異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第4章:ゴブリン・スタンピード

報告と注文②

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「リュシーくん、私はお手伝いしますね。私、スパイダーの解体は初めてなので、楽しみです」

 アルバトスさんは、お手伝いするらしい。とても嬉しそうだ。

「アルバトスさんに手伝ってもらえるの、ありがたいよ。相談に乗ってもらうのと手伝ってもらうので、アルバトスさんの分の値段は、思い切り勉強させてもらうからね!」

「私、今は何の稼ぎもない完全な無職なので、それはとても助かります」

「え? 何? どういうこと? アルバトスさん、リュシーさんに何か注文したの?」

「実はですね、私、オーダーメードでリュシーくんに一着服をお願いしたんです」

「そうそう。お願いされたの! 元々、アタシがアルバトスさんに会いたかったのは、作った服や防具に魔法付与ができないかって相談したかったんだけど、試作品も兼ねてアルバトスさんの服を作ることになったの!」

「何それ、ずるい! 俺も欲しい! 俺も注文したい!」

「私も!」

「ぼくも欲しい!」

 あんなことがあったから、しばらくの間リュシーさんはスタイリッシュ・アーマー関係の仕事をしないと思っていたから言い出さなかったけれど、リュシーさんの作る服が欲しい気持ちは変わらない。
 しかも、オーダーメード? そんなの、欲しいに決まっている!

「でもリュシー、しばらく服を作らないんじゃなかったのか?」

「それは表向きの話だよ。周りにはしばらくは服を作るつもりはないというふうに見せかけるだけだ。だけど、アタシには作りたい理想の服があるから、その準備を進めているんだ」

「じゃあ、俺も一着頼みたい! もちろん、オリエのも!」

「ぼくもー!」

 サーチートが必死に叫ぶと、笑いが起こった。
 サーチートの服って、どんなのだろうね。

「オッケー、任せてよ。サーチートにも作ってあげるね。もちろん、お題はいただくけどね」

「構わない。元々、買うつもりでお金を貯めてたし」

 そう、一着五百万ルドで、ユリウスと私の分で一千万ルドだなぁって思ってたんだよね。
 まだそれだけ貯まってはいないけど、私の作るポーションはかなり高値で買い取ってもらえるから、貯められない金額じゃないはずなんだよね。

「そういや、一着五百万ルドとか言ってたっけねー。でも、スパイダー狩りも手伝ってもらったし、そんなに要らないわよ」

 ケラケラと笑うリュシーさんに、アルバトスさんは、貰っちゃったらいいのに、と煽っている。

「じゃあ、アルバトスさんの分も含めて、全員分で五百万ルドでいいよ」

「いいのか? 四着で半分だぞ」

「うん、いいんだよ。その代わり、明日もスパイダーを見かけたら狩ってきてよ」

「あぁ、了解した」

 四着で五百万ルド……確かに半額だけれど、それでも日本円にしたら五千万円くらいだ。
 お支払いする服の代金で、リュシーさんとジルさんの新居が買えちゃうんじゃないかな。
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