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同居開始
入学前の一日
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制服を披露したあと、母さんたちは夕食の買い出しに行ってしまい、今は碧さんと二人っきりだ。
「えーっと、碧さん?」
「どうしたの、雪都くん」
「なんで僕の膝の上で寛いでいるんですか?」
そうなのだ。母さんたちが家を出てすぐに僕に「眠いなー。雪都くんが膝を貸してくれたらよく寝れそう」と告げたのだ。
なんやかんや丸め込まれてしまい、今は碧さんに膝枕をしているという状態なのである。
「雪都くん、敬語で出てるよ」
「そうじゃなくて!」
「ふふ、怒っている雪都くんも可愛いね。あ、でもタメ語で話されるとクるからしばらく敬語でいいかも」
どうやら、敬語のままでもいいらしい。年上の碧さんにタメ口を使っているとそわそわしていたからほっとする。
「いやでも、あの時になったらタメ口でもありだな……」
なにやら碧さんがなにか呟いている。いつものことなので、気にしないことにした。
「これってカップルの距離感ですよね」
「こんな距離感も兄弟もいるよ、絶対」
「そうでしょうか……?」
今は多様性の時代なので色んな兄弟の形はあるだろうとは思うけど、これは絶対違う気がする。
「明日から雪都くん学校あるし、俺も学校と仕事があって中々会えないから、雪都くん充電しておきたいし」
「僕充電……?」
たまに碧さんはよく分からない言葉を呟く。じとりとした視線を向けると、「なんでもなーい」とはぐらかされてしまった。
「一緒の家に住んでいるんですからいつでも会えますよ」
「でも、帰ってくる頃には二十二時回ってるし」
「頑張ってその時間に起きてるようにしますよ。僕だって碧さんのこともっと知りたいですし!」
「え……雪都くん、俺のこともっと知りたいの……?」
「はい。今僕が知っている情報はネットのやつなので。碧さんの口から聞きたいです」
「そ……っか。じゃあ、何から聞きたい?」
「聞きたいというか。まず、碧さんの連絡先を知りたいです」
そう告げると、碧さんははにかんだ。
スマホを取り出すと、LINEのQRコードを見してくれる。それを読み込んだら、連絡交換は完了だ。
「……あ」
碧さんのアイコンは僕との写真だった。
「このアイコンって」
「俺にこんなに可愛い弟が出来たんだよって自慢したくてね。勝手にアイコンにしてごめんね」
「あ、いえ、その。嬉しい、です」
胸の中でぽかぽかと暖かい感情が湧き上がってくる。
「ただいまー」
「二人とも、今日はお寿司だぞー!」
玄関の扉が開く音がして、両親の声が届いた。
今日は僕の大好物のお寿司らしい。スキップしたい気持ちを抑えながら、リビングで両親を待つのだった。
「えーっと、碧さん?」
「どうしたの、雪都くん」
「なんで僕の膝の上で寛いでいるんですか?」
そうなのだ。母さんたちが家を出てすぐに僕に「眠いなー。雪都くんが膝を貸してくれたらよく寝れそう」と告げたのだ。
なんやかんや丸め込まれてしまい、今は碧さんに膝枕をしているという状態なのである。
「雪都くん、敬語で出てるよ」
「そうじゃなくて!」
「ふふ、怒っている雪都くんも可愛いね。あ、でもタメ語で話されるとクるからしばらく敬語でいいかも」
どうやら、敬語のままでもいいらしい。年上の碧さんにタメ口を使っているとそわそわしていたからほっとする。
「いやでも、あの時になったらタメ口でもありだな……」
なにやら碧さんがなにか呟いている。いつものことなので、気にしないことにした。
「これってカップルの距離感ですよね」
「こんな距離感も兄弟もいるよ、絶対」
「そうでしょうか……?」
今は多様性の時代なので色んな兄弟の形はあるだろうとは思うけど、これは絶対違う気がする。
「明日から雪都くん学校あるし、俺も学校と仕事があって中々会えないから、雪都くん充電しておきたいし」
「僕充電……?」
たまに碧さんはよく分からない言葉を呟く。じとりとした視線を向けると、「なんでもなーい」とはぐらかされてしまった。
「一緒の家に住んでいるんですからいつでも会えますよ」
「でも、帰ってくる頃には二十二時回ってるし」
「頑張ってその時間に起きてるようにしますよ。僕だって碧さんのこともっと知りたいですし!」
「え……雪都くん、俺のこともっと知りたいの……?」
「はい。今僕が知っている情報はネットのやつなので。碧さんの口から聞きたいです」
「そ……っか。じゃあ、何から聞きたい?」
「聞きたいというか。まず、碧さんの連絡先を知りたいです」
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「ただいまー」
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