【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人

文字の大きさ
62 / 100
第5章 太陽と月の力

62話 太陽の塔攻略会議

しおりを挟む
太陽の塔の攻略会議が始まった。

アイナさんとメリーさんは自分の第1クランで攻略をするので後で退室するのだが、まずは攻略のための武器防具の話をしたいから残ってもらっている。

「アイナさんとメリーさんの武器はそのままで大丈夫だと思います。防具も2人にあったモノを準備したいと思いますが……」

ボクはメリーさんをじっと見つめるとメリーさんも気付いた。

「メリーさんは今のままで本当にいいんですか?」

ボクの真剣なトーンにみんなも何かを感じとったみたい。

「メリーさん達は7層目で死んだとの事ですが、もしかしてメリーさんがキッカケでみんな死に始めたんじゃないんですか?」

3人は驚いた表情を浮かべ始める。

「なんでハヤトくんはそう思ったの?」

7層目に出てくるモンスターは3種類。怪力士、剛力士、金剛力士のパワータイプのモンスター。

「金剛力士の特性を考えた時にメリーさんは一瞬考え事をして、その隙に死んでしまったのかなって思っただけです」

金剛力士は近距離攻撃が完全に無効される瞬間がある。

「……たしかにその通りです」

「で、どうしますか?このまま魔法剣士でいきますか?それともボクが提案したスキル構成にしますか?」

「………」

「黄金の羊との戦いの時、メリーさんは2人のタンカーの間に入って攻撃するタイミングがほとんどありませんでしたよね。あの時、魔法使いとして魔法攻撃を出来たらとメリーさん自身も思ったのではありませんか?」

「……はい」

「幹部クラスの動きに対応出来ない人が幹部候補生から幹部になれるとはボクは思いません」

「……わかりました。ハヤトさんの言うスキル構成にいたします」

「わかりました。それではメリーさんの杖を優先して作りたいと思います。みなさんの防具などはそれから製作に入ります」

カゲトラさんやカリナさんもみんな頷いてるので納得してもらえたようだ。

「俺とマリナはリーダーでみんなをまとめないといけないから素材採取の手伝いは無理だと思う。だから素材採取はカリナと一緒にやってくれ。でついでにカリナの防具も作ってもらえたら助かる」

「カゲトラさんの武器と防具は大丈夫ですか?」

「俺は自分で準備するから大丈夫だ。あっ、前に言ってた属性重視の武器だけはよろしく頼む」

「わかりました」

「じゃあこれでアイナさんとメリーさんは大丈夫な感じですか?」

「私は大丈夫だよ。でもまさか私がコジロウさんと一緒のパーティーでタンカーやる事になるとは思ってなかったわ」

ボクの知らない間にそんな話になってたんだ。

「私も大丈夫です」

メリーさんは大丈夫と言ってるが表情は不安そうな顔。第2クランとはいえメリーさんはボクのクランに入ってくれた人だ。上手くいくように何か考えておくとするか。

「それでは今日はお疲れ様でした」

「「お疲れ様でした」」

アイナさんとメリーさんは会議室を退室。

「よし、じゃあこれからは合同クラン会議だな」

アイナさんとメリーさんがいなくなったため、会議室にはボクとカゲトラさん、マリナさんとカリナさんの4人になった。

カリナさんはマリナさんの事をやっぱり意識しているようでチラチラ見ては視線をそらすという事を続けてる。もちろんマリナさんも気づいているが何も言わずに会議は続く。

「それじゃあまずは1番下まで行く事が出来たハヤトくんの話を聞きたい」

「そうですね…………」

始めに3層目で不完全ケンタウロスが出てきた事を話始めた。

不完全ケンタウロスの見た目は普通のケンタウロス。ケンタウロスは上半身が人型で下半身は馬のモンスター。何が不完全かというと走るのは下半身の馬が走るので馬の速さだが、心肺機能は上半身の人型が担当。馬の身体能力についていけない上半身はすぐにバテてしまう。

なぜこのモンスターに着目したのかというとこの不完全ケンタウロスは馬エリアで出てくるモンスターだから。

しかも馬エリアでは弓の武器を持っているのにノンアクティブという不完全さ。馬エリアは近距離攻撃者がたくさんいるので簡単にやられるモンスター。

でも太陽の塔では挙動が馬エリアの時とはちょっと違った。ボクの方を確認した上で、襲いかかってこなかった。この挙動はアクティブモンスターが襲いかかってこない時の挙動。

でもこの不完全ケンタウロス自体は特に意識する必要はない。意識しなければいけないのは馬エリアのモンスターが太陽の塔に出現した事。

その事を考えると牛の頭を持ち下半身は人型のミノタウロスも出てくる事が予想される。ミノタウロスは即死攻撃をしてくるモンスターなので全員防具装備は必須。でも今の状況を考えると全員防具装備は厳しいかもしれない。

ボクはその事を話した。

「そうだな、その時は防具を装備している人達で対応するしかないかもな。マリナ達のところも全員防具装備は厳しい感じか?」

「私のところはカゲトラのところよりも厳しいかな。私のところの生産職は他のところよりも出遅れてるから……」

出遅れてるのはもちろんウンコの採取絡み。マリナさんのクランには女性しかいない。

それからボクは話を続け、会議は終了。

「「「「お疲れ様でした」」」」

ボクはクランハウスからマイハウスへ移動。

「さぁ、まずはメリーさんにふさわしい杖の武器作りからだな」

ボクはスマホを取り出して、アイテム変化やアイテム合成のレシピを確認してメリーさんにふさわしい武器の作り方を確認。

「まずは武器作りから。防具装備の事を考えるのはそれからだ」

明日はメリーさんの武器作りと属性重視の人の弓作り。

ボクはそれから先の段取りの事も考えながら超フカフカのベッドに横になり、眠りについた。









しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので

夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。 「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」 前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。 彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

処理中です...