29 / 57
幕間・負けヒロイン列伝その2 『いちご100%』東城綾
しおりを挟む
みなさん、こんにちは!
『負けヒロインに花束を』の語り手・立花宗重の叔母、西わかばです!
さて、第1章のストーリーをお読みいただいたことで、「負けヒロイン」の魅力に気づいてもらった読者も多いんじゃないでしょうか?
今回も、番外編として本編中に宗重が代表的な「負けヒロイン」として言及している架空の作品のモデルとなった作品やキャラクターを紹介させてもらいます。
2回目に取り上げるのは、前回の予告のとおり、宗重のラブコメ観に大きなトラウマを与えた『りんご100%』の東郷亜矢のモデルである、このキャラクター!
作品名『いちご100%』
負けヒロイン:東城綾
第1巻から登場するメインヒロインの一人。担当声優は、能登麻美子さん。
主人公の真中が第1話で出会ったいちごパンツの美少女の正体。
ただし、中学時代は眼鏡に額を出したおさげ髪で冴えない容姿だったため、主人公に気づかれなかった。
当初は前髪を七三分けにした三つ編みに、黒縁眼鏡をかけた野暮ったい外見をしていた。しかし、真中と西野にアドバイスされたことで前髪を下ろし、さらに高校入学時にはコンタクトレンズを付けて髪を解いている。それ以降、基本的にコンタクトレンズと髪を下ろしたスタイルで定着している。
三つ編み黒縁眼鏡の時は見た目が非常に地味で、男子生徒からは見向きもされず、真中も同じクラスにもかかわらず東城の存在を知らなかった。しかし、眼鏡を外して髪を解くと誰もが振り向くような美貌である。元来のスタイルも良く、温厚で成績優秀であるがため、校内で人気を集める。
眼鏡なしVer.と眼鏡あり三つ編みVer.では、あまり同一人物だと気付かれないことが多い。
小説を書き始めた元々の動機は、受験や孤独からの現実逃避であり、自分の世界に閉じこもりがちだった。自分を真中に肯定してもらえたことがきっかけで、真中に恋をする。
ヒロインの中で最も有力なポジションにありながら、元来の内向的な性格に加え、真中との間に生じた度重なる誤解やすれ違いが災いし、自身の想いをなかなか告白できずにいた。高校最後の文化祭終了後、一念発起して真中に想いを告白するものの、その時すでに真中は西野と復縁していたため、結局実ることはなかった。
以上が、悲劇のメインヒロイン・東城綾ちゃんの概要なんだけど……。
ここで、振り返ってみると、彼女の性格は、宗重が分析する負けヒロインの要素、
・恋愛感情に素直になれないキャラ
・幼なじみのように関係性の変化に乏しいキャラ
・オカンや姉のように上から目線で口うるさいキャラ
・暴力&暴言キャラ
には、あまり当てはまっていない気がする。
1つ目と2つ目の項目は、部分的に当てはまるかも知れないけど、決定的な敗北の要因とまでは言い切れないし……。3つ目と4つ目の項目は、北大路さんというキャラクターが引き受けてくれていたのにね(笑)。
あくまで、個人的な見解だけど、
『メガネでお下げの少し地味な文学少女が、メガネを取ったら美少女に変身!』
という昭和の時代から続く、ティーンズ小説や少女マンガの王道と言っても過言ではないキャラクター設定の東城綾ちゃんが、主人公との交際に至らなかったのは、ひとえに、ライバルの西野つかさちゃんが魅力的すぎたことに尽きると思う。
宗重をはじめ、多くの男性読者が、つかさちゃんの魅力にハマりこんだように、主人公の真中くんも、彼女の魅力には抗えなかった。
学園のアイドル的存在で、誰もが振り返るような美少女で、なおかつ、冴えない主人公に対して一途な西野つかさちゃんが、(当初は)主人公と結ばれる予定だったという東城綾ちゃんを凌駕する読者人気を得たことは、ラブコメにおいて人気を集めるキャラクターに、新しい時代が来たことを証明しているのかも……。
それでも、東城綾ちゃんは、作者の河下水希先生が、「恋愛の不条理な側面を知っていくことによって、綾が作品の中で一番成長することが出来たのではないか」と言っているように、負けヒロインとして、多くのモノを得たと言えるかも知れない。
『いちご100%』の本編中では描かれなかったけど、本編の連載終了から12年後に『ジャンプGIGA2017』に掲載された『いちご100% EAST SIDE STORY』では、彼女が秘めていた想いと新たな出会いが描かれているから、興味があるヒトは呼んでみてね。
さて、00年代という20年も前の作品紹介が続いたので、次回の幕間では、比較的、最近の作品を取り上げる予定です。
(ライター・WEBサイト編集者・西わかば)
『負けヒロインに花束を』の語り手・立花宗重の叔母、西わかばです!
さて、第1章のストーリーをお読みいただいたことで、「負けヒロイン」の魅力に気づいてもらった読者も多いんじゃないでしょうか?
今回も、番外編として本編中に宗重が代表的な「負けヒロイン」として言及している架空の作品のモデルとなった作品やキャラクターを紹介させてもらいます。
2回目に取り上げるのは、前回の予告のとおり、宗重のラブコメ観に大きなトラウマを与えた『りんご100%』の東郷亜矢のモデルである、このキャラクター!
作品名『いちご100%』
負けヒロイン:東城綾
第1巻から登場するメインヒロインの一人。担当声優は、能登麻美子さん。
主人公の真中が第1話で出会ったいちごパンツの美少女の正体。
ただし、中学時代は眼鏡に額を出したおさげ髪で冴えない容姿だったため、主人公に気づかれなかった。
当初は前髪を七三分けにした三つ編みに、黒縁眼鏡をかけた野暮ったい外見をしていた。しかし、真中と西野にアドバイスされたことで前髪を下ろし、さらに高校入学時にはコンタクトレンズを付けて髪を解いている。それ以降、基本的にコンタクトレンズと髪を下ろしたスタイルで定着している。
三つ編み黒縁眼鏡の時は見た目が非常に地味で、男子生徒からは見向きもされず、真中も同じクラスにもかかわらず東城の存在を知らなかった。しかし、眼鏡を外して髪を解くと誰もが振り向くような美貌である。元来のスタイルも良く、温厚で成績優秀であるがため、校内で人気を集める。
眼鏡なしVer.と眼鏡あり三つ編みVer.では、あまり同一人物だと気付かれないことが多い。
小説を書き始めた元々の動機は、受験や孤独からの現実逃避であり、自分の世界に閉じこもりがちだった。自分を真中に肯定してもらえたことがきっかけで、真中に恋をする。
ヒロインの中で最も有力なポジションにありながら、元来の内向的な性格に加え、真中との間に生じた度重なる誤解やすれ違いが災いし、自身の想いをなかなか告白できずにいた。高校最後の文化祭終了後、一念発起して真中に想いを告白するものの、その時すでに真中は西野と復縁していたため、結局実ることはなかった。
以上が、悲劇のメインヒロイン・東城綾ちゃんの概要なんだけど……。
ここで、振り返ってみると、彼女の性格は、宗重が分析する負けヒロインの要素、
・恋愛感情に素直になれないキャラ
・幼なじみのように関係性の変化に乏しいキャラ
・オカンや姉のように上から目線で口うるさいキャラ
・暴力&暴言キャラ
には、あまり当てはまっていない気がする。
1つ目と2つ目の項目は、部分的に当てはまるかも知れないけど、決定的な敗北の要因とまでは言い切れないし……。3つ目と4つ目の項目は、北大路さんというキャラクターが引き受けてくれていたのにね(笑)。
あくまで、個人的な見解だけど、
『メガネでお下げの少し地味な文学少女が、メガネを取ったら美少女に変身!』
という昭和の時代から続く、ティーンズ小説や少女マンガの王道と言っても過言ではないキャラクター設定の東城綾ちゃんが、主人公との交際に至らなかったのは、ひとえに、ライバルの西野つかさちゃんが魅力的すぎたことに尽きると思う。
宗重をはじめ、多くの男性読者が、つかさちゃんの魅力にハマりこんだように、主人公の真中くんも、彼女の魅力には抗えなかった。
学園のアイドル的存在で、誰もが振り返るような美少女で、なおかつ、冴えない主人公に対して一途な西野つかさちゃんが、(当初は)主人公と結ばれる予定だったという東城綾ちゃんを凌駕する読者人気を得たことは、ラブコメにおいて人気を集めるキャラクターに、新しい時代が来たことを証明しているのかも……。
それでも、東城綾ちゃんは、作者の河下水希先生が、「恋愛の不条理な側面を知っていくことによって、綾が作品の中で一番成長することが出来たのではないか」と言っているように、負けヒロインとして、多くのモノを得たと言えるかも知れない。
『いちご100%』の本編中では描かれなかったけど、本編の連載終了から12年後に『ジャンプGIGA2017』に掲載された『いちご100% EAST SIDE STORY』では、彼女が秘めていた想いと新たな出会いが描かれているから、興味があるヒトは呼んでみてね。
さて、00年代という20年も前の作品紹介が続いたので、次回の幕間では、比較的、最近の作品を取り上げる予定です。
(ライター・WEBサイト編集者・西わかば)
0
あなたにおすすめの小説
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる