【完結】親の理想は都合の良い令嬢~愛されることを諦めて毒親から逃げたら幸せになれました。後悔はしません。

涼石

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第20話 父であったオリスナ=クルード子爵に伝えること。

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アリシアが・・・激怒している?
なぜだ?

私は、震える手で手紙を開いた。


"オリスナ=クルード子爵様

お手紙を拝見しました。
あなたが何も分かっていないことが、分かりました。

今まで理想の娘ではない私を、あなた達が愛せなかったこと・・・これは、仕方がありません。
けれども、愛情を得られなかった娘が、心を深く傷つけた親を愛することもありません。

愛することは、義務ではありません。

私は、あなた達に何も望みません。
あなた達も、これ以上、私に望むことを辞めてください。

愛も感謝も、強制するものではなく、自然と湧き上がるものだと…今の私は知っています。

もう二度と・・・お会いすることはないでしょう。
あなたたちは、私の家族ではありません。





私、結婚しました。





残りの日々を、後悔なきよう過ごせることを、心からお祈り申し上げます。

                      
                             



「どういうこと・・だ・・・?」

アリシアの手紙を握りしめた。

私は尊敬されて・・・・娘たちから愛されて・・・
優しい家族たちに見守られながら、穏やかな最期を・・・

「げほっげほっ・・・ごほっ・・・」

「あなた!」
「お父様!!」

私は間違ったのか・・・いや、そんなはずは・・・







三日後、オリスナ=クルード子爵の葬儀がしめやかに行われた。
そこには、長女であり後継者と言われてたアリシアの姿はどこにもなかった。

そのことは、葬儀に参列した人々の中に、さまざまな憶測を生んだ。
葬儀中、彼らは有る事無い事、無責任に噂し合っていた。

マリアとエミリアにとって、ヒソヒソとそのことを囁かれることが故人の死より辛く・・・泣きたくなった。


・・・オリスナの死を純粋に悼んでいる家族は、どこにもいなかった。










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