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鑑定は楽でなかった
しおりを挟む神須ダンジョンのスライム討伐が終わった。
すぐに青い魔石は、神須ギルド支部に納めた。
「イサムも大変だね。おばさんは心配だよ」
「心配してくれるのは、おばさんだけだよ」
「神須さん、ヘリが待機中です急いで下さい」
話中なのに割り込まれた。気の利かない奴だ。
案内された先は学園裏のヘリポートだ。もうヘリは回転させながら待機中だ。
工事中だから土ぼこりがひどいぞ。そして髪を乱しなが乗り込んだ。
宮下ダンジョンで更にスライム討伐を繰り返した。
宮下ギルド支部に納めたら、大型バスで来た連中を片っ端から鑑定しまくった。
ただ見るだけだと思っていた。
昨日の答弁も適当に言ったのに、こんなに疲れるなんて・・・俺の誤算だ。
昨日の夜に、ノートパソコンで予定を細かく書いて送信。
その結果がこれだ・・・やる気がなくなるぜ。
自分でした事だからよけいに腹が立つ。
ヘリで帰りながら反省だ。
それに300人以上も見たのに0だ。
もっと人選を考えろ。いまのところ100%空振りだぞ。
そうだ!人選ミスのクレームを送っておこう。
スマホで書いてポチッと送信してやった。
「え!学園に豪華な風呂が出来たの」
「工事中に温泉が出たらしいです。ぜひ入って下さい」
もう学園の天然温泉へ行くしかない。
もう服を脱ぎ捨てて、ずらっと並ぶシャワールームは無視だ。
ガラッとドアを開けたら、広い湯船だ。
あ!外には露天風呂だ。
これがサウナか、中に入ったとたんに熱が。
【石に水を掛けて下さい】って、掛けますよ。
一気に蒸気が室内に広がった。室内の温度計が徐々に上がりだした。
もう8分で限界だ。サウナをでて、水風呂の前でオケで水を体にぶっ掛けた。
すぐに水風呂へ入った。ああ冷たい1分が限度だ。
外に出たらなんだよ「ガンガン」と工事の音で雰囲気が台無しだ。
しかし、せっかくだから長いすに寝転がった。
なんか工事の音も慣れた。
今度は露天風呂に入った。もう1人締めだ。
「失礼します」
あれ!なんで案内人のあんたが入ってくるの・・・
もう金魚のフンみたいに付いてこられても・・・邪魔な奴だ。
ジャグジーや薬湯まで付いてきて、困った奴だ。
もう上がろう。
学園の外では、村民が全員が来ていた。
「いさむ、もう入ったのか」
「うん、入ったよ。いい湯だよ。なぜみんなが居るの」
「知らないのか、12時から15時まで無料開放が決まったらしいよ。それ以外は学生が使うらしいね」
ほう・・・今は、生徒数が2人しか居ないのに。
腕時計が12時になった。
学園側の人間がロープを外した。
わいのわいのと学園へ入ってゆく。
まあいいか。
我が家に帰って、居間で鏡を出した。
そっと触れると、そこは異世界だ。
東京で買った四輪バギーを出した。
価格は420,000円だ。
10馬力の魔石で走る電動バギーだ。公道では走れないが異世界で走るならちょうどいい。
ヘッドライトは、最新のLEDで結構明るい。
またがってスタートボタンを押した。
ハンドルを回したら走りだした。
この湖にリザードマンが居るらしい。
四輪バギーを渦に回収。何処だリザードマンは、双眼鏡で見てもさっぱりだ。
しばらくして画面に反応。すばやく草むらに隠れた。
向こうの草むらから2体のリザードマンが出てきた。
俺は、草むらのスキからリザードマンを見続けた。
俺は、この瞬間をまってた。すぐに鑑定だ。
【リザードマン】
鱗が硬く防御に優れてる
水魔法
雷に非常に弱い
よし勝った。雷魔法を発動して「バチ、バチ」と放った。
雷撃に触れた瞬間に卒倒した。
倒れたリザードマンに駆け寄った。
体をペシペシと叩いてやった。やはり死んでるぞ。
トップランカーを勝った奴なのに・・・呆気ないな~ぁ。
それにしても本当に硬そうだ。
暗黒刀で鱗を切った。抵抗はあったが切れた。
今度は、ブスッと突き刺した。
「おお、刺さったぞ」
魔石を取り出した。
あれ!この魔石は水色だ。
俺の直感は、傷や病気を治す魔石ではないと言ってる。
水が出そうな魔石に違いない。
どうしたら出るんだ。
電気か・・・とりあえず魔力を注ぎ込んだ。
どんだけ水が出るんだ。魔力は止めたのにまだ出てるぞ。
30分後にようやく止まった。もう服がびしょびしょだ。
これなら水に困っている国なら喜ぶだろう。
ただし魔法士が居ないとダメだ。だから今は保留だ。
あ!3体のリザードマンだ。
暗黒吸刀を取り出した。そして風魔法を展開した。
う!風防御でちょと動きにくいが走った。
やっぱり水球が飛んできた。しかし風の渦がなんとかそらした。
リザードマン1体の心臓に、これでもかと突き刺した。げ!こいつは青い血だ。
おっと、もう1体が石斧で襲ってきた。右にしゃがんでかわしてやった。
そして暗黒吸刀で下から斬り上げた。腕がボトッと落ちた。
痛がって転げ回ったぞ。両足で押さえつけて心臓を突き刺した。
残りは何処だ。
あんなに遠くまで逃げていた。
コルトMT6400を出して、狙い定めて撃った。
飛び出した弾丸に雷魔法を纏わせた。
当たった瞬間に一瞬だけ立ち止まった。これは効き目があるぞ。
何度も何度も撃った。よろけながらリザードマンは倒れた。
俺は画面を見てた。
睨んだ通りに【水魔法取得】と表示されてた。
「よっしゃー、水魔法をゲットしたぜ」
あ、あちにもこっちも、銃声でリザードマンが集まりたがった。
俺は雷魔法を放った。
感電死したリザードマンが、次々に倒れた。
それでも諦めないで襲ってきた。
どうもリザードマンの怒りを買ったみたいだ。凄い目つきで睨んでるからだ。
ようやく戦いは終わった。
水色の魔石は308個だ。
ギルドでリザードマンの話を聞いたが、討伐依頼がないのが痛いな・・・
魔法の為だ。仕方ない。
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