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22話 お久しぶりの散歩
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さてさてお勉強会を終えて、ご飯も食べて寝静まった頃。私はミリアさんをお腹に寝かせながら、ガリガリと地面に色々と文字を書いていた。暇なんでね。
(難しいな……)
なまじ前世の知識があるせいで、新しい文字というのを覚えるのが大変。アルファベットっぽいのに、ぜんぜん読み方が違うからさ。
「すぅ…すぅ…」
(ふふっ…安心しきってるなぁ……)
一旦自主学習をやめて眠るミリアさんを見る。私のお腹で安心して熟睡する姿を見れば、それだけで心が和む。他の人たちはそれぞれ少し離れて寝ているけど、どうせなら私のお腹使えばいいのに。私の身体無駄にデカイんだから。
……ここまで言えば流石に気付くだろうけど、実は私寝る必要が無いんだ。今まで寝ようとした事もあったけど、なんでか寝れなかったんだよね。まぁその分探索に時間をかけれたのは良かったけど。
(寝ると言えば…ここも不思議だよねぇ)
私が今居る場所は勿論安全地帯だ。見上げれば昼間とは打って変わって満点の星空が広がっていて、それと共に皆寝始めたから外も同じように夜なんだろう。
外と時間が同期した空間。それはまるでこの迷宮に潜る冒険者の為に存在しているみたいに思える。
むむむ……気になる。気になるけど、どう頑張ったってこれは分かりそうにないしなぁ……。
(暇だァァァ……)
そもそもこんな答えのない疑問を考え出した理由は、暇過ぎるからである。ミリアさんの気持ち良さげな寝顔を見るのは楽しいよ? 楽しいけどさぁ……
(……よしっ。散歩行こっ)
思い立ったら即行動! ミリアさんには申し訳ないけど、睡眠導入剤としての役割は果たしたのだから許して欲しい。
という訳でスルスルと身体を横へと滑らせて、ミリアさんを地面に寝かせていく。ここで起こしたら大変だから慎重に……よしよし。
最後にもう一度ミリアさんがちゃんと眠っている事を確認して、安全地帯を抜け出す。あぁそうだ。一応アリーシャさんに向けて伝言を書いておこう。えーっと…さんぽっと。これで良し。
ミリアさん達と居るのが苦痛という訳じゃないけれど、やっぱり自由行動というのは気が楽でいい。さて、あんまり長い時間は掛けられないから、手早く済まそう。
てってけてってけと進みながら、食費として消費した分の結晶を回収する為に出会ったモンスターを倒していく。すると結晶だけでなく、身体の一部らしきものまでドロップした。ほほぅ?
倒したのはただのコウモリみたいなモンスター。今までも倒した事があるけれど、結晶しか出なかったはず。
(んー……あっ、これさっき勉強したやつっぽい。確かデンスバットって言うんだっけ?)
ふと昼間のミリアさんとの勉強会を思い出し、このモンスターの姿と名前に覚えがある事に気付く。そして確か牙が買取り対象だとも聞いたっけ。
成程……もしかしてドロップ品は倒した人の記憶や認識に左右されるのかな? ていうかそれ以外で思い当たる節がないよね?
(と、言う事は……)
私は仮説を検証すべく、あるモンスターを探し始めた。群れていたから見付けるのは簡単のはず……あぁいたいた。
(せいっ)
お目当てのモンスターを叩き潰していざ確認。すると結晶と共にドロップしたのは、厚切りの豚肉のようなもの―――オーク肉だ。
ふふふ……これで私の仮説が立証された。私ってばもしかして天才?
気を良くした私は、自分の食い扶持は自分で稼ごうということでじゃんじゃんオークを狙って倒していく。その途中で宝箱も見付けたので開封。おっ、ポーション発見!
このポーションについても少しミリアさんから聞いていて、色によってその効能が変化するらしい。階級としては上級、中級、初級の三段階となっていて、私が今見付けたのは中級だね。赤色だから。ちなみに初級は緑色。上級は青色。いつか上級も見てみたいなぁ。
その後も程よく運動しつつオーク肉やその他モンスターの素材、結晶を集めていく。あ、失礼しますね。苦戦してそうだったんで。おや怪我してる? じゃあはいポーションね。よしよし。んじゃばいばーい。
◆ ◆ ◆
「あっ! アヤメ!」
帰ってくるとどうやらもう起き出す時間になってしまっていたようで、私の姿を見た途端ミリアさんが駆け寄ってきた。心配させちゃったかな?
「ほら。ただ散歩に行っただけだったじゃないの」
「だってそれでアヤメに何かあったら……」
「そもそんなにヤワじゃないでしょ、アヤメは」
呆れた様な様子のアリーシャさんの言葉にうんうんと頷いておく。私の姿は基本見えないからね。危険なんてそうないよ。途中危なそうだった冒険者っぽい人達助けたけど、その人達も私には気付かなかったし。
「何処に行っていたんですか? 何か用があったのですよね?」
「だからただの散歩よ。そのついでに何か拾ってきたくらいでしょ」
アリーシャさんは私の事を良く理解しているね……その言葉を証明するように、ボトボトと集めてきた結晶を吐き出す。ついでに集めてきたオーク肉もドンッと。
「わっ!」
「これはまた集めてきたわね……」
「よっぽどオーク肉を気に入ったんだな。んじゃこれ使って今日の昼飯を作るか」
わぁい! でも出来ればステーキ以外でお願いします! 流石に飽きるから!
(難しいな……)
なまじ前世の知識があるせいで、新しい文字というのを覚えるのが大変。アルファベットっぽいのに、ぜんぜん読み方が違うからさ。
「すぅ…すぅ…」
(ふふっ…安心しきってるなぁ……)
一旦自主学習をやめて眠るミリアさんを見る。私のお腹で安心して熟睡する姿を見れば、それだけで心が和む。他の人たちはそれぞれ少し離れて寝ているけど、どうせなら私のお腹使えばいいのに。私の身体無駄にデカイんだから。
……ここまで言えば流石に気付くだろうけど、実は私寝る必要が無いんだ。今まで寝ようとした事もあったけど、なんでか寝れなかったんだよね。まぁその分探索に時間をかけれたのは良かったけど。
(寝ると言えば…ここも不思議だよねぇ)
私が今居る場所は勿論安全地帯だ。見上げれば昼間とは打って変わって満点の星空が広がっていて、それと共に皆寝始めたから外も同じように夜なんだろう。
外と時間が同期した空間。それはまるでこの迷宮に潜る冒険者の為に存在しているみたいに思える。
むむむ……気になる。気になるけど、どう頑張ったってこれは分かりそうにないしなぁ……。
(暇だァァァ……)
そもそもこんな答えのない疑問を考え出した理由は、暇過ぎるからである。ミリアさんの気持ち良さげな寝顔を見るのは楽しいよ? 楽しいけどさぁ……
(……よしっ。散歩行こっ)
思い立ったら即行動! ミリアさんには申し訳ないけど、睡眠導入剤としての役割は果たしたのだから許して欲しい。
という訳でスルスルと身体を横へと滑らせて、ミリアさんを地面に寝かせていく。ここで起こしたら大変だから慎重に……よしよし。
最後にもう一度ミリアさんがちゃんと眠っている事を確認して、安全地帯を抜け出す。あぁそうだ。一応アリーシャさんに向けて伝言を書いておこう。えーっと…さんぽっと。これで良し。
ミリアさん達と居るのが苦痛という訳じゃないけれど、やっぱり自由行動というのは気が楽でいい。さて、あんまり長い時間は掛けられないから、手早く済まそう。
てってけてってけと進みながら、食費として消費した分の結晶を回収する為に出会ったモンスターを倒していく。すると結晶だけでなく、身体の一部らしきものまでドロップした。ほほぅ?
倒したのはただのコウモリみたいなモンスター。今までも倒した事があるけれど、結晶しか出なかったはず。
(んー……あっ、これさっき勉強したやつっぽい。確かデンスバットって言うんだっけ?)
ふと昼間のミリアさんとの勉強会を思い出し、このモンスターの姿と名前に覚えがある事に気付く。そして確か牙が買取り対象だとも聞いたっけ。
成程……もしかしてドロップ品は倒した人の記憶や認識に左右されるのかな? ていうかそれ以外で思い当たる節がないよね?
(と、言う事は……)
私は仮説を検証すべく、あるモンスターを探し始めた。群れていたから見付けるのは簡単のはず……あぁいたいた。
(せいっ)
お目当てのモンスターを叩き潰していざ確認。すると結晶と共にドロップしたのは、厚切りの豚肉のようなもの―――オーク肉だ。
ふふふ……これで私の仮説が立証された。私ってばもしかして天才?
気を良くした私は、自分の食い扶持は自分で稼ごうということでじゃんじゃんオークを狙って倒していく。その途中で宝箱も見付けたので開封。おっ、ポーション発見!
このポーションについても少しミリアさんから聞いていて、色によってその効能が変化するらしい。階級としては上級、中級、初級の三段階となっていて、私が今見付けたのは中級だね。赤色だから。ちなみに初級は緑色。上級は青色。いつか上級も見てみたいなぁ。
その後も程よく運動しつつオーク肉やその他モンスターの素材、結晶を集めていく。あ、失礼しますね。苦戦してそうだったんで。おや怪我してる? じゃあはいポーションね。よしよし。んじゃばいばーい。
◆ ◆ ◆
「あっ! アヤメ!」
帰ってくるとどうやらもう起き出す時間になってしまっていたようで、私の姿を見た途端ミリアさんが駆け寄ってきた。心配させちゃったかな?
「ほら。ただ散歩に行っただけだったじゃないの」
「だってそれでアヤメに何かあったら……」
「そもそんなにヤワじゃないでしょ、アヤメは」
呆れた様な様子のアリーシャさんの言葉にうんうんと頷いておく。私の姿は基本見えないからね。危険なんてそうないよ。途中危なそうだった冒険者っぽい人達助けたけど、その人達も私には気付かなかったし。
「何処に行っていたんですか? 何か用があったのですよね?」
「だからただの散歩よ。そのついでに何か拾ってきたくらいでしょ」
アリーシャさんは私の事を良く理解しているね……その言葉を証明するように、ボトボトと集めてきた結晶を吐き出す。ついでに集めてきたオーク肉もドンッと。
「わっ!」
「これはまた集めてきたわね……」
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