二人のアルファは変異Ωを逃さない!

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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俺の番い予定は三人

新の決心

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灰原さんに指摘されて、眉間に皺を寄せながら目を閉じていた新が、自分の額から手を離して俺を見つめた。

「結局岳の側に居る為に、何がベストかを一番に考えなくちゃいけないみたいだな。あまり気が乗らないけど、俺の力が岳を守る事になるなら陰陽道を継ぐのもやぶさかじゃない。」

そう言って俺に笑いかける新に俺は何て言うべきなんだろう。俺は迷う様に言った。


「…新がしたくない事を無理してする事ないよ。」

すると新は俺に微笑んで言った。

「前に俺が式神作りをお前達に見せただろ?あの時俺凄いホッとしたんだ。どうしたって不気味だとか、あまり良い様には受け止められないこの世界の事を、お前はただ才能だと受け止めてくれた。それは自分が思うよりもずっと大きな事だったんだ。」


俺は式神作りについて見せてくれたあの時、母親が離婚した理由が自分のしていた式神作りのせいじゃないかと寂しげに言った新の姿を思い出していた。俺は思わず言った。

「山伏の俺には、新の才能はただ凄いとしか感じないけどな。ただ、俺の為とかそう言う事とは離れて、自分自身のために進路は決めてくれ。頼むよ。」

俺がそう言うと、灰原さんはにっこり微笑んで言った。


「本当に私たちのΩは男気があって眩しいよ。岳君は私の知ってるΩとはまるで違う。生育歴が違うせいかもしれないけど、いざとなったら私達を守ってくれそうな気がするのは、普通のΩとは違うよね。」

俺はグラスに満たされたジンジャーエールの様なものをひと口飲むと言った。

「俺は普通のΩを知らないから何とも言えないけど…。とにかく先の事は置いておいて、次の発情期に俺と番ってくれるって事で大丈夫‥なんだよな?」


そう三人の顔を見回すと、三人とも真剣な顔で頷いた。その場の空気が不意に和らいだ気がして、ホッと息を吐き出した俺は、叶斗が俺をじっと見つめて何か聞きたげなのに気づいた。

「…今聞いても良いのかな。それともここじゃ話し辛い?その番う時に複数人だとどう言うことになるのか、桂木先生にもう聞いたのか、岳。」


俺はやっぱりその事に口火を切るのは叶斗だなと、少し面白くなって微笑んで答えた。

「ああ、この前リモートで話したよ。流石に先生もお忙しいから会って話す時間はなかったんだ。…そもそも複数人が大丈夫だと分かったのはどうしてだと思う?それが分かったのは最初事故みたいな事だったらしい。」

そこまで言って俺は店の中を見回した。ここで露骨に話すことでもない気がしたからだ。すると灰原さんが微笑みながら言った。

「上に私が部屋をとってあるけど、そこに移動するかい?内容が内容だろうから。」
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