魔王から学ぶ魔王の倒し方

唯野bitter

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二十六話 あ やせいのほうりがあらわれた!

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───王都騎士団───
王都騎士団とは王都にある最強の自警団である。騎士団と名が付いているが騎士以外も所属しており、優秀な弓使いや魔法使いもスカウトしたりしている。王都騎士団にスカウトされる事は名誉な事とされており悪質な方法で入団しようとする者もいる。─────Maoupediaより抜粋





☆   ☆   ☆   ☆





『勝者、ジル・クミンバ選手!』


 ロワの腕にジルの矢が突き刺さり、勝敗を告げるアナウンスが流れる。それに伴い、観客席のボルテージが最高潮になる。


「あー、惜しい!もう少しじゃったのう!」


 横の席で見ていたフランがため息を吐く。


「MPの管理が甘かった。ジルとの戦闘経験の違いがモロにでたな」


 俺は観客席から立ち、大きく伸びをする。


「よーし、それじゃあロビーでロワを待つか」
「そうじゃな。労いの言葉のひとつでもかけてやりたいしのう」


 俺達は興奮冷めやらぬ観客席を後にしロビーに向かう。
 ロビーには最強の弓使いを見ようと各地から集まった人々や色々な食べ物の屋台が多くある。チラリと時間を確認すると丁度昼飯の時間帯だと分かる。


「ロワは取材で忙しいだろうし、先に昼飯でも食べておくか」
「わーい、ノエルはハンバーガーが食べたーい」
「それは良いが、キチンと野菜も食べるんじゃぞ?」
「えー、野菜きらーい」


 ぶーぶーと文句を言うノエルを諭しながら、三人分のハンバーガーとサラダとジュースを買う。適当な席を探してそこに買ってきた物を広げる。
 ノエルはハンバーガーを持つと大きく口を開けてかぶりつく。


「美味しー!」
「急いでたべると喉に詰まらせるぞ」


 ケチャップで汚れたノエルの口を拭きながらフランもハンバーガーを食べる。


「それにしても、ロワはこれからどうするんじゃろうな?」
「色んな所から声をかけられるだろうからな。そこから何処を選ぶかはロワ次第だな」


 俺がそう答えるとフランが目を伏せる。


「……ロワが他の所に行ってしまうとなると寂しくなるのう」
「別に今生の別れって訳じゃねぇだろ。もしそうなったとしても笑顔で送るのがロワの為になるんじゃねぇか?」
「……それもそうじゃな」


 フランは元気の無い顔に笑みを浮かべサラダを口に運ぶ。
 それから俺達はこれからの予定を確認しながら食事を終えた。食後のジュースを飲みながら壁に掛かった時計に目をやる。


「試合から一時間、そろそろロワが来てもいい頃だが……お、来たな」


 人混みの中で選手以外立ち入り禁止の扉からロワが出てくるのが見えた。俺はロワに向かって大きく手を振る。ロワは俺達に気がついたのか全力でこちらに向かってきた。俺達は息を整えているロワに対して言葉をかける。
 

「おう、お疲れさん。試合の結果は残念だったな。まあ、次があるから落ち込むなよ」
「うむ、良い試合じゃったぞ」
「ロワお兄ちゃんかっこよかったよ!」
「はぁ、はぁ、皆さん……」


 ロワは乱れた呼吸を整え、息を大きく吸ってロビーに響くような大声で叫んだ。


「僕を皆さんのパーティーに入れて下さい!」


 …………まじか、ここでか。割と最悪の状況になりつつあるな。
 俺の気持ちを知ってか知らずかフランが小声で俺に話しかけてくる。


「良かったではないか。ロワ以上の弓使いなどそうそうおらんぞ」
「…………」

 
 俺はフランの言葉に答えずロワに向かって淡々と話す。


「ロワ、俺はちゃんと考えろって言ったよな?本当に考えたのか?」
「あ、えっと……勿論……」
「その様子だと考えてないみたいだな」
「ウッ………」


 図星をつかれたのか俺から目を反らす。
 俺はペンと紙を取り出して文字を書き込みながらロワに話す。


「ロワ、旅の準備はどれくらいかかる?」
「……1日有れば出来ると思います」
「じゃあ、3日だな。3日後に決意が変わらなかったらここに来い。その時は、歓迎しよう」


 ロワに紙を渡すとさっきの悲しそうな表情から花が咲いたような顔に変わる。

「分かりました!少し考えてみます!」
「おう、そうしてくるれ。ところで、戻らなくていいのか?憲兵と一緒にいるっていう決まりだろ?」
「そうでした!それでは、僕はこれで!」


 そう言うと、ロワは扉から控室へと走っていった。それにしても、色々とマズイ事になったな。
 扉が閉まった後、俺は再び席につきフランとノエルと話をする。


「状況が変わった。すぐにこの街を出るぞ」
「なぜじゃ?…………と、いつもなら言うところじゃが今回は流石に分かるわい。周りの女達の殺気を受ければのう」
「こ、怖かった~~」


 ノエルが少し怯えたようにフランに抱きつく。
 さっき、ロワが俺達のパーティーに入る話をしたとき周りの女性から俺たちへ向けての殺気が放たれていた。この街に居ては何をされるか分からねぇ。


「で、いつ出る?」
「可能な限りすぐだ。この街を出たら近くのノエルと戦闘の練習をした森の広場で身を隠しておけ。そこがロワとの待ち合わせ場所でもある」
「お主は来んのか?」
「まだ情報が欲しい。ギリギリまで粘ってみる」
「分かった。じゃが、無茶はするなよ?」
「ホウリお兄ちゃん、気をつけてね」
「ああ」


 早々に話をつけて、俺達はコロシアムを後にする。その後3日間
、俺は街で情報収集、フランとノエルは街を出て森の中で身を隠す事になった。





☆   ☆   ☆   ☆





「えーっと、あと五分位で着くでしょうか?」


 僕は今、ホウリさんに指定された森の奥まで向かっていました。
 2回が戦終了してから3日間、僕は色々なパーティーの誘いを受けました。既に評価が高いS級パーティーから将来有望と言われているパーティー、中には可愛い女の子が沢山いるってアピールしてきたパーティーもありましたっけ。でも、全てのパーティーに言えることが一つありました。


「……みんな僕を『弓神の使い手』としか見ていないんですよね」


 みんなは『スキルは素晴らしい』と褒めてくれました。ですが、僕自身の事は何も言っていませんでした。あ、カッコいいっていうお世辞はよく言われてましたね。
 ですが、ホウリさん達は僕を『弓神の使い手』では無く『ロワ・タタン』として見てくれていました。僕の強さを伸ばし弱さを補強する特訓をしてくれたホウリさん、的確なアドバイスとサポートをしてくれたフランさん、特訓の後にお水を差し出したくれたノエルちゃん、皆さん僕の事を考えて接してくれてました。だから、僕は皆さんと旅をしたい。そして、世界一の弓使いになってみせます。


「えっと、この辺りの筈ですが……」


 僕がキョロキョロと辺りを見渡すと、森の中に開けた場所が目に入りました。多分、ホウリさんが指定していた場所でしょう。皆さん待っているでしょうし、早く向かうことにしましょう。
 僕が駆け足で奥に向かおうとすると、突然後ろから何かが爆発する音が響き渡り、強い光が森を包み込みました。
 僕は咄嗟に弓を構えて、矢をつがえて引き絞ります。盗賊?魔物?どちらにせよ、慎重に対処しなくてはいけませんね。
 僕は油断なく弓を引き絞りながら、音の正体を見極めます。草を掻き分ける音が遠くからしていて、徐々にこちらに近付いてきます。そして、何者かは草むらから飛び出し、僕の目の前に姿を表しました。その正体は──


「ホウリさん!?」


 ホウリさんが草むらから飛び出してきました。顔や腕にはかなりの数の傷がついており、服は所々破れています。


「ようロワ!色々と聞きたいことがあるだろうが、まずは広場まで走るぞ!」
「あ、え!?」


 言うが早いがホウリさんは広場へと全力で走っていきました。訳がわかりませんが、とりあえず弓を仕舞ってホウリさんについていきましょう。というか、ホウリさんの足がバチバチと放電している気がしますが魔装でしょうか?とにかく、全力で何かから逃げているようですね。
 僕とホウリさんが全速力で走って前に進むと目的の広場までなんとかたどり着く事ができました。
 広場の中央にはフランさんがノエルちゃんを後ろに庇い、杖を構えて警戒していました
 二人共無事な事に胸を撫で下ろしましたが、すぐに弓を構えて矢をつがえます。


「ホウリさん、敵は何人ですか!?」
「攻撃はするな!弓を仕舞え!」


 ホウリさんの怒声を聞いて僕は訳がわからなくなりました。攻撃してはダメなら敵ではないのでしょうか?ですが、ホウリさんは必死に逃げていました。追われているのに敵ではない?どういう事なんでしょうか?


「ホウリさん、どういう状況ですか?」
「説明するよりも見たほうが早い」


 ホウリさんは油断なく草むらを睨みながら、木刀を構えています。
 草むらからは複数人の草を掻き分ける音が近付いて来ています。すると、突然草むらから大量の矢が放たれ、広場に降り注ぎました。


「ホウリさん危ない!」


 僕は『アンミッスル』を発動しました。矢は全て僕の目の前で止まると威力を失って下に落ちました。


「ナイスだ!」
「まだ来ますよ!気を付けてください!」


 複数の草を掻き分ける音が近付いてきて、追ってきた人達はその姿を表しました。
 

「ん?あれ?何で皆さんがいるんですか?」


 草むらから現れた人達は僕が街でお世話になっていた女性の方々でした。ですが、皆さんの目には必死さが見えます。


「皆、お前が旅に立つのが嫌なんだと。それで、俺をボコボコにしてお前が旅に立つのを防ごうとしたんだと」
「え?なんでそんな事を?」


 僕が不思議に思っていると、女性の方々がかん高い声で叫びました。


「ロワ様!騙されてはいけません!」
「そいつ等はロワ様の力を利用しようとしているだけですわ!」
「お願いします!戻ってきてください!」
「だから、別に俺は騙してはいないんだよ……」


 ホウリさんがため息を吐きながら弱々しくつぶやきます。


「しかし、街の外まで追ってくるとは、中々しつこい奴らじゃ」
「フラン、攻撃はするなよ」


 杖を構えながら魔法を繰り出そうとしているフランさんを制す様にホウリさんは言います。
 すると、女性の方々の後ろから凛とした声が上がりました。
 

「皆さん、ここは私におまかせ下さい」
「会長!」
「会長じゃと?」
  

 女性の方々が割れるように道を作ると、その道を優雅に進んでくる綺麗な洋服を着た女性が…………?え?なんでここにいるの?


「ほう?ならばお主を倒せば全てが丸く収まるという事じゃな?」
「だから攻撃しようとするな。なんでそんなに喧嘩っ早いんだよ」


 今にも攻撃しそうなフランさんを宥めています。僕は頭が混乱している中、なんとか言葉を絞り出しました。


「……何やっているの、姉さん?」
「姉さん!?」


 フランさんが目を丸くしながら驚いています。姉さんはニコリと微笑むと優雅にお辞儀をします。


「始めまして、私の名前は『チフール・タタン』と申します。そこにいるロワ様の姉ですわ」
「姉さん、様付けはやめてっていつも言ってるじゃないか……」
「あら?そうでしたっけ?」


 頬に手を添えながらコテンと首を傾げています。これは話を聞く気が無いようですね。
 そんな中、ホウリさんは木刀を油断なく構えながら姉さんに質問します。


「で?なんで俺を襲ったんだ?」
「もちろん、貴方を殺す為ですわ」
「ちょっと!?何言ってるの姉さん!?」
「安心しなさいロワ様、3割は冗談ですわ」
「7割は本気なんだ!?」
「姉弟漫才はそこまでにしておけ」
「いや、漫才のつもりは無いんですが……」


 危ない危ない、いつも姉さんといる時と同じ様に話してしまいました。
 木刀を油断なく構えつつ、ホウリさんは姉さんに訪ねます。


「で?残りの3割の理由を聞いていいか?」
「それは、ロワ様と旅をするに相応しいか見極める為ですわ」
「なるほどな。それで、俺は相応しいのか?」
「そうですわね…………」


 姉さんはホウリさんをジッと見つめ始めました。そのまま数十秒見つめるとニコリと微笑んで身を翻しました。


「皆さん、帰りますわよ」
「そんな!このままではロワ様が!」
「ロワ様が自分で決めた事ですわ。それを私達がとやかく言う事は出来ません」
「ですが!」


 うーん、よくわかりませんが何やら言い争いをしていますね。僕はどうしたらいいんでしょうか?
 僕はホウリさんをチラリと見てみます。すると、ホウリさんは手をbの形にした後、上下に動かします。手紙に書いてあった秘密の合図です。確か意味は…………。
 僕は一歩前に出ると大きな声を張り上げます。 


「皆さん聞いてください!」


 僕の声に驚いたのか、皆さんの視線が僕に向きます。
 僕は身振り手振りを大きくして覚えてきた台詞を叫びます。イメージとしては舞台の俳優の気分です。


「僕はまだまだ未熟な男です!皆さんに釣り合う男ではありません!だから!だからこそ!僕は旅に出て皆さんに釣り合う程大きな男になります!」


 皆さんは言葉一つ発せず僕の言葉を聞いています。僕は徐々に気持ちを入れて言葉を紡いでいきます。


「だから!それまで待っていてください!僕は必ず大きな男になって帰ってきます!」
「ロワ様……」


 僕の言葉が終わると、辺りには静かな時間が流れました。僕の言葉から数秒後、さっきまで言い争いをしていた皆さんが、今度は打って変わって泣き出しました。


「うわーん、ロワ様」
「私達何時までも待っていますわ!…ひっぐ」
「あ、ありがとうございます…………」


 えーっと、これはどうしたらいいんでしょうか?
 僕はホウリさんをチラリと見ます。


「あー、何もないならもう行っていいか?」
「勿論ですわ。お手数をかけましたわね」
「三日三晩狙われ続けるのはお手数以上の出来事だと思うがな」
「そういえば、何故私達に攻撃してこなかったのですか?チャンスはいくらでもあった筈ですわよね?」


 姉さんが不思議そうにホウリさんに聞きます。ホウリさんは頭をガリガリと掻きながら答えました。


「簡単だ。攻撃したら憲兵に通報されるからだ。あんたらの目的はロワを俺達と旅立たせないためだろ?だったら、殺そうが憲兵に捕まろうが妨害できればどっちでも良いってわけだ」
「……お見事と行っておきますわ」
「生憎、その手の罠には慣れていてな」


 罠に慣れるって何なんでしょうか?
 ホウリさんと話した姉さんは僕の方を視線を向きました。その視線はいつも二人でいるときのように優しい視線です。


「ロワ、行ってらっしゃい」
「うん!行ってきます!」


 僕の言葉を聞いた姉さんは泣いている方々を引き連れて森の奥へと消えて行きました。
 姉さん達が立ち去るとホウリさんは大の字に倒れ込みます。


「フーッ、とりあえずなんとかなったな」
「あのホウリさん、えっと……、その……」


 これはなんと言えばいいんでしょうか?謝罪?お礼?
 ホウリさんは言葉が纏まらずオタオタしている僕に手を突き出しました。


「これからよろしくな」
「!?、はい!よろしくお願いします!」


 僕はホウリさんの手を取りました。
 こうして、僕はホウリさん達と旅をする事になりました。
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