異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第1章・異世界転移と異世界転生

この世界での生き方②

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「ちょっと質問してもいいかな? この世界の人は、いつもどんな生活をしているの?」

 私の問いに、ジャンくんとモネちゃんは少し考え込んだ。

「そうだな、俺は、畑で作物を育てたり、家畜を飼ったりしているから、その世話をしてるな。あとは、親父の手伝いかな」

 そう言えば、ジャンくんは村長の息子なんだっけ。いろいろと忙しいんだろうなぁ。

「私も、うちの店の手伝いが多いかな。こっちの食堂も手伝ったりしてるし……」

 モネちゃんのお父さんは、ハロン商店という店を経営しているだけでなく、この食堂も経営していて、モネちゃんは商店と食堂を行き来して手伝っているらしい。
 モネちゃんも、ものすごく忙しそうだ。
 ハロン商店には、服だけでなく、食べ物、薬など、いろいろなものが置いてあった。
 剣や槍、盾とかも置いてあって、ゲームみたいでちょっとドキドキした。

「この村の人たちは、さっきジャンが言ったように、作物を育てたり家畜を飼ったりして暮らしてるし、ハロン商店やこの食堂で働いている子も居る。あとは、そうだな……森に入って狩りをしたり、魔物を倒して生計を立てている者もいる……」

「わぁ……」

 やっぱりゲームみたいだ、と私は思ったが、それを口に出す事はしなかった。
 この世界の人たちにとっては、これが日常なのだ。
 きっと、怪我をするような危ない事で、死んでしまった人だっているはずなのだ。
 だけど、どうやら私の目は、キラキラしていたらしい。

「オリエさん、冒険者に興味があるの?」

 とモネちゃんに聞かれて、私は苦笑しながら頷いた。

「じゃあさ、冒険者登録する? うちのハロン商店で受付できるよ。素材の買い取りとかもしてるし」

「いいの? じゃあ、登録させてもらおうかな」

 元の世界に戻れないなら、ここで生きて行くしかない。
 ユーリとアルバトスさんは、私が元の世界に戻れるように協力をしてくれているけど、戻れない可能性も考えておかなければならない。
 私に冒険者ができるかどうかは別として、とりあえず登録しておけば、後々便利だと思う。

「あの、魔物って、強い?」

「うーん、魔物によるなぁ。でも、この近くの村に現れる魔物は、弱い方だと思うけど、油断はできない。怪我したり、場合によっちゃ死ぬかもしれないし……」

「そうだよね……」

「それに第一、オリエさんはどうやって戦うつもり?」

「それは……」

 ジャンくんに聞かれて、私は考える。
 ジャンくんとモネちゃんも冒険者登録をしているらしく、ジャンくんは槍、モネちゃんは弓を使うらしい。
 私には何ができるだろう? いや、何かできるのか?
 太って動きも鈍い私に、魔物と戦ったりできるのか?

「オリエは、呪文を覚えたらいいんじゃないかな。大丈夫、私と伯父上で、サポートするから」

 私が元の世界に戻れない時の事を考えているように、ユーリやアルバトスさんも、同じように考えてくれているのがわかる。

「ありがとう、ユーリ」

 私は心の底からユーリとアルバトスさんに感謝した。
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