異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第3章・冒険者デビュー

サーチートのゴブリン討伐勉強会①

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 リュシーさんの店を出た私たちは、商都ビジードに宿を取り、アルバトスさんにしばらく帰らない事を連絡した。
 その理由は、リュシーさんの店に長居してしまったせいで、マルコルさんに頼まれた買い物ができていないのと、ゴブリン討伐の依頼を受けたからだ。
 さっと買い物を済ませてシルヴィーク村に戻る事もできたけど、そうしなかったのは、また誰かに探される可能性があるからだ。
 だから、しばらくの間――少なくともこのゴブリン討伐の依頼を終えるまでは、商都ビジードに居る事にしたのだ。

「まぁ、ゴブリン討伐の依頼くらい、簡単に終わると思うけど、ポイントを稼ぐためには数をこなさないといけないからね。その点を考えて計画的に動こうか」

 そう言ったユリウスは、チラリとサーチートに目を向けた。
 サーチートはユリウスに頷くと、私を見上げ、言った。

「ねぇ、オリエちゃん、ゴブリン討伐の報酬とポイント、いくらだったか覚えている?」

 はて、いくらだったっけ?
 Gランクの私が受けられる依頼は、GランクとFランク。
 その中でゴブリン討伐の依頼は、報酬もポイントも一番高かったって事だけは覚えているんだけど。

「あのね、オリエちゃん。ゴブリン討伐は、三匹討伐して、報酬が三百ルドで三ポイントだよ。でもね、魔石もあれば、報酬が二百アップ、ポイントも二ポイントアップなんだ! つまり、ゴブリン討伐は、一回こなせば一気に五百ルドと五ポイントもらえる依頼って事なんだ!」

 という事は、このゴブリン討伐の依頼を二十回やったら、百ポイント貯まるって事か。
 GランクとFランクの依頼しか受けられない中で、百ポイントを稼ぐっていうのは、結構大変なんじゃないかって思っていたけれど、Fランクに上がるのはそんなに難しくないかも?

「オリエちゃん今、すぐにポイント貯められるかもって思った?」

「うん、思った」

 素直に頷くと、サーチートは私を見つめると、ふう、と息をついた。
 え? 何? もしかして私、ちょっと呆れられてる?
 ユリウスへと目を向けると、彼は苦笑しながら私とサーチートを眺めていた。

「あのね、オリエちゃん。このゴブリン討伐で五ポイントもらえるとして、百ポイント貯めるまでに一体何匹のゴブリンを倒せばいいと思う?」

「え? えっと、単純計算で、六十匹、だよね」

 私が答えると、うんうん、とサーチートは頷いた。
 そして、倒すだけなら簡単なんだよね、と続ける。
 ん? 倒すだけなら簡単って、一体どういう事だ?

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