異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第2章・のんびりまったりスローライフ?

あれから二か月経ちまして①

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 結婚式をしてから、二か月が経過した。
 アラフィフのおばちゃんだった私が、異世界に転移して、転生して、運命の人と巡り合い、結婚してから二か月である。
 いやぁ、人生、何が起こるかわかんないよねぇ。



 ユリウスとの結婚生活は、特に問題もなく、順調だ。
 あえて問題があるとすれば、夜にあんまり放してもらえない事と、ものすごいやきもち焼きって事くらいで……だけどそれ以外は問題という問題はないと思う。
 ユリウスのやきもち焼きは、相変わらずで……村の人には呆れられてしまっているようだし、いろいろと気を遣ってもらったりしている。

 そう、気を遣ってもらっているのだ……例えば、私は今、ユリウスの部屋で一緒に寝ているんだけど、アルバトスさんが、ご飯の用意は無理しないでいって言ってくれたり、バスルームが遠いと不便じゃないかって、お風呂を増設してくれたり……サーチートを毎晩預かってくれるだけでも十分すぎるのに、本当に気を遣ってもらっている。
 申し訳ないなぁって思うんだけど、ユリウスは当然みたいな顔で受け入れるから……あぁいうところは、やってもらって当たり前、みたいな元お姫様な気質なのかなぁとか思ってしまう。

 というわけで、ユリウスのやきもち焼きと、周りの人たちに気を使ってもらっている事以外は、私としてはあまり問題ない。とても順調に、幸せに毎日を過ごしている。
 だけど、村としては少しずつ問題が起きてきた。



 結界内という閉鎖された空間では、品不足が起きてしまうのだ。
 結界は、村全体と森の一部を含んでいるから、その範囲内で調達できるものもあるんだけど、調達できないものがあって……。
 今私が特に欲しいなぁと思っているのは、調味料の類だった。
 森の中で代わりになるような実を集める事もできるんだけど、やっぱり普通の塩やお砂糖、胡椒が欲しいんだよねぇ。特にお塩は絶対に欲しい。
 他にも村の人たちも欲しいものがいろいろとあるみたいで、近い内に結界の外の村や町に買い出しに行く事になっている。
 そして、買い出し隊のボディーガードとして、ユリウスと私が同行する事になっていた。

 街道沿いは未だにオブルリヒト兵が見張っているから、使えない。
 だから、森を突っ切るコースで向かう事になるんだけど、森には熊や狼や猪、魔物たちが出てくるから、ボディーガードが必要になってくるのだ。
 ボディーガードと言っても、私は多分、何もしない。
 どんな魔物が出て来ても、大概はユリウスが蹴り倒してくれるからだ。
 ユリウス……女性だった頃は、とても凛々しくて知的な美女だと思っていたけれど、今じゃすっかり脳筋男子だ。
 毎日森に出かけて、狩りと称して、熊や猪、魔物を蹴り倒している。
 ジャンくん曰く、「人間じゃねぇ……ユリアナ様の面影が、全くねぇ……」らしい。

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