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東京遠征
大学見学だから!
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新幹線で二人のアルファに挟まれながら、三人席に座っている俺たちをジロジロ見ながら通って行く乗客の多さに、うんざりし始めた頃、叶斗が俺に尋ねてきた。
「岳のお父さんは、今回の事何か言ってた?」
俺は今朝のいつも通りの父さんを思い浮かべた。
オメガは私立大じゃないとダメそうだと言う話をしていたので、東京の私大が進学先になりそうだと話してあった。βの父さんにしてみれば、甥っ子の桃李が地元の国立大だったからそんなイメージだっただけで、特にこだわりがあったわけでは無いようだった。
元々一度東京には見学には行くと予定していたし、今回は新のマンションが利用できて予算が浮いたので、何の文句もない様だった。俺がこの二人とマーキング関係にある事については、父さんの友人の高原先生から色々聞いてるみたいだったし。
Ωになったら、途端に俺のそっち方面の話が親に明らかになってしまうのは、何とも言えない感情が湧き上がってくるけれど、そうも言ってられないのがバース性なんだろな。
「いや、特には。お前たちが俺のバリアになっていることも感謝してるみたいだし…。例の変異Ωの研究者、桂木先生からもΩの大変さを聞いてお手上げな感じだったからなぁ。あ、そう言えば、東京行くなら先生の所へ顔出してくれって高原先生に言われてたんだ。」
俺が慌てて桂木先生にメッセージを送っていると、新が弁当を皆のテーブルに置いた。さっき乗車駅で買ってくれたものだ。東京駅の駅弁の充実ぶりを熱弁する新の話を聞きながら、俺たちはあっという間に食べ終えて目の前のテーブルを片付けた。
こうして並んで座ると、二人の馬鹿みたいに長い脚がよく目立つ。俺の足の長さと比較してだけど…。俺は白いTシャツの上ににじんだ様にカラフルに色づいているシャツを羽織っている、アイドルの様な叶斗に尋ねた。
「…叶斗って身長、何センチ?」
叶斗は俺の方を微笑んで見つめると、甘い口調で言った。
「え~?何、なに?186cmかな?新はもう少し大きいよな?」
新はさり気なく俺の手を握って言った。
「ああ、190cmだな。何だ、いきなり。岳は気にしてるのか、身長。」
俺はやっぱり数字を聞くと、174cmという自分の人並み程度の、でもアルファにとっては馬鹿小さい俺の身長を恨めしく思った。
「お前たちと居ると気になるんだよ、デカ過ぎて。見ろよ、この脚の長さ。」
そう俺が言うと、叶斗はクスクス笑いながら、唇で俺の耳元をくすぐる様にして言った。
「でも、イチャイチャするには丁度良い身長差だと思うけどね?ふふ、ほんと岳は可愛いんだから。」
いつの間にか空いた手も叶斗に握られて、身動き出来ない俺は、俺の耳元を愛撫する叶斗を押しのけようとしてもジタバタするばかりだ。並びの席の乗客が目を丸くしているのが見えて、俺は思わず叶斗に顔を寄せて小声で言った。
「おいっ、良い加減にしろ。いい子にしないと今夜は無しだ。」
するとご褒美をもらった犬の様に、喜びを顔に乗せて言った。
「はぁ、岳がやる気満々で、俺殺されちゃうかも!今夜が楽しみだなぁ。」
ん?俺、何か要らぬ事言ったの!?
「岳のお父さんは、今回の事何か言ってた?」
俺は今朝のいつも通りの父さんを思い浮かべた。
オメガは私立大じゃないとダメそうだと言う話をしていたので、東京の私大が進学先になりそうだと話してあった。βの父さんにしてみれば、甥っ子の桃李が地元の国立大だったからそんなイメージだっただけで、特にこだわりがあったわけでは無いようだった。
元々一度東京には見学には行くと予定していたし、今回は新のマンションが利用できて予算が浮いたので、何の文句もない様だった。俺がこの二人とマーキング関係にある事については、父さんの友人の高原先生から色々聞いてるみたいだったし。
Ωになったら、途端に俺のそっち方面の話が親に明らかになってしまうのは、何とも言えない感情が湧き上がってくるけれど、そうも言ってられないのがバース性なんだろな。
「いや、特には。お前たちが俺のバリアになっていることも感謝してるみたいだし…。例の変異Ωの研究者、桂木先生からもΩの大変さを聞いてお手上げな感じだったからなぁ。あ、そう言えば、東京行くなら先生の所へ顔出してくれって高原先生に言われてたんだ。」
俺が慌てて桂木先生にメッセージを送っていると、新が弁当を皆のテーブルに置いた。さっき乗車駅で買ってくれたものだ。東京駅の駅弁の充実ぶりを熱弁する新の話を聞きながら、俺たちはあっという間に食べ終えて目の前のテーブルを片付けた。
こうして並んで座ると、二人の馬鹿みたいに長い脚がよく目立つ。俺の足の長さと比較してだけど…。俺は白いTシャツの上ににじんだ様にカラフルに色づいているシャツを羽織っている、アイドルの様な叶斗に尋ねた。
「…叶斗って身長、何センチ?」
叶斗は俺の方を微笑んで見つめると、甘い口調で言った。
「え~?何、なに?186cmかな?新はもう少し大きいよな?」
新はさり気なく俺の手を握って言った。
「ああ、190cmだな。何だ、いきなり。岳は気にしてるのか、身長。」
俺はやっぱり数字を聞くと、174cmという自分の人並み程度の、でもアルファにとっては馬鹿小さい俺の身長を恨めしく思った。
「お前たちと居ると気になるんだよ、デカ過ぎて。見ろよ、この脚の長さ。」
そう俺が言うと、叶斗はクスクス笑いながら、唇で俺の耳元をくすぐる様にして言った。
「でも、イチャイチャするには丁度良い身長差だと思うけどね?ふふ、ほんと岳は可愛いんだから。」
いつの間にか空いた手も叶斗に握られて、身動き出来ない俺は、俺の耳元を愛撫する叶斗を押しのけようとしてもジタバタするばかりだ。並びの席の乗客が目を丸くしているのが見えて、俺は思わず叶斗に顔を寄せて小声で言った。
「おいっ、良い加減にしろ。いい子にしないと今夜は無しだ。」
するとご褒美をもらった犬の様に、喜びを顔に乗せて言った。
「はぁ、岳がやる気満々で、俺殺されちゃうかも!今夜が楽しみだなぁ。」
ん?俺、何か要らぬ事言ったの!?
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