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第4章:ゴブリン・スタンピード
オリエの答え、ユリウスの答え②
しおりを挟む「わかりました。では、後のことは私に任せていただいて大丈夫です。みんなの気持ちは、私から伝えておきましょう。さぁ、あなたたちはもうお休みなさい。大した怪我はなさそうですが、疲れたでしょう」
「えぇ、伯父上、よろしくお願いします」
にっこり笑ったアルバトスさんにお礼を言って、私とユリウスは休ませてもらうことにした。
「オリエちゃん、ユリウスくん、今日はお疲れ様! ゆっくりしてねー!」
アルバトスさんに抱っこしてもらったまま、サーチートがちっちゃな手を振った。
「じゃあね、サーチートもお疲れ様! じゃあアルバトスさん、後のこととサーチートをよろしくお願いします!」
サーチートも疲れていると思うんだけど、今はアルバトスさんとたくさん話がしたいようだ。
私とユリウスはサーチートとアルバトスさんに見送られて、二階にある二人で使っている部屋へと向かった。
「ユリウス? うわっ……」
二人で使っている部屋に入ると同時に、ユリウスは私を少し乱暴に引き寄せ、強く抱きしめた。
「ユリウス……どうしたの?」
何かあったのかな? 少し様子がおかしい。
不安になりながら、私もユリウスの体を抱き返した。
「どうしたの? 何かあった?」
ユリウスの逞しい背中を撫でながら聞くと、
「良かった、無事で」
と、ユリウスは小さく呟いた。
「オリエに何かあったら、俺はどうにかなっていたと思う……。だから本当に、無事で、良かっ……!」
痛いくらいに抱きしめられて、一瞬悲鳴を上げそうになったけれど、私はそれを飲み込んだ。
この痛みは、ユリウスが私のことを想ってくれる痛みだ。全部受け止めたい。
「ねぇ、ユリウス、私にとって一番安全なところは、ユリウスのそばなんだから……それを絶対に忘れないでね」
もう置いて行ったりしないでね。どんなところにだって、ついて行くから。
私は出不精な人間だけど、ユリウスが行くところなら、どんなところにもついて行く。
私の居場所は、ユリウスのそばなんだから。
そう言うと、ユリウスは泣きながら、うん、と頷いた。
「今度はずっと……ずっと一緒に居たい……。それが一番の俺の望みなんだ……」
今度は、というのはどういうことだろう?
でも、ずっと一緒に居たいっていう気持ちは、私も一緒だった。
「うん、一緒に居ようね」
そう返すと、ユリウスはまた嬉しそうに、幸せそうに笑って――うん、と頷いた。
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