕けた。それを鉄製かな?のビーカーに入れる。
「では次に水魔法で水をビーカーに入れてください」
水魔法...なんで魔法の必要があるのだろうか?どうしても気になったので
「先生!なんで魔法じゃないとだめなんですか?」
と質問してみた。すると
「それは魔法で出した水の方が魔力伝導がいいからです。と言っても魔力伝導はまだ習っていないと思いますので、簡単に言うと魔力が流しやすいということです」
ということらしい。なんで魔力伝導がいいのかは分からんが、聞いても理解出来そうにないと思うので、そういうことだと納得した。
「では誰が出しますか?」
「じゃあわた「私がやる!」し...」
いきなりベルが割り込んできた。
「だって私だけなにもしてないんだもん!」
確かに錬成板の準備もピピル草も全部私とキャサリン、アンニャちゃんでやっちゃってたからね。ベルの適性は風、水、光だから、大丈夫なはず。
「じゃあお願い。零さないようにね?」
「もちろん!じゃ、やるよ!」
ベルは両手を突き出して、詠唱を始めた。
「■■■■ウォーターボール」
魔法は込める魔力量を調節することで、ある程度威力が調整できる。ベルは最小の魔力を込めたようで、直径7センチほどのウォーターボールができた。それをゆっくり動かしてビーカーの口まで運び、見事水をビーカーに零さず入れられた。
...実は直径10センチほどのビーカーに零さないように水魔法で水を入れるには、かなり高レベルの魔力操作が必要で、他の班は別に用意されていたボウルに入れてから、ビーカーに注いでいた。ベルは直接ビーカーに入れたので、かなりの注目を集めてしまった。
「す、凄いです...」
アンニャちゃんも驚いている。まぁ正確に言うと魔力操作のレベルが6以上なら出来るんだけどね。ただ、スキルはレベル5から上げるのが大変らしいので、6以上のスキルを持っている人は少ないそう。
「えへへ...」
...ベルにその自覚があるかと聞かれれば、答えはノーだろう。現にこうして照れているしね...まぁ人のこと言えたもんじゃないけどね。
「...は、はい!ではそのビーカーを錬成板の中心に置いて、その両側に手を置いてください」
カタリナ先生まで動揺してどうする...ま、それは置いといて、誰がするかだね。
「誰がやる?」
手を置くという時点で、その人が魔力を使うのだろう。ただ、そこまでの魔力は使わないはずだし、全員出来るはずだ。
「ここはやはりフィリアさんなのでは?」
「なんで?」
「1番魔力の扱いに長けていますから」
らしい。そんな自覚は...あるけどね。
という訳で私がやることになった。
「手を置いたら、ゆっくりと魔力を注いでください。いいですか?ゆっくり、ですよ」
と、ゆっくり注ぐことを念を押してきた。多分いきなり注いだら錬成板が壊れちゃうんだと思う。
「フィリアさん、ゆっくり!ですよ」
キャサリンまで念を押してくる...
「もう、そんな言わなくても大丈夫だよ」
「フィリアさんの大丈夫はあてになりませんわ!」
...私ってそんなに信頼がないの?ちょっと傷付く...
と、そんな感傷に浸る間もないようなので、さっさと注ぐ。でも何属性の魔力を注げばいいんだろ?無属性ってのもあるけど...やっぱり回復ポーションだから、治癒の魔力かな?
治癒の魔力っていうのはイメージの差異なんだけどね。どんな属性の魔力を使っても、治癒魔法っていうのは使える。ただ、このことに気づいている人は少なくて、聖属性、光属性を持っていないと使えないって未だに信じられてる。面倒臭いから、わざわざ訂正する気はないけどね。
閑話休題。
で、何が言いたいのかというと、結局何属性を使っても同じってこと。後から何言われるかわかんないし、光属性でいいかな。
ゆっくりと両手から光属性の魔力を流す。すると幾何学模様に注がれていた青色の液体が、光り出した。
「うわぁ...」
「綺麗ですわね...」
とても綺麗だけど、この後どうするのだろう?ビーカーにはまだ何の反応もない。
「はい、全員注げましたね。では最後の仕上げにこの粉を入れて、かき混ぜてください。その間魔力は注ぎ続けてください」
それって1人じゃ作れないってこと?なかなかめんどいね...
「粉とはこれですわね」
最後まで残っていた材料だ。紙に包まれてたので、それをキャサリンが解くと白い粉が入っていた。なんの粉だろ?鑑定してみよ。
増強剤:ポーションを作る際に使用される。単体では効果がない。原材料は魔石。ランクがより高い魔石を使用するほど、ポーションの効果は上がる。この増強剤に使用されている魔石はF
...まさかの魔石から出来てました。魔石のランクがFということはゴブリンくらいの魔物から採れる魔石だね。
「じゃあ私は混ぜるねー」
キャサリンが粉、もとい増強剤を入れて、ベルが長い金属棒で混ぜる。するとうっすらとビーカーの中の液体が光り出した。
「うん。そのままかき混ぜて。フィリア...さん?は魔力を注ぎ続けてね」
アンニャちゃんがそういうので、このまま続行。ただ、魔力が多いほどいいのかな?と、少し気になったので、注ぐ魔力をちょっと多くした。
魔力を注ぎ、混ぜ続けて1分くらい。ポンという音と共にビーカーの中液体の色が変わった。透明だったのが、透き通った緑色になった。
「はい。音がなった所は完成だから、もう魔力を注がなくていいです」
と言われたので、魔力を注ぐのを止めた。私たちのポーションが完成してから3分ほどで全部の班のポーションが完成したようだ。
「では完成したポーションを持参した小瓶に入れてください」
そう、準備するものってひとつの小瓶だけなんだよね。3人で一緒に買いに行ったので、デザイン、大きさが同じなんだよね。ガラスが盛り上がって模様が出来ている、少し高めの小瓶。それに均等になるようにビーカーからポーションを移す。無論アンニャちゃんの分もだ。
「出来ましたわね」
「きれいー」
瓶に入れてみるとより綺麗さが目立つね。
「す、凄い...ここまで透き通った濃い緑色のポーションなんて初めて...」
「あれ、そうなの?」
「うん、ほら」
そう言って指さしたほうには、他の班の瓶があった。確かに少し色が薄いかな?
...ちょっと嫌な予感がしたので、急いで鑑定する。すると...
初級体力回復ポーション(高):高品質の初級体力回復ポーション。効果としては中級ほどの効果を持つ。光属性の魔力を用いて作られた。製作者の癒したいという想いが強く影響した結果、高品質になった。
製作者:フィリア、(キャサリン)、(ベル)、(アンニャ)
......いや、これが普通なんだ!他の班も同じだ!!
初級体力回復ポーション(低):低品質の初級体力回復ポーション。効果としては擦り傷程度を治癒することができる。無属性の魔力を用いて作られた。
............やらかしたーーー!!!!私は思わず頭を抱えた。
「ど、どうしたの?」
アンニャちゃんが心配してくれた...けど、話していいものなのかな...
「...なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ」
「そ、そう...」
かなり無理があるけど、とりあえず納得してくれたみたい。ていうか魔力、無属性で良かったんだ...無属性っていうのは簡単に言ったら魔力そのもので、適性なんてなく、魔力を持ってたら誰でも使える。よくよく考えたら全員が光属性や聖属性なんてもってるわけないよねぇ...。
「できた人は瓶の底にこの紙を貼ってください」
そう言ってカタリナ先生が小さな正方形の紙を配った。よく見ると魔法陣が書かれていた。
「その魔法陣はポーションの劣化を防いでくれます。その魔法陣がない瓶に入れたポーションは効果が少しづつ弱まっていくので、注意してください」
ということらしい。紙はシールのようになっていたので、そのまま瓶の底に貼った。これだけで効果があるらしい。
「作ったポーションは飾るなり、使うなり好きに使ってください。ではこれでこの授業は終わりです」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
ふぅー...疲れたけど、楽しかったな。色々やらかしたけど...ま、大丈夫だよね!
「ではこれから同じ班の人に学園を案内してもらって下さい」
ならアンニャちゃんと一緒に回れるんだね。
「じゃあよろしくね」
「よろしくお願いしますわ」
「よろしくー!」
「はい!では付いてきてください」
そう言って元気に歩き出したけど......
「そっちはかb...」
ゴンッ!
言う前に激突しました。
「痛ったぁ...」
...案内、大丈夫かな?
100
あなたにおすすめの小説
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。
越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる