119 / 197
選択
発情期ってそんなにレア?
しおりを挟む
あの相川でさえ、聞きたそうにする割に話しかけてこない。どうもΩの発情期は口にしちゃいけない事みたいだ。と言っても、公休を使ってるくらいだから、クラスメイトには完全にバレてる。しかも俺が二人のアルファと引きこもってやりまくった事がバレバレという、何とも居た堪れない状況だった。
これだったら、何も考えてない相川辺りにあっけらかんと毒舌を振り撒いてもらいたいくらいだ。俺は渋々、新が自分の席に向かった隙を見て周囲にも聞こえるように相川に話しかけた。
「マジで久しぶりだわ、学校。連休に東京に大学見学行って以来だからな。」
すると、相川が興奮で目を輝かせて俺に尋ねた。
「やっぱり!?ネットニュースは直ぐに消されちゃったけど、SNSでΩパニックって凄い噂になってたからさ。何気なく見てたらチラッと大沢が画像に写ってた気がして。
まさかと思ってたんだけど、そしたら東が発情期で休んでたろ?これ、東京行ってたらドンピシャじゃね?って話してたんだって!」
俺は顔を引き攣らせた。俺今、噂に確証を与えたのか?そんな動揺する俺におかまなく、相川は機嫌良く頷くと、それでも俺を見て首を傾げて言った。
「でもパニックになるくらい、発情期酷かったって事?東初めてだったんだろ?…何となくやつれた?いや、ちょっと違うか。何ていうか…。ま、いいや。まぁお疲れさん。でもΩの発情期ってそんな感じなんだな。俺、びっくりしたよ。」
俺もびっくりだよ。でも相川がそれ以上突っ込んでこなかった事にちょっと有り難く思って、周囲のクラスメイトの視線は感じるものの第一関門は突破した気がした。
昼休みはいつもの様に叶斗が俺を迎えに来て、俺たち三人は空き教室へと向かった。周囲の視線は今日はコソコソと噂付きな感じがしたけれど、流石に相川の言う事が本当だとするとそれも致したかが無いのかなと思って諦めた。
「凄い噂みたいだね。俺も教室で東京行ってたか聞かれちゃったよ。それは答えなかったけどさ、きっとバレるよね。」
そう一番に食べ終わった叶斗が言うと、新が呆れた様に俺を見て言った。
「ああ、さっき岳が自分から東京行ってたってゲロってたからな。もう、広まってるだろ。」
叶斗は目を見開いて俺を見た。
「マジで。岳って、本当そう言う、アホっぽい所あるよね。だから俺、放っておけないのかなぁ。」
俺は自分がやらかしたのは分かってたから、ぐぬぬと唇を噛み締めて叶斗を睨み返した。すると叶斗が妙に甘い表情で俺に言った。
「岳がそんな可愛い顔したら、俺止まんなくなるけど?」
そう言ってふざけて手をワキワキさせるから、俺は慌てて新に救いを求めた。新は俺たちを呆れた様に見ながら、叶斗に言った。
「それより灰原さんじゃないの?問題なのは。」
これだったら、何も考えてない相川辺りにあっけらかんと毒舌を振り撒いてもらいたいくらいだ。俺は渋々、新が自分の席に向かった隙を見て周囲にも聞こえるように相川に話しかけた。
「マジで久しぶりだわ、学校。連休に東京に大学見学行って以来だからな。」
すると、相川が興奮で目を輝かせて俺に尋ねた。
「やっぱり!?ネットニュースは直ぐに消されちゃったけど、SNSでΩパニックって凄い噂になってたからさ。何気なく見てたらチラッと大沢が画像に写ってた気がして。
まさかと思ってたんだけど、そしたら東が発情期で休んでたろ?これ、東京行ってたらドンピシャじゃね?って話してたんだって!」
俺は顔を引き攣らせた。俺今、噂に確証を与えたのか?そんな動揺する俺におかまなく、相川は機嫌良く頷くと、それでも俺を見て首を傾げて言った。
「でもパニックになるくらい、発情期酷かったって事?東初めてだったんだろ?…何となくやつれた?いや、ちょっと違うか。何ていうか…。ま、いいや。まぁお疲れさん。でもΩの発情期ってそんな感じなんだな。俺、びっくりしたよ。」
俺もびっくりだよ。でも相川がそれ以上突っ込んでこなかった事にちょっと有り難く思って、周囲のクラスメイトの視線は感じるものの第一関門は突破した気がした。
昼休みはいつもの様に叶斗が俺を迎えに来て、俺たち三人は空き教室へと向かった。周囲の視線は今日はコソコソと噂付きな感じがしたけれど、流石に相川の言う事が本当だとするとそれも致したかが無いのかなと思って諦めた。
「凄い噂みたいだね。俺も教室で東京行ってたか聞かれちゃったよ。それは答えなかったけどさ、きっとバレるよね。」
そう一番に食べ終わった叶斗が言うと、新が呆れた様に俺を見て言った。
「ああ、さっき岳が自分から東京行ってたってゲロってたからな。もう、広まってるだろ。」
叶斗は目を見開いて俺を見た。
「マジで。岳って、本当そう言う、アホっぽい所あるよね。だから俺、放っておけないのかなぁ。」
俺は自分がやらかしたのは分かってたから、ぐぬぬと唇を噛み締めて叶斗を睨み返した。すると叶斗が妙に甘い表情で俺に言った。
「岳がそんな可愛い顔したら、俺止まんなくなるけど?」
そう言ってふざけて手をワキワキさせるから、俺は慌てて新に救いを求めた。新は俺たちを呆れた様に見ながら、叶斗に言った。
「それより灰原さんじゃないの?問題なのは。」
53
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
オメガ大学生、溺愛アルファ社長に囲い込まれました
こたま
BL
あっ!脇道から出てきたハイヤーが僕の自転車の前輪にぶつかり、転倒してしまった。ハイヤーの後部座席に乗っていたのは若いアルファの社長である東条秀之だった。大学生の木村千尋は病院の特別室に入院し怪我の治療を受けた。退院の時期になったらなぜか自宅ではなく社長宅でお世話になることに。溺愛アルファ×可愛いオメガのハッピーエンドBLです。読んで頂きありがとうございます。今後随時追加更新するかもしれません。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる