155 / 854
【シュライン】のダンジョン
しおりを挟む
私達が【シュライン】にできたという新しいダンジョンに足を踏み入れると、いきなりエリーゼが先行し始める。
「さあ! 私についてきなさい! チーム『エリーゼ騎士団』がこのダンジョンの全てを調査し尽くしちゃうんだから!」
そう言いながら真っ先に突っ込んでいくエリーゼの襟首を掴んで止める私。
「なっ! なんでいきなり止めるのよ!」
そう叫ぶエリーゼに私はダンジョン内にある床を指を刺して答えた。
「あれトラップだよ、分かってた?」
「あれがトラップ? ただの床の模様じゃない?」
そう返してきたので、私は石ころを模様のある場所に投げ入れた。
すると...。
ガッシャン!!。
いきなり針天井が模様の上に落ちてきた!。
それを見て唖然とする彼女でしたが...。
「ふ...ふ~ん! 分かってたし!、貴方達が本当に高レベルの冒険者なのか試しただけよ!」
と強気な態度で言ってくる傲慢さだけは認めよう。
その後もダンジョンの攻略に乗り出す彼女だったが...。
「ぎゃぁぁぁ!!」
今度はサイみたいな魔物に追われている彼女を見て爆笑するレイナ。
「あははっ!」
「笑ってないで助けなさいよ!! なんであんた達は襲われないの!!」
「それはですね、おそらくですがエリーゼさんが私たちのパーティの中で一番弱いって魔物達に思われているんですよ」
「そうなの!? だったら許せない!!」
レイナの言葉に激昂した彼女は潔く剣を抜いて構える。
「今こそ培ってきた私の剣技を披露する時!!」
綺麗で派手な装飾が飾られた剣を振り回してサイの魔物に突貫する彼女。
「はぁァァ!!!」
大きく振りかぶって剣を振り下ろしたのだが...。
ガァン! と皮膚の硬い部分に当たって弾かれてしまった。
「えっ...」
放心する彼女にサイの突進攻撃が当たる前に助け出す。
彼女の無謀な行動の数々に思わずため息が出そうになるが、一応依頼主の娘なので少しは我慢しよう。
「全く...、エリーゼはダンジョンの攻略にとても貢献したって親には言っておいてあげるから無理な行動は謹んで」
私はそれだけ彼女に告げると、蹴りの一発でサイを転倒させる。
それを見た彼女が私の顔を見て「すごい...」と呟いた。
助け出された彼女を見てレイナは静かに笑っている。
「エリーゼさんってすごい人ですね、貴族の方なはずなのに自分から危険な事を率先して行おうとするし、勝てないであろう相手にも面を向かって挑んでいく姿...、何よりも感服いたしました...ぷぷっ」
(おいおい、そこで吹いちゃダメだろうレイナよ)
「あっ! あっ~!! 今私の事を笑ったな~!!」
レイナとエリーゼの喧嘩を仲裁しながらも、私たちのパーティはダンジョン探索を続けていくのでした。
「さあ! 私についてきなさい! チーム『エリーゼ騎士団』がこのダンジョンの全てを調査し尽くしちゃうんだから!」
そう言いながら真っ先に突っ込んでいくエリーゼの襟首を掴んで止める私。
「なっ! なんでいきなり止めるのよ!」
そう叫ぶエリーゼに私はダンジョン内にある床を指を刺して答えた。
「あれトラップだよ、分かってた?」
「あれがトラップ? ただの床の模様じゃない?」
そう返してきたので、私は石ころを模様のある場所に投げ入れた。
すると...。
ガッシャン!!。
いきなり針天井が模様の上に落ちてきた!。
それを見て唖然とする彼女でしたが...。
「ふ...ふ~ん! 分かってたし!、貴方達が本当に高レベルの冒険者なのか試しただけよ!」
と強気な態度で言ってくる傲慢さだけは認めよう。
その後もダンジョンの攻略に乗り出す彼女だったが...。
「ぎゃぁぁぁ!!」
今度はサイみたいな魔物に追われている彼女を見て爆笑するレイナ。
「あははっ!」
「笑ってないで助けなさいよ!! なんであんた達は襲われないの!!」
「それはですね、おそらくですがエリーゼさんが私たちのパーティの中で一番弱いって魔物達に思われているんですよ」
「そうなの!? だったら許せない!!」
レイナの言葉に激昂した彼女は潔く剣を抜いて構える。
「今こそ培ってきた私の剣技を披露する時!!」
綺麗で派手な装飾が飾られた剣を振り回してサイの魔物に突貫する彼女。
「はぁァァ!!!」
大きく振りかぶって剣を振り下ろしたのだが...。
ガァン! と皮膚の硬い部分に当たって弾かれてしまった。
「えっ...」
放心する彼女にサイの突進攻撃が当たる前に助け出す。
彼女の無謀な行動の数々に思わずため息が出そうになるが、一応依頼主の娘なので少しは我慢しよう。
「全く...、エリーゼはダンジョンの攻略にとても貢献したって親には言っておいてあげるから無理な行動は謹んで」
私はそれだけ彼女に告げると、蹴りの一発でサイを転倒させる。
それを見た彼女が私の顔を見て「すごい...」と呟いた。
助け出された彼女を見てレイナは静かに笑っている。
「エリーゼさんってすごい人ですね、貴族の方なはずなのに自分から危険な事を率先して行おうとするし、勝てないであろう相手にも面を向かって挑んでいく姿...、何よりも感服いたしました...ぷぷっ」
(おいおい、そこで吹いちゃダメだろうレイナよ)
「あっ! あっ~!! 今私の事を笑ったな~!!」
レイナとエリーゼの喧嘩を仲裁しながらも、私たちのパーティはダンジョン探索を続けていくのでした。
0
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
ギルド受付嬢は今日も見送る~平凡な私がのんびりと暮らす街にやってきた、少し不思議な魔術師との日常~
弥生紗和
ファンタジー
【完結】私はギルド受付嬢のエルナ。魔物を倒す「討伐者」に依頼を紹介し、彼らを見送る毎日だ。最近ギルドにやってきたアレイスさんという魔術師は、綺麗な顔をした素敵な男性でとても優しい。平凡で代わり映えのしない毎日が、彼のおかげでとても楽しい。でもアレイスさんには何か秘密がありそうだ。
一方のアレイスは、真っすぐで優しいエルナに次第に重い感情を抱き始める――
恋愛はゆっくりと進展しつつ、アレイスの激重愛がチラチラと。大きな事件やバトルは起こりません。こんな街で暮らしたい、と思えるような素敵な街「ミルデン」の日常と、小さな事件を描きます。
大人女性向けの異世界スローライフをお楽しみください。
西洋風異世界ですが、実際のヨーロッパとは異なります。魔法が当たり前にある世界です。食べ物とかファッションとか、かなり自由に書いてます。あくまで「こんな世界があったらいいな」ということで、ご容赦ください。
※サブタイトルで「魔術師アレイス~」となっているエピソードは、アレイス側から見たお話となります。
この作品は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
嘘つきと呼ばれた精霊使いの私
ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる