【完結】VRMMOでスライム100万匹倒して最強になった僕は経験値で殴るゲームやってます

鳥山正人

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20話

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サウザンドスワンのクランハウスに到着すると、AIで対応してくれる受付の人が待っていた。

「三上ハヤト様でございますね。少々お待ちください」

「はい」

「チヅル様、三上ハヤト様がお見えになりました。応接室にお通ししてもよろしいでしょうか?・・・かしこまりました。ハヤト様、こちらの部屋が応接室となっておりますので、どうぞお入り下さい」

「ありがとうございます」

応接室の扉を開けると中にはチヅルさんと男の人と女の人。

「ハヤトさん、お待ちしておりました。こちらは大手クランのシャドータイガーのリーダーの黒田カゲトラさんと3番隊隊長の赤井アミさん」

「はじめまして、三上ハヤトです」

自己紹介するとアミさんがボクの事をジロジロと見ている。

「こんな初期装備のやつが本当にプラチナメタルスライムやダイヤモンドタートルを倒したヤツなのかよ。信じられないんだけど」

「おい、口を慎め。見た目で判断するなんて失礼だぞ」

「はいはい、すみませんでした」

謝ってる感ゼロの謝り方だ。

「ハヤトくん、すまないな。まずはサイクロプスの1つ目の件に関してだが、我々が仲裁に入る事にした。さすがに新しく設立したクランとはいえ大手クランとなったからにはこういう事をされると他の者に示しがつかなくなる。理解してほしい」

「ボクは特に何かあったわけではないので、チヅルさんがそれで良ければボクは大丈夫です」

「私は大丈夫です」

「それではこの件はこれで終わりとする。それでハヤトくんに確認したい件という事なんだが、」

大手クランの人がボクに確認したい事って何だろ?

「ダイヤのマーク専用スキルの情報公開しないのは何か理由があるのかい?」

えっ、何で専用スキルの事知ってるんだろ。チヅルさんが教えたのかな?

チヅルさんの方を振り向くとチヅルさんは何も言ってないよという感じで首を横に振っている。

「あー、すまないな。昨日、俺がビリオンキラーの称号を取って、スペードのマーク専用スキルをゲットしたんだよ」

あっ、それでマーク専用スキルの事を知ってるんだ。この話し方だと見習いダイヤの称号の方は知ってるのかわからないから、これには触れなくてもいいかな。

「えーとですね、この情報を上げるのはまだ時期が早いと思って情報をアップしないようにしています」

「時期が早いか・・・それはいい判断だったかもしれないな」

アミさんは話についてこれていないのか、首を傾げている。

「カゲトラ、どういう事だよ。私にもわかるように説明してくれよ」

「ダイヤのマークはお金を表す。今のハヤトくんは俺達が思っている以上に誰よりも簡単にお金を稼ぐ事が出来るんだ。それはある意味危険な事でもあるって事だ」

「危険って言ったって、これはたかがゲームじゃねぇかよ」

「たしかにここはゲームの中の世界だが、現実世界のハヤトくんに危害を加えて何とかしようとする人も出てくる可能性があるって事だよ。他にダイヤのマーク専用スキルを扱える人が出てくるまでは情報開示は控えた方がいいだろう」

「ボクもそう思っています」

「俺もビリオンキラーの称号の情報はアップしようと思っているが、専用スキルの事は秘密にしておこうと思ってる。と言ってもシャドータイガーの隊長クラスはもう知っている事だけどな」

スペードのマーク専用スキルの中身って聞いてもいいのかな。検証好きとしては気になる部分。

「ハヤトくんはスペードのマーク専用スキルが気になるかい?こういうのはギブアンドテイク。ダイヤのマーク専用スキルを教えてくれたら俺も教えるよ」

どうしよう。スペードのマーク専用スキルは気になるけどダイヤのマーク専用スキルを教えてもいいのかな。

エクスペリエンススロットは見習いダイヤの称号で一緒に取れたものだから言わなくてもいいよね。とりあえずエクスペリエンスダーツに関しては教えてもいいかな。

「ダイヤのマーク専用スキルはエクスペリエンスダーツというもので経験値を消費してダメージを与えるというモノです」

「経験値を消費してダメージを与えるスキルか。プラチナメタルスライムは1兆の経験値。一見すると良さそうだがお金を稼ぐ以外は何も出来ないという事か」

「そうですね。経験値消費でレベル1になるから武器も防具も装備出来ない。だからボクは初期装備のままなんですよ」

「そしてこのスキルでは何体も連続してプラチナメタルスライムは倒せない。経験値が1兆で止まっている理由はこういうところかな?」

「そうです。カゲトラさんはすごいですね。この程度の情報でここまで読めるとはさすがです」

「いやいやこんなのは簡単に読める事だよ。じゃあ次はスペードのマーク専用スキルについて話すとするか。スペードのマーク専用スキルはHPを消費してダメージを与えるスキルだ」

ダイヤは経験値消費でスペードはHP消費って結構似てるスキルなんだな。

「このスキルはHP消費の割合によって攻撃力が倍増するスキル。消費したHPは一定時間回復不可でさらに自身の動きが遅くなるというデメリットもある。このスキルはまるでサイクロプスになった気分だよ」

サイクロプスかぁ。あっ、カゲトラさんならサイクロプスの巨大棍棒を使うかな?

「瀕死の一撃という攻撃だとHPを1残して一定時間攻撃力10万倍。必殺の一撃だと自分は死ぬが相手に1兆のダメージを与える。スペードのマークは死を表すとはよく言ったもんだよ」

瀕死の一撃は10万倍。必殺の一撃は1兆ダメージを与えて、自分は死んでデスペナくらって経験値が減るっていうのはキツイな。

ん?ちょっと待って。これって・・・

「ハヤトくんに頼みがあるんだけど、聞いてくれるかな?検証したい事があるんだ」

検証したい事があるだとーーー!!ボクにその言葉は言ったらダメだよ。絶対食らいついちゃうじゃん。

「ハヤトくんは瀕死の一撃でサイクロプスの巨大棍棒の固定ダメージの1万は10万倍になると思うかい?」

あー、これは検証しないと答えが出ないやつじゃん。

しかもこの感じだと狙いはHPが10億のダイヤモンドタートル。

大手クランのリーダーともなるとかなりのやり手なんだね。

「んー、検証は今からやりますか?」

「おっ、ハヤトくんは話が早くて実にいい。じゃあすぐに行くとするか。アミ、仲裁の件はお前に任せたからな、よろしく」

「ちっ、わかったよ。あー、仲裁なんて面倒くせぇな」

「こういうのも大手クランの役目だ。しっかりやってくれ」

「わかったよ、やればいいんだろ。じゃあ私も行ってくるよ」

アミさんは席を立ち、応接室から出て行ってしまった。

「アミは口は悪いが仕事は出来るやつだ。仲裁の件は安心していい」

「は、はい」

「チヅルさん、今日は時間を作ってくれてありがとう。生産依頼などは後でまたするから、その時はよろしくお願いします」

「かしこまりました。こちらこそお手数おかけして申し訳ありませんでした」

「トラブルの1つや2つはどこでもある話だからそんなに気にしなくていい。人との縁っていうやつはこうやって出来てくるもんだ。今日はハヤトくんと引き合わせてくるて本当にありがとう。じゃあハヤトくん、検証に行こうか」

「あっ、はい。チヅルさんもお疲れ様でした」

「お疲れ様でした」

「それでは失礼する」

ボクとカゲトラさんはクランハウスを出ると天使の翼を使って、ダイヤ山の頂上付近に移動した。






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