【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人

文字の大きさ
49 / 100
第3章 時は金なり

49話 亀梨カリナ②

しおりを挟む
ネズミエリアの死獣、七福の虹鼠がいるエリアに戻ってきたボク。ブラックドラゴンの幹部候補生や幹部候補生予備員達はまだ戦いを続けているので邪魔にならない位置でカリナさんを待つ。

「遅くなってすみません」

こっちに小走りで走ってくるカリナさん。その姿を見てボクはある事に気づく。

カリナさんのおっぱいが暴れている……ボクの見立てではあれは神のお乳。GODカップくらいの大きさはあるだろう。

「遅くなりました。っていうかここまで胸をガン見するのハヤトさんくらいですよ」

「あっ、いや、あ、あ、すみません」

早速バレてしまうボク。でもあんなにすごいモノを見せられたなら誰でも見ると思うんだけどな。

「胸が大きいと弓を引く時に邪魔になって大変だったんですよ。でも自分だとどうしたらいいのか解決方法もなかったので、ハヤトさんに出会えて良かったです」

なぜだろう。ボクはなんでこんなにカリナさんに好かれているのだろうか。普通だったら胸をガン見してる時点でドン引きされてしまうはず。

「そうですか……」

「あっ、これリーダーから渡すように頼まれたモノです」

カリナさんがスマホを取り出し、アイテムトレード。夢見の風羽4枚と各種4属性の風羽。

「あっ、じゃあボクからはこれを」

ボクはイルミラージのボーガンと雷の矢をトレード。

「ありがとうございます。ところでなんで今日はこの場所で待ち合わせなんですか?」

「今日はちょっとカリナさんに新しい武器の試し打ちがてら検証してもらいたい事がありまして、この場所にいたしました」

遠距離攻撃の麻痺が効かない七福の虹鼠に対してチタン鉱石を使った麻痺武器が効果あるのか説明。カリナさんも理解したようで早速戦いに移る。

カリナさんは遠距離攻撃という事もあるのでボクは一緒にパーティーを組んで戦いをする。ボクはクラブのマークを選んでいるのでアイテムの強化効果がある。

その強化効果を利用すればスピードアップ効果を持つサンダーラムのお肉の効果時間は伸びる。

「それではいきます」

ボクはカリナさんに最高品質のサンダーラム肉を使用。

「それでは私も戦闘準備に入ります」

ボクの作った武器とカリナさんの実力があれば麻痺攻撃が効かなくても勝てる見立て。

カリナさんのスキル構成は、遠距離、狙撃、暗黒魔法、集中、魔装。ちょっと変わったスキル構成。

火力弓と言われるタイプのスキル構成は遠距離、狙撃、強身、暗黒魔法、軽装のスキル構成。

魔法弓と言われるタイプのスキル構成は遠距離、狙撃、魔法、集中、魔装のスキル構成。

火力弓と言われるタイプは暗黒魔法のバフ魔法を使って攻撃する。でもカリナさんはバフ魔法以外にも普通の暗黒魔法も使って攻撃するタイプ。

今回の新しい武器がカリナさんに上手くハマればカリナさんは暗黒魔法を魔法スキルに変更する予定。

「パワーショット設定・50本」
「パワーショット」

矢は1000本1セット。その中で50本設定は結構高めの設定。死獣との戦いだから高めに設定したのだろう。

カリナさんの放った矢は七福の虹鼠に直撃。

「パワーショット」

2発目の矢が放たれた。これも七福の虹鼠に直撃。そして麻痺になった七福の虹鼠。

「まさかこんなに効果があると思っていなかったな」

麻痺になった後の七福の虹鼠はあっという間だった。10回目のパワーショットが当たると足を引きずるような仕草を見せる。これは捕獲出来ますのサイン。

このサインは次の攻撃で死にますよのサインでもあるので、捕獲するのは激ムズ難易度。

麻痺状態の七福の虹鼠に捕獲用のエサを与えると七福の虹鼠はエサを食べ始める。

[七福の虹鼠を捕獲しました]

聞こえてきたシステムメッセージ。そして続きのシステムメッセージ。

[七福の虹鼠からメッセージがあります]

『僕を捕獲出来た実力を認め、虹の木から枝を採取出来る権利を認めてあげる』

ボクはカリナさんと目を見つめ合う。

「虹の木の枝は属性矢のシャフトに最適な素材です。やりましたね、カリナさん」

「……そうだね。っていうか私、やっぱ火力も出来て魔法弓も出来るタイプには転向しない事にした。私は火力と属性と状態異常の全部を出来るタイプでやっていく事にするわ」

えっ、それはなんで?

「私が属性矢でトップ取ったとしても、それはマリナのマネであって、私の事をマリナの妹としか見てくれないんだよね。私の事をちゃんとを見てくれる人は誰もいない……私の事をちゃんと見てくれたのはハヤトさんだけだよ」

トップアイドルとして活躍をするマリナさんの妹はやっぱり色々と苦労している事もあるんだな。

「ハヤトさんだけが私の新しい可能性を見い出してくれた。魔法弓タイプにすればお姉ちゃんのマネ。火力タイプや状態異常タイプにすればお姉ちゃんに反抗してる。私は私。お姉ちゃんと比較されるのはもうイヤなの」

比較されるのはよくある兄弟あるある。こういう時ってだいたい弟とか妹の方がいい成績なんだよね。

「でもってお姉ちゃんがハヤトさんの事を気に入ってる理由が私もわかったわ」

えっ、マリナさんがボクの事を………

「お姉ちゃんの事は尊敬してるけど、恋愛となれば別問題。私、ハヤトさんの彼女になりたいな……」

ボクの腕を掴み、グッと胸を押し当ててくるカリナさん。

この誘いに乗ったら、ボクはマリナさんに殺される。いや、それだけではすまないだろう。アイナさんにも殺される。下手するとメリーさんにも……好意があるのはわかったけど、まだカリナさんとは知り合ったばかり。そしてカリナさんからもカゲトラさんと同じ種類の闇を感じてしまうボクがいる。

「す、すみません。まだ知り合ったばかりという事もありますので、付き合うとかはまだ考えられないです。ごめんなさい」

「……お姉ちゃんに何か言われてるんですね」

「い、いえ、違いますよ」

「じゃあ私と付き合ってくれてもいいじゃないですか!!」

なんでこんなにカリナさんはボクと付き合いたいって言ってくるんだろう。アイナさんのような企みがあるタイプじゃない分、闇を感じてしまう。

「ボクと付き合いたいっていうのはお姉ちゃんに負けたくないからですか?そういう事であればお断りします。だってそれだとカリナさんの彼氏じゃなくて、マリナさんの妹の彼氏になってしまうじゃん。付き合うと言うならちゃんとカリナさんの彼氏になりたいので、今はお断りします」

誰とも付き合った事ないのにボクはなぜこんな事を言っているのだろうか………

「ウ、ウ、ウワーン」

マズい、泣かせてしまった。

「童貞のくせに生意気なのよーーー」

泣きながら走り去っていくカリナさん。気付くとブラックドラゴンの幹部候補生や幹部候補生予備員の人達はこっちをガン見している。

「す、すみません。失礼いたします」

ボクは遠目にこちらを見ている人達に頭を下げて逃げるようにネズミエリアを抜け出し、ウサギエリアへ移動。

「フー、これ絶対メリーさん経由でみんなに伝わってしまうヤツだな」

今は考えるのをやめよう。気を取り直してイースターバニーの宝玉探しを始めよう。

ピコン。スマホに通知音。カリナさんからだ。

『先程は取り乱してごめんなさい。でも私の事をきちんと見てくれたのはハヤトさんだけなのは事実です。ハヤトさんがよければこれからもお付き合いよろしくお願いします』

冷静になってくれたんだ。

『こちらこそ先程はすみませんでした。これからもよろしくお願いします』

こんな感じでいいかな。

「よし、今度こそイースターバニーの宝玉探しするぞ」

ボクはウサギエリアの捜索を始めた。








しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので

夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。 「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」 前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。 彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

処理中です...