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【邂逅】②
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「スラナ村の時にはすまなかった...、マーカイルを吹っ飛ばすと言っておきながら村人の1人も守れなかった俺を許して欲しい...」
頭を下げて私に謝罪してくる彼に私は言いました。
「別に良い、あの時のキィアだとマーカイルには逆立ちしても敵わなかったのは事実だし、むしろよく逃げると言う選択肢を取ってくれたと思う」
私の言葉に涙を流すキィアだったが、私にとって謝罪をしてほしい相手は彼ではないのだ。
「そう、キィアは謝らなくてもいいけど、私が1番謝って欲しいのはあの子よ!」
私はピンク髪の武闘家を指さして言いました。
ピンク髪の武闘家は気まずそうにしながらも私達の方に出てくる。
「そうだ、サーシャ! あの時はなんでケロナちゃん達を魔法陣の外に押し出したんだ!? 」
「...4人以上の瞬間移動は時間にラグが起こるから、私はキィアに死んでほしくなかったの」
「そんな理由でサーシャはケロナちゃん達を見殺しにしたのか!!」
「ッ!!」
武闘家であるサーシャは今にも泣き出しそうな顔をしていたのだが、止めを刺すかのようにキィアは彼女に背を向ける。
「サーシャ...、俺たちは世界を救う勇者だ、自分たちが助かる為に君がやった行為は悪い事ではないと思う、けれど今回の件の真実を聞いた俺はこれ以上君を雇用する事はできなくなった」
「それじゃぁ...」
「サーシャ、君は僕たちの勇者パーティから抜けて貰う」
「ッ...!」
溜め込んでいた涙が溢れ出しサーシャは泣き出しましたが、仕方のない事でしょう。
自分たちの安全の為に守るべき村人を守らなかった罪状は大きい...。
仮にも勇者パーティの一員である彼女がそれを破ったのだから、パーティからの追放も当然視野に入るだろう。
「いや...いやだ...、キィア様、私はこれまで貴方様に精一杯お使えしてきました...、それなのに私をパーティから追放すると言うのですか!?」
「...今までご苦労だった、行こうケロナちゃん、あっちで話そうか」
勇者キィアと私達は武闘家サーシャを置いて別の場所へと移動する。
その間に何度も「キィア様! 私を置いていかないでください!!」という悲鳴にも似た叫び声が何度も会場内にこだまするのでした。
頭を下げて私に謝罪してくる彼に私は言いました。
「別に良い、あの時のキィアだとマーカイルには逆立ちしても敵わなかったのは事実だし、むしろよく逃げると言う選択肢を取ってくれたと思う」
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「そう、キィアは謝らなくてもいいけど、私が1番謝って欲しいのはあの子よ!」
私はピンク髪の武闘家を指さして言いました。
ピンク髪の武闘家は気まずそうにしながらも私達の方に出てくる。
「そうだ、サーシャ! あの時はなんでケロナちゃん達を魔法陣の外に押し出したんだ!? 」
「...4人以上の瞬間移動は時間にラグが起こるから、私はキィアに死んでほしくなかったの」
「そんな理由でサーシャはケロナちゃん達を見殺しにしたのか!!」
「ッ!!」
武闘家であるサーシャは今にも泣き出しそうな顔をしていたのだが、止めを刺すかのようにキィアは彼女に背を向ける。
「サーシャ...、俺たちは世界を救う勇者だ、自分たちが助かる為に君がやった行為は悪い事ではないと思う、けれど今回の件の真実を聞いた俺はこれ以上君を雇用する事はできなくなった」
「それじゃぁ...」
「サーシャ、君は僕たちの勇者パーティから抜けて貰う」
「ッ...!」
溜め込んでいた涙が溢れ出しサーシャは泣き出しましたが、仕方のない事でしょう。
自分たちの安全の為に守るべき村人を守らなかった罪状は大きい...。
仮にも勇者パーティの一員である彼女がそれを破ったのだから、パーティからの追放も当然視野に入るだろう。
「いや...いやだ...、キィア様、私はこれまで貴方様に精一杯お使えしてきました...、それなのに私をパーティから追放すると言うのですか!?」
「...今までご苦労だった、行こうケロナちゃん、あっちで話そうか」
勇者キィアと私達は武闘家サーシャを置いて別の場所へと移動する。
その間に何度も「キィア様! 私を置いていかないでください!!」という悲鳴にも似た叫び声が何度も会場内にこだまするのでした。
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