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第三部
第4章〜三大配信者 芦宮高校最大の決戦〜⑪
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制作した動画の上映が終わるの確認したボクたちは、想像していた以上の拍手に迎えられるように、再びステージに上がった。
自分たちが取材したクラブの部員数を合計しても、全校生徒の三分の一にも満たないはずなので、大講堂のこの盛り上がりは、ボクらの活動に関わってくれたクラブ関係者だけのものではないのかも知れない。
予想外の場内の反応に、天竹さんをはじめ、文芸部のみんなと顔を見合わせたあと、メンバーを代表してマイクを握ったボクが、締めの挨拶をすることにした。
「今回の作品で、各クラブの想いが伝わると嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました」
竜司たちと違って、気の利いたことが言えない自分としては、そう話すのが精一杯だったけど、文芸部のみんなと一緒に、ペコリとお辞儀をすると、観覧席からは再び暖かい拍手が起こった。
ステージから降りて舞台そでに移動すると、ようやく肩の荷が降りた、という気分になり、全身からチカラが抜けて行くような感覚があった。
(ふぅ……やっと終わった……)
ひと月以上に渡って続いた緊張感からの解放に浸ろうとしていた矢先、ふたりのクラスメートが声をかけてきた。
「お疲れ、壮馬! さすがのデキだったな!」
「お疲れさま、黄瀬クン! わたしも、思わず映像に見入っちゃった……」
竜司と白草さんからのねぎらいの言葉に対して、ボクは、少し気が抜けたような感じで、応じる。
「あぁ、ふたりとも、ありがとう……」
さっきの舞台上での挨拶もそうだけど、こんな時に、もっと機転の効く言葉を返せると良いのだけど……。
友人たちに向けた返答について、そんなことを考えていると、ボクたちと入れ替わるようにステージに上った生徒会長が、プレゼン終了後の進行をし始めた。
「はい! というわけで、三組のプレゼンテーションが終わりました! どれも、初回の開催とは思えないくらいのクオリティで、私も驚いたよ。それじゃあ、みんなタブレットを開いて! 全校生徒向けに『第1回PR動画コンテスト』のタイトルで、投票用のアンケートフォームを送っているから、確認してね」
一◯◯◯人近い生徒が、一斉に回アクセスを行っても遅延を起こさない校内のネット回線の精強ぶりに感心しながら、緊迫の時間を過ごす。
ついさっきまでは、プレゼンが終わったことに安堵して気が抜けたような脱力感があったけど、このあと、全校生徒の投票結果の発表が待っていることをあらためて認識し、これまでとは、まったく異なる、えずくような緊張感がわいてきた。
中盤までの進行では、マイクを片手に司会を務めていた寿生徒会長は、タブレットPCを片手にしているためか、ワイヤレスマイク付きのイン・イヤー・モニター(イヤモニ)を装着し、投票の際の注意事項を説明を始めている。
巨大スクリーンには、全校生徒に向けて配信されたアンケートフォームの内容が映し出された。
設問1:あなたは、校内で活動するクラブ・団体に所属していますか?
・はい
・いいえ
設問2:今回プレゼンテーションを行った映像作品の中で、もっとも良かったものをひとつ選んでください。
・Cross Over
・Vtuber芦宮サクラ
・Bring back Youth
設問3:あなたは、『芦宮高校PR動画コンテスト』の来年度以降の開催を希望しますか?
・はい
・いいえ
設問4:プレゼンテーションを行った各グループに伝えたいことがあれば、ご記入ください。
(自由記述)
最後の設問の自由記述欄のコメントをのぞけば、数分足らずで回答して送信できる内容だ。
オンライン投票による結果が判明するまでの時間も、そう長くは無いだろうけれど――――――。
それでも、投票権がないボクたち広報部のメンバーにとって、ただ待つことしかできないこの時間は、入学試験の合格発表を確認する直前のような気分だ。
投票権を持っている文芸部のみんなと白草さん、宮野さんは、すでに事前投票を終えたそうだけど、ボクと同じような心境なのか、緊張の面持ちで、食い入るように、舞台上方のスクリーンに視線を向けている。
一方、プレッシャーで身体がガチガチに強張っているボクらとは対象的に、ステージ上では、普段とはなんら変わらない朗らかなようすで生徒会長が進行を務めている。
「今回は初回だから、アンケートフォームの項目も少なめにしておいたんだけど……早速、送信された投票が集まってきた! おぉ、なんと、これは……思った以上に接戦だね~」
寿生徒会長は、そう語ると、実際の票数を表示させない設定で、リアルタイムの投票結果を表示させる。
白草さんたちのグループは白、竜司たちのグループは黒、そして、ボクたちのグループが黄色に塗られた投票結果をあらわす円グラフは、遠目から見ると、キレイに三等分されているように見える。
「オンラインでの投票数は、投票権の無い広報部と、事前投票を済ませた文芸部の部員さんと、白草さん、宮野さん、そして、私こと寿美奈子を除いた945票だから、合計投票数が、その数に達したら、結果を表示するよ!」
生徒会長のそんな一言とともに、投票数は900票を超えて、あっという間に945という数字に達した。
「さあ、みんな投票が終わったみたいだね」
寿先輩が、ニコリと笑って、全校生徒に告げる。
ボクたちの運命を分ける投票結果が、発表される――――――。
自分たちが取材したクラブの部員数を合計しても、全校生徒の三分の一にも満たないはずなので、大講堂のこの盛り上がりは、ボクらの活動に関わってくれたクラブ関係者だけのものではないのかも知れない。
予想外の場内の反応に、天竹さんをはじめ、文芸部のみんなと顔を見合わせたあと、メンバーを代表してマイクを握ったボクが、締めの挨拶をすることにした。
「今回の作品で、各クラブの想いが伝わると嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました」
竜司たちと違って、気の利いたことが言えない自分としては、そう話すのが精一杯だったけど、文芸部のみんなと一緒に、ペコリとお辞儀をすると、観覧席からは再び暖かい拍手が起こった。
ステージから降りて舞台そでに移動すると、ようやく肩の荷が降りた、という気分になり、全身からチカラが抜けて行くような感覚があった。
(ふぅ……やっと終わった……)
ひと月以上に渡って続いた緊張感からの解放に浸ろうとしていた矢先、ふたりのクラスメートが声をかけてきた。
「お疲れ、壮馬! さすがのデキだったな!」
「お疲れさま、黄瀬クン! わたしも、思わず映像に見入っちゃった……」
竜司と白草さんからのねぎらいの言葉に対して、ボクは、少し気が抜けたような感じで、応じる。
「あぁ、ふたりとも、ありがとう……」
さっきの舞台上での挨拶もそうだけど、こんな時に、もっと機転の効く言葉を返せると良いのだけど……。
友人たちに向けた返答について、そんなことを考えていると、ボクたちと入れ替わるようにステージに上った生徒会長が、プレゼン終了後の進行をし始めた。
「はい! というわけで、三組のプレゼンテーションが終わりました! どれも、初回の開催とは思えないくらいのクオリティで、私も驚いたよ。それじゃあ、みんなタブレットを開いて! 全校生徒向けに『第1回PR動画コンテスト』のタイトルで、投票用のアンケートフォームを送っているから、確認してね」
一◯◯◯人近い生徒が、一斉に回アクセスを行っても遅延を起こさない校内のネット回線の精強ぶりに感心しながら、緊迫の時間を過ごす。
ついさっきまでは、プレゼンが終わったことに安堵して気が抜けたような脱力感があったけど、このあと、全校生徒の投票結果の発表が待っていることをあらためて認識し、これまでとは、まったく異なる、えずくような緊張感がわいてきた。
中盤までの進行では、マイクを片手に司会を務めていた寿生徒会長は、タブレットPCを片手にしているためか、ワイヤレスマイク付きのイン・イヤー・モニター(イヤモニ)を装着し、投票の際の注意事項を説明を始めている。
巨大スクリーンには、全校生徒に向けて配信されたアンケートフォームの内容が映し出された。
設問1:あなたは、校内で活動するクラブ・団体に所属していますか?
・はい
・いいえ
設問2:今回プレゼンテーションを行った映像作品の中で、もっとも良かったものをひとつ選んでください。
・Cross Over
・Vtuber芦宮サクラ
・Bring back Youth
設問3:あなたは、『芦宮高校PR動画コンテスト』の来年度以降の開催を希望しますか?
・はい
・いいえ
設問4:プレゼンテーションを行った各グループに伝えたいことがあれば、ご記入ください。
(自由記述)
最後の設問の自由記述欄のコメントをのぞけば、数分足らずで回答して送信できる内容だ。
オンライン投票による結果が判明するまでの時間も、そう長くは無いだろうけれど――――――。
それでも、投票権がないボクたち広報部のメンバーにとって、ただ待つことしかできないこの時間は、入学試験の合格発表を確認する直前のような気分だ。
投票権を持っている文芸部のみんなと白草さん、宮野さんは、すでに事前投票を終えたそうだけど、ボクと同じような心境なのか、緊張の面持ちで、食い入るように、舞台上方のスクリーンに視線を向けている。
一方、プレッシャーで身体がガチガチに強張っているボクらとは対象的に、ステージ上では、普段とはなんら変わらない朗らかなようすで生徒会長が進行を務めている。
「今回は初回だから、アンケートフォームの項目も少なめにしておいたんだけど……早速、送信された投票が集まってきた! おぉ、なんと、これは……思った以上に接戦だね~」
寿生徒会長は、そう語ると、実際の票数を表示させない設定で、リアルタイムの投票結果を表示させる。
白草さんたちのグループは白、竜司たちのグループは黒、そして、ボクたちのグループが黄色に塗られた投票結果をあらわす円グラフは、遠目から見ると、キレイに三等分されているように見える。
「オンラインでの投票数は、投票権の無い広報部と、事前投票を済ませた文芸部の部員さんと、白草さん、宮野さん、そして、私こと寿美奈子を除いた945票だから、合計投票数が、その数に達したら、結果を表示するよ!」
生徒会長のそんな一言とともに、投票数は900票を超えて、あっという間に945という数字に達した。
「さあ、みんな投票が終わったみたいだね」
寿先輩が、ニコリと笑って、全校生徒に告げる。
ボクたちの運命を分ける投票結果が、発表される――――――。
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