魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!

松原硝子

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第七章 真実の愛

<23>二人の誓い

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「や、そんなことっ、しなくて……いいっ……ああっ」
膝裏に両手を入れて折り曲げるようにして持ち上げられた脚の間で、銀色の髪が揺れている。
今まで誰にも見せたことも許したこともない後ろの穴をレヴィの舌が這いまわる。
穴の周りを円を描くようにして舐めたり、まだ固く閉じている蕾を尖らせた舌先で突くようにする。
気持ちよすぎて腰が溶けてしまいそうだった。
次第にレヴィはぴちゃぴちゃと子猫がミルクを舐めるような音を響かせ始めた。
「お、い……や、それ、わざとだろ……っ」
いやらしい音はさらに羞恥心を煽る。
レヴィは顔を少し上げて目を細めた。
「すみません。でもエリス様のココが可愛くておいしくて……たまらないのです」
そう言うと今度は唇全体を穴の周りに密着させると、十字を切るように穴の入口を激しく責めはじめた。
「ああ、うう……っ! な、なにして――ひっ!!」
ついに舌先が穴の中に侵入してくる。柔らかく熱く、ぬめぬめとしたものが身体に押し入ってくる感触が少し気持ち悪い。
レヴィは違和感を紛らわせるかのように両手を胸に伸ばして、乳首も同時に責めはじめる。
「ああ、な……に、う、ああ、んん、くぅ――っ!」
胸へ与えられる快感で、下肢の力が抜けていく。それを狙ったかのように、舌が穴の奥まで差しこまれた。
「や、ああ、うっ、はぁん!」
いつの間にか気持ち悪さは消え、代わりに感じたことのない快感が穴の中から全身に広がっていく。
「や、あ、あっああ、なに、すごいぃ……っ」
「エリス様、気持ちいいのですね。よかった……淫らなあなたもとても素敵です」
レヴィは嬉しそうに呟くと、尻の間に顔を埋めた。さらに両手を胸から下へと滑らせ、すっかり立ち上がりって濡れそぼっていた雄芯を扱きだす。
「だ、だめ……き、もち、よすぎてーーひゃうんっ!!」
少し触れられただけなのに、再び欲が吐き出される。綺麗な髪にも手にもそれがかかってしまっているのに、レヴィは気にも留めずにひたすら俺を責め続ける。
「や、ほんと………まって、まって! 今、いったばっかりだって――あああっ!」
信じられないほどすぐに元気を取り戻した雄芯を両手を使って巧みに扱きながら、レヴィは再び後ろを解し始める。
何度達したかわからなくなり、後ろがふやけてしまうのではないかというほど舌で責められ、次第に頭が芯からぼうっとしてくる。
やっとレヴィが顔を上げた時には、もう何も考えられなくなっていた。
レヴィは上体を起こして膝立ちになる。少し息が荒く、顔も上気している。いつも涼しい顔をしている男の興奮しきった様子に、胸がドキドキしてしまう。
均整の取れた美しい身体はまるで彫刻のように完璧だ。汗で濡れた長めの前髪を鬱陶しそうにかき上げて俺を見下ろした。
欲望が燃えるアクアマリンの瞳は、まるで美しい野獣だ。
「エリス様」
興奮しきった目とは裏腹に、レヴィの声は静かだ。
「な、なに……」
「ここから先へ進めば、もう後戻りはできません。エリス様、僕のものに……なってくれますか、永遠に」
「うん……、俺、おまえと番になりたい。レヴィ、俺はおまえのことが、好きだ」
「エリス様……」
レヴィの双眸から透明な雫があふれ出す。青空のような美しい瞳から零れる透明な雫が白い頬を伝っていく。
その様子はこの世のものとは思えないほど綺麗で、儚げに見えた。
雫を拭って抱きしめてやりたいのに、身体に力が入らない。
なんとか両腕を空中に伸ばすと、レヴィが俺の手を指を絡めるようにして握った。
「泣くなよ……これからずっと一緒なのに」
「幸せすぎて嬉しいのです。でも、同じくらいまたエリス様が僕の前から消えてしまったらと怖くて……幸せなのにとても怖いんです」
俺はたまらなくなって両手を引っ張った。レヴィは気を抜いていたのか、俺の上に倒れるように覆いかぶさってくる。
「エリス様!? すみません、今どきます」
慌てて退けようとするレヴィの手をぎゅっと強く握る。
「いい、このままで」
「エリス様?」
顔を上げようとするレヴィの後頭部を左手で抑えこみ、右手を背中に回す。
「大丈夫だよ。もう俺はどこにいかない。ずっと側にいる。ごめんな、勝手に死んで、おまえのことずっと一人にして。俺のこと、待っててくれたんだろ」
レヴィはそれには答えなかった。代わりに俺の右肩が温かく濡れていく。
しばらくすると、小さな嗚咽が聞こえた。
俺はレヴィの背中を右手で優しく撫でながら、何度もごめんと繰り返した。
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