【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人

文字の大きさ
50 / 100
第3章 時は金なり

50話 イースターバニーの宝玉

しおりを挟む
これからウサギエリアでイースターバニーの宝玉探し。

情報屋からの情報によるとウサギの丘にある月桂樹の木がある場所にあるという。

月桂樹のあるところに行くとカリナさんの姿。さっき会ったばかりでまた会うのは非常に気まずい。そしてこちらの姿に気付いたカリナさん。

「あ、先程はどうも」

「……」

無言で会釈するカリナさん。ボクにもやる事はあるけど、非常に動きにくい。どうしようかな。

そう思っていると先に動き始めたのはカリナさん。アルミスモールを倒し始め、角の採取を始めた。

「あっ、あのやり方だと最低品質でしか採取出来ないよ」

ガン見されている事に気付いたんだろう。カリナさんがボクのところに近寄ってきた。

「あの、見られてるとやりにくいんですけど……」

「あ、すみません。カリナさんのやり方だと最低品質でしか角の採取出来ないと思いまして」

「たしかにそうですが、私にはこのやり方しか出来ませんので」

「あ、あの、もしよろしければお手伝いしますよ」

「あ、いえ、先程あんな姿を見せてしまった後だし、さすがにお願い出来ません」

「あっ、その事はもう気にしないでください。お手伝いしますよ」

「あ、ありがとうございます」

この後、カリナさんと一緒にアルミスモールの角を乱獲。新しい武器の扱いにも慣れてきたのか思った以上にスムーズで採取もひと段落。

「本当にありがとうございました。ところでハヤトさんはなぜウサギエリアに来たんですか?」

「あっ、ボクは探したいモノがあってここに来ました」

「探しモノですか……ちなみに何を探してるんですか?」

「この辺りにイースターバニーの宝玉があるという情報でここに来たんですけど、まだピンと来るものがなくて」

「イースターバニーの宝玉ですか……この辺りにある月桂樹と何か関係あるということなんですよね?」

「そうみたいなんですが、まだ全然わからなくて……」

「じゃあ私も探すの手伝います」

「えっ、いいんですか?」

「私も手伝いしてもらった事だし、気にしないでください」

「あっ、それじゃあお願いします」

ボクはカリナさんに経緯を説明。船の製造に必要な竜骨座。それには青龍の復活が必要で、青龍の復活にはイースターバニーの宝玉が必要。お願いするのはいいけど、ボクはまだ何も見当がつかない。

「イースターといえばイースターエッグも有名ですよね」

「そうですね」

「エッグといえば、女性は生理があって卵子という卵を産んでるんですよ。ハヤトさんは女性の生理周期って知ってますか?」

えっ、突然どうしたんだろ?

「男の人は生理、月経は月に一回くるモノって思ってますよね」

えっ、違うの?

「正確には28日周期なんですよ」

あっ、そうなんだ。でもそれが今何かと関係あるのかな?

「28日周期だと1年間で13回生理がくるんですよ」

へー、そうなんだ。

「このゲームの名前はスペードのクイーン。トランプって暦を表してる話もありますよね」

トランプの52枚は1年の週を表して、1から13までを足した数91にそれぞれのマークの4をかけると364。それにジョーカーを足すと365になって1年になるというやつか。聞いた事があるな。

「でも私、この話って違和感を感じるんですよ。キングの数字13×4でも52で1年の週を表してあるし、女性の生理周期を考えたら7日の4週、1ケ月28日の13ケ月の方がよっぽどしっくりくるっていつも思うんですよ」

そう言われるとそうかもしれない……

「1年は12ケ月。でも本当は隠された13番目の月が存在する。月影の白兎が隠した宝、イースターバニーの宝玉もそこにあるんじゃないですかね」

そういう事か。これは女性じゃないとわからなかった事だな。

ボク達はウサギの丘にある13番目の月桂樹に到着。ここの木の根元にも穴はあり、穴の中に入るとオオカミエリアを飛ばして始まりの街に行く事が出来る。情報屋の情報によるとここでイースターバニーの宝玉見つけたと言えば手にする事が出来るという話。

「イースターバニーの宝玉見つけた」

この言葉を発すると穴の中から月影の白兎が姿を現した。

「イースターバニーの宝玉をよく見つける事が出来たね。でもこの宝は表舞台からは消された話で、これを初めて見つけてくれた人にだけ言える特別な話。今後は情報屋の情報も書き換えられて、イースターバニーの宝玉は違う場所で採取出来る事になるよ」

えっ、何この話。そう思いカリナさんの方を振り向くとカリナさんには月影の白兎は見えていない様子。

「今後も君が世界の秘密を解き明かすのを楽しみにしてるね。それじゃあね」

月影の白兎は穴の中に入り、いなくなった。

『イースターバニーの宝玉を手に入れました』

あっ、ちゃんとゲット出来たみたいだ。

「あのー、ハヤトさん?大丈夫ですか?」

「あっ、はい、大丈夫です。ウサギの死獣って見習い級にならないと姿を見れないみたいなので、カリナさんには何も見えていないし、何も聞こえなかったんですよね?」

「はい」

不思議そうな顔をするカリナさん。

「それなら良かったです。なんかちょっと変わった特別なイベントだったみたいです」

ボクはカリナさんにイースターバニーの宝玉を見せる。イースターバニーの宝玉は卵の形。

「へー、そうだったんですか。まぁ、でも私ハヤトさんのお役に立てたみたいで良かったです」

「ありがとうございました」

「あっ、あとハヤトさんは知ってました?竜骨座って英語でカリナって言うみたいなんですよ。なんかこれって運命感じちゃいませんか?」

ボクの目を見て、胸を押し当てようとしてくる。

ヤバい、この感じは逃げないとマズい展開になりそうだ。

「あっ、今日はありがとうございました。お疲れ様でした」

ボクは逃げるように走り去ってウサギエリアを抜け出して、マイハウスに到着。

「フー、危なかったな」

ピコン。スマホに通知音。カリナさんからだ。

『私、またやっちったみたいですね。本当にすみませんでした』

こういう対応をきちんと出来るって事はいい子ではあるんだけどね。

『こちらこそすみませんでした。今後ともよろしくお願いします』

『よろしくお願いします』

これでなんとか大丈夫な感じかな?

ピコン。ピコン。ピコン。スマホに3回通知音。マリナさんとアイナさんとメリーさんからのメッセージだ。

『殺す』
『殺す』
『マリナさんの妹さんを泣かせるって何をしてるんですか?至急クランハウスに来て説明してください』

あー、この感じだと全員揃ってるんだろうなーーー。

ボクは覚悟を決めてクランハウスに移動した。







しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので

夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。 「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」 前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。 彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

処理中です...