転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに

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第3章 王都 学園中等部生活編

第48話 体験授業

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リーナにこっぴどく叱られた次の日、私たちは宿を出発し、シュラーク学園へ向かった。目的は体験授業だ。

「なにするのか楽しみだね!」
「そうだね」

ベルは昨日からとても楽しみしていたんだよね。それこそリーナのお叱りを忘れるほどに。
体験授業は午前中だけで、午後からは生徒の人達に学園を案内してもらう。体験授業の内容は詳しくは教えて貰っておらず、必要な物だけ連絡された。だからとても楽しみなんだよね。

そうこうしていると学園に到着した。

「はーい。ではクラス別にわかれますので、それぞれの担任の先生に付いてきてくださーい」

カトリーナ先生がそう言って、生徒の人達はわらわらと動きだした。私たちはSクラスだから、カトリーナ先生について行く。

「この教室で授業を受けるわよ。さぁ入って」

分かれた後すぐに口調が戻った。切り替え早いよね~。

教室に入るともう既にこの学園の生徒は席に着いていた。

「初めまして。このクラスを担当している"カタリナ"です。よろしくお願いします」

と教壇にいた先生が自己紹介をしてくれた。紫色の髪と瞳で、翼があった。鳥人族は中々街でも見かけないから、なんか新鮮。

「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
「はい。では好きな席に座ってください」

と言われたので、好きな席に座る。教室はいつもの授業を受けるところと違い、理科室のような感じで、4人でひとつのテーブルを使うような作りだ。それぞれのテーブルには1人ずつこの学園の生徒が座っていた。

「じゃ、あそこに座ろ?」
「うん!」
「はいですわ」

座ったのは窓側の場所。予め座っていたのは女の子だったというのも大きい。

「は、初めまて!あ...」

うん、噛んだね。物凄く顔が赤くなってる。

「大丈夫だよ。私はフィリア」
「ベルだよ!」
「キャサリンですわ!」
「は、はい!わ、私は"アンニャ"です!」

アンニャちゃんはダークエルフらしい。肌は黒っぽいけど、髪は銀色でとても綺麗。瞳は...なんと白色だった。

「瞳が白色って凄いね」
「ふぇ!へ、変ですか?!」

あら、涙目になっちゃった。

「違うよ。素敵だなぁ~って」
「素敵...あ、ありがとう...ございます」

と、今度は照れて俯いてしまった。

「はーい。交流はできたかな?では、説明していきます」

とカタリナ先生の声が響き、教室は静かになった。ちなみにカトリーナ先生は教室の端っこにいる。

「今日の授業は体力回復のポーションの作り方です」

体力回復ポーションは、魔力とピピル薬草を用いることで制作できるらしい。

「では机の上にある錬成板を組み立ててください」

机の上にはもう既に制作用の道具類が用意されていた。錬成版とは、金属板のようなもので、なにやら組み立てる必要があるらしい。

「じゃあアンニャちゃん、教えてくれる?」
「も、もちろん!まずは...この錬成板を平らな所に置いて...」

アンニャちゃんは言いながらテキパキと準備を進めていく。

「で、この棒を四隅に刺して?」
「分かった」

金属板...錬成板は四隅に穴が空いていて、そこに金属でできた棒を刺すようだ。長さはだいたい15センチくらい。

「で、刺したらこの液体リキッドを線に流し込んで...」
「わたしくしがやりますわ!」

錬成板には幾何学模様が彫られており、そこに青色の液体リキッドを流し込む。

「そう、こぼれないように...はい、これで完了だよ!」
「流し込んだ液体リキッドはなんなの?」
「よく分からないんだけど、魔力を伝える為のものだって」

魔力を伝える...つまり、回路の働きをする訳かな?

「組み立てが終わったら、机の上にある乾燥したピピル草を細かく砕いて、ビーカーに入れてください」

言われた通りにピピル草を細かく砕く。乾燥しているから握っただけでパリパリ砕けた。それを鉄製かな?のビーカーに入れる。

「では次に水魔法で水をビーカーに入れてください」

水魔法...なんで魔法の必要があるのだろうか?どうしても気になったので

「先生!なんで魔法じゃないとだめなんですか?」

と質問してみた。すると

「それは魔法で出した水の方が魔力伝導がいいからです。と言っても魔力伝導はまだ習っていないと思いますので、簡単に言うと魔力が流しやすいということです」

ということらしい。なんで魔力伝導がいいのかは分からんが、聞いても理解出来そうにないと思うので、そういうことだと納得した。

「では誰が出しますか?」
「じゃあわた「私がやる!」し...」

いきなりベルが割り込んできた。

「だって私だけなにもしてないんだもん!」

確かに錬成板の準備もピピル草も全部私とキャサリン、アンニャちゃんでやっちゃってたからね。ベルの適性は風、水、光だから、大丈夫なはず。

「じゃあお願い。零さないようにね?」
「もちろん!じゃ、やるよ!」

ベルは両手を突き出して、詠唱を始めた。

「■■■■ウォーターボール」

魔法は込める魔力量を調節することで、ある程度威力が調整できる。ベルは最小の魔力を込めたようで、直径7センチほどのウォーターボールができた。それをゆっくり動かしてビーカーの口まで運び、見事水をビーカーに零さず入れられた。

...実は直径10センチほどのビーカーに零さないように水魔法で水を入れるには、かなり高レベルの魔力操作が必要で、他の班は別に用意されていたボウルに入れてから、ビーカーに注いでいた。ベルは直接ビーカーに入れたので、かなりの注目を集めてしまった。

「す、凄いです...」

アンニャちゃんも驚いている。まぁ正確に言うと魔力操作のレベルが6以上なら出来るんだけどね。ただ、スキルはレベル5から上げるのが大変らしいので、6以上のスキルを持っている人は少ないそう。

「えへへ...」

...ベルにその自覚があるかと聞かれれば、答えはノーだろう。現にこうして照れているしね...まぁ人のこと言えたもんじゃないけどね。

「...は、はい!ではそのビーカーを錬成板の中心に置いて、その両側に手を置いてください」

カタリナ先生まで動揺してどうする...ま、それは置いといて、誰がするかだね。

「誰がやる?」

手を置くという時点で、その人が魔力を使うのだろう。ただ、そこまでの魔力は使わないはずだし、全員出来るはずだ。

「ここはやはりフィリアさんなのでは?」
「なんで?」
「1番魔力の扱いに長けていますから」

らしい。そんな自覚は...あるけどね。
という訳で私がやることになった。

「手を置いたら、ゆっくりと魔力を注いでください。いいですか?ゆっくり、ですよ」

と、ゆっくり注ぐことを念を押してきた。多分いきなり注いだら錬成板が壊れちゃうんだと思う。

「フィリアさん、ゆっくり!ですよ」

キャサリンまで念を押してくる...

「もう、そんな言わなくても大丈夫だよ」
「フィリアさんの大丈夫はあてになりませんわ!」

...私ってそんなに信頼がないの?ちょっと傷付く...
と、そんな感傷に浸る間もないようなので、さっさと注ぐ。でも何属性の魔力を注げばいいんだろ?無属性ってのもあるけど...やっぱり回復ポーションだから、治癒の魔力かな?

治癒の魔力っていうのはイメージの差異なんだけどね。どんな属性の魔力を使っても、治癒魔法っていうのは使える。ただ、このことに気づいている人は少なくて、聖属性、光属性を持っていないと使えないって未だに信じられてる。面倒臭いから、わざわざ訂正する気はないけどね。
閑話休題。

で、何が言いたいのかというと、結局何属性を使っても同じってこと。後から何言われるかわかんないし、光属性でいいかな。

ゆっくりと両手から光属性の魔力を流す。すると幾何学模様に注がれていた青色の液体リキッドが、光り出した。

「うわぁ...」
「綺麗ですわね...」

とても綺麗だけど、この後どうするのだろう?ビーカーにはまだ何の反応もない。

「はい、全員注げましたね。では最後の仕上げにこの粉を入れて、かき混ぜてください。その間魔力は注ぎ続けてください」

それって1人じゃ作れないってこと?なかなかめんどいね...

「粉とはこれですわね」

最後まで残っていた材料だ。紙に包まれてたので、それをキャサリンが解くと白い粉が入っていた。なんの粉だろ?鑑定してみよ。

増強剤:ポーションを作る際に使用される。単体では効果がない。原材料は魔石。ランクがより高い魔石を使用するほど、ポーションの効果は上がる。この増強剤に使用されている魔石はF

...まさかの魔石から出来てました。魔石のランクがFということはゴブリンくらいの魔物から採れる魔石だね。

「じゃあ私は混ぜるねー」

キャサリンが粉、もとい増強剤を入れて、ベルが長い金属棒で混ぜる。するとうっすらとビーカーの中の液体が光り出した。

「うん。そのままかき混ぜて。フィリア...さん?は魔力を注ぎ続けてね」

アンニャちゃんがそういうので、このまま続行。ただ、魔力が多いほどいいのかな?と、少し気になったので、注ぐ魔力をちょっと多くした。

魔力を注ぎ、混ぜ続けて1分くらい。ポンという音と共にビーカーの中液体の色が変わった。透明だったのが、透き通った緑色になった。

「はい。音がなった所は完成だから、もう魔力を注がなくていいです」

と言われたので、魔力を注ぐのを止めた。私たちのポーションが完成してから3分ほどで全部の班のポーションが完成したようだ。

「では完成したポーションを持参した小瓶に入れてください」

そう、準備するものってひとつの小瓶だけなんだよね。3人で一緒に買いに行ったので、デザイン、大きさが同じなんだよね。ガラスが盛り上がって模様が出来ている、少し高めの小瓶。それに均等になるようにビーカーからポーションを移す。無論アンニャちゃんの分もだ。

「出来ましたわね」
「きれいー」

瓶に入れてみるとより綺麗さが目立つね。

「す、凄い...ここまで透き通った濃い緑色のポーションなんて初めて...」
「あれ、そうなの?」
「うん、ほら」

そう言って指さしたほうには、他の班の瓶があった。確かに少し色が薄いかな?

...ちょっと嫌な予感がしたので、急いで鑑定する。すると...

初級体力回復ポーション(高):高品質の初級体力回復ポーション。効果としては中級ほどの効果を持つ。光属性の魔力を用いて作られた。製作者の癒したいという想いが強く影響した結果、高品質になった。
製作者:フィリア、(キャサリン)、(ベル)、(アンニャ)

......いや、これが普通なんだ!他の班も同じだ!!

初級体力回復ポーション(低):低品質の初級体力回復ポーション。効果としては擦り傷程度を治癒することができる。無属性の魔力を用いて作られた。

............やらかしたーーー!!!!私は思わず頭を抱えた。

「ど、どうしたの?」

アンニャちゃんが心配してくれた...けど、話していいものなのかな...

「...なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ」
「そ、そう...」

かなり無理があるけど、とりあえず納得してくれたみたい。ていうか魔力、無属性で良かったんだ...無属性っていうのは簡単に言ったら魔力そのもので、適性なんてなく、魔力を持ってたら誰でも使える。よくよく考えたら全員が光属性や聖属性なんてもってるわけないよねぇ...。

「できた人は瓶の底にこの紙を貼ってください」

そう言ってカタリナ先生が小さな正方形の紙を配った。よく見ると魔法陣が書かれていた。

「その魔法陣はポーションの劣化を防いでくれます。その魔法陣がない瓶に入れたポーションは効果が少しづつ弱まっていくので、注意してください」

ということらしい。紙はシールのようになっていたので、そのまま瓶の底に貼った。これだけで効果があるらしい。

「作ったポーションは飾るなり、使うなり好きに使ってください。ではこれでこの授業は終わりです」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」

ふぅー...疲れたけど、楽しかったな。色々やらかしたけど...ま、大丈夫だよね!

「ではこれから同じ班の人に学園を案内してもらって下さい」

ならアンニャちゃんと一緒に回れるんだね。

「じゃあよろしくね」
「よろしくお願いしますわ」
「よろしくー!」
「はい!では付いてきてください」

そう言って元気に歩き出したけど......

「そっちはかb...」

ゴンッ!

言う前に激突しました。

「痛ったぁ...」

...案内、大丈夫かな?








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