149 / 197
誰を選ぶ?
ご褒美は待てば待つほど
しおりを挟む
新の貪る様な口づけに、俺は只々絡め取られていた。あっという間に疼いて熱くなる身体は新の旨そうなフェロモンに刺激されて止まらなくなる。けれども不意に力づくで剥がされて、俺は欲求不満に呻いた。
指先が震えるのを感じながら、俺は引き剥がした叶斗を睨んだ。けれども、叶斗は肩をすくめて言った。
「はいはい、そこまで。こんな所で盛ったら勿体ないからね。俺たちの記念すべき番の誓約記念なんだから、空き教室で手取り早くするのはごめんだよ。俺はじっくり岳を味わいたいし。それに俺、まだ聞かなきゃいけない事あるんだけど。」
妙に冷静な叶斗に、すっかり興奮してしまった俺と新は顔を見合わせた。なんかいつもと立場が違うんだけど…。俺たちのそんな気持ちが伝わったのか、叶斗は咳払いして言った。
「…俺だって、そりゃ岳と目眩くイチャイチャぶっ込みたいよ。でもさ、番になるなら色々考えなくちゃいけない事あるだろ?岳はラビットケースって事で、番対象は一人って訳じゃないんだろ。
それって実際どういう事なの?具体的にどうするのか岳は桂木先生に聞いてるのか?俺たち絶対聞いておかなきゃ。」
そう言われてみれば、具体的な方法を聞いたわけじゃなかった。と言っても普通の番契約も首を噛んでというくらいのぼんやりとしたものしかイメージ出来てないけど。俺も思わず眉を顰めていると、新がぼそっと言った。
「…二人同時に噛むのは可能でも、射精しながらは無理だろ。いや、いけるか?」
俺は思わずブルリと震えて首を振った。無理無理無理!絶対無理!思わず二人から一歩後ずさって距離を取ってしまった。同時に二人が俺を見るから、俺は顔を強張らせて言った。
「確か、先生は複数の番って言ってた!二人以上だと思う!だからさ、ちゃんと話聞いてくるから!怖い事考えるのやめよ?」
思わず泣きが入ったのはしょうがないだろう。二人も肩をすくめて俺のことを壊したくないから何なら俺たちも一緒に話を聞くけどって言ってくれたけれど、流石に俺は一人で先に聞きたかった。思いもしない事を言われたら、ほんと命の危険もあり得るだろう?
叶斗は急にスッキリした顔でニンマリ笑うと、俺に楽しげに言った。
「良かった。それだけすげぇ気になってたから。‥じゃあ、選ばれし番の誓約記念のえっちは特別なものにしような?あと岳の発情期がそんな遠くない事だとすると、その時に番うのかどうかも岳によく考えてもらいたいし。
…俺は今すぐにでも岳と番いたいよ。」
そう急に真面目な顔をして叶斗が言うから、俺はドクンと心臓が震えた。すると俺の耳元に新が優しく口づけながら、甘く囁いた。
「ああ、俺もいつでもいいぜ。俺はお前のものだ。」
指先が震えるのを感じながら、俺は引き剥がした叶斗を睨んだ。けれども、叶斗は肩をすくめて言った。
「はいはい、そこまで。こんな所で盛ったら勿体ないからね。俺たちの記念すべき番の誓約記念なんだから、空き教室で手取り早くするのはごめんだよ。俺はじっくり岳を味わいたいし。それに俺、まだ聞かなきゃいけない事あるんだけど。」
妙に冷静な叶斗に、すっかり興奮してしまった俺と新は顔を見合わせた。なんかいつもと立場が違うんだけど…。俺たちのそんな気持ちが伝わったのか、叶斗は咳払いして言った。
「…俺だって、そりゃ岳と目眩くイチャイチャぶっ込みたいよ。でもさ、番になるなら色々考えなくちゃいけない事あるだろ?岳はラビットケースって事で、番対象は一人って訳じゃないんだろ。
それって実際どういう事なの?具体的にどうするのか岳は桂木先生に聞いてるのか?俺たち絶対聞いておかなきゃ。」
そう言われてみれば、具体的な方法を聞いたわけじゃなかった。と言っても普通の番契約も首を噛んでというくらいのぼんやりとしたものしかイメージ出来てないけど。俺も思わず眉を顰めていると、新がぼそっと言った。
「…二人同時に噛むのは可能でも、射精しながらは無理だろ。いや、いけるか?」
俺は思わずブルリと震えて首を振った。無理無理無理!絶対無理!思わず二人から一歩後ずさって距離を取ってしまった。同時に二人が俺を見るから、俺は顔を強張らせて言った。
「確か、先生は複数の番って言ってた!二人以上だと思う!だからさ、ちゃんと話聞いてくるから!怖い事考えるのやめよ?」
思わず泣きが入ったのはしょうがないだろう。二人も肩をすくめて俺のことを壊したくないから何なら俺たちも一緒に話を聞くけどって言ってくれたけれど、流石に俺は一人で先に聞きたかった。思いもしない事を言われたら、ほんと命の危険もあり得るだろう?
叶斗は急にスッキリした顔でニンマリ笑うと、俺に楽しげに言った。
「良かった。それだけすげぇ気になってたから。‥じゃあ、選ばれし番の誓約記念のえっちは特別なものにしような?あと岳の発情期がそんな遠くない事だとすると、その時に番うのかどうかも岳によく考えてもらいたいし。
…俺は今すぐにでも岳と番いたいよ。」
そう急に真面目な顔をして叶斗が言うから、俺はドクンと心臓が震えた。すると俺の耳元に新が優しく口づけながら、甘く囁いた。
「ああ、俺もいつでもいいぜ。俺はお前のものだ。」
50
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?
めがねあざらし
BL
役立たずと追放されたΩのリオン。
治癒師の家に生まれながら癒しの力もないと見放された彼を拾ったのは、獣人国ザイファルの将軍であり、冷徹と名高い王太子・ガルハルトだった。
だが、彼の傷を“舐めた”瞬間、リオンの秘められた異能が覚醒する。
その力は、獣人たちにとって“聖なる奇跡”。
囲い込まれ、離されず、戸惑いながらも、ガルハルトの腕の中で心は揺れて──偽りの関係が、いつしか嘘では済まなくなっていく。
異能×政治×恋愛。
運命が交錯する王宮オメガバースファンタジー。
オメガ大学生、溺愛アルファ社長に囲い込まれました
こたま
BL
あっ!脇道から出てきたハイヤーが僕の自転車の前輪にぶつかり、転倒してしまった。ハイヤーの後部座席に乗っていたのは若いアルファの社長である東条秀之だった。大学生の木村千尋は病院の特別室に入院し怪我の治療を受けた。退院の時期になったらなぜか自宅ではなく社長宅でお世話になることに。溺愛アルファ×可愛いオメガのハッピーエンドBLです。読んで頂きありがとうございます。今後随時追加更新するかもしれません。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる